
こんにちは、合同会社トビガスマルの廣瀬です。
昨夜、HDDのデータ整理をしていたところ、懐かしいファイルに出会いました。
それは、トビガスマルを法人化する以前――映画サークルだった頃に、私が書いた一本のプロット。
せっかくの機会なので、そのまま掲載してみようと思います。
タイトルは『ジャック』。
今読み返してみると、拙さのなかにも、当時の私たちの「声を届けたい」という衝動が、まっすぐに詰まっていました。
児童養護施設の子どもたちが、深夜、アマチュア無線を使って世界へ想いを飛ばす──そんな物語です。
なぜ“電波塔をジャックする”という発想に至ったのか。
なぜ、親に届くかもしれない“見えない電波”に賭けたのか。
あらためて振り返ると、それはきっと、2005年当時の田舎クリエイターとして感じていた孤独や、「誰かに届いてほしい」という心の叫びと、どこかで重なっていたのだと思います。
いまのトビガスマルが掲げる理念も、変わっていません。
「誰かの心に届くものをつくりたい」。
商業的な成否だけでは測れない、大切なものがあると信じてきました。
『ジャック』に込めた、小さな願い。
それは形を変えながら、今もトビガスマルの根っこで息づいている気がします。

2024.11.03
電波塔が並ぶ「鳶が巣山」 私たちは法人化する前から「TOVIGASMARU(トビガスマル)」を名乗り、映像制作に情熱を注いできました。およそ25年前にこの名前をつけた当時、情報発信は今ほど簡単ではなく、どのようにして想いを届けるかが重要な課題でした。 トビガスマルという名前には、私...
目次
- 1 【Prologue】”Invisible Wings, Voices Beyond”
- 2 【Chapter 1】”Children Blooming on the Hill”
- 3 【Chapter 2】”The Boy Who Chose His Name”
- 4 【Chapter 3】”Hands That Weave Waves, A Brother Who Dreams”
- 5 【Chapter 4】”The Star Machine Sleeping in the Warehouse”
- 6 【Chapter 5】”A Night’s Escape, Searching for the World”
- 7 【Chapter 6】”Words Meant for Parents”
- 8 【Chapter 7】”A Small Rebellion Racing Through the Night Sky”
- 9 【Chapter 8】”The Miracle That Bridged a Single Moment”
- 10 【Chapter 9】”Between Anger and Tears”
- 11 【Chapter 10】”An Echoed Voice and a Small Urban Legend”
- 12 【Chapter 11】”Children Who Cannot Cross the Wall”
- 13 【Chapter 12】”My Unstoppable Sin”
- 14 【Epilogue】”Maybe the Voice Reached After All”
【Prologue】”Invisible Wings, Voices Beyond”
One fleeting prayer, soaring through the night sky.
いつか誰かに読んでもらうために、この記録を残そうと思う。
これから語るのは、1982年のある夜、児童養護施設の子どもたちが引き起こした“小さな革命”の話だ。
その革命は深夜の空を駆け巡り、時に海外の誰かの耳に届き、そして――ほんの一瞬だけ、わたし自身の心を震わせた。
声が届くとは思わなかった。でも、どうしても届けたかった。
そう願った子どもたちの一夜の物語。
【Chapter 1】”Children Blooming on the Hill”
Taking root, quietly, unseen by the world.
街の外れ、小高い丘の上にある児童養護施設「ひだまり園」。
街ではウォークマンを耳にした若者たちが行き交い、カラオケボックスやファミコンといった新しい娯楽が話題に上る一方で、ここでは、誰かが使い古したラジカセから昭和歌謡が流れるだけだ。
錆びた校舎の壁、きしむ窓枠、そして、子どもたちの小さな夢だけが、風に揺れていた。
昭和の面影を残す校舎のような建物に、当時は約四十名の子どもたちが暮らしていた。親と離れて暮らす理由は、それぞれ違う。虐待、貧困、家族の病気、あるいは行き場をなくした孤児……。
国や県の補助金、善意の寄付に支えられつつも、予算は常にカツカツ。壁は剥げ、人手不足が当たり前のように続いている。
この場所で子どもたちは、互いに助け合いながら、時にぶつかり合いながら育っていく。
けれど、夜になると、胸の奥で“親に伝えたい言葉”がうずく子も多い。
そんな彼らの背を、ある日“無線”という魔法が押すことになる――。
【Chapter 2】”The Boy Who Chose His Name”
Dreaming of a future, called by a name of his own.
