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メタバースの語源を徹底解説!その由来と未来への展望

代表社員 廣瀬高之

こんにちわ、合同会社トビガスマル代表の廣瀬です。
いまやビジネスや教育、ゲーム、地域振興にまで活用が広がる「メタバース」という言葉。
でも、その意味や語源をちゃんと説明できる人は意外と少ないのではないでしょうか?

「メタバースって要するにVRのこと?」「ゲームの中の世界?」
そう思っている方にこそ、この記事をおすすめします。

実はこの言葉、あるSF小説の中で生まれた造語なんです。
「メタ」=超越した、「ユニバース」=宇宙・世界。
このふたつがくっついて生まれた「メタバース」には、人類の想像力とテクノロジーの未来がギュッと詰まっています。

この記事では、メタバースという言葉の成り立ちから、VR・ARとの関係、最新の活用事例、そして今後の展望までを、分かりやすく・楽しく・ちょっと未来っぽく解説していきます。

メタバースの語源:スノウ・クラッシュ

「メタバース」という言葉、いつから私たちの世界に登場したと思いますか?

実は1992年、アメリカのSF作家ニール・スティーヴンスンが発表した小説『スノウ・クラッシュ(Snow Crash)』の中で初めて使われた造語なんです。

SF小説から生まれた言葉

『スノウ・クラッシュ』は、コンピュータハッカーの主人公・ヒロが現実世界と仮想空間を行き来しながら、陰謀に立ち向かうというサイバーパンク作品。

その中に登場するのが「メタバース」と呼ばれる、誰もがアバターとして参加できる巨大な仮想空間です。

当時はまだ“インターネット”も一般的ではなかった時代。そんな中でスティーヴンスンは、ネットの先に広がる“もうひとつの世界”を構想していたのです。

メタ(超越)とユニバース(宇宙)の融合

「メタバース(Metaverse)」という言葉は、

  • メタ(Meta)=超える、上位の
  • ユニバース(Universe)=宇宙、世界

という2つの語を組み合わせた造語です。

つまりメタバースとは、「現実世界を超えたもうひとつの世界」という意味が込められているのです。 ちょっと壮大で、ワクワクする響きがありますよね。

メタバース概念の進化

『スノウ・クラッシュ』の発表から約30年。 今やメタバースは、SFの中の話ではなく、現実のビジネスや暮らしに入り込み始めています。

Facebookが社名を「Meta」に変えたのもこの言葉への本気度の表れ。 日本でも、仮想空間内でのイベント開催や教育、観光体験などが実際に行われるようになってきました。

もはや「メタバース」は、ただの造語ではありません。 それは、“現実に接続されたもうひとつの宇宙”として、少しずつ私たちのすぐそばに広がっているのです。

メタバースとVR/ARの関係

「メタバースって、つまりVRのこと?」
そんなふうに思っている方も多いかもしれません。

でも実は、メタバースはVRともARとも“重なるけど、イコールではない”存在です。

この章では、メタバースとよくセットで語られるVR(仮想現実)とAR(拡張現実)の違いと、それぞれの役割を整理してみましょう。

VR(仮想現実)とは

VRは「Virtual Reality」の略で、仮想的に作られた3D空間の中に“入り込む”体験を指します。

ゴーグル型のヘッドセットを装着すると、現実の視界が完全に遮られ、仮想空間に没入したかのような体験ができます。

たとえば:

  • VR美術館で名画を“間近で”鑑賞する
  • VRゲームで自分が主人公として戦う
  • バーチャル店舗で商品を手に取るように見られる

メタバースの中でも、特に没入型の世界観を支える技術がVRです。

AR(拡張現実)とは

ARは「Augmented Reality」の略で、現実世界に仮想の情報を重ねて表示する技術です。

ポケモンGOのように、スマホカメラに映る実景にキャラクターや情報が出てくるのが典型的なAR体験ですね。

たとえば:

  • 観光地でスマホをかざすと、昔の町並みが浮かび上がる
  • 家のリビングに家具を仮想配置して試せる
  • AR名刺やAR看板など、印刷物にインタラクティブな情報を追加

ARは、“現実をベースに仮想を加える”ことで、メタバースの入り口としての役割を果たしています。

メタバースにおけるVR/ARの役割

メタバースという「仮想世界」を楽しむ方法は、完全に入って体験するVR型と、現実と重ねながら楽しむAR型の2通りあります。

つまり、

  • VR=メタバースに“飛び込む”
  • AR=メタバースを“持ち出す”

どちらも、メタバース体験をよりリアルに、より身近にしてくれる大切な技術です。

今後のメタバースは、VRとARをシーンによって使い分けながら、「つながる感覚」をより自由なかたちで提供していくことになるでしょう。

メタバースの活用事例

「メタバースって、結局どこで使われてるの?」
そんな疑問にお応えするために、実際に活用が進んでいるジャンルをピックアップしてご紹介します。

ゲームやSNSだけではなく、ビジネスやまちづくり、観光などの分野にも広がりを見せているメタバース。 その“現実との接点”を見ていきましょう。

ゲーム:Fortnite(フォートナイト)

