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機材レビュー

宅録ナレーションにおすすめのマイク6選|初心者が失敗しない録音環境の作り方

代表社員 廣瀬高之

こんにちは。合同会社トビガスマル代表の廣瀬です。

映像制作をしていると、

ナレーション。

インタビュー。

企業PR動画。

CM。

など、「人の声」を録る場面がかなりあります。

私自身も、これまでいろいろなマイクを使ってきました。

最初に買ったコンデンサーマイクはAT2020。

安価なXM8500を試したこともあります。

そして現在、声録りで気に入って使っている一本がSHURE SM7Bです。

そんな経験を重ねてきて、一つ分かったことがあります。

宅録ナレーションは、高いマイクを買えば自動的に良い音になるわけではありません。

むしろ、

部屋。

マイクとの距離。

エアコンやPCの音。

反響。

入力レベル。

こうした条件の方が、結果を大きく左右することがあります。

5万円のマイクを反響する部屋の遠くに置くより、

1万円前後のマイクを静かな場所で正しく近接収録した方が、

聞き取りやすい声になることもあります。

この記事では、

「どのマイクが一番すごいか」ではなく、「あなたの部屋なら、どれを選べば失敗しにくいか」

という視点から、宅録ナレーション用マイクを考えてみます。

結論|宅録ナレーションは「マイクを買う前」に部屋を確認する

最初に結論です。

宅録ナレーションの音を良くしたいなら、
マイク選びより先に、自分の部屋の音を確認してください。

マイクは声だけを拾っているわけではありません。

部屋にある、

  • エアコン
  • パソコンのファン
  • 冷蔵庫
  • 換気扇
  • 外を走る自動車
  • 家族の生活音
  • 壁や天井から返ってくる反響

まで一緒に録音します。

特に感度の高いコンデンサーマイクほど、
「こんな音まで入っていたの?」
となることがあります。

宅録ナレーションのマイク選びは「声質」だけではなく「部屋との相性」で考える。

これが大切です。

まず30秒、自分の部屋を録音してみる

新しいマイクを買う前に、
スマートフォンでも構わないので、一度自分の部屋を録音してみてください。

やり方は簡単です。

STEP1|普段録音したい場所に座る

机、寝室、仕事部屋、クローゼットの近くなど、
実際に宅録で使う予定の場所に座ります。

STEP2|10秒ほど黙る

何も話さず録音します。

ここで、
サー、ゴー、ブーンという環境音
が入っていないか確認します。

STEP3|普通の声量で文章を読む

CM原稿でも、本でも、ニュース記事でも構いません。

普段ナレーションを読むときと同じくらいの声量で録音します。

STEP4|ヘッドホンで聞く

スマートフォンのスピーカーではなく、
できればヘッドホンやイヤホンで確認します。

ここで聞いてほしいのは、
声の良し悪しではありません。

  • 後ろでエアコンが聞こえる
  • 部屋が「ワンワン」響く
  • PCファンが目立つ
  • 外の車が意外と大きい
  • 机の振動が入る

といったことです。

これが分かれば、
どんなマイクが向いているのかも見えてきます。

宅録ナレーション用マイクの選び方

宅録用マイクを選ぶとき、
難しいスペックを全部覚える必要はありません。

私はまず、
4つだけ
考えればいいと思っています。

確認すること 考え方
部屋 静かか、反響・生活音が多いか
接続 手軽なUSBか、拡張性のあるXLRか
予算 マイク以外の機材も含めて考える
目的 趣味か、仕事として使うか

マイク全般の種類、指向性、USB・XLRの違いをもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事でまとめています。

コンデンサーとダイナミック、宅録ならどっち?