ジャックと呼ばれる少年がいた。本名ではない。自分で「ジャックって呼んでくれ」と言い出したのだ。
年は十二歳。髪は少し長めで、瞳にはどこか鋭い光。周りをぐいぐい引っ張るカリスマ性があり、誰よりもやんちゃだが、心の奥に大きな孤独を抱えているのを、わたしは知っていた。
ジャックにはほとんど親の情報がない。いつ施設に来たかもはっきり覚えていないらしい。ただ「どこかに親父がいるはずだ」と言い張り、妙な期待を捨てられずにいる。
会いたい――その言葉を素直に口には出せないまま、いつも不敵な笑みで日常を押し切っていた。
【Chapter 3】”Hands That Weave Waves, A Brother Who Dreams”
Breathing life into the broken and the forgotten.
同じ施設に暮らす十一歳のコウタは、壊れた家電を分解しては修理する機械オタクだ。親の経済的困窮で里親をたらい回しにされた経緯があり、「いつか自分で技術を身につけて稼ぐんだ」と意気込んでいる。
そんなコウタが夕食後のリビングで大騒ぎしていた。
「トモユキ兄ちゃんが、超すごい“ハム”マシンを作ったらしいよ! アマチュア無線ってやつ! 海外とも喋れるんだって!」
トモユキは地元大学の音響工学科に通う青年で、ひだまり園にボランティアで来ている。いつも手作りスピーカーや変な電子装置を持ち込んでは、子どもたちと遊んでいる。
そんな彼が今回、アマチュア無線機(ハム機)を自作したという。免許が必要だから、普段はあまり堂々と使えないのだが、いろんな周波数帯を受信できる“改造機”なのだとコウタは目を輝かせている。
子どもたちがワイワイと盛り上がる一方、少し離れたテーブルに腰かけて、その話をじっと聞いている者がいた――ジャックだ。
「へえ……海外まで飛ぶのかよ」
「かもね! 条件次第で電離層を反射して、めっちゃ遠くの国の局と交信できるらしい!」
コウタの熱弁を、ジャックは黙って聞いている。
その瞳の奥で、期待と不安がせめぎ合っているように見えた。
【Chapter 4】”The Star Machine Sleeping in the Warehouse”
Faint hopes, still whispering through silent gears.
翌日、トモユキが施設の倉庫にこっそりとハム機を持ち込んだ。チューニングやアンテナの調整をするためだ。
マイクのプラグやコードがむき出しになっており、一見するとラジオのようでもあり、パソコンの基板のようでもあり、奇妙な機械だった。
「一応、免許の範囲内で楽しむものなんだけど……まあ、ちょっといじってあって、普通じゃない周波数も出せるかもね」
「それって違法じゃ……」
「まあ本気で電波を飛ばしたらね。だから、内緒だよ」
トモユキは冗談めかして笑ったが、子どもたちはその“内緒”に強く惹かれる。何か大きな秘密を知ってしまったような興奮に包まれた。
ジャックはほとんど口を開かなかったが、帰り際のトモユキに「それ、預けてってよ」と言い放つ。トモユキはさすがに渋ったものの、翌日また来る約束をして、ハム機を倉庫に置いて帰った。
――まさか、その夜に事件が起こるとは、誰も予想していなかったのだが。
【Chapter 5】”A Night’s Escape, Searching for the World”
To gently unlock forbidden doors.
