
こんにちわ、クセノツヨイ映像制作会社「トビガスマル」の廣瀬です。
みなさんも一度は感じたことがあるはず。
アプリを開いた瞬間やゲームの途中で画面いっぱいにドーン!と現れる広告。
そう、これがインタースティシャル広告です。
正直に言いましょう。「うざい」と感じる人も多い。
でも実は、広告主にとっては視認性バツグン・効果的なマーケティング手法なんです。
つまり、使い方を間違えると嫌われるし、
上手に使えばブランド認知や成果を一気に伸ばせる。
両極端な結果を生む、ちょっとクセのある広告なんですね。
この記事では、インタースティシャル広告が「なぜうざいと思われるのか?」から、
失敗しない活用ポイント・最新事例・導入のコツまでを、クセノツヨク解説していきます。
「広告で成果を出したいけど、嫌われたくない…」そんな方は、ぜひ最後まで読んでください。
目次
インタースティシャル広告とは?基本の仕組みと特徴
インタースティシャル広告とは、アプリやWebサイトのページ切り替え時など、画面全体を使って表示される広告フォーマットのことです。 「Interstitial(インタースティシャル)」とは「隙間・合間」という意味で、ユーザーが操作の合間に差し込まれる形で出てきます。
例えば、スマホゲームでステージをクリアした直後に表示されたり、ニュースサイトの記事を読み終えて次のページに移るタイミングで現れたりします。
つまり、ユーザーが一息つく瞬間に出現するのがインタースティシャル広告の特徴です。
インタースティシャル広告の定義
インタースティシャル広告は、GoogleやMeta(Facebook/Instagram)、そしてモバイルアプリ広告ネットワークなど、多くのプラットフォームで導入されています。 画面全体を覆うフルスクリーン広告であることが最大の特徴で、表示されるフォーマットは以下のように複数あります。
- 静止画タイプ:シンプルなビジュアルとテキスト
- 動画タイプ:5〜30秒程度の短尺ムービー
- プレイアブル広告:ゲームの一部を体験できるインタラクティブ型
これらはいずれも、ユーザーの注目を一気に引きつける設計になっています。 「スキップボタン」が数秒後に出る仕様や、一定時間の視聴を求めるケースも多く、広告主にとってはブランド訴求力が高いのが魅力です。
バナー広告やネイティブ広告との違い
従来のWeb広告と比べると、インタースティシャル広告には明確な違いがあります。
広告タイプ | 表示場所 | 特徴 |
---|---|---|
バナー広告 | 画面の一部(ヘッダー、フッター、サイドなど) | 表示は控えめ。ユーザーは無視しやすい |
ネイティブ広告 | 記事一覧やSNSフィードに溶け込む形 | コンテンツとの親和性が高いが、気づかれにくい場合も |
インタースティシャル広告 | 画面全体(ページ切替時など) | 圧倒的な視認性。ただしUXに影響しやすい |
この比較からもわかるように、インタースティシャル広告は「嫌でも目に入る」という圧倒的な強みを持っています。 一方で、出し方を間違えると「うざい」と思われてしまうのも納得ですよね。
よく使われる場面(アプリ/Webサイト)
インタースティシャル広告が特に多く利用されているのは、次のようなシーンです。
- スマホゲーム: ステージクリア直後に動画広告を挟み、報酬アイテムと引き換えに視聴させる仕組み
- ニュースアプリ: 記事と記事の間にフルスクリーン広告を挟み、ブランドや商品を訴求
- 動画アプリ: 再生前や途中に短尺動画を挿入するケース
- ECサイト: 商品購入やカート遷移の途中にキャンペーンをフルスクリーン表示
いずれも、ユーザーの行動が一段落する「切り替えの瞬間」を狙って広告が表示されます。 これは単なる偶然ではなく、UX(ユーザー体験)を崩さずに広告を見せる最適なタイミングを追求した結果なのです。
インタースティシャル広告のメリット
高い視認性とクリック率
インタースティシャル広告の最大の強みは、なんといっても圧倒的な視認性です。 画面全体に表示されるため、バナー広告のように「見落とされる」ということがほとんどありません。
調査データによると、インタースティシャル広告はバナー広告に比べてクリック率(CTR)が2〜3倍以上高いケースもあるといわれています。
これは広告主にとって非常に大きなメリットであり、特に認知拡大や新商品のプロモーションに適しています。
