こんにちは。合同会社トビガスマル代表の廣瀬です。
Webサイト、動画、チラシ、SNS、会社案内、周年記念誌などを作るときに、よく出てくる言葉があります。
それが「トンマナ」です。
「トンマナを合わせましょう」
「このデザイン、少しトンマナが違いますね」
「動画とWebサイトの雰囲気をそろえたいです」
制作の現場ではよく使われる言葉ですが、初めて聞く方には少し分かりにくいかもしれません。
トンマナとは、「トーン&マナー」の略です。
簡単に言うと、会社やブランドの印象を統一するための表現ルールです。
色、文字、写真、動画、言葉づかい、余白、レイアウト、音楽、ナレーションの雰囲気などをそろえることで、見る人に一貫した印象を届けることができます。
たとえば、Webサイトでは落ち着いた信頼感のあるデザインなのに、SNSでは極端に軽い表現になっている。
会社案内では真面目な印象なのに、動画では派手すぎる演出になっている。
採用ページでは親しみやすさを出したいのに、写真や文章が硬すぎる。
このように、媒体ごとに印象がバラバラになると、会社やサービスの見え方がぼやけてしまいます。
トンマナは、単なるデザイン用語ではありません。
会社らしさをどう伝えるか。
誰にどんな印象を持ってもらいたいか。
Web、動画、SNS、印刷物、式典、周年サイトまで、発信全体をどうそろえるか。
それを考えるための大切な軸です。
この記事では、トンマナの意味、決め方、具体的なルール、Webサイトや動画制作での活用方法、よくある失敗を、制作現場の視点で分かりやすく解説します。
目次
トンマナとは?意味を分かりやすく解説
トンマナとは、「トーン&マナー」の略です。
トーンは、雰囲気や調子。
マナーは、表現のルールや作法。
つまりトンマナとは、会社やブランドが発信するときの「雰囲気」と「ルール」をそろえる考え方です。
Webサイト、動画、パンフレット、SNS、広告、会社案内、採用資料など、さまざまな媒体で同じ印象を持ってもらうために使います。
トンマナは「会社らしさ」を伝えるためのルール
トンマナで大切なのは、単におしゃれに見せることではありません。
その会社らしさを、見る人に分かりやすく伝えることです。
たとえば、同じ企業動画でも、会社によって合う表現は違います。
- 信頼感を重視する企業
- 親しみやすさを伝えたい店舗
- 革新性やスピード感を見せたい会社
- 地域とのつながりを大切にしたい団体
- 採用向けに明るい雰囲気を出したい企業
伝えたい印象が違えば、使う色、写真、言葉、動画のテンポ、BGM、ナレーションも変わります。
トンマナは、こうした表現をバラバラにしないための基準です。
トンマナがないと、発信の印象がぶれる
トンマナが決まっていないと、媒体ごとに印象が変わってしまいます。
たとえば、
- Webサイトは高級感があるのに、SNSは軽すぎる
- 会社案内は真面目なのに、動画は派手すぎる
- 採用ページは明るいのに、写真が暗い
- 周年サイトは格式があるのに、記念動画の演出が合っていない
このような状態になると、見る人は「結局どんな会社なのか」をつかみにくくなります。
発信ごとに印象が違うと、信頼感も積み上がりにくくなります。
トンマナを決めるメリット
トンマナを決めるメリットは、デザインが整うことだけではありません。
会社やブランドの印象をそろえ、発信全体を分かりやすくすることにあります。
ブランドの印象が統一される
トンマナを決めると、Webサイト、動画、チラシ、SNS、会社案内などの印象がそろいます。
見るたびに雰囲気が変わるのではなく、「この会社らしい」と感じてもらいやすくなります。
たとえば、落ち着いた色味、誠実な言葉づかい、現場感のある写真を継続して使えば、信頼感のある会社として印象が積み上がります。
制作物の品質が安定する
トンマナがあると、制作物の品質が安定します。
毎回ゼロから考えなくても、
- どんな色を使うか
- どんな写真を選ぶか
- どんな言葉づかいにするか
- 動画のテンポをどうするか
- 余白やレイアウトをどう整えるか
の判断がしやすくなります。
複数の担当者や制作会社が関わる場合でも、基準があることで表現のズレを防ぎやすくなります。
社内で判断しやすくなる
トンマナがないと、デザインや動画を確認するときに、好みの話になりがちです。
「こっちの方が好き」
「もう少し派手にしたい」
「なんとなく違う」
という感覚だけで判断すると、方向性がぶれます。
一方、トンマナが決まっていれば、
- ターゲットに合っているか
- 会社らしい印象になっているか
- 既存のWebサイトや資料と合っているか
- 信頼感や親しみやすさが伝わるか
という基準で判断できます。
動画・Web・紙媒体を連動させやすい
