周年式典は、社内だけで完結する行事ではありません。
創立10周年、30周年、50周年、100周年などの節目は、地域、取引先、採用候補者、関係者に向けて、会社の歩みやこれからの方向性を伝える広報機会にもなります。
そのため、周年式典に新聞、テレビ、Webメディア、業界紙などを呼び、取材してもらうことを検討する会社もあります。
ただし、プレスリリースを送ることと、実際にメディアを受け入れることは別の準備です。
取材に来た記者やカメラマンが、どこに車を止めればよいのか、誰に受付すればよいのか、どの場面を撮影できるのか、社長コメントは取れるのか、会社概要や沿革資料はあるのかが分からないと、現場で困ってしまいます。
この記事では、周年式典にメディアを呼ぶ方法について、取材案内を送る時期、メディア向け案内状、取材受付、駐車場所、撮影可能エリア、社長インタビュー時間、写真素材、企業沿革資料、式典進行表、コメント対応、撮影NG者の扱い、終了後の写真提供まで、当日の受け入れ準備を解説します。
周年式典にメディアを呼ぶ意味
周年式典にメディアを呼ぶ目的は、単に記事にしてもらうことだけではありません。
会社の節目を、社内外に伝える広報機会として活用することに意味があります。
社内行事で終わらせない
周年式典は、社員や関係者に感謝を伝える大切な場です。
しかし、会社の歩み、地域との関係、新たな取り組み、事業承継、次の10年の方針などがある場合は、社外に伝える価値もあります。
メディアに取り上げてもらうことで、周年式典を社内行事で終わらせず、外部への発信につなげられます。
地域・取引先・採用候補者に伝えられる
地域紙、地方テレビ、Webメディア、業界紙などに掲載されると、普段接点のない人にも会社の節目を知ってもらえます。
地域に根ざした企業であれば、地元で長く事業を続けてきたこと自体がニュースになる場合があります。
また、取引先や採用候補者にとっても、会社の歴史や姿勢を知るきっかけになります。
会社の節目をニュース化できる
周年式典そのものは、社内イベントとして見られがちです。
しかし、そこにニュース性があれば、メディアにとって扱いやすくなります。
- 創業50周年・100周年など大きな節目
- 新社長就任や事業承継
- 新商品・新サービスの発表
- 地域貢献活動の開始
- 新工場・新拠点・新設備の発表
- 周年を機にしたリブランディング
- 地域や学校、団体との連携
「式典を開催します」だけではなく、「周年を機に何を伝えるのか」を整理することが大切です。
式典そのものより「何を伝えたいか」が重要
メディアは、式典のすべてを記録するために来るわけではありません。
読者や視聴者に伝える価値がある部分を探しています。
そのため、取材案内では、式典の日時だけでなく、会社の歩み、地域性、社会性、今後の取り組み、代表コメントなど、伝えたいポイントを整理しておきましょう。
プレスリリースと取材受け入れは別に考える
周年式典にメディアを呼ぶときは、プレスリリース、取材案内、当日の取材対応を分けて考える必要があります。
この3つを混同すると、案内は送ったのに当日の受け入れ準備ができていない、という状態になりがちです。
プレスリリースは情報提供
プレスリリースは、メディアに向けて情報を届けるための文書です。
周年式典の目的、会社の歴史、ニュース性、開催概要、問い合わせ先などを整理して伝えます。
ただし、プレスリリースを送っただけで必ず取材に来てもらえるわけではありません。
プレスリリースの考え方については、こちらの記事も参考になります。
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取材案内は来てもらうための具体案内
取材案内は、記者やカメラマンが当日動きやすいようにするための案内です。
- 何時に来ればよいか
- どこで受付するか
- 駐車場はあるか
- どの場面が撮影できるか
- 社長インタビューはできるか
- 式典後に資料提供はあるか
こうした現場情報があると、メディア側は取材判断をしやすくなります。
