動画制作・映像制作のご相談なら。岡山を中心に全国対応。

汗っかきカメラマン必見!撮影を快適にする汗対策とおすすめグッズ


代表社員 廣瀬高之

こんにちわ、クセノツヨイ映像制作会社「トビガスマル」代表の廣瀬です。
真夏のロケでファインダーが汗で曇る──そんな経験、ありませんか? 
私は炎天下 40 °C の現場で「汗が目に入って被写体を見失う」「グリップがベタついてズームが滑る」という地獄を何度も味わいました。

そこで今回は、現場歴の長いベテランカメラマンたちが実践する“汗拭き術”をベースに、撮影前・撮影中・機材ケアの3フェーズでできる汗対策を体系化!
さらに屋外ロケでガチ検証したおすすめグッズも紹介します。
読む → 試す → 快適に撮るの3ステップで、汗だく撮影から解放されましょう。

カメラマンの汗問題:なぜ汗対策が必要なのか?

汗がカメラに与える影響

動画カメラマンにとって汗=機材トラブルの源。汗は塩分を含むため、ボタン隙間に浸透すると接点腐食ダイヤル固着を招きます。
EVF や LCD が曇ればピントチェックが遅れ、AFエラーや露出ミスの原因に。
さらに汗がレンズフロントに飛ぶと皮膜が白濁してコントラストが低下し、編集で救えない画質劣化を引き起こします。

汗による不快感と集中力の低下

夏場の屋外ロケは発汗量が1時間で500 ml超と言われ、体内水分2%損失で集中力が約20%低下。
汗が額から滴り EVF に流れ込めばフレーミングが乱れ、パン・チルト精度が落ちてテイク数が増える=編集コスト増大につながります。
結果、チーム全体のスケジュールが押し、ロケ費用のオーバーランを招くことも。

機材の衛生面

汗は皮脂+塩分+雑菌のカクテル。グリップやストラップに染み込むと異臭・カビが発生しやすく、
次の現場でクライアントが機材を手に取る瞬間に不快感を与えるリスクがあります。
また汗汚れはモールド成型のゴムパーツを加水分解させ、早期劣化の原因にも。
「撮影後に拭けばいい」では手遅れ。発汗→即ケアが機材寿命&プロの印象を守るカギです。

以上が汗対策を怠った場合のリアルな損失。次章では、ロケに入る前からできる“仕込み系”汗対策を解説します。

撮影前にできる!手軽な汗対策

吸水性インナーと冷却グッズの活用

ロケバスを降りる前から“汗対策スイッチ”はスタート。まずは吸水速乾インナーを仕込みましょう。
化繊メッシュ × 脇メッシュ切り替えタイプなら、汗を吸って即ドライ。綿100%は乾きが遅く、冷え戻りも起こすので避けるのが鉄則です。
さらに首掛けファン冷却ネックリングを移動中に装着しておくと、体表温度が約2 °C下がり、発汗量を 15 – 20 % 抑制できます。

  • インナーはコンプレッション中圧を選ぶと汗戻りゼロ+姿勢維持でスタビ撮影◎
  • ネックリングは28 °C 固定相変化材がベスト。凍傷リスクなしで長時間冷却


こまめな水分補給と休憩

脱水=集中力ダウン+熱中症リスク。撮影前に500 mlスポーツドリンク30 分かけて分割飲みすると、ロケ開始時点で血中電解質が安定します。
休憩は「45 分撮影 → 5 分クールダウン」のサイクルが理想。冷房車内・日陰テント・冷風扇のどれかを確保し、クールタオルで頸動脈を冷やすと回復が早いです。

汗拭きシートとタオル

現場では「拭く→捨てる→替える」のサイクルが鍵。おすすめは個包装タイプの冷感汗拭きシート薄手手拭いの2枚構成。

用途 アイテム 理由
顔・首まわり 冷感汗拭きシート(個包装) メントールで5 分間−3 °C持続/使用後はゴミ箱へ即廃棄
手・腕・カメラグリップ 薄手手拭い(綿100%) 軽量で速乾/カメラに結んで両手フリーのまま拭ける

トビガスマル流ワンポイント▶ 手拭いは90 cm以上の長尺を選び、巻き結びでストラップ根元に固定。
撮影中に引っ張っても解けず、汗を拭いたら元の位置へワンタッチで戻せます。

下準備が整ったら、次章では撮影中に汗と機材を同時に守るテクを解説します。

汗による機材への影響を最小限に!撮影中の対策

カメラグリップの工夫

  • 吸汗テープを巻く
    テニスラケット用のドライタイプグリップテープ(厚み0.5 mm前後)をカメラハンドルに2周巻き。
    汗を吸い取りつつ、手汗で滑らないラバー質感に変身。
  • 手拭いグリップ法
    手拭いを八の字巻きでハンドルに固定。
    30 分ごとに巻き換えれば常に乾いた面が手に当たり、バクテリア繁殖も抑制。
    巻き方:端を結び→一周→交差→結ぶ

※ロードバイクのバーテープもオススメです!

カメラストラップのメンテナンス

ストラップは汗と皮脂の温床週1で手洗いが基本ですが、ロケ続きなら消臭ミスト+日陰干しで今日の汗を翌日に持ち越さないのが鉄則です。

素材 現場対策 メンテ方法
ナイロン 速乾◎/匂い残り△ 消臭スプレー→陰干し
コットン 肌触り◎/吸水▲ 中性洗剤で手洗い→平干し
ネオプレーン 伸縮◎/乾き遅 水拭き→タオルドライ→48 h乾燥

防水・防滴対策

  1. 小型レインカバーを常備
    撮影中の突然の汗だく+夕立対策に、透明ビニール製ワンタッチカバーを畳んでポケットへ。
  2. シリカゲルパックで即乾燥
    撮影後にレンズキャップを外した状態で防湿バッグへ投入→車移動中に内部を乾燥。
  3. マイクロファイバーで汗飛沫即拭き
    フード裏・ボディトップに付いた汗滴は、超極細繊維クロス押し当て→引き抜くの1手。拭き取りより繊維吸着の方がコーティングを傷めません。

トビガスマル流▶ 汗が“機材へ届く前”に吸う・拭く・覆うの3段バリアを張れば、
EVF 曇りやグリップ滑りはほぼゼロに抑えられます。

汗の影響を最小化できたら、次章ではカメラマン目線で選んだ汗対策グッズを厳選して紹介します。

まとめ:万全の汗対策で快適なカメラライフを!

汗との戦いは、動画カメラマンにとって画質・機材寿命・集中力すべてに直結する重要テーマです。
本記事では①撮影前 ②撮影中 ③機材ケアの3フェーズに分け、トビガスマル現場で実証したテクニックとグッズを紹介しました。

  • 撮影前:吸水速乾インナー+冷却ネックリングで発汗そのものを15 %カット
  • 撮影中:グリップテープ/手拭い八の字巻きで汗→滑り→ミスショットをゼロに
  • 機材ケア:防湿庫35 %RH+シリカゲル追加でカビ・腐食リスクを徹底排除

まずは1つ、手拭いをカメラに結ぶ“八の字巻き”から試してみてください。
手がふさがらず即汗拭き→視界クリア→テイク数ダウンという効果を、次のロケで実感できるはずです。

汗を制す者が、最高のワンシーンを制す。
今日から万全の汗対策で、快適なカメラライフを楽しみましょう!

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

カテゴリーで探す
TOP