深夜。消灯時間を過ぎて、施設が静まり返るころ。
倉庫の鍵が開いていて、中にあったハム機が消えていた。さらには、ジャックとコウタ、そしてハルカやショウ、幼いユイまでが姿を消した。
担当の先生たちは総出で探し回る。裏門の鍵が開いており、子どもたちが外へ出たのは明らかだ。
児童養護施設にとって、夜間に子どもが無断外出するのは一大事。監査に知られれば“管理責任”を問われ、運営費の減額リスクさえある。園長は深い溜め息をつき、若手のサトウ先生は半泣きで「どこへ行ったんだ!」と悲鳴のような声を上げていた。
しかし、そのときわたしは一つの可能性に気づく。
「まさか、電波が届く“高い場所”へ向かったんじゃないの……?」
この街の外れには、ローカル放送局が使用する鉄塔がある。子どもたちの間で「世界と繋がるアンテナだ」なんて噂が囁かれていた場所だ。
まさかとは思うが、あの塔からなら、遠い周波数まで電波を飛ばせるかもしれない――子どもの発想であればそう考えるのも無理はない。
【Chapter 6】”Words Meant for Parents”
Hidden cries carried away by the midnight breeze.
ジャック率いる子どもたちは、真夜中の街を駆け抜けていた。
ハルカはしっかり者の十二歳の少女で、普段は下の子の世話を買って出るタイプだが、今はジャックの勢いに呑まれつつも、自身も胸に秘めた“母への想い”を捨てきれないでいる。
ショウは14歳の中学生で、粗暴な面があるが、DVだった父への複雑な感情を抱えている。
ユイは9歳で、親からのネグレクトを受けた過去があり、昼間は強がるものの夜中は不安が募る子だ。
そしてコウタ。機械オタクの彼は、ハム機の扱いに興味津々で、ジャックの言う「世界へ飛ばす」というロマンに巻き込まれる形だ。
「もうすぐだ……あの鉄塔だよ、ほら」
遠くに赤い航空灯が点滅する巨大な鉄骨が見えたとき、子どもたちは足を止めた。一瞬「やっぱりやめよう」と思う者もいたが、ジャックは振り返らずに進み続ける。
「来たい奴だけ来ればいい。オレはやる」
その後ろ姿に、不思議な説得力があった。ほかの子も、誰も引き返さない。
――親に届けたい言葉は、きっとみんな抱えていたのだ。
そのとき、ハルカがふと呟いた。
「……なんで、ジャックって名乗ってんの?」
夜の静けさが、二人の間に落ちた。
やがて、ポツリとこぼした。
「……親父が、オレを呼ぶとしたら……そんな名前かもしれないって、思っただけ。」
ハルカは、それ以上、何も言わなかった。
ただ、小さくうなずいた。
【Chapter 7】”A Small Rebellion Racing Through the Night Sky”
Tiny hands knocking on the heart of the world.
鉄塔の敷地はフェンスで囲われ、夜間は立ち入り禁止。だが、子どもたちは隙間を見つけて忍び込む。幸い、警備員は巡回ルートを外れていたらしい。
コウタとジャックがハム機のアンテナ線や電源コードをどうにか繋ぎ、塔の支柱にケーブルを巻きつけ始める。正攻法とは程遠いが、高い金属構造物を“即席アンテナ”に使う算段だ。
「これ、電波……飛ぶかな? 違法だよ、絶対……」
「いいんだよ。罰せられてもいい。オレはやる」
ジャックは息を飲んでマイクを握る。電源を入れると、内部のファンが回り出し、パネル上の周波数表示がチカチカ点灯する。
ハルカが不安げに言った。
「本当に……“親”に届くの?」
ジャックは答えない。ただ、ボリュームを上げながらダイヤルを回し、やや高めの周波数に合わせる。
そして覚えたてのフレーズをぎこちなく口にした。
「CQ、CQ……こちら、ひだまり園……聞こえるか、聞こえるか……」
子どもたちは息を呑む。そう呼びかけても当然、すぐに返事はない。途切れ途切れのノイズだけがスピーカーから流れる。
でも、そのノイズの奥に、何かが混ざっている気がした。まるで、遠い異国の人が何かを囁いているような。
【Chapter 8】”The Miracle That Bridged a Single Moment”
Someone, somewhere, is waiting beyond the static.