取材対応は当日困らせない準備
メディアが実際に来た場合、現場で誰が対応するかを決めておく必要があります。
受付、撮影位置、インタビュー場所、資料配布、撮影NGの説明、終了後の写真提供などを準備しておきましょう。
記者は時間に追われていることが多いため、当日その場で調整するより、事前に決めておく方が親切です。
取材案内は何日前に送るか
周年式典にメディアを呼ぶ場合、案内を送る時期も重要です。
早すぎても忘れられ、遅すぎると取材予定に入れてもらえないことがあります。
地域紙・地方テレビは2〜3週間前を目安にする
地域紙や地方テレビ、地域情報サイトなどに案内する場合は、式典の2〜3週間前を目安に取材案内を送るとよいでしょう。
式典の日時、会場、内容、ニュース性が分かるようにまとめます。
地域性が強い内容や、取材価値が高い内容であれば、早めに相談しておくこともできます。
直前の再送は3〜5日前
一度案内を送った後、式典の3〜5日前に再度案内する方法もあります。
ただし、同じ内容を何度も送るのではなく、取材受付時間、撮影可能場面、社長インタビュー可否など、当日情報を整理して送るとよいでしょう。
大規模式典は1か月前から相談する
大規模な周年式典、著名人が登壇する式典、自治体や地域団体と連携する式典、新事業発表を伴う式典などは、1か月前からメディアへ相談してもよい場合があります。
特にテレビ取材を期待する場合は、撮影できる場面や映像になる要素を早めに伝えることが大切です。
取材申込締切を入れる
案内状には、取材申込の締切を入れておくと運営しやすくなります。
事前にメディア名、担当者名、人数、カメラの有無、車両の有無を確認できるため、受付や駐車場、撮影位置の準備がしやすくなります。
当日飛び込み対応も想定する
地域のイベントや周年式典では、事前連絡なしでメディアが来る可能性もあります。
当日受付で「メディアの方はこちらへ」と案内できるようにしておくと安心です。
急な取材にも対応できるよう、配布資料を数部余分に用意しておきましょう。
メディア向け案内状に入れる項目
メディア向け案内状は、記者が短時間で取材価値を判断できるように作ることが大切です。
式典名や日時だけでなく、なぜ取材する意味があるのか、当日何が撮れるのかを明確にしましょう。
基本情報
- 式典名
- 開催日時
- 会場名・住所
- 主催者名
- 何周年か
- 参加予定人数
- 主な参加者
- 問い合わせ先
会場が分かりにくい場合は、地図や駐車場情報も添えます。
ニュース性
案内状には、式典のニュース性を短く書きます。
- 地域で長く続く企業の節目
- 新社長就任や事業承継
- 新商品・新サービスの発表
- 周年を機にした地域貢献活動
- 社員・家族・地域を巻き込む企画
- 歴史資料や記念展示の公開
「周年式典を行います」だけではなく、「なぜ今、記事にする価値があるのか」を示しましょう。
当日の見どころ
記者やカメラマンにとって、当日どの場面が撮れるのかは重要です。
- 代表挨拶
- 来賓祝辞
- 表彰
- 周年動画上映
- 歴史展示
- 記念品披露
- 新事業発表
- 集合写真
- 社員や家族の参加企画
写真や映像になりやすい場面を案内状に書いておくと、取材判断がしやすくなります。
取材申込方法
取材申込の方法も明記しましょう。
- 申込先メールアドレス
- 電話番号
- 担当者名
- 申込締切
- 当日の緊急連絡先
- 必要な申込項目
メディア側がすぐ連絡できるように、担当者名と連絡先は分かりやすく記載します。
メディア受付を用意する
周年式典当日は、メディア受付を用意しておくとスムーズです。
一般参加者や来賓受付と同じ場所でも構いませんが、メディア対応担当者がすぐ分かるようにしておきましょう。
一般受付と分けるか決める
メディアの来場が複数社ある場合は、一般受付とは別にメディア受付を設けると対応しやすくなります。
小規模な式典であれば、一般受付内に「取材受付」を設けるだけでも構いません。
大切なのは、記者やカメラマンが来たときに、受付担当者が対応に迷わないことです。
