商店街や商店会の周年事業というと、多くの場合、イベントが中心になります。
記念セールを行う。
抽選会を開く。
ステージイベントを行う。
スタンプラリーを実施する。
記念式典を開く。
歴史展示を行う。
もちろん、これらは大切です。
長く商店街を支えてきた店舗や関係者に感謝を伝え、地域の人に商店街の歩みを知ってもらうことは、周年事業の基本です。
しかし、商店街・商店会の周年を、一日限りのにぎわいイベントで終わらせるのはもったいないです。
商店街が本当に悩んでいるのは、イベント当日の来場者数だけではないはずです。
- 空き店舗が増えている
- 若い出店者が少ない
- 後継者がいない
- 新しい客層が増えない
- 商店街に挑戦する人がいない
- 次の10年の担い手が見えない
もしそうなら、周年事業の評価軸を変える必要があります。
「周年イベントに何人来たか」だけでなく、「周年後に新しい店や担い手が何人残ったか」を見る。
そのために使えるのが、空き店舗です。
50周年なら50日間。
100周年なら100日間。
商店街の空き店舗を、若手出店者、学生、作家、移住希望者、ネットショップ事業者、飲食店志望者に開放する。
1週間単位で出店してもらい、売上、客数、地域との相性、本出店の可能性を検証する。
人気が出た出店者には、本出店を打診する。
そうすれば、周年は単なるイベントではなく、次の店を生み出す実証実験になります。
この記事では、商店街・商店会の周年を空き店舗対策につなげる方法について、50日間チャレンジショップ、若手出店者の募集、学生・作家・移住希望者・ネットショップ事業者の巻き込み方、1週間単位の出店実験、人気店を本出店につなげる方法、周年動画・記念誌・周年サイトへの展開まで解説します。
商店街・商店会の周年は、人を集めるイベントだけではもったいない
商店街の周年事業では、どうしても「にぎわい」を作ることが目的になりがちです。
人を集める。
売上を上げる。
商店街に来てもらう。
イベント当日を盛り上げる。
もちろん、それは大切です。
しかし、イベントが終わった翌週に元の状態に戻ってしまうなら、周年事業としては少し弱いです。
周年は、過去を祝うだけの年ではありません。
次の10年の商店街をどう作るかを考える年でもあります。
そのためには、周年事業の評価軸を変える必要があります。
| 通常の周年イベント | 空き店舗を活用する周年事業 | 周年後に残るもの |
|---|---|---|
| 一日限りのステージイベント | 50日間のチャレンジショップ | 出店候補者と実証データ |
| 抽選会・セール | 若手出店者のテスト販売 | 新しい客層と商品ニーズ |
| 記念式典 | 空き店舗活用プロジェクトの発表 | 次年度以降の商店街再生方針 |
| 歴史展示 | 昔の商店街と未来の店を並べて見せる | 過去と未来をつなぐ物語 |
| 来場者数を評価する | 本出店につながった数を評価する | 新しい店・担い手・商店街の変化 |
周年事業で一日だけ人を集めることはできます。
しかし、空き店舗に新しい出店者が入り、商店街に次の担い手が残れば、周年後も変化が続きます。
商店街・商店会の周年では、そこを狙うべきです。
周年を「空き店舗を埋める実験期間」にする
空き店舗対策というと、難しく感じるかもしれません。
家賃、改装費、オーナーとの交渉、出店者募集、設備、保険、契約、集客。
本格的な出店には、多くの課題があります。
だからこそ、周年事業ではいきなり本出店を目指すのではなく、実験期間を作る考え方が有効です。
たとえば、50周年なら50日間。
その期間だけ、商店街の空き店舗を「未来の店」として開放します。
1週間ごとに出店者を入れ替え、さまざまな業態を試します。
- 若手飲食店
- 焼き菓子店
- コーヒースタンド
- 学生による企画ショップ
- ハンドメイド作家
- 地域産品の販売者
- 移住希望者
- ネットショップ事業者
- 古着店
- 本屋・ギャラリー
- 子育て世代向けサービス
- 高齢者向け相談・交流スペース
これらを実験的に出店してもらい、地域の反応を見ます。
商店街に合う業態は何か。
どの時間帯に人が来るのか。
どの客層が反応するのか。
既存店舗との相性はどうか。
本出店できそうな人はいるか。
この検証を周年期間中に行います。
周年をイベントではなく、商店街の未来を試す社会実験にするのです。
なぜ周年とチャレンジショップは相性がいいのか
