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周年事業

看護協会・看護団体の周年で看護の歴史をどう残す?地域を支えた看護職を主役にする記念事業

看護協会や看護団体の周年事業では、記念式典や記念誌を作ることがあります。

創立記念式典を開く。

功労者を表彰する。

歴代会長や役員を紹介する。

協会の沿革を年表にまとめる。

過去の写真を掲載する。

記念誌を発行する。

もちろん、それは大切です。

協会がどのように設立され、どのような活動を続けてきたのかを記録することは、周年事業の重要な役割です。

しかし、看護協会の周年で残せる歴史は、協会の出来事だけではありません。

地域の病院で長く働いてきた看護師。

在宅療養を支えてきた訪問看護師。

地域住民の健康を守ってきた保健師。

命の誕生に立ち会ってきた助産師。

看護職を育ててきた教育者。

災害支援に携わった看護職。

こうした一人ひとりの経験も、その地域の看護の歴史です。

そこで、周年の記録方法を少し変えてみます。

協会の50年史を作るだけでなく、地域の看護を支えてきた50人を残す。

50周年なら「地域を支えた50人の看護」。

一人ひとりを取材し、記事、写真、動画として記録することで、周年を地域医療のアーカイブにすることができます。

この記事では、看護協会・看護団体の周年で、看護職を主役にした記念事業を企画する考え方、人選、インタビュー、周年動画、記念誌、周年サイトへの展開まで解説します。

看護協会の周年は、協会の歴史を残すだけではもったいない

看護協会の周年では、協会の沿革や活動の歴史を整理することがあります。

  • 協会設立の経緯
  • 歴代会長・役員
  • 会員数の推移
  • 研修・教育事業
  • 地域活動
  • 看護を取り巻く制度の変化
  • 災害時の活動
  • 節目となった出来事

こうした記録は必要です。

50年、60年と続いてきた協会の歩みを整理し、次の世代へ伝えることは周年事業の基本です。

ただし、組織の出来事だけを記録すると、実際に地域で看護を担ってきた人たちの経験が残らないことがあります。

病院が開設された年月は資料に残ります。

訪問看護ステーションができた年月も記録できます。

しかし、その時代に現場で働いていた看護職が何を考え、どのような課題に向き合っていたのかは、本人に話を聞かなければ残りません。

だからこそ、周年を機に看護職へのインタビューを行います。

協会の歴史と一緒に、地域で看護を担ってきた人の経験も残す。

そうすることで、周年記録の内容が広がります。

一般的な周年記録 看護職を主役にした周年記録 周年後に残るもの
協会の沿革を掲載する 地域で働いてきた看護職を取材する 現場の経験・記憶
歴代会長を紹介する さまざまな職種・世代を紹介する 地域の看護の多様性
出来事を年表にする 出来事を経験した本人に話を聞く 当時の背景や考え
過去写真を掲載する 現在の姿と昔の写真を一緒に残す 過去と現在のつながり
協会史を一冊にまとめる 記事・動画・Webにも展開する 地域に開かれた看護の記録

50周年なら「地域を支えた50人の看護」を残す

周年年数に合わせて、取材する人数を決める方法があります。

50周年なら50人。

60周年なら60人。

例えば「創立50周年記念 地域を支えた50人の看護」という企画です。

地域で看護に携わってきた人を選び、一人ずつ取材します。

一人につき大規模な取材を行う必要はありません。

例えば、次のような形で残すことができます。

  • 本人の写真
  • 800~1,500文字程度のインタビュー記事
  • 1~3分程度のインタビュー動画
  • 経歴・職種・勤務領域
  • 本人を象徴する一言

