こんにちは。合同会社トビガスマル代表の廣瀬です。
トビガスマルでは、周年動画制作、記念式典の演出、上映サポート、ライブ配信、周年サイト制作など、企業や団体の周年事業をサポートしています。
周年イベントを考えるとき、多くの担当者が最初に悩むのが「誰に向けて行うべきか」という点です。
周年イベントは、対象者によって目的も内容も大きく変わります。この記事では、社員・顧客・取引先・地域など、対象者別に周年イベントの目的設計を解説します。
周年イベントは、会社や団体にとって大切な節目です。
創業10周年。
30周年。
50周年。
100周年。
こうした節目を迎えると、「せっかくだから何かイベントをしよう」「記念式典を開こう」「周年動画を作ろう」という話が出てきます。
しかし、周年イベントを成功させるうえで最初に考えるべきことは、会場でも、料理でも、記念品でもありません。
まず考えるべきなのは、誰に向けて行う周年イベントなのかということです。
社員に向けて行う周年イベントと、顧客に向けて行う周年イベントでは、伝えるべき内容が違います。
取引先に向けて行う周年イベントと、地域に向けて行う周年イベントでも、企画の方向性は変わります。
社員向けであれば、会社の歩みを共有し、一体感を高めることが大切です。
顧客向けであれば、これまでの感謝と、これからも選ばれる理由を伝えることが大切です。
取引先向けであれば、信頼関係や継続性を示すことが重要になります。
地域向けであれば、地域に支えられてきたことへの感謝や、今後の地域貢献を伝えることが大切です。
このように、周年イベントは「誰に向けるか」で設計が変わります。
対象者を決めずに進めてしまうと、内容がぼやけます。
誰にも失礼がないように、全員に向けて作ろうとすると、結果的に誰にも強く届かないイベントになることもあります。
周年イベントは、全員に関係する行事でありながら、設計の段階では主な対象者を明確にする必要があります。
この記事では、周年イベントを誰に向けて行うべきか、対象者別の目的設計、企画内容、周年動画の作り方、よくある失敗まで整理します。
目次
- 1 周年イベントは誰に向けて行うべきか
- 2 周年イベントの対象者を決める前に整理したいこと
- 3 社員向け周年イベントの目的と設計
- 4 顧客向け周年イベントの目的と設計
- 5 取引先向け周年イベントの目的と設計
- 6 地域向け周年イベントの目的と設計
- 7 OB・OGや歴代関係者向け周年イベントの目的と設計
- 8 採用候補者に向けた周年発信の考え方
- 9 対象者別に変わる周年イベントの内容
- 10 対象者別に変わる周年動画の作り方
- 11 対象者が複数いる場合の優先順位の決め方
- 12 周年イベントでよくある失敗
- 13 周年イベントの目的設計シート
- 14 まとめ|周年イベントは「誰に何を届けるか」で設計が変わる
- 15 周年イベント・周年動画・記念式典をご検討中の方へ
周年イベントは誰に向けて行うべきか
周年イベントは、会社や団体に関わる多くの人に向けて行うものです。
しかし、実際に企画を考えるときは、最初にメインとなる対象者を決めることが重要です。
対象者を決めることで、イベントの目的、内容、招待者、演出、動画、記念品、発信方法まで決めやすくなります。
対象者によって周年イベントの目的は変わる
周年イベントの対象者には、さまざまな人がいます。
- 社員
- 役員
- 顧客
- 取引先
- 協力会社
- OB・OG
- 地域住民
- 行政・団体関係者
- 採用候補者
- 家族
これらの人たち全員に向けて周年イベントを行うこともあります。
しかし、全員に同じメッセージを届けようとすると、企画が広がりすぎることがあります。
社員に伝えたいことと、顧客に伝えたいことは同じではありません。
社員には、会社の歩みや理念、これからの方針を共有したいかもしれません。
顧客には、これまでの感謝と、今後も信頼してもらえる理由を伝えたいかもしれません。
