
こんにちわ、合同会社トビガスマル代表の廣瀬です。
「コマ撮りアニメーション、ちょっと気になる」「でも難しそう…」と思っていませんか?
でも大丈夫。スマホとちょっとした道具があれば、初心者でも今日からコマ撮りアニメを作ることができます。
ストップモーションとも呼ばれるこの技法は、一枚一枚の写真をつなげて“動いて見える”不思議な世界をつくり出します。
動く人形、走るレゴ、表情を変えるねんど…
静止画から命を吹き込むこの作業には、何よりも“あなたのアイデア”が光ります。
この記事では、コマ撮りの基本から必要な道具、撮影のコツ、編集・公開までを、誰でも始められる視点でわかりやすく解説していきます。
あなたの机の上から、世界にひとつだけのアニメーションを始めてみませんか?
目次
コマ撮りアニメーションとは?基本を理解しよう
まずは、そもそも「コマ撮りアニメーション(ストップモーション)」とは何か、その基本から見ていきましょう。
コマ撮りの定義と仕組み
コマ撮りとは、物を少しずつ動かしながら1コマずつ写真を撮影し、それを連続再生することで“動いて見える”アニメーションのことです。
たとえば、人形の腕を1センチ動かして1枚撮影→また少し動かして1枚撮影… こうしてできた何十枚、何百枚という写真を動画として再生すると、まるで命が宿ったように動き出すのです。
「動いてないはずなのに、動いて見える」 その不思議な感覚が、コマ撮りの最大の魅力です。
コマ撮りの魅力と可能性
コマ撮りアニメーションには、CGや手描きアニメでは出せない“手ざわり”や“遊び心”があります。
たとえば…
- レゴやおもちゃを動かしてストーリーを作る
- ねんどを使って表情豊かなキャラを演じさせる
- 文房具や野菜を使って“意外な主役”を登場させる
どんな素材でも、どんな空間でも、アイデア次第で作品になる。 それがコマ撮りのすごいところです。
様々なコマ撮りアニメーションの例
実際にどんな作品があるのか、いくつかのジャンルをご紹介します。
- レゴアニメ: 戦闘・コント・日常劇まで自由自在
- ねんどアニメ: 表情を変えて感情を伝える定番スタイル
- 切り絵アニメ: 紙人形を使って絵本のような世界観を演出
- 日用品アニメ: 鉛筆、消しゴム、野菜…日常に潜む主人公たち
YouTubeやInstagramにも、コマ撮り作品は世界中に溢れています。 まずは「Stop motion」で検索して、お気に入りの作風を探してみるのも楽しいですよ。
コマ撮りアニメーションに必要な機材と準備
「やってみたい!」と思っても、何を用意すればいいのかが分からないと、一歩が踏み出せませんよね。
でもご安心ください。コマ撮りアニメは、スマホ+100円ショップの材料でも始められる気軽さがあります。
ここでは、最低限必要なものから、あると便利なもの、そして準備のポイントまでを紹介します。
必須機材:カメラ、三脚、照明
まずはこれだけあればOK!という基本の3点セットです。
- カメラ: スマホでも十分(iPhone・Android対応アプリあり)
- 三脚: カメラの位置を固定するために必須。スマホ用三脚でOK
- 照明: 室内ならスタンドライトやデスクライトを代用可能
特に三脚は“ブレない映像”をつくる命綱なので、ぜひ用意しましょう。
推奨機材:ストップモーションソフト、背景素材
さらにスムーズに撮影するために、以下のような道具があると便利です。
- ストップモーション撮影アプリ: – スマホなら「Stop Motion Studio」がおすすめ(無料/有料あり) – PCなら「Dragonframe」や「iStopMotion」など本格ソフトも(やや上級者向け)
- 背景素材: 色紙、布、段ボールなど。動かしたいものが引き立つ背景がベスト
- 小道具: 紙の吹き出しやミニ看板、手作りの小物でストーリーがより豊かに!
