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Final Cut Pro:初心者向けおすすめの書き出し設定とMP4形式での保存方法

代表社員 廣瀬高之

こんにちは、映像制作会社トビガスマル代表の廣瀬高之です。
動画編集が佳境に入り、いざ完成した動画を書き出そうとしたとき、「設定がいっぱいで何を選べばいいの?」と迷ってしまった経験はありませんか?
今回は、2025年最新版として、Final Cut Proで動画を書き出す際のおすすめ設定について解説していきます。特に、初心者の方でも扱いやすく、汎用性の高いMP4形式での保存方法を中心にご紹介します。

トビガスマルではAdobe Premiere Proを中心に、案件に応じて、複数の動画編集ソフト使用していますが、Final Cut Proも使い始めてから5年以上が経ちました。その間、数えきれないほどの動画を書き出し、クライアントや視聴者から求められる「高画質」と「軽量化」のバランスに悩んできた経験があります。そこで得られた知見を活かし、この記事では解像度やコーデック、ビットレートの設定など、押さえておくべきポイントをわかりやすくまとめました。
Final Cut Proを使いこなし、YouTubeなどのプラットフォームで高品質な動画を公開したい方はもちろん、企業でのプロモーション映像を手軽にMP4形式で書き出したい方にもおすすめの内容です。ぜひ最後までご覧ください。

Final Cut Proでの書き出し:基本とMP4形式の重要性

なぜMP4形式を選ぶべきか?

書き出し形式は、動画編集の最終段階において非常に重要なポイントです。なかでもMP4形式は、Windows・Mac・スマートフォンなど、ほぼすべてのデバイスやプラットフォームで再生が可能な汎用フォーマットとして広く利用されています。以下のようなメリットがあります。

互換性が高い

YouTubeやSNS、ビジネスシーンなど、幅広い場面で再生トラブルが少ない

ファイルサイズを抑えられる

H.264/H.265(HEVC)などの効率的なコーデックを使うことで、高画質を保ちつつ容量を比較的コンパクトにできる

映像・音声ともに国際規格

動画配信やオンラインミーティングツールなどの標準規格との親和性が高い

一方、MOV形式はAppleが開発したコンテナ形式であり、Mac環境では使い勝手が良いというメリットがあります。Final Cut Proでは、デフォルトの設定で書き出すと拡張子が「.mov」のファイルが生成されます。しかし、MP4形式に比べると、Windows環境や一部のスマートデバイスでの再生に互換性の問題が生じることも。複数のデバイスやプラットフォームで視聴される可能性がある場合は、MP4を強く推奨します。

Final Cut ProでMP4形式を指定する方法

1.Final Cut Proを起動し、編集が完了したプロジェクトを開く。

2.画面右上の書き出しアイコン(またはメニューバーの「ファイル」→「共有」→「マスターファイル(デフォルト設定による名称)」)をクリック。

3.表示される「共有」ダイアログで、フォーマットを「コンピューター(MP4)」に設定する。

  • もし「コンピューター(MP4)」が見当たらない場合は、「出力先を追加」から「ファイルを出力する」を選択し、フォーマットを「コンピューター」に変更するとMP4形式が選べるようになります。
  • 4.必要に応じてビデオコーデックを選択し、「次へ」をクリックして保存先を指定する。

    こうすることで、最終的にMP4形式のファイルが書き出されます。H.264やH.265(HEVC)などのコーデックを選択することで、高画質かつ軽量な動画を作成可能です。

    書き出し前の確認ポイント:解像度とフレームレート

    MP4形式を選択したら、解像度やフレームレートの設定も確認しましょう。

    解像度

    YouTubeや4K対応ディスプレイでの再生を想定するなら4K(3840×2160)やUHD(4096×2160)を選択。フルHD(1920×1080)でも十分高画質ですが、近年は4K素材を扱う場面が増えつつあります。