取引先には、長年の協力関係への感謝と、今後の連携を伝えたいかもしれません。
地域には、支えられてきたことへの感謝と、これからの地域貢献を伝えたいかもしれません。
つまり、周年イベントは対象者によって目的が変わります。
目的が変われば、内容も変わります。
全員に向ける場合でも、主役を決めることが大切
周年イベントは、社員も顧客も取引先も地域も関係する場合があります。
その場合でも、主役を決めることが大切です。
たとえば、社員を主役にする周年イベントであれば、社員インタビューや永年勤続表彰、社内の歩みを振り返る動画が中心になります。
顧客を主役にする周年イベントであれば、お客様への感謝、導入事例、これまでの支援への御礼が中心になります。
取引先を主役にする周年イベントであれば、来賓挨拶、感謝状贈呈、協力関係の歩みが中心になります。
地域を主役にする周年イベントであれば、地域参加型企画、地域の歴史とのつながり、地元への感謝が中心になります。
主役を決めることで、イベントの軸ができます。
全員に向けることはできます。
しかし、全員を同じ熱量で主役にしようとすると、イベントの印象が薄くなることがあります。
誰に何を届けたいかを先に決める
周年イベントでは、「何をするか」よりも先に、「誰に何を届けたいか」を決めるべきです。
記念式典を行う。
周年動画を作る。
ノベルティを配る。
周年サイトを公開する。
記念誌を作る。
これらはすべて手段です。
大切なのは、その手段を通じて誰に何を届けたいのかです。
たとえば、
- 社員に、会社の歩みと誇りを届けたい
- 顧客に、これまでの感謝と今後の安心感を届けたい
- 取引先に、信頼関係を大切にする姿勢を届けたい
- 地域に、支えられてきた感謝と今後の貢献を届けたい
- 採用候補者に、会社の人や文化を届けたい
このように整理すると、周年イベントの方向性が明確になります。
周年イベントの対象者を決める前に整理したいこと
周年イベントの対象者を決める前に、いくつか整理しておきたいことがあります。
いきなり「誰を呼ぶか」から考えるのではなく、周年事業全体の目的から考えることが大切です。
周年で一番伝えたいことは何か
まず考えるべきは、今回の周年で一番伝えたいことです。
感謝なのか。
歴史なのか。
未来への方針なのか。
社員へのメッセージなのか。
顧客への約束なのか。
地域への貢献なのか。
ここが決まっていないと、対象者も決まりません。
たとえば、今回の周年で一番伝えたいことが「社員への感謝」であれば、社員向けの周年イベントにするべきです。
一方で、「顧客や取引先への感謝」を中心にしたいなら、社外向けの記念式典や感謝イベントが合います。
「地域とともに歩んできた歴史」を伝えたいなら、地域向けの公開イベントや記念上映会が合うかもしれません。
周年イベントは、伝えたいことから逆算して対象者を決めることが大切です。
誰に感謝を伝えたいのか
周年イベントの中心にあるのは、多くの場合「感謝」です。
会社が続いてきた背景には、必ず支えてくれた人がいます。
社員。
お客様。
取引先。
協力会社。
地域。
OB・OG。
歴代の関係者。
周年イベントでは、誰に感謝を伝えたいのかを明確にしましょう。
感謝を伝える相手によって、イベントの内容は変わります。
社員に感謝を伝えるなら、社員表彰やインタビューが有効です。
顧客に感謝を伝えるなら、招待式典や特別企画が考えられます。
取引先に感謝を伝えるなら、来賓挨拶や感謝状贈呈も合います。
地域に感謝を伝えるなら、地域参加型イベントや地元団体との連携が考えられます。
誰に会社の未来を共有したいのか
周年イベントは、過去を振り返るだけではありません。
未来を共有する場でもあります。
次の10年に向けて、誰に会社の方針を伝えたいのか。
社員に伝えたいのか。
顧客に伝えたいのか。
取引先に伝えたいのか。
地域に伝えたいのか。
採用候補者に伝えたいのか。
未来を共有する相手によって、メッセージの内容も変わります。
