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PR動画とは?目的・メリットから制作のコツ、事例まで徹底解説

代表社員 廣瀬高之

こんにちわ、合同会社トビガスマル代表の廣瀬です。
最近、企業の広報担当者さんから「映像を使った効果的なPRがしたい」とご相談をいただくことが増えてきました。テキストや画像では伝えきれない情報や世界観を、インパクトのある映像表現で一気に広められるのがPR動画の強みですよね。

私たちトビガスマルが映像制作の現場で実感するのは、PR動画は今や企業広報に欠かせない手段だということです。とはいえ、「そもそもPR動画の定義って?」「企業が作るメリットはどこにあるの?」と疑問をお持ちの方も多いかと思います。そこで今回は、PR動画の基本から最新事例、制作のコツまでをわかりやすくまとめました。映像制作を検討されている広報担当の皆さん、ぜひ最後までお付き合いください!

PR動画とは?

まずは、「PR動画っていったい何だろう?」というところからスタートしましょう。PR動画とは、企業や商品の魅力を伝えて、ブランドの認知度向上や利用促進を図るために作られる動画コンテンツを指します。インターネットやSNSの普及によって、紙の広告やテレビCMに比べて低コストかつ幅広い層にリーチできる手段として、ますます注目されています。

PR動画の定義と種類

PR動画は、英語の「Public Relations(パブリック・リレーションズ)」に基づくもので、企業などが広報活動の一環で制作する動画と考えるとわかりやすいでしょう。広告映像というよりも、「企業と社会や顧客との関係をより良くするための動画」と捉えるとイメージしやすいかもしれません。

ただし、PR動画にも種類はいろいろ。たとえば以下のように分けられます。

  • 商品紹介系:新商品やサービスの機能・使い方をわかりやすく伝える動画
  • 会社紹介系:企業理念や社風、事業内容をまとめた会社案内動画
  • 採用系:就職希望者に向けて、社内の雰囲気や働く魅力を伝える動画
  • ブランディング系:ストーリー仕立てやイメージ映像で企業の世界観をアピールする動画
  • イベント・式典系:式典オープニングやイベントの告知・会場演出に使う動画

それぞれ狙いどころや構成は異なりますが、「動画を通じて相手に自社の魅力を伝え、ファンになってもらう」という点では共通しています。

PR動画の主な目的

PR動画を作る目的は大きく3つに分けられます。

  1. 認知度アップ: 新商品や新サービスを多くの人に知ってもらいたい
  2. 理解促進: 複雑な商品・サービスや企業理念を映像でわかりやすく説明したい
  3. 行動喚起: 視聴者に購入、応募、イベント参加など具体的なアクションをとってもらいたい

企業によってはブランドイメージの向上を第一に掲げる場合もありますし、採用に力を入れたい企業なら求人応募を増やすことをゴールに設定していることもあります。いずれにせよ「どんなゴールを目指すのか」をはっきりさせることで、動画の内容や配信先、尺の長さなどを最適化できるのです。

PR動画と他動画の違い

「動画」と聞くとYouTubeのVlogやSNSでの短尺コンテンツなど様々なものが思い浮かぶと思います。一般的な動画との違いをあえて挙げるなら、PR動画は企業の広報・マーケティング目的で作られ、明確なターゲットとゴールを持っていることです。Vlogはあくまで個人の発信やエンタメ要素がメインですが、PR動画は商品・サービスの優位性や企業姿勢、ブランド価値を伝えることが主眼になります。また、単に「見せる」だけでなく、「見た人がどう行動してくれるか?」までを視野に入れて設計するのがポイントです。

PR動画を活用するメリット

では、なぜ今これほどまでにPR動画が注目されるのでしょうか。ここでは3つの代表的なメリットをご紹介します。

短時間で多くの情報を伝えられる

動画はテキストや画像だけでは伝えにくい情報を一度に表現できるメディアです。映像と音声を組み合わせることで、わずか数十秒~数分でも商品の使い方から仕上がりイメージ、さらにブランドストーリーまでスッと理解してもらいやすいのが利点。ページを何枚もめくって読むより、1本の動画を見てもらう方が格段に「わかりやすい」んですよね。

記憶に残りやすい

人の記憶には視覚と聴覚が同時に働きかけられると、より定着しやすいと言われています。たとえば「テキストだけより動画の方が頭に残る」と実感することはありませんか?特にストーリー性や感情を揺さぶる要素があると、視聴後も心に残りやすいため、PR動画は長期的なブランディングにも活用できます。

SNSでの拡散効果が期待できる

TwitterやInstagram、TikTokなどSNSの主役は今や動画といっても過言ではありません。面白い、感動する、ためになる…そう感じさせる動画はユーザーが自発的にシェアしやすい特性を持っています。つまり「自社メディア以外の場所でも勝手に拡散される=広告費をかけずに認知度が広まる」可能性があるのです。これはテキスト中心の広報にはない大きな魅力ですよね。

企業がPR動画を活用すべきシーン

PR動画はさまざまなシーンで活躍しますが、中でも以下の3つは特に効果的な活用場面です。

商品・サービス紹介

新商品をリリースしたときや、既存サービスの利用促進を図りたいときに最適です。文章や写真だけでは魅力が伝わりきらない部分を「使ってみた映像」や「ビフォーアフター映像」でリアルに表現すれば、視聴者の購買意欲を高められます。最近ではYouTubeやInstagramリール、TikTokなど短尺動画に特化したプラットフォームに載せて、多くの視聴者にリーチする手法が人気です。

