
こんにちは、映像制作の現場からトビガスマルの廣瀬です。
「映像にプロっぽさが出ない…」「手ブレが気になる…」——
そんな悩み、私たちも昔から痛いほどわかってます。
でも、それを劇的に変えてくれたのがDJIのジンバルでした。
スマホで撮る日常Vlogから、シネマカメラを使った本格映像まで。
DJIのジンバルは、今や映像クリエイターの“右腕”と言っても過言ではありません。
本記事では、映像制作の現場を熟知した私たちが、DJIジンバルの基礎知識から選び方、
おすすめ最新モデル、そして実際の撮影テクニックまでリアルな使用感と共に徹底解説します。
「手持ちでも、ヌルっと動く映画みたいな映像を撮ってみたい」
そんなあなたに、ジンバルの可能性を存分にお伝えします。
目次
DJIジンバルとは?映像表現を革新する技術
ジンバルは、今や映像制作の現場に欠かせないツールとなりました。とくにDJIは、ドローンだけでなくジンバル市場でも世界をリードするブランドです。
まずは、ジンバルという技術がなぜ映像を革新するのか、そしてDJIジンバルがどのように進化してきたのかを見ていきましょう。
ジンバル技術の基本
ジンバルとは、カメラの揺れやブレを補正してくれるスタビライザー(安定化装置)の一種です。 3軸(ヨー・ピッチ・ロール)のモーターでカメラを物理的に制御することで、滑らかで安定した映像を実現します。
手ブレ補正機能のあるカメラでも、歩きながらの撮影やパン、チルトなど複雑な動きでは限界があります。 そこでジンバルを使うことで、まるでレールを敷いたような“映画的な動き”が得られるのです。
DJIが提供するジンバルラインナップ
DJIのジンバル製品は、大きく3つのカテゴリーに分かれています:
- Osmo Mobileシリーズ: スマートフォン用ジンバル。手軽でVlogやSNS撮影に最適
- DJI RSシリーズ: 一眼・シネマカメラ対応の本格ジンバル。映画・CM制作でも使用
- Osmo Pocketシリーズ: ジンバルとカメラが一体化した超小型オールインワンモデル
用途や撮影スタイルに合わせて選べるのがDJIの強み。
どのモデルも高精度なスタビライズ技術と直感的な操作性で、プロから初心者まで支持されています。
DJIジンバルの進化:過去から未来へ
DJIは2015年頃からジンバル事業に本格参入し、年々その精度と利便性を進化させてきました。
初代Osmoから、スマホ連携が強化されたOsmo Mobile、 さらには手のひらサイズにすべてを詰め込んだOsmo Pocketシリーズまで、 「いつでも・誰でも・どこでも映画のような映像を撮れる」世界を切り拓いています。
2024年以降はAIトラッキング、顔認識、ジェスチャー操作、クラウド共有なども進化し、 “撮るだけでなく、届けるまで”をサポートする時代へと突入しています。
選び方のポイント:あなたに最適なDJIジンバルを見つける
DJIジンバルにはさまざまなモデルがあり、どれを選べば良いか迷うという声もよく聞きます。 ここでは、ジンバル選びで失敗しないための3つの視点から解説します。
用途で選ぶ:Vlog、映画制作、ライブ配信
まず大切なのは「何のために使うのか」という視点です。
- Vlogや日常撮影: Osmo Mobileシリーズが手軽でおすすめ
- ウェディングやYouTube収録: Osmo Pocket 3は機動力と画質のバランスが抜群
- 映画・CMなど本格制作: DJI RSシリーズ(特にRS 4/RS 3 Pro)が最適
どんな映像を撮りたいのか、まずは「シーン」で考えると選びやすくなります。
対応デバイスで選ぶ:スマートフォン、カメラ
ジンバルには「使えるカメラの重さやサイズに対応した制限」があります。
- スマホユーザー: Osmo Mobileシリーズ(軽量、ワイヤレス連携)
- アクションカメラ: 専用マウント対応機種もあり
- 一眼レフ/ミラーレス: DJI RSシリーズ(耐荷重最大4.5kg)
たとえばRS 4 Miniは、小型ミラーレス専用に設計されているため、 「小さくてもしっかり撮れる」機種を探している方にぴったりです。
予算で選ぶ:エントリーモデルからハイエンドモデル
価格帯でも選び方は変わります。おおよその目安は以下のとおり:
モデル | 価格帯(参考) | 特徴 |
---|---|---|
Osmo Mobileシリーズ | 約2万円前後 | スマホ用。軽くて手頃 |
Osmo Pocket 3 | 約7〜9万円 | カメラ一体型。4K対応 |
DJI RS 4 Mini | 約6〜9万円 | 小型カメラ用。プロ仕様 |
DJI RS 4 Pro | 約10万円以上 | 映画制作向け。最大耐荷重 |
価格は用途と性能に比例しますが、映像制作への本気度に応じて投資するのが◎。 トビガスマルでも、仕事に使うなら一眼×RSシリーズは強くおすすめします。
おすすめDJIジンバル:最新モデル徹底レビュー