社員向けであれば、会社のビジョンやこれからの働き方が中心になります。
顧客向けであれば、今後の商品・サービスの方向性が中心になります。
取引先向けであれば、継続的な協力関係や事業展開が中心になります。
地域向けであれば、地域貢献や地元での役割が中心になります。
式典後に何を残したいのか
周年イベントは、当日だけで終わらせないことが大切です。
式典後に何を残すかによって、対象者の考え方も変わります。
たとえば、社員向けに残したいなら、社員インタビュー動画や社内共有用の記録映像が重要になります。
顧客向けに残したいなら、周年サイトや感謝メッセージ動画が有効です。
取引先向けに残したいなら、式典レポートや記念写真が役立ちます。
採用候補者向けに残したいなら、社員の声や会社の歴史を紹介するコンテンツが使えます。
式典後にどのように活用したいかを考えることで、周年イベントの対象者も見えてきます。
社内向けと社外向けを分けるべきか
周年イベントでは、社内向けと社外向けを分けた方が良い場合があります。
社員に向けて本音で語りたい内容と、顧客や取引先に向けて発信する内容は違うことがあります。
たとえば、社員向けには、過去の苦労や組織の変化、これからの課題まで共有したい場合があります。
一方で、社外向けには、感謝、信頼、これからの方針を中心に伝えた方が良い場合があります。
無理に一つのイベントで全てを伝えようとせず、社内向け式典と社外向け発信を分ける選択肢もあります。
社員向け周年イベントの目的と設計
社員向けの周年イベントは、会社の歩みを共有し、社員の一体感を高めることが目的になります。
社内の節目として行う周年イベントでは、豪華さよりも「自分たちの会社の時間だった」と感じられる設計が大切です。
社員に会社の歩みを共有する
社員向け周年イベントでは、会社の歴史を共有することが重要です。
創業時の話。
最初の商品やサービス。
大きな転機。
苦しかった時期。
支えてくれたお客様。
現在に至るまでの変化。
こうした歩みを知ることで、社員は自分たちの仕事が会社の歴史の中にあることを実感できます。
特に、若手社員や中途入社社員にとって、会社の過去を知る機会は貴重です。
若手社員に創業の想いや歴史を伝える
会社が長く続くほど、創業時を知る社員は少なくなります。
創業者の想い。
最初のお客様との関係。
地域とのつながり。
事業を続けてきた理由。
こうした話は、日常業務の中ではなかなか共有されません。
周年イベントは、若手社員に会社の原点を伝える機会になります。
代表メッセージやOB・OGインタビュー、過去写真を使った周年動画などを通じて、会社の歴史を伝えることができます。
一体感や帰属意識を高める
社員向け周年イベントでは、一体感や帰属意識を高めることも大切です。
普段は部署や拠点が分かれていて、全社員が集まる機会が少ない会社もあります。
周年イベントを機に、社員が一堂に会し、同じ時間を共有することで、会社への一体感が生まれます。
特に、社員インタビューや現場映像を取り入れると、普段見えにくい他部署の仕事や想いを知ることができます。
永年勤続表彰や社員インタビューと相性が良い
社員向け周年イベントでは、永年勤続表彰や社員インタビューがよく合います。
長く会社を支えてきた社員を表彰する。
現場で働く社員の声を紹介する。
若手社員の未来への言葉を映像に残す。
こうした企画は、社員にとって自分事になりやすいです。
周年イベントを会社の歴史だけでなく、社員一人ひとりの時間として設計することで、印象に残るイベントになります。
社員向け周年動画で残したい内容
社員向け周年動画では、会社の歴史だけでなく、社員の記憶を残すことが大切です。
- 創業から現在までの歩み
- 過去の写真や資料
- 代表メッセージ
- ベテラン社員のインタビュー
- 若手社員のコメント
- 現場の仕事風景
- 未来へのメッセージ
社員向けの動画では、立派な言葉だけでなく、現場の記憶や人の表情が大切です。
顧客向け周年イベントの目的と設計
