こんにちは。合同会社トビガスマル代表の廣瀬です。
弊社では、プレスリリースの作成・配信サポートも行っています。
ご相談をいただく中で、よく感じることがあります。
それは、プレスリリースと広告が混同されているということです。
「新聞に載せたいので、広告ではなくプレスリリースを出したい」
「無料で宣伝できるなら、プレスリリースの方が良いですよね」
「広告費をかけずに、メディアに取り上げてもらいたい」
こうしたお気持ちは、とてもよく分かります。
ただし、プレスリリースは無料広告ではありません。
プレスリリースは、企業や団体がメディアに向けて発信する公式な情報提供です。
一方、広告は、企業や団体が費用を支払い、伝えたい内容を自分たちの意図に沿って掲載・配信するものです。
どちらが良い、悪いという話ではありません。
役割が違います。
広告は、伝えたいメッセージをコントロールしやすい。
プレスリリースは、メディアが「これは読者・視聴者に伝える価値がある」と判断したときに、記事やニュースとして取り上げられる可能性があります。
だからこそ、プレスリリースを書くときには、売り込みではなく、ニュースとしての価値を整理することが大切です。
この記事では、プレスリリースと広告の違い、向いている場面、併用するメリット、そして地域企業や団体が広報を考えるときに大切にしたいポイントを、現場目線でまとめます。