ブランド認知に強い理由
「ユーザーの視界を独占する」という特性は、そのままブランドの印象を強く残す効果につながります。 短い時間でもインパクトが強いため、ユーザーの記憶に残りやすいのです。
例えば、ある飲料メーカーは新商品のプロモーションでインタースティシャル広告を活用し、キャンペーン期間中にブランド想起率が30%以上向上しました。
このように、広告そのものが一種の「体験」となり、ブランドイメージをユーザーに焼き付けることができるのです。
動画広告との相性
最近では、動画形式のインタースティシャル広告が主流になりつつあります。 静止画に比べて情報量が多く、ストーリーを伝えやすいため、商品やサービスの魅力をより深く訴求できます。
特にスマホゲームやエンタメアプリでは、「動画を最後まで見ればアイテムがもらえる」というリワード型広告と組み合わせることで、ユーザーの積極的な視聴が期待できます。
結果として、エンゲージメント率やコンバージョン率の向上につながるのです。
インタースティシャル広告のデメリットと課題
ユーザー体験を損なうリスク
インタースティシャル広告は強力な訴求力を持つ一方で、ユーザー体験(UX)を邪魔するリスクも大きいフォーマットです。 操作の合間に突然フルスクリーンで表示されるため、ユーザーの集中を途切れさせてしまう可能性があります。
特に、アプリやWebサイトを利用している最中に意図しないタイミングで広告が割り込むと、不快感やストレスを与えてしまいます。
「広告を見せること」よりも「ユーザー体験をいかに損なわないか」が成功の分かれ道になります。
離脱率や「うざい」と感じられる原因
ユーザーが「うざい」と感じるのは、以下のようなケースが多いです。
- 操作の真っ最中に割り込む(例:ゲームのプレイ中や記事の途中)
- 広告の表示時間が長すぎる(スキップ不可で30秒など)
- 同じ広告が何度も繰り返し表示される
- 閉じるボタンが分かりにくい・小さすぎる
これらはすべてユーザー心理の逆撫でにつながります。 広告主にとっては「認知を高めたい」「商品を見てもらいたい」という思いがあっても、 やり方を誤ると「ブランド嫌悪」を招き、逆効果になることも少なくありません。
ちょうど寿司屋の職人がネタを握っている最中に、横からいきなり大声で宣伝されるようなもの。
お客さんからすれば「え、今いいところなのに…」と感じるわけです(笑)。
表示タイミングの重要性
インタースティシャル広告の成否を分けるのは「いつ表示するか」です。 ユーザーが区切りを迎えた瞬間、つまり「次の行動に移る直前」が最も適しています。
・ゲーム:ステージクリア直後
・ニュースアプリ:記事を読み終えた後
・ECサイト:商品をカートに入れた直後
逆に、プレイや閲覧を妨害するタイミングで表示すると、離脱率の上昇やアプリのアンインストールにつながりかねません。
「表示するタイミング=ユーザーの気分」を読むことが、広告成功の鍵なのです。
成功するインタースティシャル広告の活用ポイント
最適なタイミングと頻度
インタースティシャル広告は、「いつ」「どのくらい」出すかによって効果が大きく変わります。 適切なタイミングで表示すればユーザーは自然に受け入れますが、頻度が多すぎたり操作を遮ったりすると逆効果です。
例えば、ゲームアプリなら1ステージごとに必ず表示するのではなく、数ステージに1回程度に抑えるのが有効です。
ニュースアプリなら記事を読み終えた区切りのタイミングで出すと自然に感じられます。
つまり、広告主にとっては「見せたい瞬間」ではなく、ユーザーが受け入れやすい瞬間を狙うことが重要です。
ターゲティングとクリエイティブの工夫
ただ広告を大きく見せれば効果があるわけではありません。 ユーザーに刺さるためには、ターゲットを明確にし、適切なクリエイティブを用意する必要があります。
・10代〜20代向けのゲームアプリ → ポップで動きのある動画広告
・ビジネス系ニュースアプリ → 落ち着いたトーンで情報性を重視した広告
・ECサイト → 期間限定クーポンやセール情報を大きく表示
特に動画の場合は最初の3秒で注目をつかむことが勝負。
ユーザーは「スキップできるまで待つ」姿勢で見ているため、冒頭で強烈なフックを入れることが欠かせません。
事例:ゲームアプリでの活用