顧客向けの周年イベントでは、これまでの感謝を伝え、今後も選ばれる理由を示すことが目的になります。
単なる会社紹介ではなく、「お客様のおかげでここまで続いてきた」という姿勢を伝えることが大切です。
これまでの感謝を伝える
顧客向け周年イベントの中心は感謝です。
会社が長く続くことができたのは、商品やサービスを利用してくれたお客様がいるからです。
周年イベントでは、その感謝を丁寧に伝えることが大切です。
式典での代表挨拶。
感謝動画。
記念サイト。
特別キャンペーン。
お客様向けメッセージ。
こうした形で、顧客への感謝を表現できます。
今後も選ばれる理由を示す
顧客向け周年イベントでは、感謝だけでなく、今後も選ばれる理由を示すことも重要です。
これまでの実績。
品質へのこだわり。
サービス改善。
新しい取り組み。
今後の方針。
これらを伝えることで、顧客に安心感を与えられます。
周年は、過去の御礼だけでなく、これからの信頼を築く機会でもあります。
新サービスや今後の方針を発信する
周年のタイミングで、新サービスや今後の方針を発表する企業もあります。
ただし、顧客向け周年イベントでは、売り込み感が強くなりすぎないよう注意が必要です。
あくまで感謝を中心にしながら、今後の取り組みを自然に伝えることが大切です。
「これからもより良いサービスを届けるために、こうした取り組みを進めます」という形で発信すると、顧客にも受け入れられやすくなります。
顧客向けには押し売りではなく感謝を中心にする
顧客向け周年イベントで失敗しやすいのは、会社のPR色が強くなりすぎることです。
周年だからといって、自社の実績や商品紹介ばかりを並べると、顧客にとっては少し距離を感じる内容になることがあります。
顧客向けの場合は、まず感謝です。
そのうえで、これからも選ばれるための姿勢や方針を伝える。
この順番が大切です。
顧客向け周年動画で伝えたい内容
顧客向け周年動画では、次のような内容が合います。
- これまでの歩み
- お客様への感謝
- 商品やサービスの進化
- お客様とのエピソード
- 代表からのメッセージ
- 今後の取り組み
顧客向けの動画では、「自社がすごい」という見せ方より、「支えてくださった皆様への感謝」を中心にする方が伝わります。
取引先向け周年イベントの目的と設計
取引先向けの周年イベントでは、長年の協力関係への感謝と、今後の関係強化が目的になります。
取引先は、会社を支える大切なパートナーです。
周年の機会に、普段なかなか伝えられない感謝を伝えることができます。
長年の協力関係への感謝を伝える
会社の成長には、取引先や協力会社の支えがあります。
仕入先。
協力会社。
制作会社。
販売代理店。
金融機関。
専門家。
地域団体。
こうした関係者とのつながりがあって、会社は続いています。
周年イベントでは、取引先への感謝をしっかり伝えることが大切です。
会社の安定性や継続性を示す
取引先向けの周年イベントでは、会社の安定性や継続性を示すことも重要です。
何年続いてきたのか。
どのような変化を乗り越えてきたのか。
これからどのような方針で進むのか。
こうしたことを伝えることで、取引先に安心感を持ってもらえます。
周年は、長く続いている会社であることを伝える良い機会です。
今後の協力関係を強化する
周年イベントは、過去の御礼だけではなく、今後の協力関係を強化する場でもあります。
代表挨拶で今後の方針を伝える。
取引先への感謝を言葉にする。
協力会社との歩みを紹介する。
今後の事業展開を共有する。
こうした機会を通じて、今後の関係性を深めることができます。
来賓挨拶や感謝状贈呈と相性が良い
取引先向け周年イベントでは、来賓挨拶や感謝状贈呈が合う場合があります。
長年支えてくださった取引先に感謝状を贈る。
代表的な取引先に祝辞をいただく。
協力会社との歩みを紹介する。
こうした演出は、取引先との関係性を大切にしている姿勢を伝えられます。
取引先向けイベントで気をつけたいこと