「混信か……?」とコウタが首をかしげたそのとき、かすかに英語らしき声が聞こえた。ノイズでほとんど判別できないが、たしかに人の声だ。
――“…hear you… are you…?”
海外の局から応答が来たのかもしれない。
「すげえ! 海外と繋がったのか……!」
子どもたちは小声で歓声を上げる。ショウも思わず「マジかよ」と息を飲む。ユイが「ママ……」とつぶやく。
ジャックはマイクにかじりつき、もう一度叫んだ。
「もしもし……聞こえるか? 親父、オレだ! ジャックだ……!」
もちろん、相手が彼の父親のはずはない。だが、この電波が地球のどこかへ飛んでいるかもしれない――その可能性が、少年たちの胸を強く打つ。
返事はない。無情なノイズが続く。
その瞬間、敷地内にサーチライトのような明かりが走った。警備員の車が近づいてくる。子どもたちは慌てて機械を抱え、鉄塔の影に隠れようとするが、やがて見つかってしまった。
【Chapter 9】”Between Anger and Tears”
Even scolded, even weeping, something precious remains.
やって来たのは警備員だけではなく、施設の職員やトモユキまで含めた捜索隊だった。
わたしは息を切らしながらジャックたちを目にして、思わず大声を上げてしまう。
「あなたたち、何をしてるの!? こんな危ない場所で、しかも無免許で……捕まるわよ!」
ハルカやユイは泣きそうな顔でうつむく。ショウは「関係ねえだろ」と吐き捨てるが、その声は震えていた。
ジャックは無言のままハム機を抱えている。トモユキも駆け寄って「ごめん、まさかこんなことになるなんて……」と青ざめている。
「……なんでこんなことしたの?」
わたしの問いに、ジャックは顔をそむけた。
小さく、唇を震わせながら。
「…………笑えよ。」
そう言ったとき、警備員に肩を押さえられたジャックの目から、音もなく涙がこぼれた。
ハルカも、コウタも、ショウも、ユイも――
誰も声を上げなかった。
ただ、それぞれの胸に押し込めてきた「会いたかった」という思いが、抑えきれずにあふれ出しているのが、はっきりと伝わってきた。
ジャックは、最後までハム機を手放さなかった。
叱られても、泣いても、きっと何も変わらない。
あの夜、たしかに世界のどこかへ飛んでいった想いだけは、誰にも消せなかった。
【Chapter 10】”An Echoed Voice and a Small Urban Legend”
An unforgettable night, quietly lighting hearts.
あれから、子どもたちの声が本当にどこまで届いたのかは、誰にもわからなかった。
けれど、夜の電波の向こう側で、ひそやかに囁かれる噂があった。
結果的に、子どもたちの“電波ジャック”は違法行為に当たる可能性が高かった。
けれど、幸いにも電波管理局や警察は事を大きくせず、警告だけで済ませてくれた。
地元ローカル放送局や鉄塔管理会社への謝罪は免れず、施設の職員たちは頭を下げ続けることになった。
監査が入れば運営費の減額にもつながりかねない、そんな冷たい現実もあった。
メディアもわずかに小さく報じただけで、大きな騒ぎにはならなかった。
それでも――
「深夜、子どもの声が電波に乗ったらしい」という噂は、ハム無線の愛好家たちや、深夜ラジオを愛するリスナーたちの間で、静かに広がっていった。
「親を探している子どもたちがいたんだって?」
「ほら、あの夜、海外でも拾った人がいたらしい――」
そんなささやきが、ひとすじのかすかな光のように、夜の空を漂い続けた。
【Chapter 11】”Children Who Cannot Cross the Wall”
Systems confine them, but dreams fly beyond.