目次
- 1 プレスリリースとは何か
- 2 広告とは何か
- 3 プレスリリースと広告の一番大きな違い
- 4 プレスリリースと広告の違いを表で整理
- 5 プレスリリースは「宣伝文」ではなく「ニュース素材」
- 6 広告が向いている場面
- 7 プレスリリースが向いている場面
- 8 周年事業は、プレスリリースと相性が良い
- 9 プレスリリースと広告は併用できる
- 10 プレスリリースを書くときの基本構成
- 11 プレスリリースでよくある失敗
- 12 動画や写真があると、プレスリリースは強くなる
- 13 岡山・新見のような地域企業こそ、プレスリリースを活用したい
- 14 プレスリリースでよくあるご相談
- 15 まとめ|プレスリリースと広告は、役割が違う
- 16 プレスリリース作成・広報発信でお悩みの方へ
プレスリリースとは何か
プレスリリースとは、企業・団体・自治体・個人事業者などが、新聞社、テレビ局、ラジオ局、Webメディアなどに向けて発信する公式な情報提供文書です。
新商品や新サービスの発表、イベント開催、周年事業、地域活動、受賞、調査結果、社会的な取り組みなどを、メディアに知らせるために使います。
大切なのは、プレスリリースの相手は、最初から一般消費者ではなく、まずはメディアであるという点です。
新聞記者、テレビ局のディレクター、Webメディアの編集者が見て、
「これは読者に知らせる価値がある」
「地域の話題として取り上げられそう」
「ニュース性がある」
「取材してみたい」
と思える内容になっている必要があります。
広告とは何か
広告とは、企業や団体が費用を支払い、テレビ、新聞、雑誌、Web、SNS、看板、チラシなどに掲載・配信する宣伝活動です。
広告の大きな特徴は、メッセージを自分たちでコントロールしやすいことです。
どの媒体に出すか。
どのエリアに出すか。
どんなデザインにするか。
どんなコピーにするか。
いつ掲載するか。
どのくらいの期間配信するか。
こうした内容を、広告主側で設計できます。
たとえば、新商品を売りたい、キャンペーンを告知したい、問い合わせを増やしたい、採用応募を増やしたいという場合、広告は非常に有効です。
特にWeb広告やSNS広告では、地域、年齢、興味関心などを絞って配信できるため、目的に合わせて運用しやすいのが特徴です。
プレスリリースと広告の一番大きな違い
プレスリリースと広告の一番大きな違いは、掲載されるかどうかを自分たちで決められるかです。
広告は、費用を支払い、媒体の審査や掲載基準を満たせば、基本的には決めた枠で掲載・配信できます。
一方、プレスリリースは、メディアに送ったからといって必ず記事になるわけではありません。
メディア側が、読者や視聴者にとって価値があると判断した場合に、取材や掲載につながります。
つまり、広告は「買う枠」。
プレスリリースは「伝える価値がある情報を届ける手段」。
この違いを理解しておくことが大切です。
プレスリリースと広告の違いを表で整理
| 項目 | プレスリリース | 広告 |
|---|---|---|
| 目的 | ニュースとしてメディアに取り上げてもらう | 商品・サービス・企業の魅力を直接訴求する |
| 掲載判断 | メディア側が判断する | 広告枠を購入して掲載する |
| 費用 | 配信自体は無料で送れる場合もあるが、作成・配信代行には費用がかかる | 媒体費・制作費・運用費がかかる |
| 信頼性 | 第三者であるメディアの記事になると信頼感が生まれやすい | 企業からの直接的な訴求として受け取られる |
| 内容のコントロール | 記事化された場合、見出しや内容はメディア側の判断になる | コピー・デザイン・掲載内容を比較的コントロールしやすい |
| 向いている内容 | 新規性・社会性・地域性・話題性がある情報 | 販売促進、キャンペーン、認知拡大、問い合わせ獲得 |
プレスリリースは「宣伝文」ではなく「ニュース素材」
プレスリリースを書くときに一番大切なのは、宣伝文にしないことです。
もちろん、自社の商品やサービスを知ってもらいたいからプレスリリースを出すのですが、メディアが見ているのは「宣伝したい気持ち」ではありません。
メディアが見ているのは、ニュースとして取り上げる理由です。
たとえば、次のような要素があると、ニュース性を整理しやすくなります。
- 地域初・業界初などの新規性
- 地域課題の解決につながる社会性
- 地元企業・団体・住民との関係性
- 周年や節目などのタイミング
- 具体的な数字や実績
- 人の想いやストーリー
- 写真や動画で伝わる分かりやすさ
「すごい商品です」
「ぜひ買ってください」
「お問い合わせください」
という文章では、広告に近くなります。
一方で、
「なぜ今この取り組みを始めるのか」
「地域にどんな意味があるのか」
「誰の課題を解決するのか」
「どんな背景があるのか」
を整理すると、プレスリリースとして読まれやすくなります。
広告が向いている場面
広告は、伝えたい内容を自分たちでコントロールしたい場合に向いています。
たとえば、次のような場面です。
- キャンペーンを確実に告知したい
- セール情報を指定した期間に出したい
- 問い合わせや資料請求を増やしたい
- 採用応募を増やしたい
- WebサイトやLPへ誘導したい
