こんにちは。合同会社トビガスマル代表の廣瀬です。
動画制作を依頼するとき、
「何を準備しておけばいいですか?」
「参考動画は必要ですか?」
「予算は最初から伝えた方がいいですか?」
と聞かれることがあります。
制作会社側からヒアリングシートが送られてきて、
「こんなに決めないと動画を作れないの?」
と思う担当者もいるかもしれません。
でも、最初からすべて決まっている必要はありません。
むしろヒアリングシートの役割は、
決まっていることと、まだ決まっていないことを整理すること。
です。
動画制作では、
目的。
見せたい相手。
公開場所。
予算。
納期。
出演者。
撮影場所。
参考イメージ。
権利。
社内確認。
など、多くの条件が関係します。
これらを曖昧なまま進めると、
「思っていた動画と違う」
「縦動画も必要だった」
「公開日まで時間がない」
「その音楽はSNS広告では使えない」
「社長確認で全部やり直しになった」
といったことが起こります。
この記事では、動画制作会社へ依頼するときに整理しておきたいヒアリング項目を、実際の制作現場の視点からまとめます。
結論|ヒアリングシートは「発注書」ではなく、認識をそろえるための設計図
まず、ヒアリングシートに完璧な回答を書く必要はありません。
例えば、
> 予算:まだ未定
> 公開場所:YouTubeを予定
> 尺:分からないので提案してほしい
> 出演者:社長と社員を想定
> 撮影場所:本社で可能か相談したい
でも構いません。
重要なのは、
分からないことまで分かったふりをしないこと
です。
制作会社側は、
目的や条件を聞いたうえで、
動画の種類。
尺。
撮影方法。
スタッフ。
機材。
スケジュール。
費用。
などを設計します。
だからヒアリングシートは、
「この通りに作ってください」
という完成済みの指示書というより、
と考えるのが分かりやすいと思います。
動画制作のヒアリングシートに入れたい12項目
まず全体をまとめます。
| 項目 | 確認したいこと |
|---|---|
| 1. 制作目的 | なぜ動画を作るのか |
| 2. ターゲット | 誰に見せたいのか |
| 3. 伝えたいこと | 視聴後に何を知ってほしいか |
| 4. 使用媒体 | どこで動画を使うのか |
| 5. 希望納期 | いつ公開・上映するのか |
| 6. 予算 | どこまでの制作が可能か |
| 7. 参考動画 | 好きな方向性・避けたい方向性 |
| 8. 撮影内容 | 場所・出演者・撮影可能日・制約 |
| 9. 支給素材 | 写真・ロゴ・過去映像・資料など |
| 10. 権利・利用範囲 | 音楽・写真・出演者・二次利用 |
| 11. 確認・承認フロー | 誰が最終決定するのか |
| 12. 納品物 | 横・縦・短尺版など何が必要か |
全部を最初から決める必要はありません。
ただし、
この12項目を一度確認するだけで、制作途中の大きな方向転換はかなり防ぎやすくなります。
1.動画を作る「目的」を決める
一番最初に確認したいのは、
なぜ動画を作るのか。
です。
例えば、
- 会社を知ってもらいたい
- 採用応募を増やしたい
- 商品を理解してほしい
- 問い合わせにつなげたい
- 周年式典で会社の歴史を伝えたい
- 社員へ理念を共有したい
- イベントへの来場を促したい
などがあります。
同じ3分の動画でも、
「採用応募を増やす動画」と「周年式典で社員に見せる動画」では、構成がまったく違います。
目的が曖昧なまま、
「かっこいい会社紹介動画を作りたい」
から始めると、
撮影や編集を進める中で、
「ところで誰に見せるんだっけ?」
となりやすい。
動画制作の目的そのものを整理したい場合はこちらで詳しく紹介しています。
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2.「誰に見せたいか」を決める
次にターゲットです。
よくある回答が、
> できれば、いろんな人に見てもらいたい。
です。
気持ちは分かります。
でも、
高校生。
30代の転職希望者。
既存顧客。
企業経営者。
社員。
取引先。
では、響く言葉も映像も違います。
例えば採用動画でも、
高校生向けなら、
職場の雰囲気。
若手社員。
仕事内容の分かりやすさ。
が重要かもしれません。
経験者採用なら、
仕事内容。
待遇。
裁量。
キャリア。
の方が重要になるかもしれません。
ターゲットは、
年齢や性別だけでなく、「どんな状況の人に見てもらうか」まで考える
と具体的になります。
3.動画を見た後「どうなってほしいか」を決める
