
こんにちわ、合同会社トビガスマル代表の廣瀬です。
私たちが映像やWEB制作の現場で、クライアントとやり取りする中でよくあるのが──
「LINEで送ってもらった画像、開こうとしたら“保存期間切れ”になってて見れない…!」
という困った瞬間。
特に、素材のやり取りや確認画像がLINEで行われがちな今、「2週間の保存期間」を知らないまま大切なデータが消えてしまうケースが後を絶ちません。
この記事では、LINEにおける画像・動画の保存期間の仕組みと、保存期間切れになった場合の復元方法、
そして「次からは絶対に困らない」ための事前の対策までを、わかりやすくまとめました。
大切なやりとりを“消さない仕事”のために。ぜひ、最後まで読んで実践してみてください。
LINEの画像・動画保存期間とは?
LINEは気軽にやり取りができる反面、「あれ?画像が見られない…」という落とし穴があるのをご存じでしょうか?
実はLINEでは、送受信した画像・動画・PDFファイルには保存期間が設定されており、それを過ぎるとサーバーから自動的に削除されてしまいます。
まずはその基本ルールを押さえておきましょう。
LINEの画像・動画の保存期間は原則2週間
LINEでは、送信された画像・動画は原則として2週間だけLINEのサーバー上に保管されます。
この期間を過ぎると、
- 「再ダウンロードできません」
- 「データがありません」
と表示され、タップしても画像・動画は見られなくなってしまいます。
LINEのトーク上には“サムネイル”だけが残りますが、実体ファイルは削除された状態です。
保存期間が過ぎるとどうなる?
2週間を過ぎると、以下のような状態になります:
- 画像: ぼやけたサムネイルだけが表示される(開けない)
- 動画: 「再生できません」表示
- PDFなどのファイル: 「ダウンロードできません」と表示される
これは、LINEの仕様によるもので、トークに見えていてもファイルはもう取得できないということになります。
PDFファイルの保存期間は?
画像・動画と同様に、PDFなどの添付ファイルも保存期間は約2週間です。
制作現場では「クライアントにPDFでチェック用資料を送ったけど、2週間後に開こうとして“見れませんでした”…」というケースも。
「とりあえずLINEで送る」は便利な一方で、期限を意識しないと業務が止まってしまうことにもなりかねません。
保存期間切れの画像・動画を復元する方法
「しまった、ダウンロードするの忘れてた…!」
そんなときでも、あきらめるのはまだ早いかもしれません。
ここでは、LINE上で保存期間が切れてしまった画像・動画をどうにか復元するための方法を3つ紹介します。
友達に再送を依頼する
最も確実なのは、画像・動画の送り主にもう一度送ってもらうこと。
LINEのサーバーからは消えていても、相手のスマホのトーク履歴やカメラロールには残っている可能性があります。
▼依頼メッセージの例:
「先日LINEで送っていただいた画像が保存期間切れで開けなくなってしまいまして…
もしまだ端末に残っていたら、もう一度送っていただけると助かります!」
特に仕事相手やクライアントとのやり取りでは、丁寧に依頼すれば快く対応してもらえることが多いです。
データ復元ソフトを試す
どうしても相手からの再送が難しい場合は、スマホ内のデータ復旧ソフトを試すという手もあります。
代表的な復元ソフト:
- iPhone向け:PhoneRescue、Dr.Fone
- Android向け:Tenorshare UltData、iMobieなど
ただし注意点として、
- 有料ソフトが多い
- 完全に復元できる保証はない
- スマホやPCの操作にある程度慣れている人向け
「どうしても取り戻したい大事なデータ」なら、最終手段として検討する価値はあります。
iCloudバックアップから復元する(iPhoneの場合)
iPhoneユーザーで、定期的にiCloudバックアップを取っている場合は、バックアップ時点でのLINEデータに戻すという選択肢もあります。
やり方は次の通り:
- iPhoneを初期化(工場出荷状態に戻す)
- iCloudバックアップから復元
- LINEを再インストール → バックアップからトーク履歴を復元
ただしこの方法も注意点があり、
- 初期化により、現在のデータが消える可能性がある
- 復元されるのはバックアップ時点の内容のみ
他の手段が使えない&iCloudバックアップがあるという人向けの方法といえます。
保存期間切れを防ぐための対策
復元方法にも限界があるからこそ、「最初から保存しておく」習慣がなにより大切です。
ここでは、LINEでの画像・動画の保存期間切れを防ぐための具体的な方法を紹介します。
Keepに保存する
LINEの「Keep」機能を使えば、トーク内の画像・動画・PDFなどを、LINE内のクラウド領域に保存できます。
やり方:
- 保存したい画像や動画を長押し
- 「Keepに保存」をタップ
Keepに入れたデータは容量(1GB)以内であれば無期限保存されるため、 「うっかり忘れても安心」な第一歩です。
アルバムに保存する
グループや個別トークには、「アルバム」機能もあります。
これは複数の画像をまとめて整理できる機能で、保存された写真は期限なしで閲覧可能。
チームやクライアントとのやりとりでは、
- 「撮影素材」アルバム
- 「確認用スクショ」アルバム
などと分けておくと、誰でも探しやすく、保存漏れも防げます。
ダウンロードして端末に保存する
もっとも確実なのは、画像や動画をスマホ本体やPCに保存しておくことです。
トーク上で画像をタップ → 右上のメニュー(または長押し) →「保存」
この一手間で、サーバーから消えても手元に残るようになります。
定期的に保存して、GoogleフォトやiCloud、外部ストレージにバックアップしておくのもおすすめです。
自動保存設定を確認する
一部のAndroid端末やカスタムLINEアプリには、「画像自動保存」機能が備わっていることがあります。
設定画面で「写真を自動保存する」がONになっていれば、毎回手動で保存しなくても、カメラロールに自動バックアップされます。
iPhoneには現状この機能はありませんが、LINE公式アカウントでのBot連携などを使えば、自動保存に近い運用も可能です。
「あとで見よう」では間に合わないのがLINEの仕様。 大切な素材・資料こそ“すぐ保存”を習慣にすることで、トラブルはグッと減らせます。
まとめ:大切なデータは早めに保存しよう
LINEは便利な連絡ツールですが、画像・動画・ファイルの保存期間は“原則2週間”という制限があります。
「送ったのに見られない」「確認しようとしたら消えていた」── そんなトラブルは、クリエイティブな仕事の現場や、クライアントとのやりとりで、意外とよく起こります。
この記事のポイントまとめ
- LINEの画像・動画・PDFは約2週間でサーバーから消える
- 保存期間切れのデータは、基本的に再送or復元ソフトで対応
- Keep・アルバム・ダウンロードなどを活用して保存対策を
- 「気づいたときにすぐ保存」が最大の防止策

私たちトビガスマルでも、撮影素材や構成資料をLINEで共有することは少なくありません。
だからこそ、「あとで困らないための保存習慣」を、クライアントにも、チーム内でも大事にしています。
小さなミスが、大きなやり直しになる前に。
あなたのLINE仕事術も、今日から少しアップデートしてみませんか?
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