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Premiere Pro(プレミアプロ)で動画にモザイクをかける方法:初心者でも簡単!

代表社員 廣瀬高之

こんにちわ、クセイノツヨイ映像制作会社「トビガスマル」代表社員の廣瀬です。Premiere Pro(プレミアプロ)でモザイクをかけたい——顔出しNG、ナンバープレート、住所や社外秘の画面…現場で毎日使う定番処理です。本記事は「プレミアプロ モザイク」の最短ルートを、初心者でも迷わない手順で解説します。

まずはモザイクエフェクトの基本(全体/部分/マスク)、次にトラッキングでの自動追従、さらに粗さの目安水平/垂直ブロック数)やブラーとの使い分けへ。最後に「適用されない/粗さが足りない/書き出しで崩れる」などのトラブル対処まで網羅。この記事どおりに進めれば、今日の素材にすぐ適用できる“破綻しないモザイク処理”が身につきます。

Premiere Proでモザイクをかける基本

モザイクエフェクトの適用方法

  1. タイムラインでモザイクをかけたいクリップを選択。
  2. [エフェクト] パネルを開き、検索欄に「モザイク」と入力(パス:ビデオエフェクト > スタイライズ > モザイク)。
  3. モザイク」をクリップへドラッグ(またはダブルクリック)。
  4. [エフェクトコントロール] パネルで「モザイク」を展開し、水平ブロック/垂直ブロックで粗さを調整。
    └ まずは40〜80あたりから。数値が小さいほどブロックが大きく、目隠し効果が強くなります。
    └ 画面の縦横比を保つため、基本は同じ数値を入れるのがおすすめ。

プロTIP:複数クリップで同じ設定を使うなら、効果名を右クリック→プリセットに保存。以降は検索から即適用できます。

画面全体へのモザイク処理

書類やUI画面など、フルスクリーンで一括に隠したいときの手順です。

  1. 対象クリップを選び、上記の手順でモザイクを適用。
  2. 水平/垂直ブロックを調整して判別できない粗さまで上げる(例:20〜40など)。
  3. 複数カットにまたいで全体モザイクをかける場合は、調整レイヤーを上のトラックに敷き、そこにモザイクを適用すると一度で統一できます。

注意:文字やバーコードなどは意外と復元されやすい領域。ブロック数をさらに下げる(粗くする)か、後段で紹介するブラーとの併用も検討を。

特定範囲へのモザイク適用

顔・ナンバープレート・住所など部分的に隠すときは、マスクを使います。

  1. クリップに「モザイク」を適用後、[エフェクトコントロール]のモザイク内にある
    楕円形/四角形/ペンのいずれかのマスクツールをクリック。
  2. プログラムモニタ上で、隠したい部分を囲む(後からサイズ・位置はドラッグで調整可)。
  3. マスクの境界のぼかし(フェザー)を10〜30にして境界を自然に。必要ならマスクの拡張で少し広げる(+5〜+15)。
  4. 対象外を隠したい場合は、「反転」にチェックを入れるとマスク外側にモザイクがかかります。
  5. 水平/垂直ブロックを調整して、人物や文字が判別できない粗さに。

次章予告:動く顔などに追従させるには、同じマスク欄の▶(再生)ボタン=マスクトラッキングを使います(前方/後方へ自動追跡)。

モザイクの追跡と応用

トラッキング機能を使ったモザイク追従

  1. 対象クリップにモザイクを適用し、楕円/四角/ペンで隠したい部分をマスク。
  2. [エフェクトコントロール]の「モザイク」内にあるマスクを選択し、マスクパス右の▶(再生)ボタンで前方トラッキング。必要に応じて逆方向▶で後方にも。
  3. 追跡がズレたフレームは、停止してマスクをドラッグで修正。するとその位置に自動でキーフレームが追加されます。
  4. 被写体が大きく近づく/離れる場合は、トラッキング後にマスクの拡張・サイズを要所で微調整(キーフレーム化)。

TIP:遮蔽物で一時的に見失うシーンは、遮蔽の直前で一旦停止→再生▶再トラッキング。長回しよりも区切って追う方がズレが少ないです。

モザイクのカスタマイズ

  • 粗さ(安全度):「水平/垂直ブロック」を小さい値=荒いピクセルにすると秘匿性が高まります(例:文字/QR/ナンバーは20/20以下まで下げる)。
  • 境界の自然さ:フェザー10〜30でエッジを馴染ませる。にじみが気になるときはフェザーを下げて“拡張+5〜+15”でカバー。
  • 形状の微修正:ペンツールで点を追加/削除し、輪郭に沿う多角形に。高速移動は点を減らし、処理を安定化。
  • 複数対象:同じクリップにマスクを複数作成(右クリック→複製)。Mask 1/2/3の名前を付けると管理が楽。
  • 複数カットにまたぐとき:上のトラックに調整レイヤーを敷いてモザイクを適用→同一設定を一括で維持。