目的と似ていますが、もう一歩具体化します。
動画を見た人に、
何を知ってほしいのか。
どう感じてほしいのか。
何をしてほしいのか。
です。
例えば、
> 「良い会社だと思ってほしい」
だけでは少し曖昧です。
それより、
> 若手社員が活躍できる会社だと知ってほしい。
> 50年間、地域との関係を大切にしてきた会社だと伝えたい。
> 商品の特徴を理解して、Webサイトから問い合わせてほしい。
とすると、映像に必要な内容が見えてきます。
視聴後の状態=見た人にどう変わってほしいか。
この2つを分けて書いておくと企画しやすくなります。
4.動画を「どこで使うか」を最初に決める
使用媒体は非常に重要です。
例えば、
- 企業Webサイト
- YouTube
- TikTok
- Web広告
- 採用説明会
- 営業商談
- 展示会
- デジタルサイネージ
- 周年式典
です。
なぜ最初に確認するのか。
使用場所によって動画の作り方が変わるからです。
YouTubeなら16:9。
Instagramリールなら9:16。
デジタルサイネージなら無音で見られる可能性もある。
周年式典なら、大型スクリーンで上映する。
広告なら数秒で興味を持ってもらう必要がある。
同じ映像を全部にそのまま使えるとは限りません。
企業YouTubeを中心に使う場合はこちらも参考になります。
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5.「納品日」ではなく「公開日・上映日」を伝える
ヒアリングシートでは、
> 納期:10月1日
だけではなく、
「なぜその日までに必要なのか」
も書いてもらえると助かります。
例えば、
> 10月15日の周年式典で上映
なら、
10月15日完成では遅い。
その前に、
社内確認。
修正。
最終書き出し。
上映テスト。
を行う必要があります。
採用説明会。
展示会。
新商品発売。
Webサイト公開。
イベント。
なども同じです。
制作会社には、
これが大切です。
6.予算は伝えた方がいい?
「予算を言うと、その金額いっぱいで見積もられそう」
と考える方もいるかもしれません。
ただ、動画制作は、
撮影日数。
スタッフ人数。
カメラ台数。
出演者。
ロケーション。
CG。
ナレーション。
音楽。
尺。
などによって、制作規模が大きく変わります。
予算が分からないままでは、
10万円規模を想定しているのか、100万円規模を想定しているのか
さえ制作側には分かりません。
例えば、
> 上限50万円程度。内容によって相談したい。
> 100万円以内で最も効果的な構成を提案してほしい。
でも十分です。
予算が決まっていない場合は、
> まず複数案で概算を知りたい。
と書いておけばいいでしょう。
動画制作費の考え方についてはこちらで詳しく紹介しています。
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7.参考動画は「URLだけ」送らない
参考動画は非常に役立ちます。
ただし、
YouTubeのURLだけ送って、
> 「こんな感じにしたいです」
だと、制作側が何を気に入っているのか分かりません。
例えば、
好きな部分
- 冒頭のテンポ
- 映像の色
- インタビューの見せ方
- 音楽
- テロップが少ないところ
- ドキュメンタリーっぽい雰囲気
まで書いておきます。
逆に、
「こういう動画にはしたくない」
という参考もかなり役立ちます。
例えば、
> テロップだらけにはしたくない。
> バラエティ番組っぽくしたくない。
> 感動を押し付ける感じにはしたくない。
> 若者向けに寄せすぎたくない。
です。
8.撮影場所・出演者・撮影条件を整理する
動画によっては、撮影条件が費用やスケジュールに大きく影響します。
確認したいのは、
- 撮影場所
- 撮影候補日
- 出演者
- 社員の出演可否
- 撮影できない場所
- 機密情報が映る場所
- 騒音のある時間帯
- 立入制限
- 安全装備の必要性
- 撮影許可
などです。
例えば工場撮影なら、
稼働している設備。
社員の顔。
取引先の商品。
ホワイトボード。
PC画面。
など、映してはいけないものがあることもあります。
「撮るもの」だけでなく「撮ってはいけないもの」も事前に共有
しておくと安心です。
9.すでに持っている素材を確認する
動画制作では、新しく撮影する素材だけを使うわけではありません。
会社側ですでに持っている、
- ロゴデータ
- 会社案内
- 商品写真
- 社員写真
- 過去動画
- テレビCM
- ドローン映像
- パンフレット
