動画制作・映像制作のご相談なら。岡山を中心に全国対応。

3点照明とは?動画・写真撮影で魅力を引き出す基本ライティング技術

代表社員 廣瀬高之

こんにちわ、クセノツヨイ映像制作会社「トビガスマル」代表の廣瀬です。

動画や写真を撮るときに「なんだか暗い」「顔が平べったく見える」「雰囲気が伝わらない」…そんな経験はありませんか?
実はそれ、照明の使い方に原因があるかもしれません。

プロの映像現場で昔から定番とされてきたのが、「3点照明(スリーポイントライティング)」です。
キーライト、フィルライト、バックライトの3つを組み合わせることで、
被写体に立体感を与え、グッと「映える映像」に仕上がります。

例えば…
・インタビュー動画で人物の表情が引き立つ
・商品紹介で立体感や質感がリアルに伝わる
・料理動画でシズル感が一気にアップする

このように、3点照明は初心者が「プロっぽさ」を出す近道でもあるのです。
トビガスマルも現場で日々「光と影の魔術」を操っていますが、
実は基本を押さえれば誰でも実践可能

この記事では、3点照明の基礎からセッティング方法、応用テクニック、機材選びまで徹底解説。
読んでいただければ、きっと次の撮影から「お、照明変えた?」と気づかれる映像が撮れるはずです。

では早速、3点照明の世界へ――クセノツヨイ照明トークを始めましょう。

3点照明とは?基本の考え方

3点照明の定義と由来

3点照明(スリーポイントライティング)とは、
被写体を立体的かつ自然に見せるために、3種類の光源を組み合わせるライティング手法です。

この技法は映画やテレビ、写真スタジオなど、プロの撮影現場で古くから使われてきました。
「光で顔を作る」と言われるほど、人物や商品を魅力的に見せるための基本中の基本。
つまり、ライティングの世界では「おにぎりの海苔」くらい欠かせない存在なのです。

なぜ「3点」なのか?

人間の目は、光と影のコントラストから立体感を認識します。
そこで登場するのが、以下の3つの役割を持つライトです。

キーライト(主光):メインの明かり。顔や被写体をしっかり照らす
フィルライト(補助光):影を和らげて自然な印象にする
バックライト(逆光):背景から切り離し、立体感を演出する

この3点を組み合わせることで、
「暗い」「のっぺりしている」「影が強すぎる」といった問題が解決され、
誰でも映える映像・写真を作ることができます。

映像・写真での活用シーン

3点照明は多くの撮影シーンで使われています。

・インタビュー動画(人物の表情をくっきり)
・企業VPやPR動画(商品や人物に高級感を演出)
・料理や商品撮影(質感や立体感を強調)
・YouTube撮影(プロっぽさを一気に高める)

つまり、3点照明を使いこなせば、
「なんだか素人っぽい…」から「お、プロ感あるじゃん!」に化けるわけです。

3点照明の役割と効果

キーライト(主光)の役割

キーライトは、撮影における「主役の光」です。
被写体の顔や物体をしっかり照らし、映像全体の明るさと雰囲気を決定します。

例えば、キーライトを強く当てれば力強い印象、柔らかく当てれば優しい印象を演出可能。
つまり、作品の第一印象を握るボスキャラ的存在です。

フィルライト(補助光)の役割

キーライトだけだと、顔の片側に強い影ができてしまいます。
そこで登場するのがフィルライト
キーライトでできた影を和らげ、自然でバランスの取れた見え方にしてくれます。

光と影のバランスを取ることで、被写体は立体的でリアルに。
まさに、縁の下の力持ち的ポジションです。

バックライト(逆光)の役割

バックライトは、被写体の背後から当てる光です。
輪郭を際立たせて背景から切り離し、立体感や奥行きを生み出します。

例えば、髪の毛に光が差し込んでフワッと輝くシーン。
あれはバックライトの効果です。
つまり、「被写体をステージに立たせるスポットライト」のような役割を果たします。