周年とチャレンジショップは、相性が良いです。
理由は、周年には人・予算・広報・協力者が集まりやすいからです。
通常の空き店舗対策では、出店者募集や広報に苦労します。
しかし周年事業であれば、商店街として大きく発信する理由があります。
- 記念事業として予算を組みやすい
- 行政や商工会議所に説明しやすい
- 地元メディアに取り上げてもらいやすい
- 既存店舗の協力を得やすい
- 空き店舗オーナーに相談しやすい
- 若手出店者に参加理由を伝えやすい
- 協賛企業にも提案しやすい
「商店街の空き店舗を使ってください」だけでは、出店者に届きにくい場合があります。
しかし、
商店街50周年記念・50日間チャレンジショップ
とすれば、企画として伝わりやすくなります。
出店者にとっても、単なる短期出店ではなく、商店街の未来を作るプロジェクトに参加する意味が生まれます。
50周年なら50日間、空き店舗を未来の店に開放する
周年事業として分かりやすいのは、周年年数と実施期間を合わせる方法です。
- 30周年なら30日間
- 50周年なら50日間
- 60周年なら60日間
- 100周年なら100日間
期間が長すぎる場合は、週末開催や月数回の実施でも構いません。
大切なのは、周年の数字を使って、企画の意味を分かりやすくすることです。
50日間チャレンジショップの基本設計
たとえば50周年の場合、次のような設計が考えられます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 企画名 | 商店街50周年・50日間チャレンジショップ |
| 場所 | 商店街内の空き店舗1〜3店舗 |
| 出店期間 | 1組あたり1週間程度 |
| 対象 | 若手出店者、学生、作家、移住希望者、ネットショップ事業者など |
| 目的 | 空き店舗活用、本出店候補者の発掘、新しい客層の開拓 |
| 成果 | 売上、客数、来店者の声、本出店希望者数、商店街との相性 |
50日間すべてを同じ出店者で埋める必要はありません。
むしろ、複数の出店者に試してもらうことで、商店街に合う業態を探せます。
飲食、物販、体験、展示、サービス、地域産品、相談、ワークショップなど、さまざまな形式を試しましょう。
若手出店者をどう募集するか
チャレンジショップ型の周年事業では、出店者募集が重要です。
空き店舗を用意しても、出店者が集まらなければ企画は動きません。
募集では、「誰でもどうぞ」ではなく、どんな人に来てほしいのかを明確にしましょう。
募集対象の例
- 将来、店を持ちたい若手
- 飲食店開業を考えている人
- 焼き菓子・パン・コーヒーなどの小規模事業者
- ハンドメイド作家
- 地域産品を販売したい事業者
- ネットショップを実店舗で試したい人
- 移住して店を開きたい人
- 学生の地域ビジネス企画
- 子育て世代向けサービスの提供者
- 福祉・交流・相談系の事業者
募集文では、商店街側の目的も伝えます。
単なる出店スペースの貸し出しではなく、商店街の未来を一緒に試す企画であることを打ち出しましょう。
募集文で伝えたいこと
- 商店街の周年記念事業であること
- 空き店舗を使った実験出店であること
- 本出店につながる可能性があること
- 既存店舗や地域住民との交流があること
- 売上や客数を一緒に検証すること
- 出店後にレポートや発表の場があること
若手出店者は、場所だけで動くわけではありません。
自分の挑戦が地域にどう受け止められるか。
続けられる可能性があるか。
商店街に仲間ができるか。
そこまで見せると、参加の魅力が高まります。
学生・作家・移住希望者・ネットショップ事業者を巻き込む
空き店舗を埋める候補は、すでに店舗開業を決めている人だけではありません。
むしろ、まだ迷っている人、試したい人、小さく始めたい人にこそ、チャレンジショップは向いています。
学生を巻き込む
学生にとって、商店街の空き店舗は実践的な学びの場になります。
商品企画、販売、広報、接客、会計、展示、イベント運営などを実際に体験できます。
地域の高校、大学、専門学校と連携し、ゼミや授業、地域探究、インターンシップとして参加してもらう方法もあります。
学生が関わると、商店街に新しい視点が入ります。
ただし、学生だけに運営を任せるのではなく、商店街側がサポートする体制が必要です。
作家・クリエイターを巻き込む
