
こんにちわ、クセノツヨイ映像制作会社「トビガスマル」の廣瀬です。
「動画編集、なにから手をつければいいの?」——最初の壁はいつだって“順番”。高いPCや難しいテクより、まずは正しいステップで小さく勝つことが大切です。この記事では、編集未経験の方が今日から迷わず始められ、途中で挫折しにくくなる進め方を、現場目線でやさしく整理します。
内容はシンプルに4ブロック+まとめ。
① 始める前に知るべき基礎(目的設定/必要機材/著作権)
② 効率よく身につく編集スキルの順番(カット→音→テロップ→書き出し)
③ 伸びる人の練習法(“真似る”→“崩す”→“自分の型にする”)
④ 挫折しにくくするコツ(完璧主義を外し、小さな達成を積み上げる)
Premiere Pro や Filmora などソフト名は出しますが、焦点は“道具”ではなく進め方。最初の数時間の学習で編集が楽しくなるための、トビガスマル流の地図を用意しました。
この記事を読み終えるころには… 30〜60秒の短編を完成させるための手順とチェックリストが手元に残り、次に何を練習すべきかが明確になります。

2025.06.22
本記事では、学割付きパッケージを提供する代表的な 3 校 アドバンスクールオンライン・たのまな・デジハリ ONLINE を 価格・講座内容・サポート体制の3視点で徹底比較。 「買うならどこが自分に合う?」「動画講座の質は?」「質問サポートの違いは?」 ──そんな疑問を、早見表...
動画編集を始める前に知っておくべきこと
動画編集の目的を明確にする
編集は「切って並べる作業」ではなく、目的を達成するための設計です。まずは下のブリーフに1行ずつ埋めてみましょう。ここが定まると、尺・画角・テロップ量・BGMの方向性まで迷いが減ります。
項目 | 書き方の例 |
---|---|
誰に | 美容に関心がある20代女性(Instagram中心) |
どこで | Instagram Reels(9:16/60秒)、YouTube(16:9/90秒) |
何を伝える | 新作コスメの「色の出方」と「時短」 |
視聴後の行動 | 商品LPへ遷移(CTA:プロフィールリンクをタップ) |
KPI | 保存率10%/リンククリック率2% |
参考 | 目標に近い参考動画URLを3本(良い点を各15秒でメモ) |
NG▶「とりあえずカッコよく」/OK▶「誰に・どこで・何を・次の一手」を先に決める。
必要な機材とソフトを準備する
いきなり“最強PC”は不要。手持ち+最小投資で十分始められます。
- スマホだけでもOK:まずは撮影〜編集〜書き出しの一連を体験。三脚(卓上可)と外付けマイクがあると音質が安定します。
- PCで始めるなら:メモリ16GB以上/SSD 512GB以上が目安。外付けSSD(作業用)とバックアップ用HDDを用意すると安心。
- 音を整える道具:密閉型ヘッドホン(モニター用)を1本。編集の満足度は音の管理で大きく変わります。
編集ソフトの選び方(迷ったら1つに固定):
- カンタン派:Filmora/CapCut(テンプレ豊富・学習コストが低い)
- 王道派:Premiere Pro(解説資料が多く拡張性あり)
- 無料で本格派:DaVinci Resolve(カラーと音が強力、無料版でも十分)
コツ▶ショートカットを10個だけ紙に書いてモニター脇に貼る(再生/停止/分割/削除/前後トリム/ズーム/アンドゥ/書き出し)。
著作権について理解する
「クレジットを書けば無料」ではありません。他人の音・映像・画像・フォントは、必ずライセンスを確認しましょう。
- BGM/効果音:商用可/クレジット条件/プラットフォーム(YouTube等)の使用可否を確認。“フリー”=無条件ではありません。
- 画像・映像素材:Creative Commons は種類で可否が変わります(CC BY=要表示、CC BY-SA=継承、CC0=自由、NC=商用不可、ND=改変不可)。
- 人物・ロゴ:顔が映るなら出演同意、企業ロゴや商品パッケージは映し方に配慮(誹謗・誤用はNG)。
- 引用:短くても出典・必然性・主従関係など条件があります。迷ったら使わない/差し替えるのが安全。
※本項は一般的な注意点であり、法的助言ではありません。公開先のガイドラインも合わせて確認してください。
この章のゴール
① ブリーフが1行ずつ埋まっている ② ソフトを1つに決め、ショートカット10個を用意 ③ 使用素材のライセンス方針を決めた
→ 次章からカット・音・テロップの基礎を最短ルートで身につけます。