コンデンサーマイク|声の細かなニュアンスまで拾いやすい

コンデンサーマイクは、
細かな声まで拾いやすい
のが特徴です。

その代わり、

  • 部屋の反響
  • 空調
  • 生活音

なども入りやすくなります。

静かな部屋を用意できる人に向いています。

ダイナミックマイク|近くの声を狙って録りやすい

ダイナミックマイクは、
コンデンサーマイクより近接して使うことが多く、
結果として部屋の音を目立ちにくくできる場合があります。

完全な防音室がない宅録では、
ダイナミックマイクが使いやすい人もいます。

「コンデンサーの方がプロ」「ダイナミックはライブ用」という単純な話ではありません。

どちらが良いかは、
部屋と声と使い方で変わります。

USBとXLR、初心者にはどちらがおすすめ?

これも、
USB=低音質、XLR=高音質
と単純には分けられません。

USBマイク|まず簡単に始めたい人向け

USBマイクは、
パソコンへ直接つなげます。

メリットは、

  • オーディオインターフェースが不要
  • ケーブルが少ない
  • 設定が比較的簡単
  • すぐ宅録を始められる

こと。

初めて一本だけ使うなら、非常に合理的です。

XLRマイク|長く続けたい人向け

XLRマイクは、
オーディオインターフェースを経由して使います。

その分、

  • マイクを買い替えられる
  • インターフェースを選べる
  • 複数マイクへ発展できる
  • 業務用機材へつなげやすい

など、拡張性があります。

これから長く宅録を続けるなら、
私はXLR環境の方が自由度は高いと思います。

宅録ナレーションにおすすめのマイク6選

先に一覧で整理します。

モデル タイプ こんな人向け
Audio-Technica AT2020 コンデンサー / XLR 静かな部屋で定番から始めたい
Audio-Technica AT2020USB-X コンデンサー / USB 機材を増やさず簡単に始めたい
SHURE SM58 ダイナミック / XLR 生活音が気になる・扱いやすさ重視
LEWITT LCT 440 PURE コンデンサー / XLR 声の細部までしっかり録りたい
SHURE SM7B ダイナミック / XLR 本格的なナレーション・声録り
Behringer XM8500 ダイナミック / XLR まず低予算で試したい