会社紹介

企業理念や事業内容、社内の雰囲気などをまとめた映像を作り、コーポレートサイトに掲載したり、商談や説明会で流したりするケースが増えています。特に昨今はオンライン・オフラインを組み合わせたハイブリッドイベントで、この会社紹介動画を流すと、社内外を問わず大きなインパクトを与えられます。言語や文化が違う海外に向けても、映像なら感覚的に理解しやすいというメリットもありますね。

採用活動

就職活動中の学生や転職希望者に、自社を深く知ってもらうための手段として採用PR動画が注目を集めています。社員インタビューやオフィスの様子を映すことで「ここで働くイメージ」を具体的に抱かせられるのが強み。結果的にミスマッチの防止にもつながり、採用の質が上がる例も少なくありません。

PR動画の作り方のコツ

「なるほど、PR動画が効果的なのはわかった。でも実際どう作ればいいの?」という方に向けて、抑えておきたいポイントを3つご紹介します。

目的とターゲットを明確にする

まずは「何を目指して作るのか」をはっきりさせること。認知度アップなのか、採用強化なのか、商品購入の後押しなのか—ここを明確にすると動画のコンセプトがブレません。そして、視聴者は誰なのか(例:就活生向け、20代女性向けなど)を具体的に想定することも大事です。誰に向けた動画なのかが決まっていれば、内容や雰囲気、使用するBGMなども自然に絞り込めます。

ストーリーで魅せる

情報の羅列だけでは視聴者の心は動きません。ストーリー性を意識すると、一気に印象に残る動画に仕上がります。実際、就活生を主人公にした短いドラマ仕立ての採用動画が話題になったり、メイクのBefore→Afterをドラマティックに演出した動画がSNSで拡散されたりと、ストーリー要素を入れるだけで“観ている人が最後まで目を離せない”状態を作り出せます。最終的には「自分もやってみたい」「ここで働きたい」と視聴者に思わせるような構成を心がけましょう。

プロの力を借りる

クオリティの高い動画制作には撮影・照明・音声・編集など専門的な技術が必要です。もちろん自社で内製するのも良いですが、プロの映像制作会社に依頼するのも一つの手です。私たちトビガスマルも、式典やイベントオープニング映像の制作、ハイブリッドイベント支援などで培ったノウハウを活かして、お客様のイメージを超える映像作りを全力でサポートしています。「撮影場所やキャスティング、編集などをどう進めればいいかわからない…」とお困りの方も、どうぞお気軽にご相談ください。

PR動画事例

具体的な成功事例を見ると、PR動画の可能性がより一層イメージしやすくなりますね。ここでは3つの事例をピックアップしてご紹介します。

株式会社ベルク|感動できる採用動画

スーパーマーケットチェーン「ベルク」が公開した採用PR動画は、短編ドラマ仕立てで視聴者を惹きつける名作と評されています。就職活動に迷う主人公が登場し、最終的にベルクで働く意義や喜びに気づいていくというストーリー展開。最後に「実はこれがベルクの採用動画だった」とわかる仕掛けに思わず驚かされます。感動系のドラマタッチで、PR臭さをあまり感じさせないのがポイント。SNSでも話題になり、「いいね」「シェア」が一気に増加。視聴者の心をしっかりつかむ良いお手本と言えるでしょう。

貝印株式会社|インタビュー型の会社紹介動画

老舗の刃物メーカーである貝印は、現場社員へのインタビューを中心に据えた会社紹介動画を制作。製造現場の様子や社員が語る「モノづくりへのこだわり」「社内での学びと成長」など、生の声と映像を組み合わせて企業理念を表現しています。観る人にとっては、企業の実態がリアルにイメージできるため、学生や取引先などにも良い印象を与える効果があるでしょう。盛り込みたい情報が多い会社紹介こそ、文字より動画のほうがはるかに伝わりやすい典型例です。

資生堂|もう一度見たくなる動画

化粧品大手の資生堂が公開したPR動画「High School Girl? メーク女子高生のヒミツ」は、YouTube再生回数1,000万回を超える世界的ヒットとなりました。女子高生たちが教室で過ごすシーンから始まるのですが、あるタイミングで意外な仕掛けが明かされ、視聴者は「もう一度最初から見返したい!」という気持ちにさせられます。いわゆる「大どんでん返し」的な展開が中毒性を生み出し、国内外で大きな話題に。SNSでの拡散効果も絶大でした。企業名や商品名をドーンと押し出さない演出が、むしろブランドイメージを高める好例です。

まとめ

PR動画は、企業広報や商品・サービスの販促、採用活動など幅広い分野で強力な武器になります。ポイントは以下の通りです。

  • PR動画とは?:目的・ターゲットを明確にして企業の魅力を訴求する動画
  • メリット:短時間で大量の情報を伝達でき、記憶に残りやすく、SNSで拡散される可能性大
  • 活用シーン:商品紹介、会社紹介、採用活動、式典オープニングなどイベント演出にも活用可
  • 作り方のコツ:目的とターゲット設定、ストーリー演出、必要に応じてプロの力を活用する
  • 事例:ベルク(採用)、貝印(会社紹介)、資生堂(ブランド動画)などが代表的

映像制作が初めての方でも、しっかり企画を練って目的を明確にすれば、驚くほど訴求力の高いコンテンツが作れます。私たちトビガスマルでも、お客様のニーズに合わせた映像制作をお手伝いしています。「最初のアイデア出しから丸ごと任せたい」、「短納期で目を引く動画が作りたい」といったご相談も大歓迎ですので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

映像制作のお問い合わせだけでなく、講演やワークショップのご依頼も大歓迎です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。これを機に、皆さんの企業広報にもPR動画を上手に活用していただけたら嬉しいです。

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