50人分を集めると、さまざまな時代、地域、職種から看護の歴史を見ることができます。

周年記念誌だけでなく、周年サイトや式典映像にも展開できます。

なぜ看護協会の周年と人物インタビューは相性がいいのか

看護の仕事には、統計や年表だけでは残しにくいものがあります。

患者との関わり。

家族への支援。

地域で働いた経験。

新人を育てた経験。

働き方の変化。

災害時の対応。

看護を続けてきた理由。

こうした経験は、本人の言葉で残すことで初めて伝わります。

一人の証言から時代の変化が見える

例えば、40年間働いてきた看護師に「新人だった頃と現在では、何が変わりましたか」と聞きます。

すると、医療技術、働き方、教育、患者との関係、地域医療など、さまざまな変化が見えてきます。

逆に、「昔から変わらないことは何ですか」と聞くこともできます。

そこから、時代が変わっても受け継がれている看護の考え方が見えてきます。

こうした証言を複数集めることで、年表とは違った形で地域の看護史を残すことができます。

「50人」は誰を選ぶのか

この企画では、人選が重要です。

会長、役員、看護部長など、役職者だけで構成すると、従来の周年人物紹介とあまり変わりません。

地域の看護を幅広く伝えるためには、職種、地域、年代、勤務領域を分けて考えます。

病院で働いてきた看護師

急性期、慢性期、救急、手術室、外来、精神科、小児科など、同じ看護師でも仕事内容はさまざまです。

大規模病院だけでなく、中小病院や診療所で働いてきた人も候補になります。

訪問看護師

訪問看護では、利用者の生活の場に入り、在宅療養を支えます。

地域医療を記録するうえでも重要な仕事です。

訪問看護が地域にどのように広がってきたのか、現場では何が変わってきたのかを聞くことができます。

保健師

保健師は、地域住民の健康づくりや母子保健、高齢者支援、感染症対応などに関わっています。

病院とは違う視点から、地域の健康を支えてきた歴史を残すことができます。

助産師

助産師の仕事からは、出産や子育てを取り巻く環境の変化も見えてきます。

地域で長く活動してきた助産師がいれば、周年を機に経験を聞いておくことにも意味があります。

災害支援に携わった看護職

災害支援の経験を持つ看護職がいれば、その活動も地域の看護史として残すことができます。

災害時に何が求められたのか。

現場でどのような判断をしたのか。

平時の看護と何が違ったのか。

こうした経験は、将来の看護職にとっても参考になる記録です。

看護教育に携わってきた人

看護学校や大学などで看護職を育ててきた人も候補になります。

教育に携わった人を取材すると、看護学生の変化、教育方法の変化、地域で必要とされる看護職の変化などを聞くことができます。

ナースセンター・復職支援に携わる人

看護職と職場をつなぐ就業支援や復職支援も、地域の看護を支える仕事です。

現場で働く看護職だけではなく、看護職が働き続けるための支援に携わってきた人も対象にできます。

新人・若手看護師

周年だからといって、ベテランだけを選ぶ必要はありません。

新人や若手看護師も入れることで、これまでの看護とこれからの看護を一つの企画で見せることができます。

50周年なら、50人目を「今年看護師になった人」にする方法もあります。

次の50年につながる人物として紹介できます。

50人をどう選べば偏らないか

候補者を思いついた順に選ぶと、特定の病院や役職に偏ることがあります。

あらかじめカテゴリーを決めてから候補者を出すと整理しやすくなります。

例えば50人の場合は、次のような分け方が考えられます。

  • 病院看護:15人
  • 訪問看護・在宅:6人
  • 保健師:5人
  • 助産師:5人
  • 介護・福祉領域:4人
  • 看護教育:4人
  • 災害支援・地域活動:3人
  • 復職支援・ナースセンター:3人
  • 新人・若手:5人

これは一例です。

地域によって医療環境や看護職の構成は異なるため、実情に合わせて調整します。

人選では、次の項目も確認しましょう。

  • 地域
  • 年代
  • 職種
  • 勤務領域
  • キャリア年数
  • 現役・退職者
  • 都市部・中山間地域などの地域特性

50人全体で地域の看護を表現するという考え方が大切です。

役職者だけの50人にしない

周年記念事業では、功労者や役職者が中心になりやすいです。

もちろん、協会や地域医療を支えてきた役員、看護部長などを紹介することには意味があります。

ただし「地域を支えた50人の看護」という企画であれば、普段は表に出にくい人にも目を向けましょう。

  • 長年同じ地域で働いてきた看護師
  • 中山間地域で看護に携わってきた人
  • 訪問看護の立ち上げに関わった人
  • 新人教育を長く担当してきた人
  • 一度離職し、看護職へ復職した人
  • 介護施設や福祉施設で働いてきた人
  • 地域住民の健康相談を続けてきた保健師