メタバースといえば、やはりゲームは外せません。

その代表格が『Fortnite』。本来はバトルロイヤル形式のゲームですが、いまや仮想空間内でライブや映画上映、ファンイベントまで行えるプラットフォームとして進化しています。

たとえば、米国の人気ラッパー・トラヴィス・スコットがFortnite内でバーチャルライブを行い、1200万人以上が同時接続したという話は有名です。

つまり、ゲーム=娯楽空間だけでなく、“共体験の場”としてのメタバースの役割が強まっているのです。

ソーシャル:Horizon Worlds

Meta(旧Facebook)が開発した『Horizon Worlds』は、誰もがアバターで参加し、仮想空間で会話・イベント・創作ができるSNS型メタバースです。

友だちと集まって話したり、職場のミーティングを開いたり、アート展示を行ったり… 「現実のSNS」と「3Dの体験空間」が融合したような世界観が魅力です。

今後、こうした“日常的な集いの場”としてのメタバースは、地方自治体や教育現場などでも活用されていくかもしれません。

ビジネス:バーチャル渋谷、REV WORLDS

日本国内でも、メタバース活用の先進例があります。

たとえば:

  • バーチャル渋谷: KDDIと渋谷区が連携して作った、渋谷の街並みを再現した仮想空間。ハロウィンイベントやアーティストのライブなどを開催。
  • REV WORLDS(リヴ・ワールズ): ルミネ・ニュウマン新宿を再現したバーチャル空間。ショッピング体験×アバター交流ができるメタバースモール。

これらは、都市とメタバースをつなぐ試みとして、観光や販促の新しい形を示しています。

今後は、こうした仮想空間が地方にも広がっていく可能性があります。

たとえば、「バーチャル商店街」や「バーチャル温泉地」が整備され、県外や海外からも“訪れて”もらえる地域づくりが進むかもしれません。

メタバースの未来と展望

ここまで紹介してきたように、メタバースはすでにさまざまな分野に浸透し始めています。

では、この先の未来にはどんな可能性があるのでしょうか?

技術の進化、社会の変化、人々の価値観の変化とともに、メタバースは“暮らしの中のあたりまえ”になる可能性を秘めています。

技術進化による更なる発展

メタバースを支えるのは、VRゴーグルやARグラス、5G・6G、AI、ブロックチェーンなどの先端技術。

たとえば…

  • Meta Questのような軽量ヘッドセットの普及
  • 視線・指の動きまでトラッキングできる操作性
  • AIによる自動生成ワールドやアバターアシスタント

こうした技術が進めば、メタバースは“専門家しか使えない空間”から、“誰でも日常的に使うツール”へと進化していきます。

社会への浸透と課題

今後、メタバースは教育・医療・行政・地域づくりなど、より公共的な分野にも活用が広がると予測されています。

一方で、課題もあります。

  • 個人情報やアバターのプライバシー保護
  • 高齢者・子どもなど“参加しづらい層”への配慮
  • リアルとのバランス(孤立や依存のリスク)

テクノロジーが進んでも、“人と人がどう関わるか”という視点が常に問われ続けるはずです。

メタバースの可能性

メタバースが持つ本質的な魅力は、「場所の制約を超える」こと。

・都会にいなくても、大企業とコラボできる ・海外にいなくても、グローバルイベントに参加できる ・地元にいながら、全国のファンと“会える”

これは、地方にとってこそ大きなチャンスです。

地域の魅力や文化を、リアルとバーチャルを掛け合わせて発信すれば、 まだ見ぬ誰かに“発見”されるきっかけになるはずです。

まとめ

メタバースという言葉には、単なるバズワードでは終わらない、想像力と技術が交差する未来が詰まっています。

その語源は1992年のSF小説『スノウ・クラッシュ』。 そして今、私たちの目の前で、それはゲーム・ビジネス・教育・地域づくりへと姿を変えながら、現実世界とつながり始めています。

VRやARといった技術を活用しながら、 メタバースは「離れていてもつながる」「実体験に近い感覚を共有する」ための新しい手段として、急速に広がりつつあります。

地方であっても、小さな企業であっても、“世界に届く入り口”としてのメタバースは、確実に開かれています。

代表社員 廣瀬高之

私たちトビガスマルは、映像制作や地域プロジェクトの現場から、
テクノロジーと「人と人のつながり」のちょうどよい接点を探してきました。

メタバースという言葉が、ちょっと未来の話に聞こえるなら、
「自分たちの“今”と、どうつながるか」から一緒に考えてみませんか?

世界はすぐそばにある。
あなたの町の物語も、その中で動き出せる時代です。

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