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地域ソリューション

持続可能な未来への第一歩:トビガスマルのはま茶事業と2025年生産者募集

代表社員 廣瀬高之

こんにちは!合同会社トビガスマル代表社員の廣瀬高之です。私たちが取り組むはま茶事業は、地域に点在する耕作放棄地を再生し、持続可能な農業を目指す新しい挑戦です。2024年に事業をスタートしたばかりで、現在はまだテスト段階にありますが、関わる皆さまと共に学びながら一歩ずつ前進しています。

このコラムでは、はま茶事業の背景や、2025年の生産者募集の目的、そして全国の耕作放棄地再利用の最新トレンドについてお話しします。

はま茶とは:軽農業の可能性を拓く健康茶


はま茶は、「カワラケツメイ」という植物から作られるお茶で、古くから便通改善やデトックス効果が期待され、民間療法の一部として親しまれてきました。ノンカフェインで、香ばしい風味とほのかな甘みを持つため、現代の健康志向にもぴったりの飲み物です​。

私たちトビガスマルがはま茶事業を推進する理由は、その軽農業としての特性にあります。栽培が比較的簡単で、重機を必要としないため、農業初心者や高齢者も無理なく取り組めます。さらに、無農薬栽培が可能で、環境に優しい農法を実践できるのも魅力です。

初年度の試行錯誤と成果:2024年の振り返り


2024年は、はま茶事業のテスト段階として多くの学びを得た1年でした。土壌適性の評価から栽培方法の改善、そして収穫まで、現場での実践を重ねました。

はま茶は「軽農業」という位置づけではありますが、収穫期や土壌管理におけるノウハウはまだ模索中です。これまで地域の農家や専門家の協力を得ながら、品質向上を目指してきました。

初年度の学びとして、特に重要だったのは「地域とのつながり」です。農業は一人ではできません。地域の皆さまと手を携えて進めることが、この事業成功の鍵であると強く実感しました。

はま茶の栽培ガイド:種まきから収穫まで

ここでは、カワラケツメイ(はま茶)の栽培を“初めてでも迷わない”よう、作業時期とポイントを時系列でまとめます。重機を使わず、家庭菜園 + αの労力で取り組める「軽農業」スタイルなので、週末農家やシニアの方にも最適です。

土壌・気候の適性

  • 排水性:水はけの良さが収量を左右。高畝(たかうね)15 cmにすると根腐れを防げます。
  • 気温:発芽適温 20〜28 ℃。高温に強く、35 ℃超でも枯れにくいのが特徴。
  • 日当たり:日照 6 時間以上推奨。半日陰でも育つが茎が徒長しやすい。

年間スケジュールと作業負荷

主な作業 一回あたりの作業時間※
4 月 種まき 約 1 時間 / 10㎡
7〜8 月 除草高温乾燥期は週 1 回の水やり 1 時間 / 10㎡
10〜11 月 収穫 → 日陰で自然乾燥(5〜7 日) 2 時間 / 10㎡

※作業時間は平均目安。手慣れれば 2〜3 割短縮可能です。

収穫・乾燥のポイント

  1. 刈取りタイミング:開花後 20〜25 日がポリフェノール最高潮。茎葉が黄変し始める前に刈る。
  2. 乾燥:風通しの良い日陰で 5〜7 日。水分 12% 以下が目安(茎がパキッと折れる)。

はま茶は丈夫で栽培ハードルが低い一方、適切な刈取りと乾燥が品質の決め手です。ガイドを参考に、まずは 10㎡ 程度のミニ区画から始めてみてください。経験とともに収量も香りも確実に向上します。

はま茶の2025年生産者募集:全量買い取りの安心サポート

2025年に向け、トビガスマルは新たな生産者を募集しています。生産者は、栽培したはま茶をトビガスマルが全量買い取るため、販売の心配をする必要がありません。この体制により、農業未経験者や副業として農業に取り組みたい方も、安心して参加できる環境を提供します。

私たちは、収穫物を無駄にせず、すべての茶葉をトビガスマルのネットワークを通じて市場に届けます。これにより、参加者は農作業に集中し、地域や環境への貢献を実感することができます。

耕作放棄地再生がもたらす地域価値

全国で48 万 haを超える耕作放棄地――手つかずの土地を復活させることは、単に畑を増やす以上のインパクトを地域にもたらします。ここでは 環境・経済・コミュニティ の3つの視点から、その価値を整理します。