1.Audio-Technica AT2020|静かな部屋で始める定番

AT2020は、
私が最初に購入したコンデンサーマイク
でもあります。

初めて録ったとき、
それまで使っていた簡易マイクとの違いに、
「ちゃんと声が録れるって、こういうことか」
と思ったのを覚えています。

単一指向性のXLRコンデンサーマイクで、

  • 宅録
  • 配信
  • ボーカル
  • ナレーション

など幅広く使いやすい定番です。

ただし、
AT2020を買えば部屋の問題がなくなるわけではありません。

むしろ感度があるので、
反響の多い部屋では、
声と一緒に部屋の響きも録ります。

AT2020が向いている人

  • 比較的静かな部屋で録音できる
  • 初めてXLR環境を作る
  • ナレーション以外にも使いたい
  • 将来マイクを買い替える可能性がある

AT2020の注意点

XLRモデルなので、
オーディオインターフェースとファンタム電源が必要です。

また、製品の流通状況や価格は変わるため、
購入時には現行の販売状況も確認してください。

2.AT2020USB-X|とにかく簡単に宅録を始めたい

「オーディオインターフェースとか、まだよく分からない」
という人なら、
AT2020USB-XのようなUSBマイクはかなり合理的です。

USBでパソコンと直接接続できます。

さらに、
ヘッドホンを直接つなぎ、
自分の声をモニターできます。

つまり、

マイク+パソコン+ヘッドホン

から始めやすい。

宅録初心者には、このシンプルさが大きなメリットです。

AT2020USB-Xが向いている人

  • 初めて宅録する
  • 配線を増やしたくない
  • ナレーションを一人で録る
  • 配信やオンライン収録にも使いたい

一方、
将来複数マイクを使ったり、
好きなプリアンプやインターフェースを組み合わせたりしたいなら、
XLR環境の方が発展させやすいでしょう。


3.SHURE SM58|防音室がない人にも考えやすい一本

SM58はライブ用マイクとして有名ですが、
私は宅録初心者にも十分選択肢になると思っています。

理由は、
近くで声を録りやすいから
です。

口元へ近づけて使えば、
相対的に部屋の反響や遠くの生活音が目立ちにくくなります。

実際、私もSM58を使っていて、
「思っていたより周囲の生活音が目立たないな」
と感じた経験があります。

もちろん、
外の音を消してくれる魔法のマイクではありません。

でも、
防音・吸音が完全ではない自宅で使いやすい
という意味では非常に優秀です。

SM58が向いている人

  • 部屋の反響が少し気になる
  • PCやエアコンの音がある
  • 頑丈なマイクが欲しい
  • ナレーション以外にMC・ライブにも使いたい

SM58の弱点

コンデンサーマイクと比べると、
非常に細かな息づかいや高域のニュアンスについては、
好みが分かれるかもしれません。

でも、
「ちゃんと聞き取れる声を安定して録る」
という目的では非常に頼れる一本です。


4.LEWITT LCT 440 PURE|声のディテールをしっかり残したい

静かな収録環境を作れるなら、
LCT 440 PUREはかなり魅力的です。

声の細かな成分まで拾いやすく、

  • ナレーション
  • ボーカル
  • 楽器
  • ポッドキャスト

などにも使えます。

私が初めて自分の声を録ったときも、
低域から高域まで情報量が多い
という印象がありました。

ただし、
情報量が多いということは、
部屋の悪いところまで録音しやすい
ということでもあります。

LCT 440 PUREを選ぶなら、
マイクだけに予算を使うより、

  • カーテン
  • ラグ
  • 吸音
  • マイク位置

まで考えたいところです。

LCT 440 PUREが向いている人

  • 比較的静かな部屋がある
  • 声のニュアンスをきれいに残したい
  • ナレーション・歌の両方に使いたい
  • AT2020などから一段上げたい


5.SHURE SM7B|私は結局、このマイクに落ち着いた

いろいろ使ってきましたが、
私が声録りで最終的に気に入ったのはSM7Bです。

放送、ナレーション、ポッドキャスト、ボーカルなど、
声をしっかり録りたい場面で使われているダイナミックマイクです。

私が好きなのは、
声を近接でしっかり録りやすいこと
です。

宅録では、
「高解像度なマイクを遠くへ置く」
より、
「自分の声を近くでしっかり拾う」
方が扱いやすい場面があります。

SM7Bはそこが強いと感じています。

ただし、SM7Bだけ買っても完成しない

ここはかなり重要です。

SM7Bは出力が低めなので、
十分なゲインを確保できるオーディオインターフェースやプリアンプが必要です。

私の場合は、


SM7B
↓
Cloudlifter
↓
オーディオインターフェース

という構成で使っています。

つまり、
SM7Bは「高いマイクを一本買えば終わり」という製品ではありません。

インターフェース。

ゲイン。

マイクアーム。

距離。

まで含めて環境を作ります。

だから、
最初の一本として全員におすすめするわけではありません。

SM7Bが向いている人

  • ナレーション・ポッドキャストを本格的に続けたい
  • 声を近くで録るスタイルが合っている
  • XLR環境をすでに持っている
  • ゲイン周りまで含めて環境を作りたい


6.Behringer XM8500|まず安く試してみたい

「宅録が自分に向いているか分からない」
という段階なら、
最初から数万円のマイクを買う必要はありません。

XM8500のような安価なダイナミックマイクから試す方法もあります。

私も実際にXM8500で声を録ったことがあります。

印象としては、
高域は少し控えめ。でも声録りとして十分試せる。
というものでした。

もちろん、
高価格帯マイクとまったく同じではありません。

でも、

  • マイクを口元へ近づけて録る
  • 入力ゲインを調整する
  • 自分の声をヘッドホンで確認する

といった、
宅録の基本を覚える教材
としては面白い一本です。

XM8500が向いている人

  • 予算をできるだけ抑えたい
  • まずXLR録音を体験したい
  • 予備マイクも欲しい
  • 少し落ち着いた声の質感が好き


結局、初心者はどれを選べばいい?

