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iMovieで魅力的なテロップを作成!初心者でも簡単おしゃれな動画編集

代表社員 廣瀬高之

こんにちわ、クセノツヨイ映像制作会社「トビガスマル」の廣瀬です。
「テロップを入れたら一気に“テレビっぽく”なった!」——iMovieでも、ちょっとしたコツで読みやすく・伝わる・おしゃれなテロップが作れます。

このガイドでは、基本操作 → フォント選び → エフェクト&装飾 → 代替ソフトの順で、初心者でも迷わない最短ルートを用意しました。今日の編集から、仕上がりがワンランク上がります。

この記事の要点(30秒)

  • iMovieでも読みやすい下帯テロップは十分作れる(白+強調1色/最大2行)。
  • 帯PNG×コピペ運用で量産が最速。プリセット置き場プロジェクトを作る。
  • 作り込みたい回だけFilmora/VLLOに“持ち出し”が効率的。

iMovieでテロップを自由自在!基本操作をマスターしよう

テロップ挿入の基本ステップ

  1. プロジェクトを開き、テロップを出したい位置に再生ヘッドを合わせる。
  2. 上部の「タイトル(Titles)」をクリック → スタイル一覧から好みを選び、タイムライン上の映像クリップの上へドラッグ。
  3. ビューワ内のテキストをダブルクリックして入力。位置はスタイルに準ずる(中央/下三分の一など)。
  4. 必要に応じて、タイトルクリップをドラッグして表示開始のタイミングを微調整。

素早く下帯を作るなら:「スタンダード(下)」や「ローワーサード(下三分の一)」系のスタイルが読みやすく、汎用性◎。

テキストの編集と調整

  • フォント/サイズ/色:ビューワ上部のツールバーから変更可能。日本語はヒラギノ角ゴ/游ゴシック/游明朝が無難で読みやすい。
  • 配置:中央揃えが基本。説明テロップは左揃え+2行までに抑えると視認性が上がります。
  • シャドウ:背景が明るい映像では薄い影をONにしてコントラスト確保。
  • 改行のコツ:1行12〜18字目安。長文は分割し、次のカットへ続きテロップで見やすく。

NG:全角記号や絵文字の多用、3行以上の長文、極端な極太フォントは可読性を落とします。

表示時間の調整

  • タイムライン上のタイトルクリップの左右端をドラッグして表示時間を変更(目安:要点テロップ2.0〜3.5秒)。
  • スタイルによっては入出のアニメが固定。自然に見せたいときはフェード系やシンプル系のスタイルを選ぶ。
  • 同じカット内で複数テロップを使うときは、0.2〜0.4秒の重なりを作ると切り替えが滑らか。

読み時間の目安:「文字数 × 0.2秒」+0.6秒。例:12字なら約3.0秒。

テロップ設計の早見表(保存版)

用途 解像度 文字サイズの目安 行数 補足
横動画(YouTube) 1920×1080 48–64pt 最大2行 白+強調1色/薄い影
縦動画(TikTok/Shorts) 1080×1920 56–72pt 最大2行 下三分の一を基準/左右余白=文字高0.8–1.2倍
サムネ見出し 1280×720 90–120pt 1行 太字+文字間やや広め

読み時間の目安:「文字数 × 0.2秒 + 0.6秒」。例:12字 ≈ 3秒。

iMovie標準搭載フォントを使いこなそう!

標準搭載フォントの種類

iMovieのフォント一覧はmacOSに入っているシステムフォントをそのまま参照します。まずは“読ませる”ことを最優先に、下の定番から使うと失敗しません。

フォント 雰囲気 向いている用途
ヒラギノ角ゴ(W3/W6) 素直・読みやすい 汎用テロップ/下三分の一
ヒラギノ丸ゴ やわらかい・親しみ 子ども向け/Vlog/料理
ヒラギノ明朝 上品・クラシック 映画風タイトル/ドキュメンタリー
Avenir / Helvetica Neue モダン・クリーン 数字・英字を含む情報系テロップ
Futura 強めの存在感 短い見出し/一言キャッチ

迷ったら:本文=ヒラギノ角ゴ W3、強調=W6で太さを分けるだけで“テレビ感”が出ます。

フォントの選び方のコツ

  • 可読性>個性:小さめ表示やスマホ視聴が前提。極太や装飾過多は滲みます。
  • ウェイトで情報整理:見出し=太め、本文=細め。同フォント内で2段階に留めると上品。
  • 数字は欧文系に任せる:時間・金額などはAvenir/Helveticaを混ぜると締まります。
  • 行数は最大2行:1行12〜18字を目安。長文はカットを分けて“続きテロップ”。
  • 下地でコントラスト確保:背景がうるさい時は半透明の帯 or 薄いドロップシャドウで読みやすく。

