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周年動画はふるさと納税にできる?返礼品・企業版ふるさと納税で地域映像を残す方法

代表社員 廣瀬高之

こんにちは。合同会社トビガスマル代表の廣瀬です。

以前、新見市のふるさと納税寄附額が1億円を突破したというニュースをきっかけに、ふるさと納税のメリット・デメリットについて記事を書きました。

当時は「ふるさと納税って、実際どういう仕組みなんだろう?」という素朴な疑問から書いた記事でした。

ただ、映像制作や周年事業に関わる仕事を続けているうちに、最近は少し違う視点で考えるようになりました。

それは、周年動画や地域PR動画は、ふるさと納税と組み合わせることができないのかということです。

ふるさと納税は、地域を応援する仕組み

ふるさと納税は、自分が応援したい自治体に寄附できる制度です。

出身地に限らず、思い入れのある地域、旅先で好きになったまち、活動に共感した自治体などを応援できるのが特徴です。

寄附をした人は、一定の手続きを行うことで所得税や住民税の控除を受けることができます。

また、多くの自治体では、寄附へのお礼として地域の特産品やサービスを返礼品として用意しています。

新見市でも、ピオーネ、シャインマスカット、千屋牛、豆餅など、地域らしい返礼品が人気を集めています。

こうした返礼品を見ると、ふるさと納税は単なる税制度ではなく、地域の魅力を全国に届ける仕組みでもあると感じます。

では、動画制作サービスはふるさと納税の返礼品になるのか?

ここで、映像制作会社として気になるのがこの問いです。

周年動画や記念動画は、ふるさと納税の返礼品にできるのか?

結論から言うと、可能性はあります。

実際、全国の自治体では、物産品だけでなく、体験、宿泊、撮影、観光ガイド、墓参り代行、空き家管理など、さまざまな「サービス型返礼品」が用意されています。

動画制作も、地域内で提供される役務として整理できれば、返礼品として検討できる余地があります。

ただし、何でも自由に返礼品にできるわけではありません。

ふるさと納税の返礼品には、地場産品基準や返礼割合などのルールがあります。

返礼品として提供する場合は、自治体の区域内で提供されるサービスであること、地域との関係性が説明できること、調達費用が寄附額の3割以下に収まることなどを確認する必要があります。