ハンドメイド作家、イラストレーター、写真家、陶芸家、デザイナーなども、商店街との相性があります。
空き店舗をギャラリーや期間限定ショップとして使うことで、新しい客層を呼び込めます。
ワークショップを組み合わせれば、単なる販売ではなく、体験型の企画になります。
移住希望者を巻き込む
地方の商店街では、移住希望者との接点を作ることも重要です。
いきなり移住して出店するのはハードルが高いですが、1週間や1か月のチャレンジ出店なら試しやすくなります。
地域との相性、客層、生活環境、既存店舗との関係を体験できます。
移住促進や空き店舗対策を行う自治体と連携すれば、周年事業を地域政策にもつなげられます。
ネットショップ事業者を巻き込む
ネットショップ事業者にとっても、商店街の空き店舗は実店舗を試す場になります。
普段はオンラインで販売している商品を、実際に手に取ってもらう。
お客さんの反応を直接聞く。
地域の人に商品を知ってもらう。
これは、事業者にとっても価値があります。
商店街にとっても、ネットで集客している事業者が来ることで、新しい発信力を得られます。
1週間単位の出店で何を検証するか
チャレンジショップは、ただ出店してもらうだけでは意味がありません。
実験として行うなら、何を検証するのかを決めておく必要があります。
特に確認したいのは、次の項目です。
| 検証項目 | 見るべき内容 | 次に活かすこと |
|---|---|---|
| 売上 | 日別・時間帯別の売上 | 本出店時の採算性を考える |
| 客数 | 来店人数、購入率 | 商店街の通行量との相性を見る |
| 客層 | 年齢層、家族連れ、学生、観光客など | 商店街に足りない客層を把握する |
| 商品反応 | 売れた商品、反応が良かったサービス | 品ぞろえや価格を調整する |
| 地域との相性 | 近隣店舗や住民との関係 | 本出店に向いているか判断する |
| 継続可能性 | 出店者の意欲、収支、運営負担 | 本出店・再出店の打診につなげる |
数字だけで判断しないことも大切です。
初週から大きな売上が出るとは限りません。
しかし、地域の反応が良い、近隣店舗と連携できる、SNSで広がる、リピーターが出るなど、可能性を感じる出店者もいます。
売上、客数、地域との相性、出店者の意欲を総合的に見ましょう。
人気店を本出店につなげる方法
チャレンジショップ型の周年事業で重要なのは、本出店への導線です。
短期出店で終わってしまうと、周年後に何も残りません。
本出店の可能性がある出店者には、早い段階で次のステップを用意しましょう。
本出店につなげるために必要な支援
- 空き店舗オーナーとの面談
- 家賃や契約条件の相談
- 改装費の見積もり
- 創業支援制度の案内
- 商工会議所・商工会への相談
- 金融機関への相談
- 補助金・融資制度の確認
- 事業計画の作成支援
- 既存店舗との関係づくり
商店街だけで全部を支援する必要はありません。
行政、商工会議所、商工会、信用金庫、金融機関、専門家、まちづくり会社などと連携すると、出店者が次のステップに進みやすくなります。
周年事業の中で「本出店相談会」や「創業相談日」を設けるのも有効です。
人気投票だけで決めない
来場者による人気投票は盛り上がります。
ただし、本出店を決める場合は、人気だけで判断しない方がよいです。
本出店には、継続性が必要です。
- 収支が成り立つか
- 出店者が継続する意志を持っているか
- 商店街の既存店舗と共存できるか
- 地域住民に必要とされるか
- 営業時間や運営体制に無理がないか
- 空き店舗の条件と合うか
人気、売上、地域性、継続性を合わせて判断しましょう。
周年イベント・スタンプラリー・SNSとどう連動させるか
空き店舗チャレンジショップは、単独で行うより、周年イベント全体と連動させると効果的です。
既存の記念セール、抽選会、スタンプラリー、歴史展示、SNSキャンペーンと組み合わせることで、来街者の動線を作れます。
スタンプラリーと連動する
チャレンジショップをスタンプラリーの立ち寄り地点にすると、来場者が足を運びやすくなります。
既存店舗だけでなく、空き店舗の新しい出店者にも人が流れます。
スタンプラリーでは、既存店と新規出店者を並列に扱うことが大切です。
「昔からある店」と「未来の店」を一緒に巡ってもらうことで、周年のテーマが伝わります。
SNSで出店者を紹介する
出店者ごとに、SNS投稿を作りましょう。
- 出店者の顔写真