こうした人を探すこと自体が、地域の看護を振り返る作業になります。

インタビューでは何を聞くのか

人物紹介を作るときは、経歴だけを聞かないことが大切です。

「勤務先」「役職」「勤続年数」だけでは、その人がどのような看護をしてきたのかまでは分かりません。

経験や考え方が見える質問を用意します。

インタビュー質問例

  • なぜ看護の道を選びましたか?
  • 新人時代はどんな看護師でしたか?
  • これまでどんな場所で働いてきましたか?
  • 忘れられない仕事の経験はありますか?
  • 看護を続けてきた理由は何ですか?
  • 昔と現在で看護はどう変わりましたか?
  • 逆に、変わっていないと感じることはありますか?
  • 地域医療はどのように変化しましたか?
  • これからの看護職に伝えたいことはありますか?
  • 10年後の地域の看護に期待することは何ですか?

その人だけに聞く質問も用意する

全員に同じ質問だけをすると、記事の内容が似てしまうことがあります。

共通質問に加えて、その人の経験に合わせた質問を用意しましょう。

例えば、次のような質問です。

  • この地域を30年間訪問してきて、何が変わりましたか?
  • 訪問看護を始めた頃は、どのような状況でしたか?
  • 初めて災害支援へ参加したときのことを覚えていますか?
  • 長く新人教育を担当してきて、若い看護師に伝えたいことは何ですか?
  • 助産師として働く中で、出産を取り巻く環境はどう変わりましたか?

その人にしか答えられない質問を入れることで、一人ひとりの記事に違いが出ます。

周年動画のインタビュー質問については、こちらの記事も参考になります。

一人ひとりの言葉を短く残す

50人を紹介する場合、すべての記事を最初から最後まで読んでもらえるとは限りません。

そこで、一人につき一つ、その人を象徴する言葉を掲載する方法があります。

インタビューの中から、看護への考え方や仕事への思いが表れている言葉を選びます。

例えば、

  • 看護を続けてきた理由
  • 患者との向き合い方
  • 地域で働く意味
  • 若手へのメッセージ
  • これからの看護への希望

などです。

周年サイトに50人の顔写真と言葉を一覧で掲載すれば、短時間でも企画の全体像を理解してもらえます。

重要なのは、制作側で言葉を作るのではなく、取材の中から本人の言葉を見つけることです。

50人のインタビュー動画を作る

人物インタビューは、動画にも展開できます。

一人1~3分程度の短編動画であれば、周年サイトやSNSにも掲載しやすくなります。

動画の構成例

  • 本人の仕事風景
  • 名前・職種・勤務領域
  • インタビュー
  • 過去の写真
  • 本人を象徴する言葉

50本の動画を個別に公開し、その映像を使って周年式典用の一本の動画を作ることもできます。

例えば「私にとって看護とは?」という同じ質問を50人に行います。

一人ひとりの回答を数秒ずつつなぐだけでも、地域の看護を伝える周年映像になります。

一人5秒なら、50人でも約4分です。

長編インタビューをそのまま上映するのではなく、式典ではダイジェストにし、詳しい内容は周年サイトで見てもらう方法が使いやすいです。

周年動画の基本的な考え方については、こちらの記事も参考になります。

周年サイトに「50人の看護」を掲載する

50人のインタビューを長く残すなら、周年サイトとの相性が良いです。

例えば、50人の顔写真を一覧で掲載し、クリックすると個別ページが開く構成にします。

個別ページには、次のような内容を掲載します。

  • プロフィール
  • インタビュー記事
  • インタビュー動画
  • 過去写真
  • 本人の言葉

職種別に見られるようにする

人数が多い場合は、カテゴリーを設定すると見やすくなります。

  • 看護師
  • 保健師
  • 助産師
  • 訪問看護
  • 看護教育
  • 災害支援
  • 若手看護職

地域別に見られるようにする

都道府県全体の看護協会であれば、地域別に人物を紹介する方法もあります。

県北、県南、都市部、中山間地域など、地域ごとの看護の違いも見えてきます。

世代別に見られるようにする

20代、30代、40代、50代、60代以上など、世代ごとに人物を探せるようにする方法もあります。

同じ質問への回答を世代別に見ることで、看護の変化や継承も伝えられます。

周年サイトの基本的な作り方については、こちらの記事も参考になります。

周年記念誌にも「50人の看護」を残す

人物インタビューは、周年記念誌にも展開できます。

従来の沿革や歴代役員の記録をなくす必要はありません。

協会の歴史と人物の記録を組み合わせます。

記念誌の構成例

  • 第1章|協会50年の歩み
  • 第2章|地域を支えた50人の看護
  • 第3章|写真で見る地域の看護
  • 第4章|現在の看護と地域医療
  • 第5章|次の10年を担う看護職