    フレームレート

    一般的な映像では30fps、もしくは映画っぽさを演出したいときは24fpsなど、素材の特性や配信先の要件に合わせて設定します。

    ビットレート

    初心者の方は自動設定でも問題ありませんが、画質を細かく最適化したい場合は後述するビットレートの目安を意識しましょう。

    Final Cut Pro おすすめの書き出し設定:高画質を維持するコツ

    ここからは、より高品質な動画を目指すための書き出し設定を見ていきます。2025年現在、動画配信やSNSなどの環境はますます多様化し、「高解像度・高画質でありながら、視聴しやすいファイルサイズ」に仕上げる必要性が高まっています。

    最適なビデオコーデックの選び方

    Final Cut Proでは、主に以下のコーデックが利用されます。

  • H.264 シングルパス 高速:書き出しが速くファイルサイズもそこそこ小さい。一般的な用途に最適。
  • H.264 マルチパス 高品質:より高画質を求める場合に使用するが、書き出しに時間がかかる。
  • HEVC(H.265)8ビット:高画質とファイルサイズのバランスが非常に良く、現時点で推奨度が高い。
  • HEVC(H.265)10ビット:色再現性がさらに向上し、10ビット素材を扱う映像クリエイターにおすすめ。
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    特にHEVC 8ビットは、4K映像など高解像度の動画を比較的軽量に出力できるため、クライアントへの納品やオンラインアップロードに好都合です。一方、最新のカメラや高スペック環境での撮影素材をフルに活かしたい場合はHEVC 10ビットも検討の価値があります。

    ビットレート設定の重要性

    ビットレートは、画質やファイルサイズに直結する要素です。ビットレートが高ければ高画質になりますが、その分ファイルサイズも大きくなるため、用途に合わせてバランスをとる必要があります。

  • ストリーミング配信:10~15Mbps程度が一般的
  • 4K高画質映像:20~40Mbps程度を目安
  • SNS用短編動画:5~10Mbps程度でも十分
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    ビットレートを細かく指定できるシーンでは、素材の特性(アニメーション中心か実写中心か、動きの激しいスポーツ映像かなど)を考慮するとより最適化できます。

    解像度に応じたビットレートの目安

    フルHD(1920×1080)

  • H.264:8~12Mbps
  • HEVC:6~10Mbps
  • 4K(3840×2160)以上

  • H.264:20~40Mbps
  • HEVC:15~30Mbps
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    あくまでも目安なので、カメラの種類や撮影状況によっては微調整が必要です。ただ、初心者の方はまず自動設定かこの目安を参考にし、徐々に調整していくと失敗が少ないでしょう。

    書き出し時間の短縮テクニック

    高画質を追求すると、どうしても「書き出し時間」が伸びてしまうという悩みが出てきます。ここでは、Final Cut Proの処理効率を高める方法を紹介します。

    レンダー処理を最適化する

    バックグラウンドレンダリングを活用

    編集作業中に自動的にレンダリングを行い、書き出し時の負荷を軽減する。

    プロキシメディアを利用

    編集時に軽量なプロキシメディアに切り替え、作業のストレスを減らす。書き出し時には高解像度のメディアを適用できる。

    不要なエフェクトを削除する

  • タイムライン上の使用していないクリップやエフェクトは、書き出し時間を増加させる原因となります。
  • プロジェクト内で無駄なトランジションやフィルタが適用されていないか確認し、必要ない場合は削除しましょう。
  • 書き出し設定をプリセットとして保存する

    Final Cut Proでは、よく使う書き出し設定をプリセットとして保存しておけます。毎回同じ設定を選ぶ手間が省けるうえ、書き出し時の設定ミスも減らせるので効率アップに繋がります。
    1.「出力先」リストで作成した設定を右クリック→「名前を変更」してわかりやすい名称に。
    2.「デフォルトにする」を選んでおけば、次回からワンクリックで書き出しが可能。

    Final Cut Proの共有機能:YouTubeへの直接アップロード

    最近では、編集した動画をすぐYouTubeに公開したいという要望が増えています。Final Cut Proには、YouTubeへの直接アップロードを行うための共有機能が用意されています。