ブラーエフェクトとの組み合わせ

再現・読み取り防止を高めたいケースでは、モザイクの上にブラー(ガウス)等を薄く重ねます。

  1. 同じマスクで処理したい場合:モザイクの下に「ブラー(ガウス)」を追加し、ブラー半径20〜60を目安に。
  2. より堅牢に:モザイク(ブロック20/20以下)→ブラー半径30〜80→必要に応じてコントラスト−10で判読性を下げる。
  3. UIや文字列:ボックスブラー方向ブラーも有効。水平の文字列には水平方向のブラーを追加。

安全レシピ(保存版):モザイク 20/20ブラー(ガウス)半径40 → フェザー15 → マスク拡張+8。
※個人情報・ナンバー・QRは少し“過剰”なくらいが現場では安全です。

モザイク処理の応用:事例紹介

顔出しNG動画での活用

街撮りや取材での“顔隠し”は最も一般的なケース。楕円マスク+マスクトラッキングが基本です。

  1. クリップにモザイク適用 → 楕円マスクで顔を囲む。
  2. フェザー15〜25マスク拡張+6〜+12で余裕を持たせる。
  3. マスクパス▶で前方/後方トラッキング。ズレたフレームは止めてドラッグ修正。
  4. 被写体が振り向く/近づく時は要所でサイズ/拡張もキーフレーム化。

複数人:同一エフェクト内でマスクを複数作成(Mask1/2/3…)。人混みはカットを分けて追跡範囲を短くすると安定します。

個人情報保護のためのモザイク

名札・ナンバープレート・住所・電話番号・QRなどは判読防止が最優先。粗さはやや“過剰”に。

  • テキスト/番号:モザイク20/20以下ブラー(ガウス)30〜60を追加。必要ならコントラスト−10。
  • QR/バーコード:同上+フェザーを下げる(5〜10)拡張+10〜+20で余白まで覆う。
  • 画面共有・資料:全面は調整レイヤーにモザイク。重要箇所のみなら四角マスク+反転で“外側を隠す”。

法務メモ:顔や車両番号などの公開は、撮影許諾・利用目的の範囲を事前に確認。この記事は実務手順であり、法的助言ではありません。

商品やサービス名の隠蔽

ロゴやパッケージは四角マスクが基本。斜め面に貼られたロゴはペンで多角形マスクにして、位置/形状を最小限のキーフレームで追います。

  1. モザイク適用 → 四角/ペンでロゴを囲む。
  2. フェザー8〜15で自然に。はみ出す場合は拡張+8〜+15
  3. 箱やボトルが回転する場合:数秒ごとに停止→形状の点を少なめに調整→次へ、の分割アプローチで安定。
  4. ロゴが高解像度の場合は、モザイク 20/20以下ブラー40前後の“二重処理”が安全。

応用:ロゴだけ色を落として目立たなくする手もあります(トランスフォームで複製→上層を彩度−100ぼかしマスクでロゴ範囲に限定)。

モザイク処理の注意点とトラブルシューティング

モザイクが適用されない場合の対処法

  • 効果の順序を確認:[エフェクトコントロール]でモザイクを最下段に。上に別エフェクト(色補正/トランスフォーム/ワープスタビライザー等)があると表示が変わる/消えることがあります。
  • マスクの対象を確認:モザイクのマスクを選んでいるか?別エフェクト側のマスクを触っていると効きません。必要ならモザイクのマスクを複製→名前変更で管理。
  • レンダラー切替:プロジェクト設定→一般→レンダラーをMercury Playback Engine(ソフトウェアのみ)に一時変更。GPU互換問題の切り分けに有効。
  • 調整レイヤーに適用:クリップに直接効かない場合、上トラックの調整レイヤーにモザイクを置き、そこにマスクを作成。
  • プレビュー解像度:プログラムモニタの再生解像度が1/2や1/4だと“効いてない”ように見えることがあります。フルにして確認。
  • キャッシュクリア:編集が進んで効きが不安定なら「環境設定→メディアキャッシュ→削除」。

モザイクの粗さ調整のコツ

  • ブロック数の考え方:数値が小さいほど荒い(=隠蔽力が高い)。顔/文字/ナンバーなどは20/20以下を起点に、読めないレベルまで詰める。
  • 解像度と縮尺:4K素材を1080pで書き出すと、モザイクが細かくなりすぎることがあります。最終出力解像度に合わせてブロック数を調整するか、ネストして出力解像度と同じシーケンス上でモザイクをかける。
  • フェザーと拡張:境界がギザつく→フェザー10〜30。隠し漏れが出る→拡張+5〜+20で安全側に。
  • 二重処理:読解・復元リスクがある情報(個人情報/QR/バーコード)は、モザイク+ブラーの“二段構え”が基本。
  • プリセット化:現場ごとの安全基準(例:顔=20/20、ナンバー=16/16+ブラー40)をエフェクトプリセットにして再利用。