- 商品写真
- 出店理由
- おすすめ商品
- 営業日・営業時間
- 商店街への思い
「今週のチャレンジショップ」として紹介すれば、継続的な発信になります。
50日間や100日間の企画では、毎週新しい話題を作れるのが強みです。
歴史展示と未来の店を並べる
周年では、商店街の歴史展示も行われることがあります。
昔の写真、かつての店舗、過去のイベント、懐かしい看板などを展示する企画です。
そこに、チャレンジショップを組み合わせると、過去と未来がつながります。
昔の商店街を見せるだけでなく、これから生まれるかもしれない店も見せる。
これにより、周年が単なる回顧ではなく、未来への実験になります。
周年記念の歴史展示については、こちらの記事も参考になります。
周年式典で空き店舗活用プロジェクトをどう発表するか
商店街・商店会の周年式典では、歴代役員や功労者への感謝を伝える場面が多くなります。
そこに、空き店舗活用プロジェクトの発表を組み込むと、式典の印象が変わります。
過去への感謝と、未来への挑戦を同時に伝えられるからです。
式典で発表したい内容
- 空き店舗活用プロジェクトの目的
- 実施期間
- 参加した出店者数
- 来店者数・売上・アンケート結果
- 人気が高かった出店者
- 本出店を検討している出店者
- 空き店舗オーナーの声
- 既存店舗の声
- 次年度以降の継続方針
式典で長く説明する必要はありません。
短いダイジェスト動画、代表出店者のコメント、商店街代表者の宣言があれば十分です。
「50周年を機に、空き店舗から新しい店を生み出す実験を始めました」
この一言があるだけで、周年式典の意味は大きく変わります。
周年式典の進行表や司会台本を考える場合は、こちらの記事も参考になります。
2026.05.01
周年式典の台本を作るときは、最初から司会者の言葉を書き始めるよりも、まず式典全体の流れを整理することが大切です。 基本は、 受付・開場 開会前アナウンス 開会宣言 代表挨拶 来賓紹介・来賓挨拶 祝電披露 周年記念映像の上映 表彰・感謝状贈呈 記念講演 記念撮影 閉...
周年動画・記念誌・周年サイトへの展開
空き店舗活用型の周年事業は、記録と発信が重要です。
出店者の挑戦、空き店舗の変化、商店街の反応、来場者の声を残すことで、周年後にも使える資産になります。
周年動画にする
チャレンジショップの様子は、周年動画と相性が良いです。
空き店舗が開く前の状態。
出店準備。
オープン初日。
来店者との会話。
売れた商品。
出店者の感想。
既存店舗の声。
本出店を検討する場面。
これらを撮影しておくと、商店街が変わっていく過程を映像にできます。
単なるイベント記録ではなく、商店街の未来を試したドキュメンタリーになります。
2026.03.16
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周年記念誌に残す
周年記念誌には、商店街の歴史だけでなく、空き店舗活用プロジェクトも掲載しましょう。
たとえば、次のようなページが考えられます。
- 商店街の歩み
- 昔の店舗写真
- 空き店舗の現状
- チャレンジショップ出店者の紹介
- 出店者の声
- 来場者の声
- 本出店につながった事例
- 次の10年の商店街ビジョン
記念誌は、過去を保存するだけのものではありません。
未来の商店街づくりの記録にもなります。
2026.05.03
周年記念誌は、会社や団体の歴史を一冊にまとめるものです。 沿革、年表、過去写真、代表挨拶、社員や関係者のメッセージ、事業の変遷、未来へのビジョン。 こうした情報を整理して残せるのは、記念誌の大きな強みです。 一方で、紙の記念誌だけでは伝わりにくいものもあります。 代表...
周年サイトに掲載する
周年サイトを作る場合は、チャレンジショップの特設ページを設けると効果的です。
出店者募集、出店スケジュール、店舗紹介、写真、動画、実施レポート、成果報告を掲載できます。
周年後もサイトを残しておけば、次年度の出店者募集や協賛依頼、行政への報告にも使えます。
2026.05.06
周年サイトとは、創業周年、設立周年、開校周年、創立記念などの節目に合わせて公開する特設サイトです。 代表挨拶、沿革、年表、周年動画、記念イベント情報、記念誌、社員やOB・OGの声、未来へのビジョンなどを一つの場所にまとめることができます。 周年サイトの事例を見ると、デザインの美し...