- ブランドガイドライン
- 過去のインタビュー
などを使えることがあります。
周年動画なら、
昔の写真。
過去の社内報。
新聞記事。
昔の商品。
年表。
なども重要です。
周年動画そのものを検討している場合はこちらで全体像を紹介しています。
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10.著作権・肖像権・二次利用を確認する
動画制作で後から問題になりやすい部分です。
例えば、
> 式典用に制作した動画を後からYouTubeにも出したい。
> YouTube用動画をWeb広告にも使いたい。
> 社員の写真を採用広告にも使いたい。
といったケースです。
最初に想定していなかった使い方では、
音楽。
写真。
出演者。
素材。
などの利用条件を再確認しなければならない場合があります。
ヒアリングシートでは、
現在予定している利用先だけでなく、将来使いそうな場所
まで書いておくといいでしょう。
例えば、
> ・式典上映
> ・YouTube
> ・自社Webサイト
> ・SNS
> ・採用説明会
> ・Web広告への二次利用の可能性あり
という形です。
動画制作での著作権・利用範囲についてはこちらで詳しくまとめています。
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11.「誰がOKを出すのか」を必ず決めておく
実務では、これが非常に重要です。
担当者と制作会社の間では、
「これで完成ですね」
となった。
ところが最後に社長が見て、
> 「イメージが違う」
となる。
そこから大幅な作り直し。
これは避けたいところです。
ヒアリングシートには、
- 制作担当者
- 社内確認者
- 最終決裁者
- 法務・広報確認の有無
も入れておきます。
そして、
構成段階で誰まで確認するか
を決めます。
動画になってから構成そのものを変えるより、
絵コンテや構成案の段階で確認した方が修正しやすいからです。
12.「完成動画1本」だけでなく納品物を決める
現在の動画制作では、
一本の横動画だけを納品して終わるとは限りません。
例えば、
> 本編3分 16:9
> ↓
> 30秒ダイジェスト
> ↓
> Instagram用9:16
> ↓
> 15秒広告版
と展開する場合があります。
最初から分かっていれば、
撮影時に縦動画へ切り出せる構図を考える。
短尺用のコメントも撮る。
テロップ位置を調整する。
といった準備ができます。
後から、
「やっぱり縦動画も作って」
となると、素材によっては対応しにくいことがあります。
そのまま使える動画制作ヒアリングシート例
動画制作を依頼するときは、例えば次の内容を整理しておけば十分です。
| 項目 | 記入例 |
|---|---|
| 動画の目的 | 新卒採用で会社の雰囲気を伝えたい |
| ターゲット | 地元就職を検討する高校生・大学生 |
| 伝えたいこと | 若手社員が働きやすい会社であること |
| 見た後の行動 | 採用サイトを見てほしい |
| 使用媒体 | 採用サイト、YouTube、説明会 |
| 公開・使用日 | 3月1日の合同説明会から使用 |
| 予算 | 50〜80万円程度を想定 |
| 希望尺 | 未定。2〜3分程度を想定 |
| 出演者 | 若手社員3人、社長 |
| 撮影場所 | 本社、工場 |
| 参考動画 | URL+好きな理由を記載 |
| 避けたい表現 | 堅すぎる企業PV、過度な演出 |
| 支給素材 | 会社ロゴ、会社案内、社員写真 |
| 撮影制限 | 工場Aエリアは撮影不可 |
| 二次利用 | SNS広告へ使う可能性あり |
| 確認担当 | 広報担当→人事部長→社長 |
| 納品希望 | 16:9本編+9:16短尺3本 |
この時点で全部埋まらなくても問題ありません。
空欄があれば、それが初回打ち合わせで話すテーマになります。
ヒアリングシートと契約書は別物
ここも重要です。
ヒアリングシートに、
予算。
納期。
修正。
利用範囲。
を書いたからといって、
それだけですべての契約条件が確定するわけではありません。
実際の制作では、
見積書。
発注書。
契約書。
利用条件。
などで正式に確認することがあります。
ヒアリングシートは、
あくまで、
制作条件を整理し、見積もりや企画の前提を合わせるための資料
です。
特に、
著作権。
納品データ。
素材の二次利用。
キャンセル。
追加作業。
修正範囲。
などは、必要に応じて契約条件として確認します。
ヒアリングシート提出後、動画制作はどう進む?