撮影前の準備:ストーリーボード作成、素材集め
実は、撮影前の準備がコマ撮りの“仕上がり”を左右します。
特に大事なのが、
- ストーリーボード(簡単な絵コンテ): 何をどんな順番で動かすのか、ざっくり描いておくだけでも迷いが減ります。
- 素材集め: 動かすキャラ・小道具・背景などを先に揃えておくと、撮影がスムーズ。
一度つくり始めると、「これも動かしたい!」「こんな展開にしたい!」と、どんどんアイデアが湧いてくるはず。
コマ撮りアニメーション撮影のコツ
いざ撮影!でも、「なんかガタガタする…」「思ったより動きが不自然」と感じるのは、初心者あるある。
でも大丈夫。ちょっとしたコツを押さえるだけで、グッと滑らかで魅力的な作品に仕上がります。
少しずつ動かす
動かす量は1回につきほんのちょっと。慣れるまでは「これじゃ分からないかも?」と思うくらい小さくてOKです。
たとえば人形を歩かせたいなら:
- 右足を1センチ前に → 撮る
- 左足を1センチ前に → 撮る
- 上半身をほんの少し傾けて → 撮る
このように少しずつ、動きの“つながり”を意識して撮ると、自然なアニメーションになります。
カメラを固定する
カメラが1ミリでも動くと、画面が揺れて“酔う”ような映像になります。
三脚やスマホスタンドはもちろん、周りの机や床をできるだけ揺らさないことも大切です。
机の端を支えにしたり、足元にマットを敷くなど工夫すると、より安定します。
明るさを一定にする
照明が変わると、パラパラまんがのように明るさがちらついてしまいます。
理想は:
- カーテンを閉めて外光を遮断
- 室内ライト(LED)を固定して当てる
- 光源を動かさないように注意
スマホアプリで明るさ(露出)をロックできる機能がある場合は、ぜひ活用してください。
コマ撮りは、地道だけどワクワクする作業。 「自分の手でアニメを作っている!」という感覚が、何よりの魅力です。
コマ撮りアニメーションの編集と仕上げ
撮影が終わったら、いよいよ編集の時間です。
といっても、難しいソフトは必要ありません。初心者でも使えるツールで、楽しく仕上げることができます。
動画編集ソフトで編集
スマホなら:
- Stop Motion Studio: 撮影から編集まで一貫して操作可能
- CapCut/VN: テロップ・BGMを入れるのに便利
パソコンなら:
- iMovie(Mac)やClipchamp(Windows)でシンプル編集
- DaVinci Resolveなどの無料ソフトで本格的な加工もOK
テロップを入れたり、音楽や効果音を足すと一気に“作品感”が出てきます!
フレームレートの調整
フレームレートとは、1秒間に何枚の画像を表示するかという設定のこと。
おすすめの設定:
- 12fps(1秒=12コマ):自然で滑らか
- 8fps:ややカクカクするが“コマ撮り感”が出て味わい深い
撮った写真の枚数が少ないときは、フレームレートを下げて再生時間を稼ぐのもひとつの方法です。
書き出しと公開
編集が終わったら、動画ファイルとして書き出し(エクスポート)をします。
保存形式は「MP4」や「MOV」でOK。 あとはYouTube、Instagram、TikTok、あるいは家族や友だちへのシェアでも◎
“完成させて人に見せる”ことで、次のアイデアがどんどん湧いてきます。
そして何より、コマ撮りは作った人の“遊び心”が伝わる映像です。 世界観も、キャラクターも、表現も、すべてあなたの自由です。
まとめ:創造力を活かして、あなただけのコマ撮りアニメーションを
コマ撮りアニメーションは、特別な機材がなくても始められる、もっとも身近な映像表現のひとつです。
手の中の小さな素材が、少しずつ動いて、しゃべって、物語を紡ぎ出す。 その過程には、創造する楽しさと、完成させる達成感がぎゅっと詰まっています。
まとめポイント
- コマ撮りは「少しずつ動かして撮る」だけ。アイデア勝負!
- スマホと三脚があればOK。まずは1本、試してみよう
- ストーリーボードや素材の準備が、仕上がりを左右する
- 動き・明るさ・安定感の3つを意識すればクオリティUP
- 編集でBGMやテロップを入れれば“作品”にレベルアップ!

トビガスマルでは、映像づくりの楽しさを、たくさんの人に伝えていきたいと考えています。
「やってみたいけど不安…」「子どもと一緒に作ってみたい!」そんな方には、撮影体験やワークショップ形式でのサポートも行っています。
あなたの想像力が、今日から“アニメーション”というかたちになりますように。

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