このように構成すると、「過去の記録」と「現在働いている人」を一冊の中でつなぐことができます。

人物ページには、インタビュー記事だけでなく、過去写真、現在の写真、本人の言葉、QRコードなどを掲載する方法もあります。

QRコードから周年サイトの動画へ誘導すれば、紙とWebを組み合わせた記念誌になります。

周年記念誌については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

昔の写真と現在の姿を一緒に残す

ベテラン看護職を取材するときは、昔の写真も探してもらいましょう。

  • 新人時代の写真
  • 昔の病棟
  • 当時の制服
  • 研修会
  • 地域活動
  • 訪問看護を始めた頃の写真
  • 看護学校時代の写真

昔の写真と現在の本人を一緒に掲載すると、時間の変化が伝わりやすくなります。

動画取材では、昔の写真を本人に見てもらいながら話を聞く方法もあります。

「この写真はいつ頃ですか?」

「この頃はどんな仕事をしていましたか?」

「当時と現在では何が違いますか?」

写真を見ながら質問することで、当時の記憶を思い出しやすくなります。

写真を集める場合は、提供者、撮影時期、撮影場所、写っている人物、利用許諾なども記録しておきましょう。

50人を一年かけて紹介する

50人分の記事や動画を、周年式典の日にすべて公開する必要はありません。

周年イヤーを使って、順次公開する方法があります。

例えば毎週一人ずつ紹介します。

  • 地域を支えた50人の看護 #01
  • 地域を支えた50人の看護 #02
  • 地域を支えた50人の看護 #03

と続けていきます。

毎週公開すれば、周年の情報を一年間発信できます。

取材された本人の所属施設からも共有してもらいやすくなります。

病院。

訪問看護ステーション。

看護学校や大学。

自治体。

地域団体。

さまざまな場所から周年企画を広げることができます。

一日だけの周年式典ではなく、一年間を通した周年プロジェクトにできる点もメリットです。

周年式典で50人の言葉を紹介する

「50人の看護」は、周年式典にも展開できます。

式典では、50人すべてのインタビューを長く上映する必要はありません。

例えば一人につき数秒ずつ、印象的な言葉をつなぎます。

構成例は次の通りです。

  • 協会50年の歴史写真
  • ベテラン看護師の言葉
  • 訪問看護師の言葉
  • 保健師・助産師の言葉
  • 看護教育者の言葉
  • 若手看護師の言葉
  • 新人看護師から未来へのメッセージ

年表を映像で読み上げるだけではなく、看護職本人の言葉を使って50年を振り返ることができます。

式典では短いダイジェストを上映し、詳細なインタビューは周年サイトへ誘導する方法もあります。

式典の進行表や司会台本を考える場合は、こちらの記事も参考になります。

地元メディアに伝わる周年企画にする

看護協会の周年は、地域メディアにも伝えやすいテーマです。

ただし、「創立50周年記念式典を開催しました」だけでは、協会関係者向けの記事になりやすいです。

地域で働く人を主役にすると、ニュースの切り口が増えます。

メディアに伝えやすい切り口

  • 50周年を記念して地域の看護職50人を取材
  • 40年間地域医療を支えた看護師の経験を記録
  • 県内の訪問看護師・保健師・助産師を紹介
  • 20代から70代までが語る「私にとって看護とは」
  • 新人からベテランまで50人のインタビュー動画を公開
  • 周年を機に地域の看護の歴史をデジタルアーカイブ化

人物が見える企画は、地域紙やテレビなどでも取材の切り口を作りやすくなります。

特定地域の看護職を地元紙が紹介する。

長年地域医療を支えてきた看護師をテレビが取材する。

周年サイトの公開をニュースとして紹介する。

こうした展開も考えられます。

周年を協会内部の出来事だけで終わらせず、地域医療の記録として発信することが重要です。

プレスリリースについてはこちらの記事も参考になります。

患者・利用者の個人情報には注意する

看護職へのインタビューでは、患者や利用者とのエピソードが出てくることがあります。

周年サイトや記念誌、動画として公開する場合は、個人情報やプライバシーへの配慮が必要です。

  • 患者・利用者を特定できる情報を掲載しない
  • 医療情報を安易に公開しない
  • 写真や動画への映り込みを確認する
  • 必要な撮影・掲載許諾を確認する
  • 所属施設のルールを確認する
  • 取材対象者に公開媒体を事前に説明する