一番簡単に始めたいなら「AT2020USB-X」

オーディオインターフェースを用意せず、
パソコンへ接続して宅録を始めたい人向けです。

静かな部屋でXLRを始めたいなら「AT2020」

定番のコンデンサーマイクから、
XLR録音の基本を覚えたい人に向いています。

生活音や部屋の反響が気になるなら「SM58」

近接収録を覚える意味でも使いやすい一本です。

声の情報量をもう一段上げたいなら「LCT 440 PURE」

比較的静かな録音環境を作れる人向けです。

本格的に声録りを続けたいなら「SM7B」

ただし、
マイク単体ではなく、
オーディオインターフェースやゲインまで含めたシステムで考えます。

とにかく安く試したいなら「XM8500」

まずXLR宅録を体験してみたい人に向いています。

高いマイクより先に「マイクとの距離」を覚える

初心者の宅録で、
かなり音が変わるのが距離です。

マイクを机の向こう側へ置き、
30cm、50cm離れて話す。

すると、
声だけでなく、
部屋の反響も多く入ります。

一方、
マイクを近づければ、
声と部屋鳴りの比率
を変えられます。

ただし、
近づきすぎれば、

  • ポップノイズ
  • 低音の強調
  • 口の音

なども目立ちます。

そのため、
10〜20cm前後を一つのスタート地点として、マイクごとに調整する
と分かりやすいでしょう。

SM7Bのように、
さらに近接で使いやすいマイクもあります。

LCT 440 PUREのようなコンデンサーでは、
もう少し離した方が自然な場合もあります。

「正解の距離」を暗記するのではなく、ヘッドホンで聞きながら距離を変える。

これが重要です。

マイクを真正面から少し外すだけでも変わる

「パ」
「バ」
「ポ」
などを発音すると、
強い息が前へ飛びます。

これがマイクへ直接当たると、
ボフッ
というポップノイズになります。

対策は、

  • ポップガードを使う
  • マイクを真正面から少し外す

ことです。

「声はマイクへ届くけれど、息はカプセルへ直撃しない」
位置を探します。

防音と吸音は違う

宅録でよく混同される言葉です。

防音|外から入る音・外へ出る音を遮る

例えば、

  • 自動車
  • 工事
  • 隣室の話し声
  • 生活音

など、
部屋の外との音の行き来を抑える
のが防音です。

吸音|部屋の中の反射を減らす

壁や天井へ当たって戻ってくる自分の声を抑え、
録音時の残響を少なくするのが吸音です。

リフレクションフィルターや吸音材は、
主にこちらの改善に使います。

リフレクションフィルターを置いても、外を走るトラックの音が消えるわけではありません。

ここは注意してください。

宅録なら、まず身近なもので吸音してみる

いきなり大規模な防音室を作る必要はありません。

まず、

  • 厚手のカーテン
  • ラグ
  • 布製ソファ
  • 本棚
  • 衣類

など、
硬い面ばかりにならない場所を探します。

例えば、
家具が何もない四角い部屋より、
本棚やカーテンがある部屋の方が、
声の反射が目立ちにくいことがあります。

私も昔は、
毛布などを使いながら試したことがあります。

まずは、
部屋の中で一番響かない場所を探す。

それから機材へ投資しても遅くありません。

宅録ナレーションで用意したい周辺機器

ポップガード|破裂音を防ぐ

かなり優先度が高い機材です。

破裂音を抑えるだけではなく、
口とマイクの距離を一定にする目印
にもなります。


マイクスタンド・マイクアーム|毎回同じ位置で録る

マイクを毎回同じ場所へ置けることは重要です。

手で持つと、

  • 距離が変わる
  • 振動が入る
  • 姿勢が変わる

という問題があります。

ナレーションなら、
両手を自由にして原稿を読める環境
にしておきたいところです。

ショックマウント|机や床からの振動を減らす