ある人気スマホゲームでは、ステージクリア後にインタースティシャル広告を導入しました。 ただ広告を流すのではなく、視聴後に「ゲーム内アイテム」を報酬として付与する仕組みを採用。 その結果、広告視聴率は80%以上、課金アイテムの購入率も上昇しました。
この事例からもわかるように、「広告を見てもらう理由」を設計することで、ユーザー体験を損なわずに高い効果を発揮できます。
事例:ECサイトでの活用
ECサイトでは、カートに商品を入れた後にインタースティシャル広告でクーポンを表示する事例があります。 ユーザーは購入意欲が高い状態のため、クーポン提示は購買を後押しする絶好のタイミングです。
実際に、あるアパレルECではこの仕組みを導入したところ、カート離脱率が15%改善し、購入完了率も大幅に向上しました。
「広告」というより「お得な体験」としてユーザーに受け入れられるのがポイントです。
インタースティシャル広告の料金相場と運用方法
課金モデル(CPC/CPM/CPA)
インタースティシャル広告は、プラットフォームや媒体によって課金モデルが異なります。 主に使われるのは以下の3つです。
- CPC(Cost Per Click)クリック課金型
広告がクリックされた時点で費用が発生。
ユーザーのアクションに直結するため、効率的な運用が可能。 - CPM(Cost Per Mille)インプレッション課金型
広告が1,000回表示されるごとに費用が発生。
認知拡大やブランディングに向いている。 - CPA(Cost Per Action)成果報酬型
商品購入や会員登録といった具体的な成果が発生した時点で費用が発生。
リスクを抑えやすいが、単価は高めに設定されやすい。
代理店に依頼する場合の費用感
広告代理店にインタースティシャル広告の運用を依頼する場合、以下のような費用構造が一般的です。
- 広告費:配信プラットフォームに支払う金額(例:月30〜100万円以上)
- 運用手数料:広告費の20%前後が相場
- クリエイティブ制作費:動画やバナー制作のための費用(数万円〜数十万円)
代理店に依頼するメリットは、専門的な運用ノウハウと最適化のスピード感です。 ただし、初期コストは高めになる傾向があります。
自社運用のメリット・デメリット
一方で、自社で直接Google広告やMeta広告の管理画面から運用することも可能です。
メリット
- 代理店手数料がかからないためコストを抑えられる
- 社内でナレッジを蓄積できる
デメリット
- 初期学習のハードルが高い(ターゲティングや入札戦略など)
- 効果検証と改善に手間がかかる
- 適切なクリエイティブ制作体制が必要
つまり、「スピードと確実性を求めるなら代理店」、 「コストを抑えつつ社内スキルを高めたいなら自社運用」という選び方がおすすめです。
インタースティシャル広告の成功事例
事例1:スマホゲームアプリでの収益最大化
ある国内の人気パズルゲームでは、ステージクリア後に動画形式のインタースティシャル広告を導入しました。 広告を視聴すると「追加ライフ」や「特典アイテム」がもらえる仕組みを採用。
結果として、広告の視聴率は80%以上に達し、ユーザー体験を損なうことなく収益を大幅に向上させることに成功しました。
広告が「うざいもの」ではなく「報酬を得るためのチャンス」と認識された好例です。
事例2:ECサイトでの購買促進
あるアパレルECでは、商品をカートに入れた直後にインタースティシャル広告で「期間限定クーポン」を提示しました。 ユーザーは「もう少しで購入」というタイミングだったため、クーポン表示が購入の後押しとなり、
カート離脱率を15%削減、売上も大幅に伸びました。
この事例から学べるのは、広告を「割り込み」ではなく価値のある情報提供として設計することの重要性です。
事例3:ニュースアプリでのブランド認知強化
大手ニュースアプリでは、記事を読み終えた直後にブランドCM風のインタースティシャル動画を配信しました。 ユーザーが情報を吸収した後の「余白の時間」を狙ったため、
広告視聴完了率は70%以上を記録。 ブランド認知度調査でも大きな効果が確認されました。
事例4:海外のフードデリバリーアプリ
ある海外のフードデリバリーアプリでは、注文完了後に「次回割引コード」をインタースティシャル広告として表示しました。 これにより、リピート注文率が25%向上。ユーザーにとって「広告=お得」という認識が強まり、ポジティブなブランド体験へとつながりました。
よくある質問(FAQ)