取引先向けのイベントでは、招待範囲に注意が必要です。
誰を招待するのか。
どの役職まで案内するのか。
感謝状を誰に贈るのか。
席次をどうするのか。
挨拶順をどうするのか。
こうした点は、関係性に影響する場合があります。
早めに社内で確認し、失礼のない設計を行いましょう。
地域向け周年イベントの目的と設計
地域向けの周年イベントは、地方企業や地域団体にとって特に重要です。
地域に根ざした会社や団体は、地域に支えられて続いてきた面があります。
周年イベントを通じて、その感謝を伝えることができます。
地域に支えられてきたことを伝える
地域企業にとって、周年は地域との関係を見つめ直す機会です。
地元のお客様。
地域の取引先。
行政や団体。
学校や住民。
地域イベント。
こうしたつながりが、会社や団体を支えてきた場合もあります。
地域向け周年イベントでは、「この地域に支えられてきた」という感謝を伝えることが大切です。
地域貢献や今後の関わりを示す
地域向け周年イベントでは、これまでの感謝だけでなく、今後の地域との関わりも示したいところです。
地域雇用。
地域イベントへの協力。
学校との連携。
地域課題への取り組み。
地元産業への貢献。
こうした内容を伝えることで、地域にとって必要な会社・団体であることを示せます。
地域住民が参加できる企画にする
地域向けイベントでは、参加しやすさが重要です。
関係者だけの式典ではなく、地域住民が参加できる企画にすると、開かれた周年になります。
たとえば、
- 記念上映会
- 地域写真展
- 子ども向け企画
- 地元団体とのステージ
- 地域清掃や記念事業
- 地元商品とのコラボ企画
などが考えられます。
学校・団体・行政との連携を考える
地域向け周年イベントでは、学校、団体、行政との連携も考えられます。
地元の学校と連携する。
地域団体と共同企画を行う。
行政関係者を招く。
地元メディアに案内する。
こうした連携によって、周年イベントは会社だけの行事ではなく、地域との接点になります。
地域向け周年イベントで映像を活用する方法
地域向け周年イベントでは、映像が効果的です。
会社や団体の歴史だけでなく、地域の風景や地元の人の声を入れることで、地域とのつながりが伝わります。
- 地域の風景
- 昔の写真
- 地元関係者のコメント
- 地域イベントの記録
- 社員や住民のインタビュー
こうした映像は、式典当日だけでなく、公式サイトやSNSでも活用できます。
OB・OGや歴代関係者向け周年イベントの目的と設計
周年イベントでは、OB・OGや歴代関係者の存在も大切です。
現在の会社や団体は、過去に関わってきた人たちの積み重ねの上にあります。
周年は、その記憶を残す機会でもあります。
過去を知る人の記憶を残す
会社や団体の歴史は、資料だけでは残りません。
当時を知る人の記憶に残っていることも多くあります。
創業時の苦労。
最初のお客様。
大きなトラブル。
転機になった出来事。
当時の社内の雰囲気。
こうした話は、年月が経つほど聞けなくなっていきます。
周年の機会に、OB・OGや歴代関係者の声を残すことは大きな価値があります。
創業期や転機の話を聞く
OB・OGインタビューでは、創業期や転機の話を聞くと、会社の原点が見えてきます。
なぜこの事業を始めたのか。
どんな想いで続けてきたのか。
何が大変だったのか。
どんなお客様に支えられたのか。
今の社員に伝えたいことは何か。
こうした問いを通じて、会社の歴史が言葉になります。
現役社員へ歴史をつなぐ
OB・OG向けの周年企画は、現役社員への継承にもつながります。
過去を知る人の言葉を聞くことで、現役社員は会社の成り立ちを知ることができます。
今ある仕組みや文化が、どのように作られてきたのかを知ることは、会社への理解を深めることにつながります。
OB・OGインタビューを周年動画に活用する
OB・OGインタビューは、周年動画と相性が良いです。
過去写真や沿革と合わせて、当時を知る人の声を入れると、映像に深みが出ます。