動画編集の基礎スキルを習得するためのステップ
ここからは“最短で迷子にならない順番”で身につけます。道具よりも型が先。まずは操作の骨格→基礎編集→ソフト選定の3段でいきましょう。
編集ソフトの基本操作を学ぶ
どのソフトでも共通する8つの骨格だけ先に覚えます。
- プロジェクト作成:保存場所/フレームレート(30fpsまたは撮影に合わせる)/解像度(16:9は1920×1080、縦9:16は1080×1920)。
- 素材読み込み:ビン(フォルダ)で映像/音/画像/BGMを分ける。
- シーケンス作成:クリップから作る(自動で設定が合う)→名前に「版」と日付を入れる(例:
main_v01_2025-08-16
)。 - ナビゲーション:タイムライン拡大縮小/再生・停止/1フレーム移動/マーカー(仮タイトルや要修正に)。
- カットとトリム:刃物ツールで分割/リップルトリムで余白を詰める/スナップONで吸着。
- 音の基本:波形を見ながら無音区間を詰める/BGMをベースにテンポ取り。
- テロップ:セーフマージン内に配置/太字+アウトラインで視認性確保。
- 書き出し:H.264/AAC 48kHz。横動画=16:9、短尺縦動画=9:16。ビットレートは目安で8〜16Mbps(プラットフォーム次第)。
初日タスク(30〜45分)
1) 素材を読み込む → 2) 30〜60秒の“つなぎ映像”を作る → 3) タイトル1枚とBGMを入れる → 4) プラットフォーム比率で書き出す。
目的は「一周回す体験」。クオリティより流れを掴む。
基礎編集スキルを習得する
土台はカット/音/テロップ/色の4点。ここが整えば“観れる動画”になります。
- カット:間を詰める→動きで切る(カット・オン・アクション)→説明が重なったら片方を捨てる。
- 音:声(Aロール)を最優先。BGMは声があるところで−8〜−12dB程度ダッキング(目安)。ピークは-6〜-3dBFSに収めると破綻しにくい。
- テロップ:1行13〜17字、最大2行。背景がうるさいときは半透明プレートを敷く。
- 色(最低限):露出を整える→WBを固定→コントラスト少しだけ。可能なら波形(Luma)で白飛びを確認。
- リズム:Jカット/Lカット(音を先に/後に)で次の絵へ自然に渡す。
やりがちNG
・トランジションの多用(基本はカットだけで十分)/
・BGMが大きすぎて声が埋もれる/
・テロップの装飾過多(読みづらくなる)
15分ドリル
同じ素材で①無音版 → ②BGM追加 → ③J/Lカット追加 → ④テロップ最小限の順に4本作る。
差分で“何が効いているか”を体で覚える。
Premiere Pro や Filmora 等のソフトに触れてみる
道具は1つに固定して慣れるのが近道。ただし最初の1週間だけ、性格が異なるソフトを軽く触って“相性”を確認しましょう。
タイプ | 向いている人 | ポイント |
---|---|---|
Filmora / CapCut | テンプレで速く仕上げたい/縦動画中心 | 学習コストが低い。まずはここで一周し、「完成体験」を先に積む。 |
Premiere Pro | あとで幅広い案件に挑戦したい | 資料が豊富。ショートカット10個を覚えると伸びが早い。 |
DaVinci Resolve | 無料で本格派/色と音も触りたい | カラー・Fairlightが強力。無料版でも十分。PCはややパワー推奨。 |
乗り換えのコツ▶同じ名前でプロジェクト雛形を各ソフトに作る(ビン構成/テロップスタイル/書き出しプリセット)。ツールが変わっても運用を変えない。
この章のゴール
① カット・音・テロップ・色の最低限が回る ② 好みのソフトを1つに固定 ③ 書き出しまで自走で一周できる
→ 次章では“続けて上達する”ための練習法を具体的に用意します。
初心者におすすめの練習方法
“闇雲に回す”よりも型のある反復が近道です。ここではトビガスマルが新人教育でも使う、再現→応用→実戦の3ステップを紹介します。
好きな動画を真似て作ってみる(リバースエンジニアリング)
憧れの1本を選び、構造を分解→自素材で再構成します。コピペではなく「設計」を盗むのがポイント。
- 参照動画を30〜60秒で1本選定(公開範囲と用途が近いもの)。
- ビートシート化:10秒ごとに絵・テロップ・音をメモ。テンポ、カット長、BPMを記録。
- ショットリスト化:画角(寄り/中/引き)とカメラ動作(静止/パン/ズーム)を抽出。
- 自分で撮る&録る:著作権回避のため、映像・写真・BGM・SEは自作/ライセンス素材で置き換え。