会社によって違いはありますが、大まかには次の流れです。
STEP1|内容確認
制作会社がヒアリング内容を確認します。
不明点。
不足している情報。
追加で必要な資料。
などを整理します。
STEP2|打ち合わせ
ヒアリングシートをもとに、
目的。
ターゲット。
動画内容。
予算。
撮影。
スケジュール。
を話し合います。
ここで、
依頼者の希望をそのまま聞くだけではなく、制作側から別案を提案する
こともあります。
例えば、
「5分の会社紹介動画がほしい」
という相談でも、
使用場所を聞くと、
> 3分の本編+30秒の短尺版
の方が使いやすい場合があります。
STEP3|見積もり・企画
必要な撮影日数。
スタッフ。
機材。
編集内容。
ナレーション。
音楽。
納品形式。
などを整理し、見積もりや企画案を作ります。
STEP4|構成・絵コンテ
撮影前に、
何を撮るのか。
どういう順番で見せるのか。
誰に話してもらうのか。
を決めます。
ここで最終決裁者まで確認しておくと、後工程がスムーズです。
STEP5|撮影
構成に沿って撮影します。
インタビューがある場合は、質問内容も事前に整理します。
周年動画でのインタビュー質問についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
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STEP6|編集・確認
初稿を確認し、
映像。
テロップ。
ナレーション。
内容。
などを修正します。
複数人が個別に修正指示を送ると、
「Aさんは削除、Bさんは残す」
といった矛盾が起こりやすくなります。
社内で一度まとめてから制作会社へ返す
のがおすすめです。
動画レビューやタイムコード付き修正指示については、Frame.ioの使い方も紹介しています。
STEP7|納品・公開
完成後は、
Web。
YouTube。
SNS。
イベント。
営業。
採用。
など、当初決めた目的に合わせて活用します。
動画は完成した瞬間がゴールではありません。
実際に使われて初めて、制作した意味が生まれます。
周年動画の場合、ヒアリング内容は少し変わる
トビガスマルでは周年動画の制作も行っています。
周年動画の場合、
通常の企業PR動画に加えて、
- 何周年なのか
- 創業・設立のどちらを基準にするか
- 式典日時
- 式典での上映タイミング
- 誰が会場にいるのか
- 会社の歴史
- 大きな転機
- 昔の写真・映像
- 創業者・OB・OGへの取材可否
- 社員へのインタビュー
- 支えてくれた人への感謝
- 次の10年に向けたメッセージ
なども確認します。
周年動画は、
単に「会社紹介動画を周年風にする」のではありません。
過去・現在・未来をどうつなぐか
を決める必要があります。
周年動画の構成や種類はこちらで詳しく紹介しています。
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よくある失敗1|ヒアリングシートを細かくしすぎる
必要な情報は多いですが、
質問が50項目、100項目になると、
依頼者が疲れてしまいます。
特に初めて動画を依頼する方に、
> コーデックは?
> フレームレートは?
> カラープロファイルは?
と聞いても分からないことがあります。
これは制作会社側で提案すればいい項目です。
ヒアリングシートは、
依頼者にしか分からないことを聞く。
制作仕様は、
制作会社が判断・提案する。
役割を分けるのがいいでしょう。
よくある失敗2|参考動画を「完全再現の指示」にしてしまう
参考動画は、
方向性を共有するためのものです。
他社の動画を、
同じ構成。
同じコピー。
同じ演出。
で作ることが目的ではありません。
参考動画を見ながら、
「なぜこの動画が良いと思ったのか」
を掘り下げます。
例えば、
「この会社の映像が好き」
ではなく、
> 社員の表情が自然だから好き。
なら、
トビガスマルの動画では、
自然な表情をどう撮るか
を考えればいい。
見た目をコピーするのではなく、
良いと感じた理由を制作へ反映します。
よくある失敗3|担当者一人だけで決めてしまう
担当者が動画制作を頑張り、
完成直前に上司へ見せる。
すると、
> 「うちの会社らしくない」
となる。
これは担当者だけの問題ではありません。
会社として、
誰が決めるのか。
何を伝えるのか。
どこまで任せるのか。
を初期段階で共有していなかったことが原因です。
特に、
会社紹介。
採用。
周年。
ブランド動画。
は経営者の意向も関係しやすいため、
構成段階で確認してもらう
方が安全です。
よくある失敗4|「動画1本」で全部解決しようとする
会社紹介。
採用。
商品紹介。
社内教育。
周年。
SNS。
全部に使える一本を作りたい。
という相談もあります。
ただし、対象者も目的も違う場合、
全部を詰め込むと、
結局、誰にも強く刺さらない動画
になりやすい。
その場合は、
本編を一つ作り、
そこから、
採用版。
SNS版。
短尺版。
営業版。
へ展開する方法もあります。
ヒアリングシートでは、
「動画を何本作るか」より先に、