つまり、単に「動画制作できます」ではなく、新見市に関係する動画制作サービスとして、どう制度に合う形に設計するかが大切になります。

周年動画を返礼品にするなら、どんな形が考えられるか

もし、周年動画や記念動画をふるさと納税の返礼品として考えるなら、いくつかの形が考えられます。

1. 新見市内の事業者・団体向けの記念動画制作

たとえば、新見市内の店舗、企業、団体、学校、地域活動団体などの周年記念動画を制作する返礼品です。

寄附者本人が市外在住であっても、動画の対象が新見市内の事業者や団体であれば、地域との関係性を説明しやすくなります。

たとえば、次のような使い方です。

  • 実家の商店の創業記念動画を作る
  • 地元の部活動や団体の節目を映像に残す
  • 新見市内の家業の紹介動画を作る
  • 地域活動の記録動画を作る

この形であれば、「ふるさとを応援する」という制度の趣旨とも相性が良いと感じます。

2. 新見に帰省したタイミングで撮影する家族記念動画

もう一つ考えられるのが、家族向けの記念動画です。

たとえば、お盆や年末年始に新見へ帰省したタイミングで、家族の記念映像を撮影する。

還暦、米寿、金婚式、家族の節目、実家の記録など、地域に根ざした映像を残すサービスです。

写真館の動画版のような位置づけですが、単に家族を撮るだけでなく、家、田畑、まちの風景、思い出の場所も一緒に残せるのが動画の良さです。

これは、都会に出た人がふるさとともう一度つながる返礼品として、面白い可能性があります。

3. 企業・団体の周年動画の「相談・企画設計」プラン

動画制作そのものを返礼品にすると、金額が高くなりやすいという課題があります。

ふるさと納税では、返礼品の調達費用を寄附額の3割以下に収める必要があります。

たとえば、30万円相当の動画制作サービスを返礼品にする場合、単純計算では寄附額は100万円以上になります。

これは個人の寄附としてはかなり高額です。

そこで、いきなりフル制作ではなく、次のような小さな返礼品にする方法もあります。

  • 周年動画の企画相談
  • 周年事業の進め方相談
  • 動画構成案の作成
  • 撮影前のヒアリングシート作成
  • 短尺プロフィール動画の制作

これなら寄附額を抑えやすく、利用者にも分かりやすくなります。

ただし、返礼品としてのハードルは低くない

一方で、周年動画をふるさと納税の返礼品にするには、いくつかのハードルがあります。

1. 高額になりやすい

動画制作は、企画、撮影、編集、テロップ、BGM、修正対応など、工程が多いサービスです。

そのため、どうしても返礼品としての調達費用が高くなります。

寄附額の3割以下というルールを考えると、本格的な周年動画は高額返礼品になりやすく、利用できる人が限られる可能性があります。

2. 地場産品基準の説明が必要

動画制作は物ではなくサービスです。

そのため、「どこで、誰が、どの工程を行うのか」を説明する必要があります。

たとえば、新見市内の事業者が企画・撮影・編集を行うのか。

撮影場所は新見市内なのか。

動画の対象は新見市に関係するものなのか。

こうした点を自治体と整理する必要があります。

3. 返礼品として分かりやすく見せる必要がある

ふるさと納税の返礼品は、寄附者がページを見た瞬間に内容を理解できることが大切です。

「周年動画制作」とだけ書いても、何をしてもらえるのか、どこまで含まれるのか、誰が対象なのかが分かりにくいかもしれません。

そのため、返礼品化するなら、次のようにパッケージを明確にする必要があります。

  • 撮影時間
  • 納品尺
  • 撮影場所
  • 対象地域
  • 修正回数
  • 納品形式
  • 利用用途

むしろ相性が良いのは、企業版ふるさと納税かもしれない

周年動画を考える上で、もう一つ注目したいのが企業版ふるさと納税です。

企業版ふるさと納税は、企業が自治体の地方創生プロジェクトに寄附する制度です。

個人版ふるさと納税のように返礼品を受け取る制度ではありません。

その代わり、企業は法人関係税の軽減を受けながら、自治体の地域課題解決や地方創生に関わることができます。

内閣府の説明では、企業版ふるさと納税は、国が認定した地域再生計画に位置付けられる地方創生プロジェクトに企業が寄附した場合、法人関係税から税額控除を受けられる仕組みです。

この制度を使えば、たとえば次のようなプロジェクトが考えられます。

  • 市制周年・町制周年に合わせた地域PR動画制作
  • 移住定住促進のための地域ストーリー動画制作
  • 地域の事業者や担い手を紹介する動画制作
  • 高校生・若者が地域の未来を語る動画制作
  • 観光資源や文化資源を紹介するアーカイブ映像制作

この場合、動画は寄附企業への返礼品ではありません。

自治体の地方創生事業として、地域のために制作する動画です。

ここを間違えると制度上の問題が出る可能性があります。

企業版ふるさと納税では、寄附をした企業に対して、見返りとして経済的利益を与えることは禁止されています。

そのため、「寄附してくれた企業のPR動画を作ります」という設計は避けるべきです。

一方で、自治体が地域のために行うプロジェクトとして、適正な手続きのもとで動画制作を発注する形であれば、検討の余地があります。

トビガスマルとして考えていること

私たちトビガスマルは、岡山県新見市を拠点に、周年動画、式典演出、地域PR、ライブ配信などに関わってきました。

その中で感じるのは、地域にはまだまだ映像化されていない価値がたくさんあるということです。

長く続いている会社。

地域に根ざしたお店。

何十年も続く行事。

学校や団体の節目。

若い世代へ残したい先人の言葉。

こうしたものは、放っておくと少しずつ見えにくくなっていきます。

でも、映像にして残すことで、次の世代に伝えることができます。

周年動画は、単に「記念に作る動画」ではありません。

地域の歴史や想いを、未来へ渡すための道具です。

だからこそ、ふるさと納税や企業版ふるさと納税のような仕組みと組み合わせることで、地域の記録や発信をもっと進められるのではないかと感じています。

個人版と企業版、どちらが向いているか

周年動画とふるさと納税を組み合わせるなら、個人版と企業版では向いている内容が違います。

制度 向いている動画 注意点
個人版ふるさと納税 家族記念動画、地元店舗の紹介動画、小規模な記念動画 返礼品として分かりやすく、寄附額を抑えた設計が必要
企業版ふるさと納税 自治体の周年事業、地域PR、移住定住動画、観光・文化アーカイブ 寄附企業への見返りにならないよう注意が必要

個人的には、トビガスマルの事業と相性が良いのは、企業版ふるさと納税を活用した地域プロジェクトだと感じています。

たとえば、新見市の地域資源を動画で残す。

地域で挑戦している人を取材する。

周年を迎える地域団体の歩みを映像化する。

こうした取り組みは、企業にとっても地域貢献やSDGs、地方創生への関与として意味があります。

そして自治体にとっても、地域の魅力を発信する資産になります。

ふるさと納税で周年動画を実現するなら、まず必要なこと

もし、ふるさと納税を活用して周年動画や地域動画を実現するなら、最初に必要なのは制度設計です。

動画を作りたいという気持ちだけでは進められません。

次のような整理が必要になります。

  • 個人版ふるさと納税の返礼品として設計するのか
  • 企業版ふるさと納税の地域プロジェクトとして設計するのか
  • 動画の対象は誰か
  • 地域との関係性をどう説明するか
  • 自治体の事業目的とどうつなげるか
  • 制作費と寄附額のバランスをどう取るか
  • 発注・契約・選定手続きをどう透明にするか

特に企業版ふるさと納税の場合は、寄附企業への直接的な見返りにならないようにすることが重要です。

動画の中で企業名を不自然に大きく扱ったり、寄附企業のPR動画のようになったりすると、制度の趣旨から外れてしまう可能性があります。

あくまで主役は、地域です。

まとめ:周年動画は、地域の未来に残せる返礼品・プロジェクトになる

ふるさと納税と聞くと、どうしても肉、果物、米、魚、工芸品といった返礼品を思い浮かべます。

もちろん、それらは地域の魅力を伝える大切なものです。

しかし、地域の魅力は「物」だけではありません。

人の想い、会社の歴史、地域の行事、学校の節目、まちの風景、先人の言葉。

こうしたものも、地域の大切な財産です。

そして、それを未来に残す手段の一つが動画です。

周年動画をふるさと納税の返礼品にする。

あるいは、企業版ふるさと納税を活用して、地域の周年事業やPR動画を制作する。

どちらも簡単ではありません。

制度の確認も必要ですし、自治体との調整も必要です。

それでも、地域の歴史や想いを映像で残す取り組みは、これからもっと価値が高まっていくはずです。

トビガスマルとしても、ふるさと納税や企業版ふるさと納税を活用した地域動画の可能性を、引き続き考えていきたいと思います。

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