トンマナは、Web制作だけでなく動画制作にも重要です。
周年動画、採用動画、会社紹介動画、商品紹介動画、ライブ配信の画面デザインなども、会社の印象に関わります。
Webサイトでは落ち着いたデザインなのに、動画だけ極端に違う雰囲気だと、見る人に違和感を与えることがあります。
トンマナをそろえることで、Web、動画、パンフレット、SNS、式典演出まで一体感を出しやすくなります。
トンマナで決める主な要素
トンマナを決めるときは、色やフォントだけでなく、写真、文章、動画、音の雰囲気まで考えることが大切です。
色
色は、印象を大きく左右します。
たとえば、
- 青系:信頼感、誠実さ、清潔感
- 緑系:安心感、自然、地域性
- 赤系:情熱、力強さ、活気
- 黒・グレー系:高級感、落ち着き、専門性
- 白系:清潔感、余白、シンプルさ
などの印象があります。
ただし、色の意味だけで決めるのではなく、自社のロゴ、既存のWebサイト、業種、ターゲットとの相性を考える必要があります。
フォント
フォントも印象を左右します。
太く力強い文字は、安定感やインパクトを出しやすいです。
細い文字や余白のある文字は、上品さや洗練された印象を出しやすくなります。
ただし、読みやすさを犠牲にしてはいけません。
Webサイトや動画テロップでは、スマートフォンで見ても読めるかが重要です。
写真・イラスト
写真やイラストの選び方もトンマナに含まれます。
同じ会社紹介でも、フリー素材中心なのか、実際の現場写真を使うのかで印象は大きく変わります。
中小企業や地域企業の場合は、実際の社員、現場、商品、地域の写真を使うことで、信頼感やリアリティが出ます。
一方で、写真の明るさ、色味、構図がバラバラだと、サイト全体の印象が整いません。
撮影時から、どんなトーンで見せたいかを考えておくことが大切です。
文章の言葉づかい
トンマナは、見た目だけではありません。
文章の言葉づかいも重要です。
たとえば、
- 丁寧で誠実な文章
- 親しみやすい文章
- 専門性を感じる文章
- 力強く短い文章
- やわらかく相談しやすい文章
どの表現が合うかは、会社やサービスによって違います。
トビガスマルの記事では、難しい言葉を使いすぎず、現場目線で分かりやすく伝えることを大切にしています。
動画のテンポ・BGM・ナレーション
動画制作では、映像のトンマナも重要です。
同じ会社紹介動画でも、
- ゆっくり見せる落ち着いた映像
- テンポよく見せる採用向け映像
- 感動的に見せる周年動画
- 分かりやすさを重視する解説動画
では、編集のテンポやBGM、ナレーションの雰囲気が変わります。
映像だけトンマナがずれていると、Webサイトや会社案内と印象が合わなくなります。
動画を作るときも、会社全体の発信とそろえることが大切です。
トンマナの決め方
トンマナは、感覚だけで決めるものではありません。
「なんとなくかっこいい」「流行っているから」ではなく、誰に何を伝えたいかから逆算して決めます。
1. 誰に届けるのかを決める
まず、ターゲットを明確にします。
お客様なのか。
取引先なのか。
採用候補者なのか。
地域の方なのか。
社内向けなのか。
誰に見てもらうかによって、適切なトンマナは変わります。
たとえば、採用向けなら、会社の雰囲気や働く人の表情が伝わる親しみやすさが必要です。
取引先向けなら、信頼感や実績が伝わる落ち着いた表現が向いています。
2. どんな印象を持ってほしいかを言葉にする
次に、見た人にどんな印象を持ってほしいかを言葉にします。
たとえば、
- 信頼できる
- 相談しやすい
- 専門性がある
- 地域に根ざしている
- 新しいことに挑戦している
- 丁寧で誠実
などです。
この言葉が、色、写真、文章、動画演出を決める基準になります。
3. 既存の発信を確認する
すでにWebサイト、パンフレット、SNS、動画、会社案内がある場合は、今の発信を確認します。
- 色やフォントはそろっているか
- 写真の雰囲気は統一されているか
- 文章の言葉づかいは合っているか
- 動画の雰囲気はWebサイトと合っているか
- 媒体ごとに印象がバラバラになっていないか
を見直します。
既存の発信に良い部分があれば活かし、ズレている部分は整えていきます。
4. 使う色・文字・写真・言葉を決める
方向性が決まったら、具体的なルールに落とし込みます。
- メインカラー
- サブカラー
- 見出しや本文のフォント
- 写真の明るさや色味
- 使う言葉・避ける言葉
- 動画のテンポ
- BGMやナレーションの雰囲気
を整理します。
細かく作り込みすぎる必要はありません。
まずは、制作時に迷わない程度のルールを作ることが大切です。
5. 制作物ごとに確認する