- 再現→差分追加:まず忠実に再現→最後の5〜10秒だけ自分の味(色/タイポ/効果)を足す。
タイムコード | 絵(画角/動き) | テロップ | 音(BPM/SE) |
---|---|---|---|
0–10s | 引き→寄り(カット・オン・アクション) | 短い見出し(13–17字) | 120BPM/開始にWhoosh |
10–20s | 中→寄り(手元強調) | 箇条書き1行 | ボーカル薄め/効果音で切替 |
20–30s | 寄り→引き(見せカット) | CTA 1行 | BGM抜き→SEで締め |
注意:参照動画の素材や音源をそのまま使用しない。構造の模倣=OK/素材の無断利用=NG。
チュートリアル動画を活用する(“見るだけ”を卒業)
「見て→止めて→同じ操作をする」の繰り返しで、知識を手の記憶に落とし込みます。
- 2画面運用:左=チュートリアル、右=自分の編集画面。10〜30秒見て、一度必ず止める。
- ミニ課題化:学んだ直後に「5カット30秒」を毎回1本。学び→即アウトプットで定着。
- ショートカット表を更新:新しく覚えた3つだけを紙に追記。増え過ぎると運用が崩れます。
- 復習テンプレ:プロジェクト雛形にビン構成/スタイル/書き出し設定を保存し、次回は同じ土台から開始。
トビガスマル流・25分集中法
25分作業→5分休憩を2セット。各セットのゴールは1機能=1成果物(例:J/Lカットだけで30秒を仕上げる)。
クラウドソーシングで案件に挑戦する(超小型から)
実戦でしか鍛えられない要件整理・納期・修正対応を、スモールスタートで体験します。
- 守備範囲を明記:尺・比率・本数・納期・修正回数・素材受け渡しを最初に固定。
- 超小型案件を選ぶ:60秒×1本/SNSリサイズ/テロップ追加など作業の範囲が狭いものから。
- 提案テンプレ:
─ 参考動画2本(良い点を各1行)
─ 初回ラフ提出は48時間以内
─ 修正2回込み/納品データ形式(例:H.264 1080×1920) - 合意の一文:「著作権とライセンス確認は発注側で実施。人物/商標の扱いは指示に従います」
- 振り返り:納品後に良かった点/詰まった点/次回の改善1つをメモ。次の提案文に反映。
避けたいNG:無償テストの大量提出/修正回数無制限/用途未確定のまま着手。
小さく請けて、深く学ぶが鉄則です。
この章のゴール
① 参照動画の分解→自素材で再構成ができた ② チュートリアル後に30秒の即アウトプットを習慣化 ③ 超小型の実戦で要件整理を体験
→ 次章では、継続の壁を越える挫折しないコツをまとめます。
まとめ:動画編集は一歩ずつ着実にスキルアップしよう
編集の入口で大事なのは、高機能でも完璧でもなく、順番と反復。
本記事では、目的→基礎スキル→練習→継続の4ステップで、迷子にならずに進むための地図を用意しました。
まずはカット・音・テロップ・書き出しの“最低限”を回し、30〜60秒の1本を小さく完成。そこから毎週、同じ型で積み上げればOKです。
- ブリーフを1行ずつ埋める(誰に/どこで/何を/次の一手)。
- 編集ソフトを1つに固定&ショートカット10個を手元に。
- 素材を読み込み、カット→音→テロップだけで30〜60秒に。
- 書き出し(H.264)→ サムネ1枚を用意 → 簡単に公開 or 共有。
- ふりかえりを3行(良かった/改善1つ/次やること)。
沼を避ける合言葉:“80%で出す。残りは次作で。”
BGMやエフェクト探しに迷ったら、前回と同じ設定に固定して先へ進みましょう。
トビガスマルは、現場で結果が出る型と運用を重視しています。
つまづいたら、「どのステップで止まっているか」を確認し、その一段だけを軽くする工夫を。
あなたの“次の1本”が、きっと誰かの行動を変えます。

2025.06.22
本記事では、学割付きパッケージを提供する代表的な 3 校 アドバンスクールオンライン・たのまな・デジハリ ONLINE を 価格・講座内容・サポート体制の3視点で徹底比較。 「買うならどこが自分に合う?」「動画講座の質は?」「質問サポートの違いは?」 ──そんな疑問を、早見表...

2025.06.23
本ガイドでは、2025 年 6 月最新の 会員登録 30%OFF / アプリ・LINE 限定 5%OFF / 毎月16日 GOOPASS DAY ほか全 5 ルートのクーポンを完全網羅。 さらに Rentio・DMM と総額を比較し、 クーポン適用後の実質レンタル...
コメント