ただし、長くなりすぎると視聴者が見づらくなるため、周年動画本編では要点を使い、ロングインタビューは別素材として残す方法もあります。
招待範囲と案内方法に注意する
OB・OGや歴代関係者を招待する場合は、招待範囲に注意が必要です。
誰まで案内するのか。
連絡先が分かるのか。
席次はどうするのか。
現役社員との交流時間を設けるのか。
案内が漏れると失礼にあたる場合もあります。
早めにリストを整理し、慎重に進めましょう。
採用候補者に向けた周年発信の考え方
周年イベントそのものに採用候補者を招待するケースは多くないかもしれません。
しかし、周年事業で作ったコンテンツは、採用広報に活用できます。
周年は採用広報にも活用できる
求職者は、会社の表面的な情報だけではなく、どんな歴史があり、どんな人が働き、どんな価値観を持っているのかを見ています。
周年事業は、そうした情報を伝える良い機会です。
周年動画、社員インタビュー、代表メッセージ、式典レポートは、採用コンテンツとしても活用できます。
会社の歴史や人の魅力を見せる
採用候補者に向けては、会社の歴史だけでなく、人の魅力を見せることが大切です。
どんな人が働いているのか。
どんな想いで仕事をしているのか。
会社は何を大切にしてきたのか。
これからどこへ向かうのか。
周年のコンテンツを通じて、会社の雰囲気を伝えることができます。
社員インタビューを採用コンテンツに転用する
周年動画のために撮影した社員インタビューは、採用コンテンツにも転用できます。
仕事のやりがい。
会社に入った理由。
印象に残っている出来事。
これから挑戦したいこと。
こうした内容は、求職者にとって参考になります。
周年事業の素材を採用にも活用することで、制作したコンテンツの価値が高まります。
周年サイトや動画を採用ページへつなげる
周年サイトや周年動画は、採用ページからリンクすることもできます。
会社の歴史を知りたい人。
代表の考えを知りたい人。
社員の雰囲気を知りたい人。
こうした求職者にとって、周年コンテンツは会社理解の材料になります。
求職者に見せる場合は内輪感に注意する
採用候補者に向けて周年コンテンツを活用する場合は、内輪感に注意が必要です。
社内だけで盛り上がっている映像や、関係者にしか分からない内容ばかりだと、外部の人には伝わりにくくなります。
採用に使うなら、外部の人にも会社の魅力が伝わるように編集することが大切です。
対象者別に変わる周年イベントの内容
周年イベントは、対象者によって内容が変わります。
以下の表で整理します。
| 対象者 | 主な目的 | 相性の良い企画 |
|---|---|---|
| 社員 | 理念共有・一体感づくり | 社員インタビュー、永年勤続表彰、周年動画、社内懇親会 |
| 顧客 | 感謝・関係強化 | 感謝動画、記念サイト、限定企画、特別メッセージ |
| 取引先 | 信頼関係の強化 | 記念式典、来賓挨拶、感謝状贈呈、式典レポート |
| 地域 | 地域貢献・認知向上 | 地域参加型イベント、上映会、展示、地元団体との連携 |
| OB・OG | 歴史の継承 | OBインタビュー、座談会、沿革動画、記念交流会 |
| 採用候補者 | 会社理解・魅力発信 | 社員インタビュー、代表メッセージ、周年サイト、採用向け動画 |
このように整理すると、対象者ごとに企画の方向性が見えてきます。
対象者別に変わる周年動画の作り方
周年動画も、誰に向けるかによって作り方が変わります。
同じ会社の周年動画でも、社員向けと顧客向けでは構成が違います。
社員向けは「自分たちの歩み」を中心にする
社員向けの周年動画では、自分たちの歩みを感じられることが大切です。
過去の写真。
社員の声。
現場の映像。
代表の言葉。
これらを通じて、社員が自分たちの会社の時間として受け止められる動画にします。
顧客向けは「感謝」と「これから」を中心にする
顧客向けの周年動画では、感謝が中心です。
お客様に支えられて続いてきたこと。