NG:全角記号の多用、3行以上、色の使いすぎ(基本は白1色+強調1色)。

外部フォントの導入方法

  1. フォントを入手:配布元のライセンスを確認(商用可か/再配布不可など)。
  2. Font Bookで追加:ダウンロードしたフォントファイル(.otf/.ttf)をダブルクリック → 「フォントをインストール」
  3. iMovieを再起動:タイトルのフォントメニューに追加されています。

共同編集の注意:プロジェクトを他のMacで開く場合、同じフォントが相手側にも必要。共有前に標準フォントへ置き換えるか、使用フォントを同梱しておきましょう(配布可否はライセンス要確認)。

※iPhone/iPad版iMovieは、専用アプリ(例:iFont等)でフォントプロファイルを導入可能。ただし端末ごとの設定が必要です。

テロップをおしゃれに!エフェクトと装飾で差をつけよう

おすすめエフェクト紹介

  • フェードイン/アウト(最優先)
    タイトルクリップの前後にクロスディゾルブを入れるだけ。読み始め・読み終わりが自然になり、情報系テロップに最適。
  • タイプライター(強調に)
    タイトル一覧の「タイプライター」を使用。短い見出しや数字に限定するとテンポが良い。
  • スライドイン(動きで注意喚起)
    左右から滑り込む系のタイトルを、1本の動画で2〜3回までに抑えると上品。
  • ポップアップ(Vlog向け)
    弾む動きのタイトル。単語1〜3語に留め、長文とは使い分ける。
  • 固定(動かさない勇気)
    情報量が多い時はアニメーションなし+背景で読みやすさを確保。装飾は他要素で補うのがプロの手。

ルール:動くテロップは“1画面=1アクション”まで。複数を同時に動かすと視線が迷子になります。

装飾のポイント

  • 下帯(ローワーサード)をつくる
    iMovieの標準タイトルだけでは帯の自由度が低いので、半透明の帯PNGを用意して「ピクチャ・イン・ピクチャ」で重ねるのが近道。
    作り方:Keynote/Canvaで角丸の帯+20〜40%黒を作成→PNG(背景透過)で書き出し→iMovieに読み込み。
  • アイコンで意味を一撃伝達
    位置情報=📍/時間=⏱ など、1アイコン+短文で視認性UP。PNG素材を「ピクチャ・イン・ピクチャ」でテロップの左に配置。
  • 文字装飾は“太さ×色”の2段だけ
    本文は白・通常ウェイト、キーワードは強調色・太字。下線・影・縁取りを多用しないほど洗練されます。
  • プリセット化のコツ
    iMovieはタイトルプリセット保存が弱いので、「プリセット置き場」用のプロジェクトを作り、帯PNG+フォント設定済みのタイトルをストック。コピペで量産できます。

背景色の活用

  • 半透明の黒で読ませる
    映像が賑やかなときは、映像の上に黒のソリッド背景クリップを「カットアウェイ」で重ね、不透明度40〜60%に。テロップは白でくっきり。
  • ブランドカラーは“1色だけ”
    アクセント色は1色に固定(例:#FF6A00)。本文=白強調=ブランド色で統一するとプロっぽい。
  • コントラスト基準
    白文字×背景の明度差を確保。迷ったら白文字+黒帯(40%)が最強の保険です。
  • 縦長向け(スマホ視聴)
    縦動画ではテロップを下三分の一に固定。画面端に寄せすぎず、左右余白=文字高の0.8〜1.2倍を目安に。

仕上げチェック:1) スマホで読めるか 2) 1画面1メッセージになっているか 3) 強調色が増えすぎていないか。

Before → After:読みやすさの作法

  • Before:細字/3行/色が多い/影なし → After:W3/W6で2行に圧縮、白+ブランド色、黒帯40%でコントラスト確保。
  • Before:同時に2つのテロップが動く → After:1画面1アクション(入=フェード、他は固定)。
  • Before:背景がごちゃつき読めない → After:半透明帯PNG+アイコン📍⏱で意味を一撃伝達。

よくあるトラブルと対処法

  • 文字が滲む:輝度の高い背景+細字が原因。黒帯40–60%、またはW6へ。書き出しは高ビットレートの1080pに。
  • 縁取りがギザギザ:縁取りは細く、影(ぼかし小)へ置換。サイズを1–2pt上げると改善。
  • 端で切れる:タイトルセーフを意識。左右余白=文字高0.8–1.2倍、縦動画は下三分の一固定。
  • 他のMacでフォントが置換:共同編集時は標準フォントに統一。外部フォントは相手側にもインストール必須。

