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Log撮影をマスターするための3つのポイント

こんにちわ、合同会社トビガスマルの廣瀬高之です。
映像制作の世界に足を踏み入れた方なら、一度は耳にする「Log撮影」
映像の表現力を飛躍的に向上させるこの技術ですが、初心者には「なんだか難しそう」と敬遠されがちです。

私自身も、最初は 「Logって結局どういうもの?」 と戸惑いました。
でも、実際に触れてみると、その奥深さと 映像の可能性を広げる力 に魅了され、今では なくてはならない撮影技術 となっています。

本記事では、 Log撮影の基本から、失敗しないためのポイントまで を徹底解説。
特に 「Log撮影をしたけど、なんか変…」 という悩みを抱えている方へ向けて、 3つの重要ポイント をお伝えします!

そもそもLog撮影って何?

Log撮影の基本

Log撮影とは、映像データを「薄い色合い(フラットな画)」で記録する技術。
通常の撮影方式(Rec.709など)では、カメラが色や明るさを自動補正し、見栄えの良い映像に仕上げてくれます。
しかし、その過程で「本来の色情報」の多くが失われてしまいます。

一方、Log撮影は「生データに近い状態」で記録するため、色の調整(カラーグレーディング)を自由自在に行えるのが最大の強み。
映像の「階調」(明暗の幅)を広く残せるため、撮影時に失われがちなハイライト部分の白飛びシャドウ部分の黒つぶれを防ぐことが可能になります。

Log撮影が難しいと言われる理由

「映像の可能性が広がるなら、Log撮影をやってみよう!」
と思っても、多くの初心者が「実際に撮ってみたら、なんか変…」という壁にぶつかります。

その理由は、Log撮影特有の難しさにあります。

  • 色が薄すぎて、撮影時の仕上がりが分かりづらい
  • 露出(明るさ)の設定がシビアで、適正露出を外すとノイズが目立つ
  • 後処理(カラーグレーディング)が必須で、慣れないと手間がかかる

「Log撮影は難しい」と言われるのは、この撮影・編集の両方に高いスキルが求められるためです。
でも、ポイントを押さえれば、驚くほど自由度の高い映像が作れるのも事実!

Log撮影で失敗しない3つのポイント

① 露出をしっかりと測る(ETTRを意識する)

Log撮影で最も重要なのが、適切な露出設定
特に「ETTR(Expose to the Right:ヒストグラムを右寄りにする)」という考え方が重要になります。

📌 ETTRとは?

通常の映像では「プラスマイナス0」の露出が基本ですが、Log撮影では「明るめに撮影する」ことが推奨されます。
具体的には、+1.3~+2.0EVを目安にすると、ノイズを抑えた綺麗な映像が得られます。

📌 なぜ明るめに撮るのか?

Log映像はシャドウ部分(暗部)にノイズが乗りやすいため。
少し明るめに撮影し、編集時にハイライトを落とすことでクリアな映像を得られるのです。

② ガンマアシストを活用する

Log撮影のもう一つの難関は、撮影時のモニターに映る映像がフラットすぎて、何が正解か分かりにくいこと

📌 解決策:ガンマアシストを使う

カメラの「ガンマアシスト(ビューアシスト)」機能をオンにすると、撮影時にカラーグレーディング後のイメージに近い映像を表示できます。
これにより、露出や色味の判断がしやすくなるため、撮影時の不安が解消されます。

③ 撮りたい被写体を最優先する

Log撮影では、「適正露出にこだわるよりも、被写体の見栄えを最優先にする」ことが大切です。

📌 例:ライブ映像やイベント撮影の場合

  • 照明の変化が激しく、全体の適正露出を維持するのが困難
  • そんな時はメインの被写体(人物や演者)がしっかり映ることを優先するのがベスト

Log撮影は「編集時に調整できる」のが強みなので、現場では多少のオーバー・アンダーよりも、被写体が綺麗に映ることを意識するのが正解です。

まとめ|Log撮影を味方につけよう!

Log撮影は、最初こそ難しいと感じる技術ですが、一度マスターすると映像表現の幅が劇的に広がるもの。

  • 適正露出(+1.3EV~+2.0EV)で撮影する
  • ガンマアシストを活用して、現場での判断をしやすくする
  • 被写体を最優先に考え、適正露出にこだわりすぎない

この3つのポイントを押さえれば、Log撮影のハードルはぐっと下がります!
ぜひ、日常の撮影からLog撮影を試し、スキルアップを目指してみてください!

映像の可能性を、あなたの手で広げていきましょう! 🚀

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