3点を揃えることで得られる効果

3つのライトを組み合わせることで、以下のような効果が得られます。

・被写体に立体感が出る
・顔や物体のディテールが際立つ
・高級感・プロフェッショナル感が生まれる
・「ただ映っている」から「魅力的に見える」へ変化

このように3点照明は、映像に説得力と美しさを与える魔法のレシピなのです。

3点照明のセッティング方法

配置の基本:角度・距離・高さ

3点照明の基本配置は以下の通りです。

・キーライト:被写体の斜め45度、やや高めの位置から当てる
・フィルライト:キーライトの反対側、少し弱めの光で影を和らげる
・バックライト:被写体の背後から当て、輪郭を際立たせる

ポイントは、光の強弱と角度のバランス
キーライト7割、フィルライト3割、バックライトは控えめにするのが目安です。

人物撮影のケーススタディ

インタビューやプロフィール写真などでは、キーライトをやや高めに設置し、
鼻や頬に自然な影を作ると立体的に見えます。
フィルライトを弱めにすると、ドラマチックで力強い印象に。
逆に強めにすると、柔らかくフラットな印象になります。

商品撮影・料理撮影での工夫

商品や料理の撮影では、バックライトが重要です。
グラスに入った飲み物や、湯気の立つ料理を後ろから照らすと、
透明感やシズル感が一気にアップします。

また、フィルライトを白いレフ板に置き換えることで、
自然で柔らかい光を演出できます。

3点照明の応用テクニック

2点照明・1点照明との違い

撮影環境によっては「ライトを3つも置けない!」という場面もあります。
そんな時は2点照明1点照明で代用可能です。

・2点照明:キーライト+バックライト → 立体感を残しつつ省エネ構成
・1点照明:キーライトのみ → ドラマチックで映画的な雰囲気

ただし、照明の数を減らすほど「影」が強調されるため、
演出意図に合わせて調整が必要です。

自然光と組み合わせる方法

日中の撮影では、窓から入る自然光をキーライト代わりに使うのも有効です。
その場合は、フィルライトやレフ板で影を和らげ、
バックライトを1灯足すだけで「簡易3点照明」が実現します。

自然光を味方につけると、柔らかくナチュラルな仕上がりになるのがメリットです。

低予算で代用するライティング例

プロ用ライトがなくても工夫次第で3点照明は可能です。
例えば:

・キーライト → デスクライト+トレーシングペーパーで拡散
・フィルライト → 白いレフ板や発泡スチロールで反射
・バックライト → 小型LEDライトやクリップライト

「お金がないからできない」ではなく、
工夫次第で家庭でもプロ級の映像が撮れるのです。

3点照明を実現する機材選び

LEDライト・ストロボ・ソフトボックス

現在の撮影現場で主流なのはLEDライトです。
調光や色温度の調整が簡単で、発熱も少なく、電源やバッテリーで運用可能。

・キーライト → ソフトボックス付きの大型LEDライト
・フィルライト → 小型LEDライト、またはレフ板代用
・バックライト → スポット性のあるライトやRGB対応ライト

ストロボを使う写真撮影では、ソフトボックスやアンブレラで光を拡散させて
自然で柔らかい光を作るのが基本です。

おすすめの照明機材と価格帯

照明機材はピンからキリまでありますが、
初心者が手を出しやすいのは1万円前後のLEDライト
中級者以上は3万〜5万円クラスの本格的な機材を揃えると安定感が出ます。

例:
・Neewer、Godoxなどのエントリーモデル → コスパ重視
・Aputure、Nanliteなどのプロ用モデル → 映像制作に最適

レンタル活用のメリット

プロ仕様の照明機材を揃えるのは予算的に厳しい…
そんな時はレンタルサービスの利用が便利です。

例えば、トビガスマルでは撮影機材のレンタルも取り扱っており、
イベントや撮影案件に合わせて7000ルーメンクラスのプロジェクターや照明を提供可能。
購入前に試してみたい方や、単発の撮影で必要な方にはおすすめです。