これからもより良いサービスを届けること。
その姿勢を伝えます。
商品紹介や実績紹介に偏りすぎず、感謝の気持ちが伝わる構成にすることが大切です。
取引先向けは「信頼」と「継続性」を伝える
取引先向けの周年動画では、会社の安定性や継続性を伝えることが大切です。
これまでの歩み。
事業の変化。
協力関係への感謝。
今後の方針。
こうした内容を入れることで、安心感を伝えられます。
地域向けは「地域とのつながり」を見せる
地域向けの周年動画では、地域との関係を見せることが重要です。
地域の風景。
地元の人の声。
地域イベントの記録。
地元で働く社員の姿。
地域に根ざした企業・団体であることを伝える映像にします。
採用向けは「人」と「働く理由」を見せる
採用向けに活用する場合は、人を見せることが大切です。
社員の表情。
働く現場。
仕事への想い。
会社の雰囲気。
周年という節目を通じて、会社の文化や働く理由を伝える動画にします。
対象者が複数いる場合の優先順位の決め方
周年イベントでは、対象者が一つに絞れないことも多くあります。
社員にも伝えたい。
顧客にも感謝を伝えたい。
取引先も招きたい。
地域にも発信したい。
このような場合は、優先順位を決めることが大切です。
メインターゲットを一つ決める
まずは、メインターゲットを一つ決めましょう。
今回の周年イベントで、最も大切にしたい対象者は誰か。
社員なのか。
顧客なのか。
取引先なのか。
地域なのか。
これを決めることで、イベントの軸ができます。
式典と発信で対象者を分ける
対象者が複数いる場合は、式典と発信を分ける方法があります。
式典は社員・取引先向け。
周年サイトは顧客・地域向け。
SNSは採用候補者向け。
社員インタビュー動画は社内共有と採用向け。
このように、コンテンツごとに対象者を分けると、全体が整理しやすくなります。
社内向けと社外向けで動画を分ける
周年動画も、社内向けと社外向けで分けることがあります。
社内向けには、社員の名前や社内の出来事を多く入れる。
社外向けには、会社の歩みや感謝、今後の方針を中心にする。
このように分けることで、それぞれの対象者に合った映像になります。
全員に向けすぎると誰にも刺さらない
周年イベントでは、全員に向けたい気持ちが出てきます。
しかし、全員に同じ内容を届けようとすると、結果的に印象が薄くなることがあります。
社員にも、顧客にも、取引先にも、地域にも、採用候補者にも、同じ熱量で届けようとすると、メッセージがぼやけます。
だからこそ、メインターゲットを決めることが重要です。
目的別にコンテンツを再編集する
一つの撮影素材を、対象者別に再編集する方法もあります。
たとえば、周年式典を撮影して、
- 社内向けダイジェスト
- 顧客向け感謝動画
- 採用向け社員紹介動画
- SNS向け短尺動画
- 周年サイト掲載用動画
に分けることができます。
最初から式典後の活用を考えて撮影しておくと、素材の価値が高まります。
周年イベントでよくある失敗
周年イベントでは、対象者の設計を間違えると、企画全体がぼやけることがあります。
よくある失敗を整理します。
対象者を決めずに企画を始めてしまう
最も多い失敗は、対象者を決めずに企画を始めることです。
会場を決める。
記念品を決める。
動画を作る。
招待者を考える。
これらを先に進めると、あとから「誰に向けたイベントだったのか」が分からなくなることがあります。
まずは対象者と目的を決めましょう。
社員向けなのに来賓中心になってしまう
社員向けの周年イベントとして始めたのに、来賓対応や外部向け演出が中心になってしまうことがあります。
その結果、社員にとっては自分たちのイベントではなく、外部向けの式典に見えてしまうことがあります。
社員向けなら、社員が主役になる時間を必ず設けましょう。
顧客向けなのに会社紹介ばかりになる
顧客向けの周年イベントで、自社紹介ばかりになるのも注意が必要です。