- SNSで特定のターゲットへ届けたい
- 短期間で認知を広げたい
広告の強みは、配信量やターゲットを調整しやすいことです。
Web広告であれば、クリック率、再生数、問い合わせ数などを見ながら改善できます。
動画広告であれば、Web CMやSNS広告動画を使って、短い時間でサービスの魅力を伝えることもできます。
プレスリリースが向いている場面
プレスリリースは、ニュース性がある情報をメディアに届けたい場合に向いています。
たとえば、次のような場面です。
- 新商品・新サービスを発表する
- 周年事業や記念イベントを実施する
- 地域課題に関わる取り組みを始める
- 自治体・学校・団体と連携する
- 調査結果やデータを発表する
- 受賞・認定・採択を受けた
- 地域に関係するイベントを開催する
特に岡山や新見市のような地域では、地域性のある取り組みはメディアにとって重要な情報源になります。
地元企業が新しい挑戦をする。
地域の課題を解決する取り組みを始める。
周年を機に地域へ感謝を伝える企画を行う。
こうした情報は、単なる宣伝ではなく、地域ニュースとして整理できる可能性があります。
周年事業は、プレスリリースと相性が良い
トビガスマルでは、周年動画や周年式典のご相談を多くいただきます。
その中で感じているのが、周年事業はプレスリリースと相性が良いということです。
10周年、30周年、50周年、100周年。
こうした節目には、企業や団体の歴史、地域との関わり、これからの方針を伝えるきっかけがあります。
ただ「周年を迎えました」と伝えるだけでは弱いかもしれません。
しかし、
- 創業から地域とどう関わってきたのか
- 周年を機にどんな新しい取り組みを始めるのか
- 社員やお客様、地域に向けて何を伝えたいのか
- 周年動画や記念イベントで何を発信するのか
まで整理すると、プレスリリースとしての価値が出てきます。
周年は、企業の過去を振り返るだけでなく、これからの姿を社会に伝えるタイミングでもあります。
だからこそ、周年動画、記念式典、Web CM、SNS発信、プレスリリースを組み合わせることで、節目の発信力を高めることができます。
プレスリリースと広告は併用できる
プレスリリースと広告は、どちらか一方を選ぶものではありません。
むしろ、目的によって併用することで効果が高まります。
たとえば、新サービスを発表する場合。
まずプレスリリースで、なぜこのサービスを始めるのか、どんな社会的背景があるのか、地域にどんな意味があるのかをメディアに伝えます。
そのうえで、Web広告やSNS広告を使い、サービスページや問い合わせページへ誘導します。
このようにすると、
- プレスリリースで信頼や話題性をつくる
- 広告で届けたい相手に直接訴求する
- Webサイトで詳しい情報を見てもらう
- 動画や写真で内容を分かりやすく伝える
という流れを作れます。
プレスリリースは信頼の入口。
広告は行動を促す入口。
このように役割を分けると、広報と販促がつながりやすくなります。
プレスリリースを書くときの基本構成
プレスリリースを書くときは、メディア担当者が短時間で内容を理解できる構成にすることが大切です。
基本構成は以下です。
1. タイトル
タイトルは、何のニュースなのかが一目で分かるようにします。
企業名だけでなく、何を始めるのか、どんな新規性があるのか、地域にどんな意味があるのかを入れると伝わりやすくなります。
2. リード文
リード文では、誰が、何を、いつ、どこで、なぜ行うのかを簡潔にまとめます。
長い説明よりも、最初の数行でニュースの要点が伝わることが大切です。
3. 背景
なぜこの取り組みを始めるのか、どんな課題や社会背景があるのかを説明します。
ここがあることで、単なる宣伝ではなく、ニュースとしての意味が伝わります。
4. 具体的な内容
商品、サービス、イベント、取り組みの内容を具体的に説明します。
日時、場所、対象者、価格、参加方法、特徴、実施体制など、記事を書くために必要な情報を整理します。
5. 代表コメント
代表者や担当者のコメントを入れることで、想いや背景が伝わりやすくなります。
特に地域企業の場合、代表者の言葉は記事化のきっかけになることがあります。
6. 会社概要・問い合わせ先
最後に、会社概要、所在地、代表者名、事業内容、問い合わせ先、公式サイトURLを記載します。
記者が追加取材をしたいと思ったときに、すぐ連絡できることが大切です。
プレスリリースでよくある失敗
1. 宣伝文になりすぎる
「すごい商品です」
「ぜひお買い求めください」
「お得なキャンペーンです」
こうした表現が中心になると、広告に近くなります。
プレスリリースでは、商品の魅力だけでなく、なぜニュースとして取り上げる価値があるのかを示す必要があります。
2. 何が新しいのか分からない
メディア担当者は、日々たくさんの情報を見ています。
その中で読んでもらうには、何が新しいのか、何が珍しいのか、どこに社会性があるのかを明確にする必要があります。
「新商品を発売します」だけでは弱い場合があります。
地域初、業界初、独自の取り組み、社会課題との関係、周年を機に始める新展開など、ニュースの切り口を整理することが重要です。
3. 写真や動画がない
メディアにとって、写真や動画は非常に重要です。
特にWebメディアやテレビでは、視覚的に伝わる素材があるかどうかで扱いやすさが変わります。