トンマナは、一度決めたら終わりではありません。
Webサイト、動画、SNS投稿、パンフレット、式典資料などを作るたびに、トンマナに合っているか確認します。
その積み重ねで、会社やブランドの印象が整っていきます。
Web制作でトンマナを活かすポイント
Webサイトでは、トンマナが特に重要です。
サイトを開いた瞬間の印象、読みやすさ、問い合わせのしやすさに関わるからです。
ファーストビューで印象をそろえる
Webサイトの最初に見える部分をファーストビューと呼びます。
ここで、会社やサービスの印象が大きく決まります。
トンマナを意識するなら、
- メインビジュアル
- キャッチコピー
- 色
- ボタン
- 写真や動画
をそろえることが大切です。
たとえば、信頼感を出したいサイトなら、落ち着いた色、読みやすい文字、現場感のある写真が合います。
親しみやすさを出したいサイトなら、人の表情が見える写真や、やわらかい言葉づかいが向いています。
ページごとの雰囲気をそろえる
トップページはきれいでも、下層ページごとに雰囲気が違うと、サイト全体の印象が弱くなります。
会社概要、サービスページ、実績ページ、採用ページ、お知らせ記事などで、見出し、ボタン、写真、文章のトーンをそろえることが大切です。
特にブログ記事やお知らせは、担当者ごとに書き方が変わりやすいため、最低限のルールを決めておくとよいです。
スマートフォンで見たときの印象も確認する
Webサイトは、スマートフォンで見られることが多いです。
パソコンではきれいに見えても、スマートフォンでは文字が小さい、写真が見づらい、ボタンが押しにくいことがあります。
トンマナは、見た目の雰囲気だけでなく、使いやすさにも関わります。
スマートフォンで読んだときに、会社らしさと分かりやすさが両立しているかを確認しましょう。
動画制作でトンマナを活かすポイント
動画制作では、Webサイト以上にトンマナのズレが目立つことがあります。
映像、音楽、テロップ、ナレーション、テンポがすべて印象に関わるためです。
会社紹介動画はWebサイトと印象をそろえる
会社紹介動画は、Webサイトや会社案内とセットで見られることが多いです。
そのため、動画だけ別の会社のような雰囲気にならないように注意が必要です。
Webサイトが落ち着いた印象なら、動画も過度に派手にしすぎない。
Webサイトが親しみやすい印象なら、動画でも人の表情や会話を活かす。
このように、全体の印象をそろえることが大切です。
周年動画は「感謝」と「未来」のトーンを整える
周年動画では、会社の歴史や感謝、未来への想いを伝えます。
そのため、トンマナがとても重要です。
感動的に見せたいのか。
誠実に伝えたいのか。
明るく前向きに見せたいのか。
地域とのつながりを感じさせたいのか。
この方向性によって、BGM、ナレーション、写真の使い方、テロップの出し方が変わります。
周年動画は、式典で上映するだけでなく、周年サイトや採用ページにも使えるため、他の発信とトンマナをそろえておくことが大切です。
採用動画は求職者目線でトンマナを決める
採用動画では、企業側が見せたい姿だけでなく、求職者が知りたい情報を意識する必要があります。
働く人の表情、職場の雰囲気、仕事のやりがい、代表者の考え方などを自然に見せることで、求職者が会社をイメージしやすくなります。
採用動画で大切なのは、かっこよく見せすぎることではありません。
実際の職場らしさと、入社後のイメージが合うことです。
ライブ配信の画面デザインもトンマナに含まれる
ライブ配信では、配信画面のデザインもトンマナに関わります。
タイトル画面、待機画面、テロップ、資料スライド、背景、カメラ画角などが印象を作ります。
式典や講演会の配信であれば、落ち着いた画面構成が向いています。
セミナーや商品紹介であれば、分かりやすさや見やすさが大切です。
配信も会社の発信の一部なので、Webサイトや資料と印象をそろえることをおすすめします。
トンマナを作るときによくある失敗
トンマナは、作ること自体が目的ではありません。
使われて初めて意味があります。
ここでは、よくある失敗を整理します。
見た目だけで決めてしまう
トンマナを、色やフォントだけの話だと思ってしまうケースがあります。
もちろん見た目は大切です。
しかし、トンマナは、会社やブランドの印象をどう伝えるかの設計です。
ターゲットや伝えたい印象を考えずに、流行のデザインだけを取り入れると、自社らしさが薄くなります。
媒体ごとに表現がバラバラになる
Webサイト、動画、SNS、パンフレットを別々に作ると、それぞれの印象がずれることがあります。
担当者や制作会社が違う場合は特に注意が必要です。
最初にトンマナを共有しておくことで、媒体が違っても印象をそろえやすくなります。
