
こんにちわ、クセノツヨイ映像制作会社「トビガスマル」代表の廣瀬です。
ノーコードといえば「ドラッグ&ドロップでポチポチ組む」イメージが強いかもしれません。ところが YouWare では、“アプリの全体像を文章で指示するだけ”でもう動くプロトタイプが出来上がります。
実際に私は
– 参加者20名(M1‑M10, F1‑F10)が提出した 告白カード(最終 2 名指名)を回収。
– 両想いペアを確定し、結果レポート(成立/片想い/マッチ無し)を表示・エクスポート。
──たったこれだけの指示文を入力しただけで、マッチングロジック・フォームUI・PDF 出力まで組み込まれた集計アプリが完成しました。コーディングはもちろん、ブロック配置すら触っていません。
本ガイドでは、この“指示文だけでアプリが立ち上がる”体験を軸に、YouWare の
① 基本機能と料金
② AI 連携を一気に広げる MCP
③ 実践チュートリアル
④ 活用事例
を4ステップで解説します。
書く → 走らせる → 公開するだけであなたのアイデアがアプリになる——その驚きをぜひ体験してください。
目次
YouWareとは?ノーコード開発の新潮流
YouWareの基本機能と特徴
YouWare は Prompt → Edit → Publish の3ステップでアプリを生成する次世代ノーコードプラットフォームです。
① Prompt で日本語/英語の指示文を入力すると、ページ・データモデル・ワークフローを AI が自動生成。
② Edit 画面でブロックをドラッグして調整し、③ Publish を押せば即ホスティングされます。
従来の「UI を1ピクセルずつ組む」手間が大幅に削減できるのが最大の特徴です。
- Prompt — 要件を文章で指示すると雛形が生成
- Editor — ブロックの並べ替え・プロパティ変更がリアルタイム反映
- Data Store — スプレッドシート感覚でテーブル定義。MCP や外部 API にノーコード接続
- Publish — 1クリックでデプロイ。独自ドメイン/SSL 自動設定
YouWareでできること:ウェブサイトからAIアプリまで
ジャンル | ユースケース | 作成フロー |
---|---|---|
ウェブサイト | 企業LP/イベント告知ページ | テンプレ選択 → 画像・コピー差し替え → Publish |
業務アプリ | 問い合わせ管理/在庫ダッシュボード | Promptで要件入力 → フォーム自動生成 → 権限設定 |
AI連携アプリ | チャットボット/自動レポート生成 | LLMブロック追加 → GPT-4 / Claude3 / Gemini2.5 を選択 → プロンプト記述 |
MCP連携 | YouTube解析/Webクローリング | MCP追加 → APIキー入力 → ビジュアルブロック配置 |
YouWareの料金プランと制限
- Free — 1 プロジェクト公開可、5,000 クレジット付与(操作やAI生成ごとに消費)
- Creator / Pro — US $20/月 前後。独自ドメイン、AIクレジット拡大、共同編集(Live Cursor)
- Enterprise — 規模・要件に応じ個別見積(近日正式発表予定)
ポイント▶ Free で試作 → クレジットを使い切ったら Creator にアップグレードするとコスト効率が高いです。
制限事項と今後のロードマップ
- 細かな CSS カスタムは Code-in-Block が必要
- PWA 書き出しβ版を公開中。ネイティブ iOS / Android エクスポートは検討段階
- ユーザー製 MCP を売買できるマーケットプレイス機能は「時期未定」で開発中
- データは欧州リージョンの S3 互換ストレージに保存。GDPR / SOC2 は取得準備中
基礎がつかめたところで、次章ではMCP(Micro Creator Program)を使って
外部データや AI をノーコード連携する具体的な手順を掘り下げます。
MCP (Micro Creator Program) で広がる可能性
MCPとは? ノーコードで AI/外部 API を組み込む拡張ユニット
MCP(Micro Creator Program) は YouWare に追加できる公式プラグイン群です。
Zapier のような外部ハブを経由せず、「追加 → API キー入力 → ブロックを配置」の 3 手順で
外部データ取得や生成 AI の呼び出しを UI に組み込めます。
- Auto Data MCP — 取得した JSON を解析し、テーブルと CRUD UI を自動生成
- AI Prompt Block — GPT-4/Claude 3/Gemini 2.5 をノーコード接続し、要約・分類・生成などを実行
- Trigger → Action — 「更新時 → AI 要約 → Slack 通知」のような多段ワークフローをクリックで構築
Free プランでも MCP を試せる?