地元メディアに伝わる企画にする
商店街の周年事業は、地元メディアにも取り上げられやすいテーマです。
ただし、「記念イベントを開催しました」だけでは、単発の話題で終わりやすくなります。
空き店舗活用型の周年事業なら、ニュースの切り口が増えます。
メディアに伝わりやすい切り口
- 50周年を機に空き店舗を50日間開放
- 若手出店者が商店街でテスト販売
- 学生が空き店舗で未来の店を企画
- 移住希望者が商店街で期間限定出店
- ネットショップ事業者が初の実店舗に挑戦
- 人気店が本出店を検討
- 周年後に新しい店舗が誕生
メディアに伝わりやすいのは、変化が見える企画です。
人が集まっただけでなく、商店街に新しい担い手が生まれた。
空き店舗が動き出した。
若者や移住希望者が関わった。
こうしたストーリーがあると、周年事業は地域ニュースになりやすくなります。
地域企業や団体の取り組みをメディアに届ける考え方については、こちらの記事も参考になります。
2024.07.12
プレスリリースは、企業や団体がメディアに向けて発信する公式な情報提供です。 一方、広告は、企業や団体が費用を支払い、伝えたい内容を自分たちの意図に沿って掲載・配信するものです。 どちらが良い、悪いという話ではありません。 役割が違います。 広告は、伝えたいメッセージを...
