
こんにちわ、合同会社トビガスマル代表の廣瀬です。
SEOに取り組んでいると、どうしても気になるのが「Googleのコアアップデート」。
検索順位が突然変わった、アクセスが激減した…そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。
でもご安心ください。Googleのアップデートは「脅威」ではなく、“本当に良いコンテンツが評価されるようにするため”のものです。
私たちも複数のメディア運用やSEO支援の現場で、コアアップデートに向き合ってきましたが、正しく理解し、丁寧に対策することが何よりの近道だと実感しています。
この記事では、2025年3月の最新動向を含めて、コアアップデートの仕組み・影響・対策・復旧方法までをわかりやすく解説します。
「順位を上げたい」「落ちた原因を知りたい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
Googleコアアップデートとは何か?基本を理解する
「コアアップデート」とは、Googleが検索順位を決定するアルゴリズムを大幅に見直す大規模な更新のことです。 特定のサイトを狙い撃ちするものではなく、検索ユーザーにとって有益な情報をより正確に届けるための調整です。
SEOに取り組んでいるなら、この仕組みと影響範囲をしっかり押さえておくことが不可欠です。
コアアップデートの目的と影響範囲
Googleの目的は一貫して、「ユーザーにとって最も関連性が高く、有益な情報を上位表示すること」。
コアアップデートはその精度を高めるため、
- 検索意図に合致しているか
- 情報の信頼性・専門性はあるか
- コンテンツが過去のものに偏っていないか
といった評価軸そのものを調整する動きです。
そのため、
- 真面目に記事を書いていても順位が落ちる
- 逆に、リライトした記事が急に上がる
といった変動が起こります。 つまり、順位変動は“罰”ではなく、“再評価”と捉えるのが正解です。
コアアップデートの頻度と事前告知
Googleのコアアップデートは、年に2〜4回程度の頻度で実施されます。 ここ数年は春・夏・秋に行われる傾向があり、2025年も3月に実施されました。
アップデートは突然始まり、完了までに数日〜2週間ほどかかります。 Googleが公式ブログやSearch Centralアカウントで告知を出すこともありますが、詳細な内容や評価基準は非公開です。
そのため、私たち運用側は、アクセス解析や順位計測を通じて“変化の傾向”を見極める必要があります。
過去のコアアップデートの傾向
ここ数年のアップデートでは、以下のような傾向が見られました:
- E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の強化
- YMYL(Your Money or Your Life)領域の評価精度向上
- 薄いコンテンツやAI記事の過剰生成に対する調整
- オリジナリティや実体験に基づく情報への評価が上昇
たとえば、実際に商品を使ったレビューや体験談、一次情報を含んだ記事は、明らかに評価されやすくなっています。
つまり、“Googleらしさ”ではなく“ユーザーにとって価値があるか”が問われる時代に突入しているのです。
最新のGoogleコアアップデート(2025年3月)の特徴と対策
2025年3月に実施されたGoogleコアアップデートは、過去のアップデートと比べても影響が大きく、明確な評価軸の転換が見られた内容でした。
ここでは、その概要と、実際にどのようなサイトが影響を受けたのか、そして私たちが現場で実践している具体的なSEO対策をご紹介します。
2025年3月アップデートの概要
Googleによると、今回のアップデートは「役に立たないコンテンツの排除」を主な目的としており、
- 検索結果全体の40%に影響
- 低品質なAI生成コンテンツの大量削除
- 重複性の高いテンプレート記事の評価を見直し
といった特徴がありました。
特に、特定のキーワードを狙って量産された記事群や、実体験のない情報をまとめただけのページは順位を大きく落とした印象です。
順位変動と業界への影響
実際の順位変動では、以下のような傾向が顕著でした:
- 落ちたサイト: SEO専業メディア、まとめサイト、AI大量生成型サイト
- 伸びたサイト: 公式企業ブログ、一次情報が豊富な個人サイト
特にYMYL(医療・金融・法律など)領域では、信頼性のないサイトが大きく下落し、 逆に専門家による監修や著者情報が明示された記事は、評価が上がる傾向が見られました。
この変動は、「誰が書いたか」「体験があるか」を軸とした、E-E-A-T重視の流れをさらに強化したものと言えます。
具体的なSEO対策:E-E-A-Tを高める
今回のアップデートを踏まえ、トビガスマルでも実施している対策が、以下の3点です:
- 筆者・運営者情報の明示: プロフィール、専門資格、実績などを記載
- 一次情報・体験談の強化: 実際の使用レビュー・現場の声・写真などを積極的に盛り込む
- テンプレート的な記事のリライト: 独自の視点や事例、構成の見直しで差別化
また、SEO記事であっても“読者のためになる内容か”を優先して設計することが、今後ますます重要になります。
Googleが求めているのは、「評価される記事」ではなく「読まれる記事」。 その視点でコンテンツを磨き直すことが、これからのSEOで生き残る鍵になります。
コアアップデートに備えるSEO戦略:ユーザーファーストの徹底