机、床、マイクアームから伝わる振動を減らします。

キーボード。

マウス。

机に手を置いた音。

などが気になる場合に有効です。

リフレクションフィルター|部屋の反響を抑える

部屋の反響対策の一つです。

ただし、
「これ一個で防音室になる」
とは考えないでください。

部屋全体。

マイク位置。

声との距離。

と組み合わせて使います。


ヘッドホン|録音中と録音後の確認に使う

宅録では必須に近い機材です。

録りながら、

  • ノイズ
  • 音量
  • ポップノイズ
  • 口の音

を確認します。

そして録音後は、
必ず最初から最後まで聞きます。

XLRマイクならオーディオインターフェースが必要

AT2020。

SM58。

LCT 440 PURE。

SM7B。

XM8500。

などのXLRマイクをパソコンへ録音する場合、
基本的にはオーディオインターフェースを使います。

役割は、
マイクから来た音を、パソコンで扱えるデジタル信号へ変えること
です。

さらに、

  • マイクプリアンプ
  • ヘッドホン出力
  • コンデンサーマイク用のファンタム電源

なども担います。

トビガスマルではMOTU M4も使用しています。

オーディオインターフェースについてはこちらで紹介しています。

特にSM7Bはゲインを確認する

SM7Bは、
比較的出力が小さいマイクです。

そのため、
オーディオインターフェース側で十分なゲインを確保できるか確認します。

ゲインが足りないからと、
限界まで上げる。

すると、
ノイズまで大きくなることがあります。

必要に応じて、
Cloudlifterなどのインラインプリアンプを使う方法があります。

私自身も、
SM7B+Cloudlifter
という構成を使っています。

録音レベルは「大きければ大きいほど良い」ではない

初心者の頃は、
メーターが大きく振れている方が、
良い音で録れているように感じるかもしれません。

でもデジタル録音では、
0dBFSを超えてクリップしてしまうことを避ける
ことが重要です。

大きな声を出したところでも、
まだ余裕があるくらいに設定します。

ナレーション中は、
思った以上に声量が変わります。

  • 普通に読む
  • 強調する
  • 笑う
  • 大きな声を出す

といった場面でピークが変わるからです。

本番前に、原稿の中で一番大きな声を出す部分まで試してから録音を始める。

これをおすすめします。

録音後はEQで「聞きやすい声」に整える

きれいに録音できても、
そのまま完成とは限りません。

  • 低域が少し多い
  • 声がこもる
  • サ行が強い
  • 音量差がある

といった部分を、
編集で調整します。

ただし、

悪い録音をEQだけで救おうとしない。

ことが大切です。

部屋の激しい反響。

大きな生活音。

クリップした音。

は、後処理だけでは完全に戻せないことがあります。

まず良く録る。そのあと整える。

この順番です。

人の声をEQで整える方法はこちらで詳しく解説しています。

予算別|宅録ナレーション環境の考え方

低予算でまず試したい

  • XM8500などの安価なダイナミックマイク
  • エントリークラスのオーディオインターフェース
  • XLRケーブル
  • マイクスタンド
  • ヘッドホン

まず、
自分の声をマイクで録り、ヘッドホンで確認する習慣
を作ります。

簡単に始めたい

  • AT2020USB-X
  • ポップガード
  • マイクアーム
  • ヘッドホン

USBなので、
機材構成がシンプルです。

本格的に続けたい

  • AT2020 / LCT 440 PURE / SM7Bなど
  • 十分な性能のオーディオインターフェース
  • マイクアームまたはスタンド
  • ポップガード
  • ヘッドホン
  • 部屋の吸音対策