はい。Free には 5 000 creditsが付与されており、
YouTube MCP なら動画メタ情報の取得 = 約 50 credits 消費。
使い切ると Creator プラン(月 $20 前後)へアップグレードする仕組みです。
代表的な MCP と活用イメージ
MCP 名 | 主な機能 | 活用例 |
---|---|---|
YouTube | サムネ・タイトル・コメント一覧を API 取得 | 料理動画を取り込み、AI ブロックで 「材料リスト+1 分要約」カードを生成 |
Firecrawl | 任意 URL を HTML→JSON にクローリング | ニュース記事を 3 行で要約し、タグ自動抽出 (Cron で定期クロールも可) |
Unsplash | キーワード検索で高解像度フリー画像を取得 | 旅行ガイドアプリの都市ページに 「写真ギャラリー+地図」レイアウトを自動生成 |
注意点(2025-07 時点)
- 一部 MCP はβ 版。高速クロールや動画キャプション抽出は順次開放予定
- 外部サービス側の利用規約/レート制限にも従う必要あり(特に YouTube API quota)
- マーケットプレイスでユーザー製 MCP を配布できる構想は公表済だが、公開時期は未定
次章では、これら MCP を実際に組み込みながら3種類のサンプルアプリを作成し、
“プロンプト → MCP → 自動 UI” の流れをハンズオン形式で体験します。
実践!YouWareでアプリを作ってみよう
ここからは Prompt → MCP 追加 → Publish の流れを 3つのサンプルで体験します。
※ 表示される操作クレジットは Free = 5 000 credits 以内に収まる想定です。
① レシピ動画検索アプリ
- Prompt
「YouTube の料理チャンネルから動画を検索し、材料リストと要約を表示するアプリ」
- YouTube MCP を追加
チャンネル ID を入力 → 取得項目「title, thumbnail, description」。
AI ブロックに
「次の JSON に含まれる材料を箇条書きで抽出し 120 文字に要約」
を記述。 - UI 自動生成
カードレイアウト(サムネ+材料リスト+視聴ボタン)が生成 → 色とフォントを Edit で微調整。 - Publish
サブドメイン(例:recipes.youware.site)で即公開。
クレジット消費:動画10本取り込み ≈ 150 credits
所要 10〜15 分/ノーコード完結
② 観光ガイドアプリ
- Prompt
「都市名を入力すると観光スポット・写真・地図が表示されるアプリ」
- Unsplash MCP で写真取得
検索語:{都市名} + landmark
。返却画像 URL を Data Store に保存。 - Map ブロック を配置
OpenStreetMap Embed(API キー不要)。スポット座標をバッジ表示。 - AI ブロック
Claude 3 を選択し、スポットの説明文を 120 字 × 3 行 で生成。
所要 20 分/クレジット ≈ 200 credits
③ ギャラリーアプリ
- Prompt
「写真をドラッグでアップロードし、タグ検索できるギャラリーを作成」
- File Upload ブロック 生成(最大 30 MB/ファイル)
- Vision GPT ブロック
画像ごとに alt テキスト&カラータグを生成 → Data Store に自動保存。 - Grid ギャラリー 表示
タグ検索バーとリアルタイムフィルタを ON。
所要 25 分/画像 50 枚 = 約 300 credits
—
クレジット残量が足りなくなったら?
Free プランの 5 000 credits を消費すると自動でブロックされます。
その時点で Creator プラン(月 $20 前後) にアップグレードすると上限がリセットされ、 独自ドメインも設定可能になります。
次章では、こうして作成したアプリが実際の現場でどのように活用されているか——
婚活イベントやコミュニティ運営でのリアル事例を紹介します。
YouWare活用事例:こんなこともできる!