Q. インタースティシャル広告は本当に効果があるの?
A. はい。バナー広告に比べて2〜3倍のクリック率を記録するケースも多く、特にブランド認知や新商品の告知に効果的です。 ただし、出し方を誤ると「うざい」と感じられるため、タイミング設計とクリエイティブの工夫が必須です。
Q. GoogleやFacebookでもインタースティシャル広告を配信できますか?
A. はい、可能です。GoogleのAdMobやMeta広告を利用すれば、アプリやWeb上でインタースティシャル広告を配信できます。 また、動画広告・プレイアブル広告などの形式にも対応しています。
Q. インタースティシャル広告が「うざい」と思われないためのコツは?
A. 区切りのタイミングで出すことと、広告に価値を持たせることが重要です。 例えば、ゲームでアイテムを付与したり、ECでクーポンを提示するなど、ユーザーに「得をした」と思ってもらえる工夫をしましょう。
Q. 費用はどのくらいかかる?
A. 配信規模や媒体によって異なりますが、目安は以下の通りです。
- CPC:数十円〜数百円
- CPM:数百円〜千円台
- 代理店依頼時:広告費+手数料20%前後+制作費
小規模運用なら月数万円からスタート可能ですが、本格的に成果を狙うなら30万〜100万規模を見込むのが現実的です。
Q. インタースティシャル広告とリワード広告の違いは?
A. インタースティシャル広告は「強制的に表示される広告」、リワード広告は「視聴と引き換えに報酬が得られる広告」です。 両者を組み合わせると、ユーザー体験を損なわずに広告効果を高められるケースも多くあります。
まとめ|インタースティシャル広告は「うざい」から「成果」へ
ここまで解説してきたように、インタースティシャル広告は使い方次第で天使にも悪魔にもなる広告フォーマットです。
・強烈な視認性とクリック率は大きな武器
・表示タイミングを誤ると「うざい」と嫌われる
・報酬や価値を付与すれば体験価値に変わる
つまり、インタースティシャル広告は「押し付ける広告」ではなく体験をデザインする広告と考えるべきなのです。
トビガスマル的に例えるなら…
寿司屋でいきなり大トロを差し出すようなもの。
お腹いっぱいの時に出されたら「うざい」けど、いいタイミングなら「最高!」と感動してもらえる。 広告もそれと同じで、相手の気分を読むことが何より大事なんです。
最後にひとこと。
「インタースティシャル広告=うざい」と言われる時代はもう古いかもしれません。 これからはユーザーにメリットを与える設計ができるかどうかが勝負。 もし「広告は嫌われるもの」と思っているなら、今日からその固定観念をアップデートしてみてください。
トビガスマルは、映像制作のノウハウを活かして広告を「うざい」から「魅せる体験」へ変えるお手伝いをしています。 「自社の商品をもっと自然に届けたい」「広告で成果を出したい」——そう思ったら、ぜひご相談ください。
未来の広告は、きっともっとスマートで、もっと楽しい。
一緒にその一歩を踏み出しましょう。

2025.02.12
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