さらに自由に!iMovie以外の選択肢

Filmoraでより高度な編集

「もう一歩、凝ったテロップにしたい」「動きで情報を整理したい」——そんな時はデスクトップ編集ソフトのFilmoraが手軽で強力。iMovieより細かいアニメーション制御装飾の自由度が高いのが特徴です。

  • キーフレームで“止め/走らせ”を自在に:位置・拡大率・不透明度を時系列で調整。数字だけスッと寄せる等の“準モーショングラフィックス”が可能。
  • プリセット豊富+自作スタイルを保存:下帯、見出し、箇条書きのマイプリセット化で量産が速い。
  • マスク&シェイプ:角丸帯、丸アイコン枠、ハイライト窓(丸く切り抜いて注目)など“視線誘導”が簡単。
  • タイムラインに字幕トラック:長尺の解説でも一括で調整しやすい。

おすすめ運用:粗編集はiMovieで軽快に→テロップを作り込みたい回のみFilmoraへ素材を書き出し。書き出しは高ビットレートの1080pで渡すと文字のエッジが綺麗に保てます。

スマホで手軽にVLLO

VLLOはスマホ完結で“読みやすいテロップ”を素早く作るのに向いた編集アプリ。撮影〜編集〜投稿をそのまま行うVlogや縦動画で強い味方です。

  • テキストの細かな余白調整:行間・字間・影・縁取りが直感操作。スマホ視聴で滲みにくい。
  • 安全余白のガイド:縦動画(9:16)で下三分の一に収めやすい。スタンプや図形で“帯感”も出せる。
  • テンポ良い差し替え:複製→文言だけ変更→表示長だけ揃える、の3タップルーチンで量産。

渡し方:最終を1080×1920(9:16)で書き出し→AirDropでMacへ。サムネやBGM差し替えだけデスクトップで追い込み、という二段構えが効率的。

クラウド動画制作ツール

ブラウザで動くクラウド型(例:Canva/Adobe Express/CapCut Webなど)は、テンプレ×ブランド管理が得意。チームで「同じデザインのテロップを素早く再現」したい時に最短です。

  • ブランドキット色・ロゴ・フォントを固定して、誰が作っても“同じ見栄え”。
  • テンプレ差し替え:見出し・下帯・箇条書きをテンプレ化→文言を打ち替えるだけで統一感。
  • 共有とフィードバック:リンク共有でコメント指示が早い。簡単な修正はノンデザイナーでも対応可。

注意:人物写真・イラスト・フォントのライセンス、アップロード素材のプライバシーに留意。社外共有は限定リンク&期限付きで。

まとめ:iMovieでテロップをマスターして、動画をもっと魅力的に!

テロップづくりは「読ませる」→「整える」→「魅せる」の順が最短ルート。凝った演出より、まずは可読性・情報整理・一貫性です。

  • 読ませる:ヒラギノ角ゴW3/W6を基準に、1画面1メッセージ・最大2行・白+強調1色。
  • 整える:半透明の下帯(PNG)や薄いシャドウでコントラスト確保。表示時間は「文字数×0.2秒+0.6秒」。
  • 魅せる:動きはフェード中心。タイプライターやスライドは“見出しだけ”に限定。

今日から実践:10分ショートルーティン

  1. プリセット置き場プロジェクトを1つ作る(帯PNG+フォント設定済みタイトルを格納)。
  2. 直近の動画で下三分の一の定型を1つ決め、以降はコピペ運用。
  3. 書き出し前にスマホで可読性チェック(小さな画面で読めるか/色が暴れていないか)。

よくある失敗 → こう直す

  • 文字が多い → 2行に圧縮、言い換えで名詞化(例:説明を「3つのポイント」に)。
  • 色が多い → 白+1色に統一。警告だけ赤、他はブランド色。
  • 背景に埋もれる → 40〜60%の黒帯/淡いシャドウを追加。
  • 動きが多い → 1画面1アクション。見出し以外はフェード固定。

伸びる動画の共通点:テロップの“見栄え”より情報の速達性。言い切りの短文・数値・アイコンの「一撃理解」を積み上げましょう。

もっと作り込みたいときは、今回の型を保ったままFilmora/VLLO/クラウドツールで拡張すればOK。まずはiMovieで読めるテロップの土台を固めて、あなたの動画を一段引き上げていきましょう。

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