
映像制作会社「トビガスマル」代表の廣瀬です。
YouTube 動画をアップしたのに――
「検索に出てこない」「関連動画にも並ばない」
そんなモヤモヤ、感じたことはありませんか?
原因はひょっとすると タグ付けかもしれません。
タグは動画に貼る“中身ラベル”。アルゴリズムも視聴者も、この小さなキーワードを頼りに内容を判断します。
ところが実際には「どの言葉を、何個、どんな順で?」が曖昧で、やみくもタグ地獄に陥るクリエイターが続出。
そこで今回は、タグの選び方・付け方・NG例を一気に整理しました。
読み終えるころには、「タグって面倒…」が
「タグで伸ばす!」に変わるはず。
さっそく次の章で、タグの基本と役割を押さえていきましょう!
目次
YouTubeのタグとは?基本と役割を理解する
タグの基本:動画を分類しやすくする
タグは動画の成分表示ラベル。
タイトルや説明欄だけでは伝え切れない内容を、単語やフレーズで補足し、YouTubeのAIに「この動画は◯◯系だよ」と教えます。
タグが適切だと、検索アルゴリズムは迷わずあなたの動画を正しい棚に並べてくれるわけです。
ハッシュタグとの違い:検索を容易にする
概要欄で使う #Vlog
や #Shorts
はハッシュタグ。視聴者がクリックすると同じタグを持つ動画が一覧表示されます。
一方、タグ欄に入力する通常タグは視聴者には見えず、裏側で検索精度を上げる役目。
つまりハッシュタグ=表札、通常タグ=番地コード——どちらも必要ですが、目的が違う点を押さえましょう。
タグ付けのメリット:視聴回数アップに繋がる
- 検索キーワードとの一致率が上がり、発見されやすい
- 内容が近い動画の関連サイドバーに載りやすい
- 英語・スペイン語など多言語タグを入れると海外流入が増える
タグは派手さこそありませんが、じわじわ視聴回数を底上げする“縁の下のSEO”。
次章では、PC とスマホでのタグ設定方法を、トビガスマル流の時短テク込みで紹介します。
YouTubeタグの付け方:PCとスマホでの手順
PCでのタグ付け:YouTube Studioを活用
- YouTube Studio にログイン ▶︎ 左メニュー 「コンテンツ」 をクリック
- タグを追加したい動画の サムネイルを選択
- 「詳細」タブを下へスクロールし、最下部のタグ欄にキーワードを入力
- タグごとにカンマ( , )で区切る
例:youtube タグ, youtube seo, 動画 キーワード
- 右上の保存をクリックして完了
ポイントは、先頭タグほど重要度が高いため、最も狙いたいキーワードを最初に置くことです。
スマホでのタグ付け:YouTubeアプリで編集
- YouTube アプリ ▶︎ ライブラリ ▶︎ 「あなたの動画」 を開く
- 編集したい動画の ︙(縦3点)▶︎ 編集
- 「詳細設定」 ▶︎ タグ欄にキーワードを入力
- 入力中に候補タグが自動表示されるので活用
- 右上の保存で反映
スマホではキーボードの「,」キーが打ちづらい場合があるため、あらかじめメモ帳でタグを作成→コピペするとミスなく時短できます。
効率的なタグ付けの裏ワザ:デフォルト設定とカンマ活用
毎回同じタグを入れるなら、YouTube Studio ▶︎ 設定 → アップロード動画のデフォルト で
共通タグをプリセット登録しましょう。
例:チャンネル名, ジャンル名, クリエイター名
こうしておくと、新規アップロード時にタグ欄が自動入力され、手間を大幅カットできます。
また、タグ入力欄は500文字まで。カンマで分けつつもスペースは不要なので、「カンマ+すぐ次の文字」で詰めると上限を有効活用できます。
効果的なタグを選ぶコツ:視聴者を惹きつける
キーワード選定:関連性の高いワードを網羅
まず動画のテーマを一言で言い表すメインキーワードを決めます。
例:youtube タグ 付け方
、料理 レシピ 簡単
など。
次に、そのメインを言い換えた複合語・類義語を追加。