顧客が聞きたいのは、会社の自慢ではなく、自分たちへの感謝や、これからどう価値を提供してくれるのかです。
顧客向けの場合は、感謝と未来への約束を中心にしましょう。
地域向けなのに参加しにくい内容になる
地域向けイベントとして企画しているのに、関係者だけの固い式典になってしまうことがあります。
地域に向けるなら、地域の人が参加しやすい内容や、地域とのつながりが見える企画が必要です。
式典後の活用を考えていない
周年イベントが当日だけで終わるのも、もったいない失敗です。
動画、写真、レポート、サイト、SNS投稿など、式典後に活用できるものを残しておくことで、周年イベントの価値は高まります。
周年イベントの目的設計シート
周年イベントを考えるときは、以下のような目的設計シートを作ると整理しやすくなります。
目的設計シートの項目
| 項目 | 記入内容 |
|---|---|
| 対象者 | 誰に向けた周年イベントか |
| 伝えたいこと | 感謝、歴史、未来、方針など |
| 期待する反応 | どう感じてほしいか、どう行動してほしいか |
| 実施する企画 | 式典、動画、表彰、展示、サイトなど |
| 残すコンテンツ | 動画、写真、記事、サイト、記録映像など |
| 式典後の活用 | 採用、広報、営業、社内共有、SNSなど |
記入例
対象者:社員
伝えたいこと:創業からの歩みと、社員への感謝
期待する反応:自社への理解と一体感を高める
実施する企画:周年動画上映、永年勤続表彰、代表挨拶、社員インタビュー
残すコンテンツ:周年動画、式典写真、社員インタビュー素材
式典後の活用:社内共有、採用広報、次回周年資料
このように整理すると、イベント内容や動画制作の方向性が明確になります。
まとめ|周年イベントは「誰に何を届けるか」で設計が変わる
周年イベントは、会社や団体にとって大切な節目です。
しかし、ただ「周年だからイベントをする」と考えるだけでは、内容がぼやけてしまいます。
大切なのは、誰に向けて行う周年イベントなのかを決めることです。
社員向けなら、会社の歩みを共有し、一体感を高めることが目的になります。
顧客向けなら、これまでの感謝と、今後も選ばれる理由を伝えることが大切です。
取引先向けなら、信頼関係や継続性を示すことが重要です。
地域向けなら、地域に支えられてきた感謝と、今後の関わりを伝えることが求められます。
OB・OG向けなら、過去の記憶を残し、現役社員へ歴史をつなぐことができます。
採用候補者向けには、周年で作った動画やインタビューを通じて、会社の人や文化を伝えることができます。
周年イベントは、全員に関係する行事です。
しかし、企画を設計するときは、メインターゲットを決めることが大切です。
誰に何を届けるのか。
どんな気持ちになってほしいのか。
式典後に何を残すのか。
そこまで考えることで、周年イベントは一日限りの行事ではなく、会社の未来につながる取り組みになります。
周年イベント・周年動画・記念式典をご検討中の方へ
トビガスマルでは、企業や団体の周年イベントをサポートしています。
周年動画制作、記念式典の演出、式典当日の上映サポート、インタビュー撮影、記録撮影、ライブ配信、周年サイト制作など、周年事業に必要な要素を組み合わせてご提案しています。
「社員向けの周年イベントを考えている」
「顧客や取引先に感謝を伝える記念式典を行いたい」
「地域に向けた周年イベントを企画したい」
「周年動画を作りたいが、誰に向けた内容にすべきか迷っている」
「式典後も活用できるコンテンツを残したい」
そのような段階からご相談いただけます。
周年イベントは、対象者によって設計が変わります。
だからこそ、最初の目的設計が大切です。
節目の時間を、記憶に残る瞬間へ。
周年イベント・周年動画・記念式典をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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