施設に戻った子どもたちは、当然ながら厳しく叱責される。園長は「こんな問題を起こすなんて!」と激怒し、サトウ先生も頭を抱える。
ただでさえ補助金が減らされる恐れがある現状で、これ以上のトラブルは命取り。里親制度を進めたい派のスタッフも「こんな騒ぎを起こす子を紹介するのは難しい」と沈んだ顔だ。
ジャックたちは反省文を書き、しばらく外出禁止。トモユキも大学に事情を報告し、謝罪する羽目になった。
子どもたち一人ひとりにも事情がある。
– ハルカは面会にも来られない母親を待ち続けている。
– ショウは父のDVから逃げてきたが、本当は父を憎みきれない。
– ユイは「ママはどこ?」と夜泣きしてしまう。
– コウタは「お父さんがいつか迎えに来てくれる」と言い聞かせている。
だけど、現実はそううまくいかない。里親を当てがわれる子もいれば、長期入所を余儀なくされる子もいる。行政の制度の網をくぐり抜けるたび、みんな少しずつ心に傷を負っている。
ジャックはその後も「馬鹿だったな」と強がり、周囲に当たり散らした。
だが、わたしだけは知っている。あの夜、彼が涙した理由を。
【Chapter 12】”My Unstoppable Sin”
Their footsteps echoed within me, too.
わたしの名前は公にしない。書き手として“先生”とだけ名乗っているが、じつはわたし自身も、かつてひだまり園の子どもだった。
親の顔を知らず、同じようにいつか“電波”でもなんでも使って声を届けたいと思っていた。だけど、大人になるにつれ、その夢を捨ててしまった。
職員となったいま、子どもたちを守らなければならない立場でありながら――あの夜、ジャックたちがこっそり出ていく足音を感じたとき、わたしは止められなかった。
「一度きりでもいい。彼らの声が本当に“どこか”に届くなら……」
そう思ってしまったから。
この事件は厳重注意で収束し、誰からも“思春期のいたずら”と片付けられたが、わたしはあえてこう思う。
「あれは、子どもたちがこの社会に投げかけた、小さなSOSの電波だった」と。
【Epilogue】”Maybe the Voice Reached After All”
Invisible waves still travel, endlessly somewhere.
あれから幾年も過ぎ、ジャックも、ハルカも、コウタたちも、それぞれの道を歩んでいった。
あの夜、たしかに聞こえた気がした英語の声が、本当に彼らへの応答だったのか。
真相は、いまもわからない。
けれどある晩、何気なく古いアマチュア無線のダイヤルを回していたとき、ふいに不思議な電波を拾った。
ノイズにまじって、断片的な言葉がかすかに聞こえたのだ。
――“Jack… Are you there…?”――
空耳だったのかもしれない。
それでも、胸の奥がじんと熱くなった。
どこかにいるかもしれない“親”へ向けて、あの夜、子どもたちが放った声。
もしかしたら、ほんの一瞬だけでも、世界のどこかに届いていたのかもしれない。
そして今――
この“記録”を読んでいるあなたの心にも、あの夜の小さな声たちは、そっと届いているだろうか。
無線の電波は見えない。けれど、見えないからこそ、どこへでも届くかもしれない。
――もう一度だけ言おう。あの夜、“子どもたちと、かつて子どもだったわたし”はちっぽけな違法電波で世界をジャックした。
その小さな事実が、いつかきっと、誰かの心を動かすと――今も、信じている。

今回ご紹介するのは、その『ジャック』を仲間たちと練り直す中で生まれた、もうひとつの視点。 語り手は、あの夜の中心にいた少女・ハルカ。 彼女のまなざしを通して描かれる『ジャック』は、どこか違う空気をまとい、より切実な感情を帯びています。 ──届くはずのない想いを、それでも届け...

この「大賢者」は、リムルの中に住むまるでAIアシスタントのような存在。あらゆる情報を瞬時に処理し、リムルに最適な解答や助言を与えてくれる頼もしい相棒です。戦闘中に敵の能力を解析したり、新しい魔法の効果をシミュレートしたり、時にはツッコミ役(?)としてリムルをサポートするシーンもありました。 ...
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