ここでは、2025年時点で注目すべきDJIの最新ジンバルモデルを、映像制作の現場目線で徹底レビューします。 それぞれのモデルの特徴・使いやすさ・おすすめユーザー層を簡潔にまとめました。
Osmo Mobile 7シリーズ:手軽さと高性能を両立
スマートフォン用ジンバルとして、VloggerやSNSクリエイターに圧倒的支持を受けるOsmo Mobileシリーズの最新モデル。
- ポイント: 軽量&コンパクト、3軸補正、ジェスチャー操作、AIトラッキング
- おすすめ用途: TikTok・Instagram用縦動画、旅Vlog、オンライン配信
- 進化点: マグネットマウントがさらに安定し、Bluetoothでの録音同期もスムーズ
スマホだけで、ブレのない“シネマライク”な映像を撮りたい方に最適。
DJI RS 4 Mini:プロレベルの映像制作を身近に
小型ミラーレス一眼の使用を想定したジンバルで、「プロ画質を軽快に扱える」点が最大の魅力。
- 対応機種: α6400〜α7C II、Canon EOS Rシリーズなど
- 耐荷重: 約2kg(片手での運用可能)
- 特徴: 第4世代RSテクノロジー、オートチューン、Bluetoothレックボタン連動
RS 4 Proほどの重装備が不要な場合、コストも軽さも画質もバランスよく実現できるのがこのモデルです。
Osmo Pocket 3:コンパクトボディに秘められた可能性
ジンバル一体型カメラの決定版。4K/120fpsの高画質、広角撮影、カラーグレーディング対応で、 「ポケットサイズの映画制作機材」とも言える存在です。
- センサー: 1インチCMOS(暗所でも優れた描写力)
- 画角: 超広角20mm相当
- 音声: DJIマイクとワイヤレス接続可能、内蔵マイクも高音質
旅行Vlog・ナレーション付きのドキュメント動画にも最適。機材を最小限に抑えたい人の味方です。
どのモデルも「DJIらしい直感的な操作性」と「確かな補正力」で、撮影をサポートする安心感があります。
ジンバルを活用した撮影テクニック:映像表現をレベルアップ
ジンバルの真価は、「滑らかに撮れる」だけではありません。 動きそのものを演出に変えることで、見る人を惹きつける映像表現が可能になります。 ここでは、基本〜応用まで、実際に使える撮影テクニックを紹介します。
基本の撮影テクニック:パン、チルト、ドリー
- パン(左右に振る): シーンの全体像を見せる、空間の広がりを表現
- チルト(上下に振る): 建物の高さや感情の起伏を印象づける
- ドリーイン/アウト: 対象にゆっくり近づく・離れることで没入感を演出
ジンバルを使えば、これらの動きを「機械のような滑らかさで」再現できます。
応用テクニック:フォロー、POV、タイムラプス
- フォローモード: 被写体に合わせてジンバルが動く設定。歩く人や動物などに最適
- POV(Point of View)撮影: 一人称視点の臨場感。揺れやねじりを残しつつ臨場感を出す
- モーションタイムラプス: ジンバルがゆっくり動きながら撮るタイムラプス。DJIアプリから簡単設定
特にPOVやタイムラプスは、スマホジンバルでも手軽に実現できるため、Vloggerに人気です。
撮影シーン別テクニック:Vlog、旅行、スポーツ
- Vlog: 目線の高さでフォロー撮影+定点トーク(Osmo MobileやPocketが◎)
- 旅行: スローモーション&ドリーショットでドラマチックに(Osmo Pocket 3)
- スポーツ: 被写体追尾(ActiveTrack)を活用。DJI RSシリーズ+中望遠レンズが効果的
状況に応じて撮影モード・構図・速度を使い分けるだけで、映像の完成度がグッと上がります。
まとめ:DJIジンバルで映像の可能性を広げよう
どんなに高価なカメラを使っても、映像が“ガタガタ”では台無しです。 でも、DJIジンバルがあれば——
- スマホでもシネマライクな滑らか映像が撮れる
- 一眼カメラでもブレを抑えて本格的な作品に仕上げられる
- 小型・軽量で、旅先や現場に手軽に持ち出せる
つまり、ジンバルは「映像制作の壁」をひとつ壊してくれるツールなんです。
本記事のポイントおさらい
- DJIジンバルは、スマホ〜シネマカメラまで対応するラインナップが豊富
- 選ぶポイントは「用途・対応機材・予算」の3つ
- Osmo Mobile 7、RS 4 Mini、Pocket 3は特におすすめ
- パン・チルト・ドリー・POV・タイムラプスなど、動きで魅せる映像表現が可能
トビガスマルでも、式典映像や企業PR、観光Vlogなど多様な現場でDJIジンバルを活用しています。 「どう動かすか」を意識するだけで、同じ素材でも“魅せ方”は大きく変わると日々実感しています。

これからジンバルを始める方も、買い替えを検討中の方も、
ぜひ自分のスタイルに合った1台を見つけてください。
機材があなたの感性と想像力を解き放ち、
より自由な映像制作の世界を切り拓いてくれるはずです。

2025.02.07
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