Googleが繰り返し強調しているのは、“ユーザーのために書かれたコンテンツかどうか”という点です。 つまり、テクニックではなく本質。ユーザー視点=ユーザーファーストを徹底することこそ、最強のSEO対策になります。
ここでは、ユーザーファーストなSEOを実現するための具体的な戦略を3つの軸でご紹介します。
ユーザーニーズの理解とコンテンツ最適化
SEOはキーワードを詰め込む作業ではありません。 そのキーワードを検索した人が、「どんな情報を求めているか?」を深く理解することがスタートです。
具体的な対策:
- 検索意図をリサーチ(キーワードの背後にある“悩み”を想像)
- Q&Aや体験談など“実用的な情報”を含める
- 読みやすい見出し構造とレイアウト設計
「そのページを読めば、もう検索しなくていい」 そんな状態を目指すのが、コンテンツ最適化のゴールです。
モバイルフレンドリーとページ速度の改善
ユーザーの約70%以上がスマホから検索している時代、モバイルでの表示最適化は必須です。
また、読み込みに3秒以上かかるページは、53%が離脱するというデータも。 つまり、「速くて、見やすい」こと自体がユーザー体験=SEO評価につながるということです。
対策のポイント:
- レスポンシブデザインを採用
- 画像はWebPや圧縮済みJPEGで軽量化
- GoogleのPageSpeed Insightsで定期チェック
コンテンツの質と同じくらい、表示環境も“ユーザーファースト”で設計していきましょう。
被リンク戦略の見直しと質の高いリンクの獲得
被リンク(外部サイトからのリンク)は、今でもGoogleの重要な評価要素です。 ただし、数ではなく質と文脈が問われる時代になっています。
対策として意識したいのは:
- 関連性の高い業界サイト・メディアからの紹介
- プレスリリースや取材記事など、一次情報としての露出
- 自社コンテンツを“引用されやすい形”で設計(例:図解・統計・チェックリスト)
リンクを「集める」のではなく、「紹介される価値ある情報をつくる」ことが、今のSEOにおける王道です。
コアアップデート後の順位下落:原因究明と復旧策
コアアップデート後、「あれ、いきなり順位が落ちた…」というケースは珍しくありません。 でも大切なのは、“焦ってテコ入れする”のではなく、“原因を見極めてから対処する”こと。
この章では、アップデート後に順位が下がったときの考え方と復旧までの流れを、ステップ形式で解説します。
順位下落の原因特定
まずやるべきは、アクセス解析と順位チェックです。
チェックすべきポイント:
- 落ちたページ or キーワードはどれか
- 競合と入れ替わっているか(順位の変化)
- そのキーワードの検索意図が変化していないか
たとえば、
- 「〇〇とは」→ 以前はコラムが上位 → 今は動画や公式情報が上位
- 「×× 方法」→ 自社ページが落ちた → 体験談記事が上位に来ている
このように、“何が評価されるようになったか”を読み解くことがスタートです。
具体的な復旧策の実施
原因を特定したら、以下のようなリライト・改善を実施します:
- 検索意図に合っていない場合: タイトルや構成を再設計
- 情報が薄い場合: 実体験・図解・具体例を追加
- E-E-A-Tが弱い場合: 筆者情報・実績・監修者などを明示
特に2025年のアップデート以降は、「経験」「独自性」「人間らしさ」が評価される傾向が強まっているため、 “共感される中身”に手を入れることがリカバリーの近道です。
SEOコンサルティングの活用
もし社内でリソースが足りない、何をすべきか判断できないという場合は、信頼できるSEOパートナーに相談するのも有効です。
トビガスマルでも、順位下落の分析〜リライト方針のアドバイスまでサポートしています。 「何から手をつけていいかわからない」という状態でご相談いただくケースがほとんどです。
大切なのは、“放置しないこと”と“やみくもに変えないこと”。 状況を冷静に分析し、的確な対応を重ねていくことで、必ず復調のチャンスは巡ってきます。
まとめ:Googleコアアップデートを正しく理解し、SEO対策を継続しよう
Googleのコアアップデートは、突如として順位を変動させる“脅威”のように見えがちですが、 その本質は「ユーザーにとって価値あるコンテンツを評価するための見直し」です。
つまり、検索ユーザーのために誠実にコンテンツを作っているサイトほど、アップデート後も評価されやすくなる傾向にあります。
今後のSEO対策の方向性
コアアップデートに左右されないSEOを実現するには、次のような視点が重要です:
- E-E-A-Tを高める: 経験・専門性・信頼性の明示
- “検索意図ファースト”な記事構成: キーワードの裏にある悩みに答える
- 継続的な改善・更新: 情報の鮮度を保ち、価値を積み上げる
SEOは短距離走ではなく、マラソンのような積み重ね。 Googleのアップデートを“脅威”としてではなく、“自分のサイトを見直すきっかけ”として捉える姿勢が、成功を引き寄せます。

トビガスマルでは、企業サイトやメディア運用を通じて、コアアップデートの影響調査やリカバリー支援も行っています。
「順位が下がったかもしれない」「コンテンツをどう改善すればいいかわからない」など、お悩みがあればお気軽にご相談ください。
変化のある今だからこそ、“ユーザーに届くコンテンツ”を一緒につくっていきましょう。
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