どんな場面で動画が必要なのか
を整理すると設計しやすくなります。
ヒアリングシートで確認しなくてもいいこと
逆に、
発注側が無理に決めなくてもいい項目もあります。
例えば、
- 使用カメラ
- レンズ
- 照明機材
- 収録コーデック
- 編集ソフト
- 具体的な撮影技法
などです。
特殊な指定がない限り、
目的や公開先に合わせて制作会社側が決めればいいことです。
「4Kカメラを使ってください」
より、
> 大型スクリーンで上映する予定です。
と伝えてもらった方が、制作側は適切な仕様を設計できます。
制作側は「どう作るか」を提案する。
この関係が理想です。
ヒアリングシートを作る目的は「修正をゼロにすること」ではない
ヒアリングを丁寧にしても、
制作途中で考えが変わることはあります。
動画を見て初めて、
「もっと社員を見せたい」
「この言葉は違う」
と気づくこともあります。
それ自体は悪いことではありません。
ヒアリングシートの目的は、
変更を完全になくすことではなく、大きな認識違いを早い段階で見つけること
です。
最初に目的を共有しておけば、
途中で意見が分かれても、
> この動画は誰のために作っているのか。
へ戻って判断できます。
これがヒアリングシートの一番大きな価値だと思います。
動画制作ヒアリングシートのチェックリスト
依頼前に、最低限ここまで確認しておけば十分です。
### 目的・ターゲット
- なぜ動画を作るのか
- 誰に見せるのか
- 何を伝えるのか
- 見た後どうなってほしいのか
### 使用方法
- どこで公開・上映するのか
- 横・縦のどちらが必要か
- 広告利用する可能性があるか
- 将来二次利用する可能性があるか
### スケジュール・予算
- 実際に使う日はいつか
- 撮影可能日はいつか
- 予算の目安
### 撮影
- 撮影場所
- 出演者
- 撮影禁止場所
- 社内調整が必要な場所
### 素材
- ロゴ
- 写真
- 過去映像
- 会社案内
- 商品資料
- ブランドガイドライン
### 社内確認
- 担当者は誰か
- 確認者は誰か
- 最終決裁者は誰か
- 修正意見を誰がまとめるか
よくある質問
Q. ヒアリングシートは制作会社へ問い合わせる前に作る必要がありますか?
必須ではありません。
目的や使用予定日など、分かる範囲だけ整理して相談しても構いません。
むしろ、
「まだ何も決まっていないので相談したい」
という依頼もあります。
Q. 予算が決まっていなくても相談できますか?
できます。
その場合は、
どの程度の動画を想定しているか。
何に使うのか。
いつ必要なのか。
を伝えると、規模別の提案や概算を出しやすくなります。
Q. 参考動画は何本くらい必要ですか?
大量に集める必要はありません。
2〜3本程度でも、
「何が好きなのか」
「何が嫌なのか」
まで伝えてもらえると方向性を共有しやすくなります。
Q. 動画の長さも発注側で決める必要がありますか?
決めなくても構いません。
「YouTubeで会社紹介に使いたい」
「周年式典の冒頭で上映したい」
など用途を伝えれば、制作側から適切な尺を提案できます。
Q. 修正回数はヒアリングシートに書きますか?
希望を確認することはできますが、正式な修正回数や追加料金の条件は、見積書・契約内容でも確認しておくことをおすすめします。
Q. 社内で意見がまとまっていなくても大丈夫ですか?
大丈夫です。
ただし、
誰が最終決定するのかだけは早めに決めておくと制作が進めやすくなります。
まとめ|良いヒアリングシートは「答えを書く紙」ではなく「一緒に考えるための紙」
動画制作のヒアリングシートには、
目的。
ターゲット。
使用場所。
納期。
予算。
参考動画。
撮影条件。
素材。
権利。
承認フロー。
納品形式。
などを整理します。
でも、
すべてに完璧な答えを書く必要はありません。
まだ決まっていないこと。
制作会社に提案してほしいこと。
この3つが分かれば十分です。
動画制作で怖いのは、
分からないことがあることではありません。
発注側と制作側が、違う完成形を想像したまま進むこと
です。
だから最初に、
なぜ作るのか。
誰に届けるのか。
どこで使うのか。
を共有する。
ヒアリングシートは、そのための道具です。
そして制作会社は、
書かれた内容をそのまま映像にするだけではなく、
目的に対して、
本当にその動画が必要なのか。
別の構成がないか。
短尺版も必要ではないか。
撮影方法を変えた方がいいのではないか。
まで提案する。
そこから動画制作が始まります。
動画制作を検討している方へ
トビガスマルでは、岡山県新見市を拠点に、
- 企業・団体のPR動画
- 会社紹介動画
- 採用動画
- 商品・サービス紹介動画
- Web CM
- 周年動画
- イベント映像
- ライブ配信
などを制作しています。
「動画を作りたいけれど、何を決めればいいか分からない」
という段階からでも構いません。
目的、予算、使い方などを整理しながら、
必要な動画の形を一緒に考えます。
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