婚活イベント集計アプリ(指示文のみで完成)
入力した指示文:
「婚活イベントで受付フォームを作成し、男女比を見ながら自動マッチングして結果 PDF を送付」
Prompt を送信すると、受付フォーム/マッチングロジック/PDF 出力/メール送信フローまで自動生成。
レイアウト微調整のみで本番運用できました。
- 利用MCP:AI Pairing Script(GPT-4 など)+ PDF Export
- カスタマイズ:フォーム項目をドラッグで並べ替え/色とロゴを差し替え
- 結果:紙台帳→デジタル化により受付〜集計がリアルタイム化し、運営負荷を大幅軽減
バイブコーディングコミュニティでの活用
学習コミュニティが、投稿されたコードスニペットを
「自動サンドボックス実行 → 実行結果を GIF 化 → ギャラリー表示」するポータルを 1 日で構築。
GitHub Gist を Firecrawl MCP でクロールし、LLM で安全チェック → Auto Data MCP がテーブルと UI を生成、という流れです。
非エンジニアでも作れる備品貸出管理アプリ
総務スタッフが “備品貸出管理” を自作。Data Store に「Item」「Loan」テーブルを生成し、
バーコード読み取りブロックを追加するだけで在庫消込フローをデジタル化できました。
Excel と紙台帳を併用していた頃の二重入力がゼロに。
イベントで使えるデジタルタイマー
イベント会社が 「10 分・5 分・1 分でフェードカラーが変わる大画面タイマー」を作成。
Canvas ブロック+わずか数行の Code-in-Block(JS)で実装し、LED ビジョンに埋め込んで運用中です。
これらの事例が示すように、YouWare は指示文 → MCP → 最小限の編集で
ウェブサイトから業務アプリまで幅広いプロダクトを生み出せます。
次章では、メリット・制約・今後のロードマップを整理し、スタート手順をまとめます。
FAQ:よくある質問とトラブルシューティング
- Q1. 「操作がブロックされました」と表示されて進めません。
-
Free プランの 5 000 credits を使い切ると、新規操作・AI 生成が停止します。
Settings › Billing › Usage で残量を確認し、Creator プラン(月 US $20 前後)にアップグレードするか、
“Add Credits” で都度チャージすれば再開できます。 - Q2. AI ブロックが「Generation failed」とエラーになります。
-
ほとんどは ①モデル上限超過 または ②プロンプト構文エラー が原因です。
① Settings › AI Models › Quotas でリクエスト数を確認し、上限に近い場合はモデルを
GPT-3.5 / Claude-Instant へ一時変更するか、credits を追加してください。
② JSON 出力に失敗するときは{"format":"markdown"}
など出力フォーマット指定を入れると安定します。 - Q3. Publish ボタンを押しても「Failed to deploy」と出ます。
-
DNS キャッシュまたはSSL 証明書発行待ちで一時的に失敗することがあります。
Retry Deploy
を 5〜10 分おきに 2〜3 回試してみてください。
それでも解決しない場合は、Settings › Domains の CNAME レコードが正しいか再確認を。 - Q4. 独自ドメインを設定したのに「保護されていない通信」と表示されます。
-
SSL/TLS 証明書の自動発行には最大 30 分 かかります。
反映を早めるには Cloudflare で“Proxy (orange cloud)”
をOFF → ON にすると
ほとんどの場合 5 分以内に HTTPS が有効化されます。 - Q5. 30 MB を超える動画がアップロードできません。
-
現行バージョンは 1 ファイル当たり 30 MB が上限です。
圧縮してサイズを下げるか、外部ストレージ(S3・Cloudinary)にアップ後、
その URL を Data Store に保存する方法をご検討ください。 - Q6. プロジェクトを丸ごとバックアップしたいのですが…
-
Creator プラン以上で Settings › Export からJSON スキーマ+アセット ZIP を取得できます。
週次 GitHub Actions で自動バックアップするサンプル YML も公式 Discord #snippets に公開中です。 - Q7. 日本語ドキュメントはどこで入手できますか?