商品写真、代表者写真、現場写真、イベント写真、動画素材などを用意しておくと、記事化・取材化の可能性が高まります。
4. 問い合わせ先が分かりにくい
意外と多いのが、問い合わせ先が分かりにくいプレスリリースです。
担当者名、電話番号、メールアドレス、取材対応可能時間、公式サイトなどを明記しておくことが大切です。
記者が興味を持っても、すぐ連絡できなければ機会を逃してしまいます。
動画や写真があると、プレスリリースは強くなる
トビガスマルがプレスリリース支援を行う中で大切にしているのが、映像や写真との連動です。
プレスリリースは文章だけでも出せます。
しかし、写真や動画があることで、メディアにとって扱いやすい情報になります。
たとえば、
- 周年動画の一部をメディア向け素材として共有する
- 新商品やサービスの紹介動画を添える
- 代表者コメントを動画で用意する
- イベント当日の写真・動画を後日提供できるようにする
- Web CMやSNS動画と同じ素材を広報にも活用する
こうした準備があると、メディア側も内容を理解しやすくなります。
また、プレスリリースを見た人が公式サイトやSNSに来たときにも、動画があることで内容が伝わりやすくなります。
岡山・新見のような地域企業こそ、プレスリリースを活用したい
地方では、まだまだ良い取り組みが地域の外に伝わっていないことがあります。
長く続いている会社。
地域のために新しいサービスを始めた事業者。
周年を迎えた団体。
若い世代を巻き込むイベント。
地域課題に向き合うプロジェクト。
こうした活動は、きちんと整理すればニュースになる可能性があります。
大切なのは、「うちは小さな会社だからニュースにならない」と決めつけないことです。
地域メディアにとって、地元企業や団体の挑戦は大切な情報です。
ただし、伝え方が広告っぽくなってしまうと、ニュースとして扱いにくくなります。
だからこそ、第三者が見ても価値が伝わるように、背景、地域性、社会性、具体性を整理することが必要です。
プレスリリースでよくあるご相談
Q. プレスリリースを出せば必ず新聞やテレビに載りますか?
A. いいえ、必ず掲載されるわけではありません。プレスリリースはメディアへの情報提供であり、掲載や取材の判断はメディア側が行います。ただし、ニュース性、地域性、社会性、具体性を整理することで、取り上げられる可能性を高めることはできます。
Q. 広告とプレスリリースはどちらを選ぶべきですか?
A. 目的によって変わります。メッセージを確実に届けたい、問い合わせや販売につなげたい場合は広告が向いています。ニュース性のある取り組みをメディアに知らせたい場合はプレスリリースが向いています。併用することで効果が高まる場合もあります。
Q. 小さな会社でもプレスリリースを出してよいですか?
A. はい、出せます。企業規模よりも、内容にニュース性があるかが重要です。地域性、独自性、社会課題との関係、周年や新しい取り組みなど、切り口を整理することで、地域メディアに届けやすくなります。
Q. 写真や動画は必要ですか?
A. 必須ではありませんが、ある方が伝わりやすくなります。商品写真、代表者写真、現場写真、イベント写真、紹介動画などがあると、メディア担当者が内容を理解しやすくなります。
Q. 周年事業でもプレスリリースを出せますか?
A. はい、出せます。ただし「周年を迎えました」だけでは弱い場合があります。周年を機に始める新しい取り組み、地域への感謝企画、記念イベント、周年動画、今後の方針などを整理すると、ニュースとして伝えやすくなります。
まとめ|プレスリリースと広告は、役割が違う
プレスリリースと広告は、どちらも情報を届けるための手段です。
しかし、役割は違います。
広告は、費用をかけて、伝えたい相手にメッセージを届ける方法です。
プレスリリースは、ニュース性のある情報をメディアに届け、記事や取材につながる可能性をつくる方法です。
広告はコントロールしやすい。
プレスリリースは第三者に取り上げられることで信頼につながりやすい。
それぞれに強みがあります。
大切なのは、「無料で宣伝できるからプレスリリース」ではなく、内容にニュースとしての価値があるかを考えることです。
そして、必要に応じて広告、動画、SNS、Webサイト、周年事業、イベントを組み合わせることで、情報はより届きやすくなります。
プレスリリース作成・広報発信でお悩みの方へ
トビガスマルでは、岡山県新見市を拠点に、プレスリリース作成・配信サポート、動画制作、Web CM、SNS発信、周年事業の広報支援を行っています。
- 新商品・新サービスのプレスリリース
- 周年事業・記念イベントの広報発信
- 地域企業・団体のメディア向け資料作成
- 新聞・テレビ・Webメディア向けの情報整理
- プレスリリースと連動した写真・動画制作
- Web CMやSNS広告との併用提案
「プレスリリースを出したいけれど、何を書けばよいか分からない」
「広告とプレスリリースのどちらが合っているか相談したい」
「周年事業をメディアにも届けたい」
「動画や写真も含めて広報を考えたい」
そのような段階からご相談いただけます。
情報を、ただの宣伝で終わらせず、社会や地域に伝わるニュースとして整理する。
そのお手伝いができればと思います。
コメント