    共有メニューからYouTubeを選択する

  • 1.画面右上の共有アイコンをクリック。
  • 2.「YouTube」というオプションがあれば選択し、アカウントをリンクする。
  • 3.タイトルや説明文、プライバシー設定を入力してアップロードを開始。
  • YouTube推奨設定で書き出す

    YouTubeでは、標準的にH.264コーデックを推奨していますが、HEVCでアップロードしても問題ありません。YouTube側で自動トランスコードされるので、あまり重く考えず、ご自身のプロジェクトに合ったコーデックを選択しましょう。ただし、解像度はフルHD(1080p)以上が推奨です。

    アップロード後の確認

    YouTubeへのアップロードが完了したら、再生画質や音質をチェックします。特に、映像がぼやけていたり、音ズレが起きていないかなどを確認し、必要に応じて再度書き出し設定を見直しましょう。

    まとめ:Final Cut Proでの最適な書き出し設定で、高品質な動画を

    以上、Final Cut Proを使ってMP4形式で動画を書き出す際の基本やおすすめ設定、書き出し時間短縮テクニック、そしてYouTubeへの直接アップロード方法などを解説してきました。最後に、重要ポイントを整理しておきます。

    MP4形式のメリット

  • 幅広いデバイス・プラットフォームとの互換性が高い
  • ファイルサイズを抑えつつ高画質を維持しやすい
  • おすすめコーデック

  • H.264 シングルパス高速:初心者に最適で、書き出しスピードも速い
  • H.264 マルチパス高品質:質にこだわりたいが、書き出し時間はかかる
  • HEVC(H.265)8ビット:4Kなど高解像度でもサイズを抑えられ、総合的に現時点で最もおすすめ
  • HEVC(H.265)10ビット:10ビット素材を活かすなら最有力候補
  • 書き出し時間短縮テクニック

  • バックグラウンドレンダリング、プロキシメディアを活用
  • 不要なエフェクトやクリップを削除
  • 書き出し設定をプリセットとして保存し、効率化
  • YouTubeへの直接アップロード

  • 共有メニューからYouTubeを選択し、アカウント連携
  • H.264かHEVCで書き出しOK
  • アップロード後は画質や音質をチェック
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    そして2025年の現時点では、HEVC(H.265)8ビットが高品質とファイルサイズのバランスに優れたコーデックとして注目を集めています。もしさらに高画質を追求するなら、HEVC 10ビットも選択肢に入るでしょう。素材や視聴環境にあわせて最適な設定を選ぶことが大切です。

    映像制作会社トビガスマルとしても、クライアントのご要望に応じてこのFinal Cut Proの書き出し設定を日々使い分けております。MP4形式で納品すれば、クライアント側でのチェックがスムーズになり、トラブルリスクを大幅に減らせるのが大きなメリットです。

    今後、撮影機材・編集ソフトの進化により、10ビット動画や8K素材など、さらに高精細な映像が主流になるかもしれません。とはいえ、基本的な書き出し設定を押さえておけば、状況に応じて柔軟に選択できるようになります。ぜひ本記事の内容を参考にして、Final Cut Proでの書き出しをマスターしてみてくださいね。

    今後の展望:技術進化を追い続けよう

    2025年以降も、映像業界は目まぐるしく変化していくでしょう。コーデックの更新やハードウェアエンコードの高度化、クラウドベースの編集機能など、新しい選択肢が続々と登場するはずです。
    しかし、どのような変化があっても「高画質な映像を、できる限り扱いやすいファイルサイズで提供する」という原則は変わりません。トビガスマルとしても、常に最新の技術にアンテナを張り、より良い映像体験を追求し続けたいと考えています。

    以上が、Final Cut Proでの書き出しに関するおすすめ設定とMP4形式での保存方法の総合ガイドです。この記事が、みなさまの映像制作における参考になれば幸いです。もしご質問やご相談などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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