ルールを細かくしすぎて使えない
トンマナを細かく決めすぎると、運用しづらくなることがあります。
特に中小企業では、専門の広報担当者がいない場合もあります。
最初から完璧なブランドガイドラインを作る必要はありません。
まずは、色、写真、言葉づかい、動画の雰囲気など、実際に使う場面が多いルールから整えるのがおすすめです。
社内で共有されていない
トンマナを決めても、社内で共有されていなければ意味がありません。
Web担当、SNS担当、営業担当、採用担当、動画制作担当がそれぞれ違う表現を使うと、発信の印象がバラバラになります。
簡単な資料でもよいので、社内で共有できる形にしておくことが大切です。
トンマナを整えるためのチェックリスト
トンマナを整えるときは、次の項目を確認してみてください。
- 誰に向けた発信なのかが明確になっているか
- 見た人に持ってほしい印象を言葉にできているか
- Webサイトと動画の印象がそろっているか
- 写真の明るさや色味がバラバラになっていないか
- 見出しや本文の言葉づかいが統一されているか
- SNSとWebサイトの雰囲気が大きくズレていないか
- 会社案内やパンフレットとも印象が合っているか
- 動画のテロップやBGMが会社らしさに合っているか
- スマートフォンで見ても読みやすいか
- 社内で共有できるルールになっているか
このチェックをするだけでも、発信の印象はかなり整いやすくなります。
トンマナでよくあるご相談
Q. トンマナとは簡単に言うと何ですか?
A. トンマナとは、会社やブランドの印象をそろえるための表現ルールです。色、文字、写真、文章、動画、音楽などを統一し、見る人に一貫した印象を届けるために使います。
Q. トンマナはWebサイトだけに必要ですか?
A. Webサイトだけでなく、動画、SNS、パンフレット、会社案内、採用資料、式典資料などにも必要です。媒体ごとの印象をそろえることで、会社やブランドの見え方が安定します。
Q. トンマナは誰が決めるべきですか?
A. 経営者、広報担当、採用担当、営業担当、制作担当が一緒に考えるのがおすすめです。見た目だけでなく、誰にどんな印象を持ってもらいたいかを整理する必要があるためです。
Q. 中小企業でもトンマナは必要ですか?
A. 必要です。むしろ、限られた発信の中で印象を積み上げるためには、Webサイト、動画、SNS、会社案内の雰囲気をそろえることが大切です。
Q. トンマナを決めるときに最初にやることは何ですか?
A. まずは、誰に向けて発信するのか、どんな印象を持ってもらいたいのかを言葉にすることです。そのうえで、色、写真、文章、動画の雰囲気を決めていきます。
まとめ|トンマナは、会社らしさをブレずに伝えるための設計
トンマナとは、トーン&マナーの略で、会社やブランドの印象を統一するための表現ルールです。
色、フォント、写真、文章、動画、BGM、ナレーションなどをそろえることで、見る人に一貫した印象を届けられます。
トンマナは、単なるデザインの話ではありません。
誰に向けて発信するのか。
どんな印象を持ってもらいたいのか。
Web、動画、SNS、会社案内、採用資料、式典資料をどうそろえるのか。
ここまで考えることで、会社らしさが伝わる発信になります。
特に動画制作やWeb制作では、媒体ごとの印象がずれないようにすることが大切です。
Webサイトでは信頼感を出しているのに、動画だけ派手すぎる。
採用動画では親しみやすさを出したいのに、写真や文章が硬すぎる。
このようなズレを防ぐためにも、トンマナを整理しておくことをおすすめします。
トンマナは、作って終わりのルールではありません。
発信を続ける中で少しずつ整え、社内や制作チームで共有しながら育てていくものです。
Web制作・動画制作のトンマナ設計をご相談ください
トビガスマルでは、岡山県新見市を拠点に、Web制作、動画制作、周年動画、ブランドムービー、ライブ配信、ハイブリッド配信をサポートしています。
動画やWebサイトを作るときは、見た目だけでなく、会社らしさが伝わるトンマナ設計が大切です。
- Webサイトと動画の雰囲気をそろえたい
- 会社紹介動画や採用動画の方向性を整理したい
- 周年動画やブランドムービーのトーンを決めたい
- SNS、Web、パンフレットの印象を統一したい
- 自社らしい写真・映像・言葉づかいを整理したい
そのような段階からご相談いただけます。
トンマナを整えることは、会社の見え方を整えることです。
Web、動画、SNS、式典、周年事業まで、見る人に伝わる形で一緒に設計していきましょう。
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