企画の中心は、患者のエピソードそのものではありません。

看護職本人が、どのような環境で働き、何を考え、どのように看護を続けてきたのかを記録します。

取材した写真・動画・音声を周年後にも残す

50人を取材すると、多くの資料が集まります。

  • インタビュー映像
  • インタビュー音声
  • 文字起こし
  • 現在の写真
  • 過去の写真
  • プロフィール
  • 記事原稿
  • 完成動画

完成した記念誌や動画だけを保存するのではなく、元の取材データも整理しておきましょう。

周年時には「現在の記録」でも、10年後、20年後には貴重な歴史資料になります。

誰をいつ取材したのか。

どの写真を誰から提供してもらったのか。

どこまで二次利用できるのか。

こうした情報も一緒に管理しておくと、次の周年でも活用できます。

周年事業の写真・動画・資料を保存する方法については、こちらの記事も参考になります。

「地域を支えた50人の看護」を企画する手順

人物を主役にした周年企画は、いきなり50人へ取材を始めると進行管理が難しくなります。

目的、人選、質問、撮影、公開方法を整理してから進めましょう。

STEP1|周年で何を残すか決める

最初に、この企画の目的を決めます。

  • 地域の看護史を残したい
  • ベテラン看護職の経験を記録したい
  • 看護の仕事を地域住民に伝えたい
  • 若い看護職へ先輩の経験を残したい
  • 看護職の多様なキャリアを紹介したい

目的によって、選ぶ人物や質問内容が変わります。

STEP2|人物カテゴリーを決める

病院、訪問看護、保健師、助産師、看護教育、災害支援、若手など、取材する分野を整理します。

地域や年代の偏りも確認します。

STEP3|候補者を多めに出す

50人を取材する場合でも、最初から50人だけを決める必要はありません。

各地域、医療機関、施設、学校などから推薦を募り、候補者を多めに出します。

例えば70人、80人程度の候補者を挙げ、その中から地域、年代、職種のバランスを見ながら選ぶ方法があります。

STEP4|質問と撮影方法を統一する

全員に聞く共通質問を決めます。

写真の撮り方、動画の長さ、記事の文字数などもある程度統一しておくと、50人を一覧にしたときに見やすくなります。

例えば、

  • インタビュー時間は30~60分
  • 記事は800~1,500文字
  • 個別動画は1~3分
  • 現在の人物写真を撮影する
  • 可能であれば過去写真も提供してもらう

といった基本ルールを決めておきます。

STEP5|3~5人で試してみる

最初から50人すべてを取材せず、まず数人で試す方法がおすすめです。

取材時間。

撮影時間。

質問数。

記事の長さ。

動画の長さ。

確認・校正の方法。

実際に数人制作すると、必要な工程が見えてきます。

STEP6|周年サイトで順次公開する

完成した記事や動画から順次公開します。

一年間を通して発信すれば、周年そのものを継続的にPRできます。

毎週公開する場合は、年間の公開スケジュールもあらかじめ作っておきましょう。

STEP7|記念誌・周年動画へ展開する

Web用、記念誌用、動画用に別々の取材をする必要はありません。

一度の取材で写真、動画、音声、記事素材を残し、複数媒体へ展開します。

同じ素材を活用することで、周年事業全体の内容にも統一感が出ます。

STEP8|周年式典で全体を発表する

50人のインタビューをまとめた映像や展示を作り、周年式典で紹介します。

周年イヤーを通して集めた看護職の声を、式典で一つの記録として見せることができます。

看護職を主役にした周年事業チェックリスト

最後に、「地域を支えた50人の看護」を企画するときのチェックリストをまとめます。

  • 協会の沿革だけで周年記録を終わらせていないか
  • 地域で働いてきた看護職の声を残すか
  • 役職者だけの人選になっていないか
  • 病院以外で働く看護職も入っているか
  • 訪問看護師を候補にしているか
  • 保健師・助産師を候補にしているか
  • 看護教育に携わった人を候補にしているか
  • 災害支援や地域活動の経験者を検討したか
  • ベテランだけでなく若手も入っているか
  • 地域や年代に偏りがないか
  • 全員への共通質問を決めているか
  • 一人ひとりの個別質問も考えているか
  • 写真だけでなく動画や音声も残すか
  • 周年サイトに掲載できる設計になっているか
  • 記念誌へ展開できるか
  • 周年式典で紹介する方法を考えているか
  • 個人情報・撮影許諾を確認しているか
  • 元の写真・動画・音声を保存する方法を決めているか