レンダリング時の注意点

  • 書き出しで薄くなる問題:書き出し時に出力で縮小するとモザイクが弱まることがあります。推奨はタイムライン=最終解像度で編集→その解像度のまま書き出し。
  • ビットレート不足:低ビットレートはブロック境界が“溶けて”可読性が戻る場合あり。H.264ならVBR2パス・高めのターゲットを選択。
  • 色空間と先適用:出力側でLUTや自動色調整を追加するとモザイクの境界が目立つ/薄れることがあります。編集側で完結させ、書き出しは変換を最小限に。
  • ワープスタビライザーと同居:同一クリップ内で競合しがち。順序を入れ替える/クリップをネストしてそれぞれ別段階で適用。
  • ハードウェアエンコードの不具合切り分け:稀にGPUエンコードで崩れるケース。書き出し設定でソフトウェアエンコードに切り替えて比較。
  • 最終確認フロー:書き出し後は等倍表示でStop&Check(顔/文字/ナンバー/QRの全カット)。疑わしい箇所はさらに強く再処理。

コンプライアンス注意:個人情報や機微情報は「過剰に隠す」くらいが安全。社内基準書(隠蔽強度・確認手順)を一枚作り、案件ごとにチェックリスト化すると漏れを防げます。

まとめ:Premiere Proでモザイクを使いこなそう

プレミアプロ モザイク」は、基本(適用・マスク)→追従(トラッキング)→堅牢化(ブラー併用)の順で組むと迷いません。対象や用途ごとに粗さの基準を決めてプリセット化し、案件ごとに再利用しましょう。

最短手順(60秒で再現)

  1. クリップにモザイク適用 → 楕円/四角/ペンでマスク。
  2. マスクパス▶で前後にトラッキング → ズレたフレームを手直し。
  3. 水平/垂直ブロックで粗さ調整(顔・文字は20/20以下目安)。
  4. 必要に応じてブラー(ガウス)半径30〜60を後段に追加(堅牢化)。
  5. フェザー10〜30/拡張+5〜+15で境界を自然に。

保存版プリセット(目安)

  • 顔:モザイク 20/20、フェザー15、拡張+8
  • 車両番号/番地:モザイク 16/16 → ブラー半径40
  • QR/バーコード:モザイク 12/12 → ブラー半径60、フェザー5、拡張+15

※安全優先。判読の余地が残る場合はさらに強く(数値を小さく/ブラーを増やす)。

公開前チェック(30秒)

  • 等倍表示で全カット確認(顔/文字/ナンバー/QR)。
  • タイムライン解像度=書き出し解像度か?縮小出力でモザイクが弱くなっていないか。
  • ビットレートは高〜最高、ハードウェア/ソフトウェアで崩れが出ないか。

小さく始めて、正しい順で積む。これがトビガスマル流の「プレミアプロ モザイク」最短ルートです。迷ったら、“過剰に隠す側”に倒してください。安全は映像の信用です。

よくある質問(プレミアプロ モザイク)

Q. モザイクとブラー(ぼかし)はどちらが安全?

A. 併用が最も安全です。モザイクのブロックを20/20以下など荒くしたうえで、後段にブラー半径30〜60を重ねると判読リスクを大幅に下げられます。

Q. トラッキングがズレます…どうすれば?

A. 長回しはズレがち。カットを短く分割してから、マスクパスの前方▶/後方▶で区切って追跡。遮蔽物の直前で停止→再トラッキングが安定します。

Q. 複数の顔や番号にまとめてモザイクを掛けたい

A. 同一クリップのモザイク内にマスクを複数作成(Mask1/2/3…)。名前を付けて管理すると編集が速くなります。長尺は調整レイヤーに適用して一括管理も◎。

Q. 書き出したらモザイクが薄く見える

A. 出力縮小や低ビットレートが原因のことが多いです。タイムライン解像度=書き出し解像度で編集し、H.264はVBR2パス・高めを選択。心配ならソフトウェアエンコードで比較を。

Q. 文字/QRの潰しが甘い…数値の目安は?

A. まずモザイク 20/20以下→ブラー半径40〜60。フェザーは5〜10に下げ、拡張+10〜+20で余白ごと覆うと安全です。

Q. マスクの境界がギザギザします

A. フェザー10〜30で馴染ませ、はみ出しは拡張+5〜+15で補正。ペンツールの点が多すぎると暴れるため点を間引くと安定します。



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