ここまで来ると、
「マイクを買う」
というより、

録音環境を作る。

という考え方になります。

宅録ナレーションでよくある失敗

失敗1|高いマイクなら全部解決すると思う

解決しません。

反響する部屋は、
高性能なマイクほど反響まできれいに録る場合があります。

まず部屋です。

失敗2|マイクが遠すぎる

声より部屋の音が増えます。

少し近づけて、
適切な距離を探してください。

失敗3|エアコンをつけたまま録る

録っている本人は、
慣れて気にならないことがあります。

録音すると、
ずっと「ゴー」と入っている。

よくあります。

可能なら収録中だけ停止します。

失敗4|入力ゲインを上げすぎる

音量を稼ごうとして、
ゲインを上げすぎないようにします。

声の大きいところでもクリップしない余裕を作ります。

失敗5|防音と吸音を同じだと思う

吸音パネルは、
外の自動車を止めてくれません。

何の問題を解決したい機材なのか
を整理して購入します。

失敗6|録音後に確認しない

これは一番怖いです。

30分録音したあと、

  • ずっとエアコンが入っていた
  • 音が小さすぎた
  • 音が割れていた
  • ケーブルノイズが入っていた

と気づく。

本番前に30秒テスト録音。

必ず聞く。

これだけでかなり防げます。

この記事をさらに強くするなら「実際の音」を載せたい

この記事を今後さらに強くするなら、
私自身がやりたいのが、
同じ原稿を複数のマイクで録音して比較すること
です。

例えば、

合同会社トビガスマルは、岡山県新見市を拠点に映像制作を行っています。

という同じ文章を、

  • AT2020
  • SM58
  • LCT 440 PURE
  • SM7B

で収録する。

できるだけ同じ条件で録り、
加工前の音を掲載します。

そうすれば、
「高域がきれい」
「声に厚みがある」
と文章で説明するだけではなく、
読者自身の耳で判断できます。

マイクは、
人によって声との相性もあります。

最終的には、スペック表より自分の耳です。

よくある質問

Q. 宅録ナレーションならコンデンサーマイクが一番ですか?

必ずしもそうではありません。

静かで吸音された部屋なら、
コンデンサーマイクの細かな表現力を活かしやすいです。

一方、
生活音や部屋の反響が気になる場合は、
近接して使いやすいダイナミックマイクが扱いやすいこともあります。

Q. USBマイクでは仕事になりませんか?

そんなことはありません。

重要なのは、
USBかXLRかだけではなく、

  • 録音環境
  • マイク位置
  • ノイズ
  • 入力レベル

です。

USBマイクにも高品質なモデルがあります。

Q. 防音室がなくても宅録できますか?

できます。

ただし、
録音する時間、部屋、マイク位置、生活音を工夫する必要があります。

まず家の中で、
最も静かで響きにくい場所
を探してください。

Q. マイクは口から何cm離せばいいですか?

マイクによって違います。

10〜20cm程度を一つのスタート地点にし、

  • ポップノイズ
  • 低音
  • 部屋鳴り

をヘッドホンで聞きながら調整してください。

SM7Bなど、
より近接して使いやすいマイクもあります。

Q. SM7Bを買えばプロっぽい声になりますか?

SM7Bは優れたマイクですが、
声そのものや部屋を別物にしてくれる機材ではありません。

さらにSM7Bは十分なゲインを必要とするため、
オーディオインターフェースまで含めて考える必要があります。

Q. 一番おすすめを一つだけ選ぶなら?

環境によります。

  • 手軽さならAT2020USB-X
  • 静かな部屋でXLRを始めるならAT2020
  • 生活音が気になるならSM58
  • 声の情報量を重視するならLCT 440 PURE
  • 本格的に声録りを続けるならSM7B
  • まず安く試すならXM8500

という考え方です。

まとめ|マイクを選ぶより「良く録れる環境」を作る

宅録ナレーション用マイクを探していると、
つい、
「一番音が良いマイクはどれ?」
と考えてしまいます。

でも、
私がいろいろなマイクを使ってきて感じるのは、
マイクだけで音は決まらない
ということです。

  • 部屋を静かにする
  • 反響を減らす
  • マイクを適切な距離へ置く
  • ポップノイズを防ぐ
  • 入力レベルを確認する
  • 本番前にテスト録音する

そこまでできて初めて、
マイクの個性が生きます。

宅録で最初に身につけたいのは、高いマイクではなく「自分の録音環境を聞く習慣」なのかもしれません。

そのうえで、

  • 簡単に始めるならUSB
  • 長く続けるならXLR
  • 静かな部屋ならコンデンサー
  • 環境音が気になるならダイナミック

というように、
自分の環境から一本を選んでみてください。

良いナレーションは、
高価な機材から始まるとは限りません。

「言葉がきちんと届く音」を作ること。

それが一番大切です。

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