空き店舗活用型周年事業を企画する手順
空き店舗を使った周年事業は、思いつきで始めると運営が難しくなります。
事前に、目的、物件、出店者、運営体制、広報、検証方法を整理しておきましょう。
STEP1|目的を決める
まず、何のために空き店舗を使うのかを決めます。
- 空き店舗を減らしたい
- 若手出店者を呼び込みたい
- 商店街に新しい客層を増やしたい
- 本出店候補者を見つけたい
- 移住希望者や学生と接点を作りたい
- 次の10年の商店街ビジョンを示したい
目的が曖昧だと、単なる短期イベントになります。
周年後に何を残したいのかを先に決めましょう。
STEP2|使える空き店舗を確認する
次に、使える空き店舗を確認します。
空き店舗ならどこでもよいわけではありません。
- 安全に利用できるか
- 電気・水道・トイレは使えるか
- 飲食利用が可能か
- 物販向きか、展示向きか
- 道路から見えやすいか
- 搬入しやすいか
- 短期利用の契約ができるか
- オーナーの協力が得られるか
飲食を行う場合は、保健所の手続きや設備条件も確認が必要です。
無理に使いにくい店舗を選ぶより、最初は管理しやすい物件から始める方が安全です。
STEP3|出店条件を決める
出店者を募集する前に、条件を整理します。
- 出店期間
- 出店料
- 販売できる商品・サービス
- 営業時間
- 搬入・搬出時間
- 備品の有無
- 火気・飲食の可否
- 売上報告の方法
- 保険・責任範囲
- SNS発信への協力
条件が曖昧だと、出店者とのトラブルにつながります。
小さな企画でも、最低限のルールは書面で整理しておきましょう。
STEP4|出店者を募集する
募集は、商店街の掲示板だけでは不十分です。
SNS、地域メディア、商工会議所、商工会、大学、専門学校、移住相談窓口、創業支援窓口、信用金庫などにも声をかけましょう。
募集時には、企画の魅力を伝えることが重要です。
- 周年記念事業として実施すること
- 空き店舗を使って実験出店できること
- 商店街の既存店舗と交流できること
- 本出店につながる可能性があること
- 写真・動画・記事で紹介されること
出店者にとっても、挑戦の記録が残ることは大きなメリットになります。
STEP5|実施後に検証する
チャレンジショップは、実施して終わりではありません。
出店後に振り返りを行いましょう。
- 売上はどうだったか
- 来店者数はどうだったか
- どの客層が多かったか
- どの商品が反応を得たか
- 商店街との相性はどうだったか
- 本出店の意欲はあるか
- 改善すべき点は何か
出店者、商店街、空き店舗オーナー、来場者の声を集めることで、次の出店支援につなげられます。
空き店舗活用型周年事業チェックリスト
最後に、商店街・商店会の周年を空き店舗対策につなげるためのチェックリストをまとめます。
- 周年事業の目的に「空き店舗対策」を入れているか
- 一日限りのイベントではなく、実験期間を設けているか
- 使える空き店舗を確認しているか
- 空き店舗オーナーの協力を得ているか
- 若手出店者や学生、移住希望者に届く募集設計になっているか
- 出店条件を明確にしているか
- 飲食・物販・展示など利用条件を確認しているか
- 売上・客数・客層を記録する仕組みがあるか
- 本出店につなげる相談体制があるか
- 行政・商工会議所・商工会・金融機関と連携しているか
- SNSや周年サイトで出店者を紹介しているか
- 周年式典で成果を発表する場があるか
- 周年動画・記念誌・周年サイトに記録を残す予定があるか
このチェックをしておくと、空き店舗活用が単なる思いつきで終わりにくくなります。
よくある質問
Q. 商店街・商店会の周年で空き店舗活用を行うのは自然ですか?
A. 自然です。商店街の周年は、過去を祝うだけでなく、次の10年の商店街を考える機会です。空き店舗を使ったチャレンジショップや若手出店者の実験出店を行えば、周年後に新しい店や担い手が残る可能性があります。
Q. 周年イベントとチャレンジショップはどう違いますか?
A. 周年イベントは一日限りのにぎわいづくりになりやすい一方、チャレンジショップは出店者や業態を試す実験です。売上、客数、客層、地域との相性を検証し、本出店につなげることを目的にできます。
Q. 50周年なら本当に50日間実施すべきですか?
A. 必ず50日間連続で行う必要はありません。50周年なら「50日間」「50組」「50企画」など、周年年数に合わせた見せ方ができます。運営体制に合わせて、週末開催や期間限定開催にしても構いません。
Q. 出店者はどう集めればよいですか?
A. SNS、商工会議所、商工会、大学、専門学校、移住相談窓口、創業支援窓口、地域メディアなどを活用しましょう。若手飲食店、作家、学生、移住希望者、ネットショップ事業者などに向けて、実験出店のメリットを伝えることが大切です。
Q. 本出店につなげるには何が必要ですか?
A. 短期出店後に、空き店舗オーナーとの面談、家賃・契約条件の相談、創業支援、資金相談、事業計画作成支援などを用意しましょう。商店街だけで抱え込まず、行政、商工会議所、商工会、信用金庫、専門家と連携することが重要です。
Q. 周年動画にするなら何を撮影すべきですか?
A. 空き店舗のビフォーアフター、出店準備、オープン初日、来場者の反応、出店者インタビュー、既存店舗の声、本出店を検討する場面を撮影すると、商店街が変わっていく過程を記録できます。
まとめ|商店街の周年は、空き店舗から次の店を生む実験期間にできる
商店街・商店会の周年は、人を集めるイベントだけで終わらせる必要はありません。
記念セール、抽選会、ステージイベント、スタンプラリー、記念式典は大切です。
しかし、それだけでは周年後に何も残らないことがあります。
商店街に空き店舗があるなら、周年を使って次の店を試すことができます。
50周年なら50日間。
100周年なら100日間。
若手出店者、学生、作家、移住希望者、ネットショップ事業者に空き店舗を開放する。
1週間単位で出店してもらい、売上、客数、客層、地域との相性を検証する。
人気が出た出店者には、本出店を打診する。
そうすれば、周年は一日限りのにぎわいではなく、商店街の未来を作る実験になります。
周年イベントに何人来たかだけでなく、周年後に新しい店や担い手が何人残ったかを見る。
それが、商店街・商店会らしい周年事業です。
商店街・商店会の周年動画・記念誌・周年サイトでお困りの方へ
トビガスマルでは、岡山県新見市を拠点に、商店街・商店会・地域団体・企業の周年事業、周年動画、周年記念誌、周年サイト、式典演出、記録撮影、ライブ配信をサポートしています。
空き店舗を活用したチャレンジショップ型の周年事業は、実施して終わりではありません。
出店者の挑戦、空き店舗の変化、商店街の反応、来場者の声を記録し、周年動画・記念誌・周年サイトに残すことで、次の出店者募集や商店街再生の発信にもつながります。
- 商店街の周年記念事業を企画したい
- 空き店舗を使ったチャレンジショップを記録したい
- 若手出店者や学生の挑戦を動画に残したい
- 商店街の歴史と未来を記念誌にまとめたい
- 周年サイトで出店者募集や実施レポートを発信したい
- 周年式典で空き店舗活用プロジェクトの成果を発表したい
そのような段階からご相談いただけます。
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