
こんにちは!合同会社トビガスマルの廣瀬高之です。2024年10月、ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長が「知能のゴールドラッシュ」と称して、AI技術の急速な進展について熱く語りました。この講演は、AIがビジネスと社会の変革をもたらす可能性を示し、新しい時代における競争の鍵を解き明かしています。
私たちトビガスマルは、映像制作の分野においてAI技術の導入を進め、未来のクリエイティブ環境の創造に挑戦しています。まだ試行錯誤の段階ですが、AIがもたらす可能性を信じ、小さな成功を積み重ねながら進んでいます。このコラムでは、孫氏の講演内容に触れながら、トビガスマルの取り組みや未来への展望をお伝えします。
目次
要点(30秒で)
- 「知能のゴールドラッシュ」=今動く企業が勝つ。SoftBank World 2024で孫氏が強調。
- 映像制作×AIは“段取り”が肝:素材→文字起こし→要約→粗編集→精査→仕上げ。
- Reasoning(推論)モデルの台頭(OpenAI o1等)で、企画・要約・検証の精度が向上。
- 権利・倫理:肖像権・著作権・データ保護・AI表記ポリシーを明文化し運用。
参考:SoftBank World 2024 孫氏 講演レポート/OpenAI「o1」解説
AIによる「知能のゴールドラッシュ」の幕開け
孫正義氏は「AIは金脈を掘り当てるような新しい価値創造の時代をもたらす」と語り、企業や個人がこの波にどう乗るかが成功の鍵だと強調しました。
特に、OpenAIが発表した「o1モデル」は、自律的な推論と学習が可能な次世代のAIであり、これまで解決困難だった複雑な課題にも対応できると期待されています。
この「知能のゴールドラッシュ」は、テクノロジーをいち早く取り入れた企業が競争で優位に立つ一方、導入が遅れる企業は市場から取り残されるリスクもはらんでいます。今がまさに、未来を見据えて行動を起こすべきときです。
孫氏が語ったポイント(要約)
- スピードが命:AI活用は“先行者利得”。導入が遅れると取り残される。
- 超知性(ASI)を見据えた準備:10年スパンの変化に備え、今から積み上げる。
- AI同士が連携する時代:エージェント間連携(AI-to-AI)が高度な業務を担う前提で設計。
トビガスマルの挑戦:映像制作とAIの融合
私たちトビガスマルは、AIの導入によって映像制作の効率化を目指し、お客様のメッセージを効果的に届ける手段を模索しています。まだすべてのプロセスをAIに置き換える段階には達していませんが、いくつかの実験を通じて成果を蓄積しています。
1. 映像編集の自動化で効率化を図る
AIは、膨大な映像素材から最適なカットを自動的に選定し、短時間で魅力的な映像を生成する力を持っています。イベント動画のハイライトやSNS向けの短尺動画制作において、この自動編集機能を試行的に導入し、効率化を実感しています。
2. 視聴者分析による最適化
AIを活用して視聴データを解析することで、ターゲットに応じた映像を提供する力を強化しています。どの場面が最も視聴者の関心を引きつけたか、離脱の原因はどこにあるかを可視化することで、映像制作の質を向上させています。
3. A-to-Aネットワークの期待
孫氏が示唆した「AI-to-AI(A-to-A)ネットワーク」は、異なるAIが連携しながら複雑なタスクを実行する仕組みです。映像制作でも、複数のAIエージェントが協力してシナリオ作成から字幕生成までを自動化する未来が期待されます。
制作現場のAIワークフロー(テンプレ)
- 素材インジェスト:自動プロキシ化・顔/シーン検出で検索性を付与。
- 文字起こし&要約:トークの構造化→尺配分の叩き台を作成。
- 粗編集候補の自動生成:ハイライト抽出→ビート合わせ→バージョン違いを並行生成。
- 推論モデルで“理由付け”:狙い(誰に何を伝えるか)に対するショット根拠を言語化。
- 検証・修正:ファクトチェック/権利チェック/トーン統一。
- 仕上げ:見出し・テロップ・字幕・サムネのA/B案を同時生成→人が最終選定。
- 効果測定:視聴維持率・離脱ポイント・再生速度を解析→次案件にフィードバック。
※ 推論モデル(例:o1系)は「選定理由の言語化」や「構成の穴探し」で特に有効。
AI活用における課題と慎重な取り組み
AIには多くの可能性がある一方、技術導入における倫理やバランスも重要です。孫正義氏は、「AIが自律的に判断を行う未来には、社会的な責任が不可欠」と強調しています。
トビガスマルでも、AIの導入が映像の感動や共感を損なわないよう慎重に進めています。映像制作には、人間の感性が不可欠であり、AIはあくまで補助的な役割です。技術と感性のバランスを取ることで、私たちは新しい映像体験を創出します。
権利・倫理・安全の実務チェック
- 肖像・著作・商標:学習/生成/利用の各段階で許諾範囲を明確化。
- プライバシー/機密:機密素材はローカル/専用環境で処理し、メタデータを最小化。
- AI使用の表示:編集方針に「AI補助の使用有無」を明記(公共案件は特に)。
- 検証プロセス:AIの提案は“案”。最終判断は人間が行い、第三者チェックを設ける。
※ 推論AIは強力だが、デモ/広告で過大に受け取られた例も。現場では“再現性重視”で運用。
トビガスマルが描く未来の映像制作
私たちの目標は、AIの力を活用しながら、映像制作を通じて社会とお客様をつなぐ架け橋となることです。AIがもたらす効率化と、クリエイターの感性を融合させ、これまでにない映像表現を目指します。
まとめ:映像制作における挑戦と未来の展望
「知能のゴールドラッシュ」と呼ばれるこの時代において、トビガスマルは映像制作におけるAIの可能性を探求し、未来への一歩を踏み出しています。まだ試行錯誤の段階ではありますが、一つひとつの挑戦を積み重ねることで、大きな成果へとつなげていくことが私たちの使命です。
これからも、映像を通じて新しい価値を提供し、お客様と社会のつながりを強化するために努力を続けます。AIと映像制作の未来を共に創り出しましょう。
用語解説:Reasoningモデル「OpenAI o1」とは?
回答前に“考えるプロセス”を内部で生成する推論特化型モデル。
科学・数理・コードなどの段階的推論タスクに強みがあり、構成の穴探し・根拠づけ・検証の補助に向くとされます。
- 用途例:台本の論理チェック/要約の整合性確認/字幕・ナレーション原稿のファクト補助
- 注意:生成物は必ず人が検証し、権利・事実・トーンを最終確認

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