1. 環境価値:生態系と気候へのプラス効果

  • 生物多様性の回復
      草木が管理されることで在来種の昆虫や鳥類が戻り、里山の生態系が蘇る。
  • 土壌流出・崩壊の防止
      作付けと草刈りが続くことで裸地化を防ぎ、豪雨時の土砂流出リスクを軽減。
  • カーボンシンク効果
      植生による年間 CO₂ 吸収量:約 3 t/ha(農研機構調べ)で地域のカーボンオフセットに寄与。

2. 経済価値:地域収入とブランド力の向上

効果 具体例 波及先
農地再評価 荒地 → 茶畑化で 農地価格2〜3倍 土地所有者
地産外商 「はま茶 × ふるさと納税」で
全国から注文
自治体・生産者
雇用創出 年間延べ 120 人/ha のパート雇用 高齢者・移住者

Tips ▶ 地域ブランド化には GI(地理的表示)登録地域団体商標 を活用すると差別化が容易です。

3. コミュニティ価値:人と人をつなぐソーシャルインパクト

  • 多世代交流
      学校の食育授業やシニアの就農体験を通じ、世代間ギャップが縮まる。
  • 地域イベントの創出
      収穫祭や農泊プログラムで交流人口を拡大。
  • 防災・減災ネットワーク
      日々の畑管理が「見守り活動」となり、高齢者の見守りや火災・獣害の早期発見に繋がる。

耕作放棄地の再生は、環境保全 × 地域経済 × コミュニティ強化を同時に実現する“地域総合プロジェクト”です。はま茶事業に参加することは、単に作物を育てるだけでなく、地域の未来を耕すアクションでもあります。

全国の耕作放棄地活用トレンド

耕作放棄地の総面積は 2024 年時点で 約 48 万 ha に達しましたが、各地で最新技術や新しいビジネスモデルを導入した再生プロジェクトが加速しています。ここでは 5 つの注目トレンド をピックアップします。

1. ソーラーシェアリング(営農型太陽光)

  • 2024 年 4 月の許可基準法制化で 第1種農地でも導入が容易に。農業+発電のダブルインカムモデルが拡大。
  • 発電収入の一部を農業に再投資する「地域 PPA」方式が各県で採択。

2. 農地バンク(農地中間管理機構)による集積

農林水産省の最新公表では、担い手への集積面積 22.5 万 ha、シェア 61.5% と右肩上がり。
耕作放棄地を一括借受→担い手へ再貸付する仕組みが機能し始めています。

3. AI × 衛星データで放棄地の可視化

  • スタートアップ「サグリ」の ACTABA は AI 衛星判定で耕作放棄地をハイライト、100 以上の自治体が導入。判定精度 90%超。
  • 調査コストを 1/5 に削減し、早期活用計画の立案を支援。

4. 6次産業化 × 観光コンテンツ

地域 作物 拡張ビジネス
埼玉県嵐山町 ラベンダー 摘み取り体験&アロマ蒸留ワークショップ
福岡県糸島市 クラフト大麦 地ビール醸造+ブルワリーツーリズム
北海道北見市 菜種 バイオ燃料実証+カーボンクレジット

5. 粗放管理・エコシステム型農業

粗放管理」という第三の選択肢が注目。草丈 20 cm で刈り込みを年 2 回行い、環境負荷を抑えつつ獣害・景観悪化も防ぐ方法です。メディアでも複数の自治体採用事例が取り上げられています。

これらのトレンドは、はま茶事業にも大きな示唆を与えます。エネルギー共生・DX・体験型観光など、地域ごとの強みを掛け合わせることで、耕作放棄地は“価値創造フィールド”へと生まれ変わります。

まとめ:新しい仲間と共に未来を創りましょう

はま茶事業は、地域の耕作放棄地を再生し、軽農業の可能性を広げる挑戦です。農業未経験者や高齢者にも取り組みやすいこの事業を通じて、トビガスマルは持続可能な社会の実現を目指しています。

新しい未来を一緒に創りたい方、ぜひ私たちと共にこの挑戦に参加しませんか?トビガスマルが全量買い取りでサポートするため、安心して農業を始めていただけます。興味のある方は、お気軽にご相談ください。一歩ずつ、一緒に地域と未来を育んでいきましょう!

\まずはお気軽に/

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