-
公式ヘルプは英語中心ですが、Discord コミュニティ の
#jp-help
チャンネルに
日本語 FAQ のピン留めがあります。週1のハンズオン配信(YouTube Live)も要チェックです。
困ったときの一歩目▶ まずは Settings › Logs でエラーコードを確認 →
FAQ で該当項目を探す → Discord で質問、の順で解決スピードが上がります。
セキュリティ & コンプライアンス
1. データ保存と暗号化
- ストレージ:欧州リージョンの S3 互換オブジェクトストレージ
─ データは 3 重レプリケーションで冗長化 - 通信:すべて
HTTPS / TLS 1.3
を強制 - 保管時暗号化:AES-256 で自動暗号化(KMS 管理キー)
- キー管理:AWS KMS 互換/毎年ローテーション
2. アクセス制御 & 認証
- ロール権限:Owner / Admin / Editor / Viewer の 4 段階
- 二要素認証(2FA):Free から利用可。TOTP/WebAuthn
- SAML SSO:Enterprise β で Okta・Azure AD・Google Workspace をサポート
- 監査ログ:Pro 以上で 90 日保存。エクスポート(CSV/JSON)可
3. コンプライアンス状況(2025-08 時点)
フレームワーク | ステータス | 備考 |
---|---|---|
GDPR | 準拠済 | DPA をサイトからダウンロード可 |
SOC 2 Type II | 監査中 | 2025-Q4 完了予定 |
ISO 27001 | 計画中 | 2026 年取得を目標 |
HIPAA | 未対応 | 医療用途は別途 BAA 必須 |
4. データ保持と削除ポリシー
- 利用停止後 30 日でプロジェクトが凍結、90 日でデータ完全削除
- 即時削除 API:Enterprise でサポート(Right-to-be-Forgotten 要件対応)
5. インシデント対応プロセス
- インシデント検知 → 24 h 以内に初動報告(Status Page & メール)
- 影響範囲と再発防止策を72 h 以内に公開
- Enterprise 顧客には専用 SE が個別レポートを提出
運用メモ▶ 機密データを扱う場合は
① プロジェクトごとに暗号化キー分離を有効化(Pro 以上)
② 監査ログを週次バックアップ(S3/Google Cloud)
──この 2 点で内部統制監査の要件をほぼカバーできます。
バックアップとデータ移行
1. プロジェクト全体のエクスポート
- Settings › Export を開く(Creator プラン以上)
- 「Export as ZIP」 をクリック
─ schema-YYYYMMDD.json + assets/ フォルダが生成 - ダウンロードした ZIP を保存、または GitHub などにプッシュして版管理
JSON スキーマにはデータストア構造・ブロック配置・MCP 設定が含まれるため、ベンダーロック対策になります。
2. インポート&リストア手順
- 新しいワークスペースまたは 既存プロジェクトで Settings › Import を選択
- 先ほどの JSON ファイルをアップロード
- アセット(画像・CSS など)はドラッグで一括投入 → パスが自動で再マップ
Settings › Integrations で再入力をお忘れなく。
3. 自動バックアップのベストプラクティス
- 週次 GitHub Actions
yarn youware export
コマンドで JSON + assets を取得 → リポジトリへ Push - Google Drive + 定期 Zip
Zapier/Make が未使用でも、ローカル cron で Export API 叩き → Drive へ保存 - Enterprise S3 バックアップ(準備中)
Enterprise プランでは S3 互換ストレージへ夜間自動スナップショット予定
4. 他サービスへのデータ移行
どこへ? | 方法 | 制限 |
---|---|---|
Bubble | JSON スキーマ → Bubble API でフィールド自動生成 | 一部ブロック UI は再構築が必要 |
Supabase/Postgres | CSV エクスポート → psql \copy で投入 |
DateTime 型はタイムゾーン変換に注意 |
Airtable | CSV + アセット ZIP → CSV import & Attachment field | レコード上限(50k)に注意 |
ひとことまとめ:
JSON + assets さえ押さえておけば “いつでも戻せる・持ち出せる” 。
実運用では 「週次自動エクスポート → GitHub」 が最も手間とコストのバランスが良好です。
まとめ:YouWareでアイデアを形にしよう
YouWareのメリットと制約
主なメリット | 押さえておきたい制約 |
---|---|
|
|
今後のロードマップ(公表ベース)
- PWA 書き出し β の正式リリースで、ホーム画面インストールとオフライン動作を強化
- ユーザー製 MCP マーケットプレイス(公開時期未定)──自作プラグインを売買可能に
- Edge 推論──画像生成 / ビデオ要約など重め AI 処理を CDN Edge で高速化する PoC を公開中
- エンタープライズ向けプラン──SAML SSO / SOC 2 レポートを含む上位プランを準備中
最短で始める3ステップ
- 無料登録 … メール認証だけでサインアップ(5 000 credits 付与)
- 指示文を試す … 例:
「問い合わせフォームと回答ダッシュボードを作って」
- MCPを1つ追加 … YouTube か Unsplash を入れて外部データ連携を体感
ノーコード × AI × 外部 API──YouWare は「ひらめき」を即日アプリに変える工具箱です。
まずは Free プランで 5 000 credits を使い切るまで遊んでみてください。

2025.06.22
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