3点照明の実例紹介

インタビュー動画での使用例

人物インタビューでは、キーライトを斜め45度から当て、
フィルライトで影を和らげ、バックライトで輪郭を際立たせます。

このセッティングにより、被写体の表情が自然かつ立体的に映り、
視聴者の信頼感を高める効果があります。
企業の代表挨拶や採用動画でよく使われる手法です。

料理CM・商品PR映像での使用例

料理撮影では、バックライトの活用が鍵となります。
湯気や透明感のある食材に光を当てると、
「シズル感」が一気に高まります。

また、商品のプロモーション映像では、
光を調整することで質感や高級感を演出可能。
例えばワインボトルの撮影では、バックライトでボトルの輪郭を際立たせ、
「売れる映像」に直結します。

トビガスマルが手がけたライティング事例

弊社トビガスマルでも、インタビュー動画から商品撮影まで幅広く3点照明を活用しています。

・企業の周年記念映像 → 社員の表情を明るく自然に演出
・地方特産品のプロモーション → 食材の新鮮さをライティングで強調
・イベント収録 → ステージ上の登壇者を立体的に見せ、観客席との分離感を調整

「光をどう操るか」で映像の印象は劇的に変わる
これは現場で培った実感であり、3点照明はその王道テクニックなのです。

まとめ|3点照明で映像にプロの質感を

3点照明は、プロの映像現場で長年使われ続けてきた王道のライティング手法です。

・キーライトで主役をしっかり照らす
・フィルライトで影を整え、自然さを出す
・バックライトで輪郭を際立たせ、立体感を演出する

この3つを揃えるだけで、映像や写真は「ただ映っている」から「魅力的に見える」へと進化します。

もちろん、実際の現場では予算やスペース、機材の制約もあります。
しかし、自然光や簡易的なライトを工夫して活用すれば、
初心者でも十分に3点照明の効果を体感できます。

トビガスマルでは、企業PR映像、インタビュー、商品撮影など、
あらゆるシーンで3点照明を駆使し、「クセノツヨイ映像表現」を実現しています。
映像の印象を大きく左右するのは、カメラよりも実は光の扱い方

次に動画や写真を撮るときは、ぜひ3点照明を意識してみてください。
きっと、これまでとは一味違う「プロっぽい仕上がり」に驚くはずです。

FAQ(よくある質問)

Q. 3点照明は初心者でもできますか?

A. はい、可能です。
必ずしも高価な機材は必要なく、デスクライト+レフ板+小型LEDでも十分に実践できます。
大切なのは光の方向と強さのバランスを意識することです。

Q. 3点照明ができない狭い場所ではどうすればいい?

A. 照明の数を減らし、2点照明自然光+補助光で工夫するのが効果的です。
例えば窓からの自然光をキーライトにし、反対側にレフ板を置くだけで
簡易的な3点照明に近づけられます。

Q. 機材を買うのとレンタルするの、どちらがおすすめ?

A. 撮影頻度によって選びましょう。
・月に数回以上撮影する → 購入して自分の環境を整える
・単発イベントや撮影 → レンタルで必要な時だけ借りる
トビガスマルでも照明やプロジェクターなどのレンタルを行っていますので、お気軽にご相談ください。

Q. YouTube撮影でも3点照明は必要ですか?

A. 必須ではありませんが、映像の印象を大きく変える効果があります。
顔が暗く映らず、背景との分離感も出せるため、視聴者の見やすさと信頼感がアップします。
特にビジネス系チャンネルや商品レビュー動画では効果大です。

Q. 照明の色温度はどう設定すればいい?

A. 基本は5,600K(昼白色)が自然で使いやすいです。
温かみを出したい場合は3,200K前後(電球色)、
クリーンで爽やかに見せたい場合は6,500K以上(やや青白い光)を選びましょう。
重要なのは、照明同士の色温度を揃えることです。

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

カテゴリーで探す
TOP