無料ツールの Googleキーワードプランナー や ubersuggest で月間検索数を調べ、関連性が高いものをリスト化しましょう。
競合調査:人気動画のタグを参考にする
Chrome拡張の vidIQ Vision や TubeBuddy を入れると、競合動画が使っているタグが丸見えになります。
上位動画で繰り返し登場するタグは、検索需要が高い証拠。
自分の動画にも取り入れて、アルゴリズムに「この動画も同ジャンル」と認識させましょう。
キーワードの優先順位:重要なものから順に
YouTubeはタグ欄の先頭ワードを最重要と判断します。
並べ方のおすすめは
① メインキーワード
② 複合語・言い換え
③ スペル違い・略語
④ ブランド名・チャンネル名
の順。これで関連性を保ちつつ検索ヒット率を最大化できます。
タグ付けの注意点:避けるべきNG行為
過剰なタグ付け:60個以上は逆効果
タグは最大500文字まで入りますが、多すぎるとテーマがぼやけるだけでなく、スパム判定を受けるリスクも。
10〜30個に厳選し、内容の近いキーワードを固めて入れるとアルゴリズム評価が安定します。
不適切な表現:YouTubeの規約違反
暴力・差別などセンシティブワードをタグに入れると、年齢制限や収益化停止の対象になることがあります。
動画内容がポジティブでも、ワード自体がアウトなら避けるのが無難です。
無関係なタグ:視聴者を混乱させる原因に
クリック数目当てで人気キーワードを無差別に詰め込むと、視聴者が「求めていた内容と違う」と感じ、視聴維持率が急落。
アルゴリズムにも「誤情報」と判断され、関連動画枠から外される悪循環に陥ります。
関連性>ボリュームを徹底しましょう。
ケーススタディ:タグ改善で視聴数200%アップ
Before―タグ5個だけの状態
クライアントAの料理動画は、「レシピ」「簡単」など5タグのみ。検索結果は50位圏外、視聴維持率も30%でした。
After―関連語を30個に拡充
GoogleキーワードプランナーとvidIQで洗い出した
「節約レシピ」「5分料理」「japanese easy cooking」
など多言語タグを追加。先頭にメイン〈簡単レシピ〉を配置しました。
結果と学び
- 検索順位:50位圏外 → 8位/2週間
- 関連動画経由視聴:+180%
- 総再生回数:+207%(28日比較)
タグ最適化だけで再生数が2倍以上に伸びた好例です。メッセージは明快――
関連性の高いワードを網羅し、優先順で並べる
こと。
TubeBuddy:ブラウザ内でワンクリック追加
タグコピー機能やSEOスコア診断が便利。無料版でも競合タグは一部確認可能です。
vidIQ:キーワード検索ボリュームが視覚化
関連タグの検索ボリュームと競合度を数値化。英語圏ユーザー向けタグ掘りに強いのが特徴です。
Rapidtags:ワンボックス生成でとにかく速い
動画URLかキーワードを入れると、30タグ一括生成。細かな分析はできませんが、時短重視なら最適です。
まとめ:タグ付けをマスターして動画を最適化しよう
タグは動画の内容をアルゴリズムに伝えるラベルです。
ここまでに紹介した3ステップを押さえるだけで、検索・関連動画での露出は確実に伸びます。
- ステップ① キーワード選定
── メイン+複合語+ブランド名をリスト化 - ステップ② 優先順位
── 重要タグを先頭に、10〜30個に厳選 - ステップ③ 入力時短テク
── デフォルト設定とメモ帳コピペで効率UP
タグは一度設定したら終わりではなく、視聴回数や検索順位を見ながら微調整することで、チャンネル全体のパフォーマンスが底上げされます。
トビガスマル流のタグ付け術を今日から試して、「見つけてもらえる動画」へ最適化していきましょう!

2025.05.31
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