このチェックをしておくと、周年記録が協会の沿革だけで終わりにくくなります。

よくある質問

Q. 50周年なら必ず50人を取材する必要がありますか?

A. 必ずしも50人である必要はありません。20人、30人でも企画は成立します。ただし、「50周年だから50人」という設定は分かりやすく、周年企画の象徴にしやすいメリットがあります。

Q. 協会の沿革や年表は掲載しなくてもよいですか?

A. 沿革や年表も重要な周年記録です。人物インタビューだけにするのではなく、協会の歴史と看護職の証言を組み合わせることで、組織と現場の両方から歴史を残すことができます。

Q. どんな看護職を選べばよいですか?

A. 役職や知名度だけではなく、地域、年代、職種、勤務領域、キャリア年数などのバランスを見ながら選びます。看護師だけでなく、保健師、助産師、訪問看護師、看護教育者、災害支援に携わった人、若手看護職なども候補になります。

Q. インタビュー記事と動画は両方作った方がよいですか?

A. 可能であれば両方残すことをおすすめします。記事は情報を整理して残しやすく、動画は本人の声や表情まで記録できます。一度の取材から周年サイト、記念誌、SNS、周年式典へ展開することもできます。

Q. 50人分の動画は長くなりませんか?

A. 一人1~3分程度の個別動画として公開し、周年式典では印象的な言葉だけを数秒ずつまとめたダイジェスト動画にする方法があります。詳しいインタビューは周年サイトで見てもらう設計にすると使いやすくなります。

Q. 患者とのエピソードを掲載してもよいですか?

A. 患者や利用者を特定できる情報、医療情報、写真などの取り扱いには十分な注意が必要です。必要な許諾や所属施設のルールを確認し、基本的には看護職本人の経験や考え方を中心に構成します。

Q. 取材した内容は周年後にも使えますか?

A. 周年サイト、看護職のキャリア紹介、学校向け広報、研修、採用・人材確保の広報などに活用できます。取材時に利用目的や公開範囲を整理し、必要な同意を得ておくことが大切です。

まとめ|看護協会の周年で、地域を支えてきた人の記録を残す

看護協会・看護団体の周年では、式典、功労者表彰、沿革整理、記念誌などを行うことがあります。

それは大切です。

協会の歩みを整理し、これまで活動を支えてきた人たちへの感謝を伝えることは、周年事業の基本です。

しかし、周年で残せるのは協会の出来事だけではありません。

地域の病院で働いてきた看護師。

在宅療養を支えてきた訪問看護師。

地域住民を支えてきた保健師。

命の誕生に関わってきた助産師。

看護職を育ててきた教育者。

災害支援に携わった看護職。

そして、これから地域の看護を担う若手看護職。

こうした一人ひとりの経験も、地域の看護の歴史です。

50周年なら「地域を支えた50人の看護」を残す。

取材した内容を記事、写真、動画、記念誌、周年サイトに展開すれば、周年式典が終わった後にも記録が残ります。

看護協会の周年を、協会の歴史だけでなく、地域で看護を担ってきた人たちの歴史を残す機会にすることができます。

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人物を主役にした周年事業は、取材して終わりではありません。

看護職一人ひとりの写真、言葉、映像、過去資料を整理し、周年動画・記念誌・周年サイトへ展開することで、地域の看護の記録として長く残すことができます。

  • 看護協会の周年記念事業を企画したい
  • 協会史だけではない記念誌を作りたい
  • 地域を支えてきた看護職を取材したい
  • ベテラン看護師の経験を映像で残したい
  • 50人の看護職を紹介する周年企画を作りたい
  • インタビューを周年動画にしたい
  • 周年サイトに看護職の記録を残したい
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そのような段階からご相談いただけます。

誰を取材するか、何を聞くか、どの媒体に残すかという企画段階から、周年全体を整理することができます。

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