受付名簿を用意する
事前に取材申込があった場合は、メディア名、担当者名、人数、カメラの有無、車両の有無を受付名簿にまとめておきます。
当日飛び込みで来た場合も、名刺をいただき、連絡先を控えておきましょう。
腕章・名札を渡す
会場内でメディア関係者が分かるよう、腕章や名札を用意する方法もあります。
撮影可能エリアに入る際や、スタッフが案内する際に分かりやすくなります。
ただし、会場の雰囲気や取材社数に応じて、必要かどうか判断しましょう。
進行表と資料を配布する
受付では、メディア向けに整理した資料を渡します。
- 式典進行表
- 会社概要
- 沿革資料
- 代表者プロフィール
- 登壇者一覧
- 撮影可能エリア
- 撮影NG事項
- 問い合わせ先
資料があると、記者が式典中に必要な情報を確認しやすくなります。
名刺交換をしておく
取材後の写真提供や追加質問に対応するため、名刺交換をしておきましょう。
メディア側から問い合わせが来ることもあれば、こちらから写真素材や資料を送ることもあります。
駐車場所・搬入導線を伝える
メディア対応では、駐車場所や搬入導線の案内も重要です。
特にテレビや動画取材では、カメラ、三脚、照明、音声機材などを持ち込む場合があります。
近い駐車場所を確保する
新聞記者だけであれば通常の駐車場でも対応できることがあります。
しかし、テレビカメラや大型機材がある場合、会場から遠い駐車場では搬入が大変です。
可能であれば、メディア用の駐車スペースを確保しておきましょう。
搬入口を共有する
会場に搬入口がある場合は、取材案内に記載しておくと親切です。
ホテル、ホール、公共施設、体育館などでは、一般入口と搬入口が違うことがあります。
会場側にも、メディア車両やカメラ搬入があることを共有しておきましょう。
雨天時の導線を考える
雨天時は、機材搬入や移動が大変になります。
屋根のある搬入口、近い駐車場、傘立て、雨に濡れにくい受付導線を確認しておくと安心です。
駐車券対応を確認する
有料駐車場を利用する会場では、駐車券の処理をどうするか確認しておきましょう。
取材車両の駐車料金を主催者が負担するのか、メディア側負担なのか、案内しておくと当日迷いません。
撮影可能エリアを決める
メディアが来る場合、撮影可能エリアを事前に決めておくことが大切です。
どこから撮ってよいのか分からないと、記者やカメラマンは動きにくくなります。
撮影できる場面を整理する
周年式典では、撮影に向いている場面がいくつかあります。
- 開会前の会場外観
- 受付の様子
- 代表挨拶
- 来賓祝辞
- 表彰
- 記念品贈呈
- 周年動画上映
- 歴史展示
- 集合写真
- 懇親会の様子
すべてを撮影可能にする必要はありません。
撮影してほしい場面、撮影してよい場面、撮影を避けたい場面を整理しておきましょう。
ステージ正面・会場後方を確認する
代表挨拶や表彰を撮影する場合、ステージ正面や会場後方に撮影位置が必要です。
カメラマンが移動しても、来場者の視界を妨げない場所を考えましょう。
テレビカメラや三脚を置く場合は、通路幅や電源位置も確認します。
集合写真の撮影位置を決める
集合写真を撮る場合、メディアが撮影する位置も考えておきます。
公式カメラマンとメディアカメラマンが同時に撮る場合、立ち位置や順番を整理しておきましょう。
周年式典の集合写真で失敗しないための準備については、こちらの記事も参考になります。
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懇親会の撮影可否を決める
懇親会は、交流や飲食の場です。
参加者によっては撮影を望まない場合もあります。
懇親会を撮影可能にするのか、冒頭だけにするのか、代表挨拶や乾杯までにするのかを決めておきましょう。
撮影NG者・撮影禁止場面を整理する
メディア取材で特に注意したいのが、撮影NG者や撮影禁止場面の扱いです。
当日になってから慌てると、メディア側にも参加者にも負担がかかります。
顔出しNGの参加者を確認する
社員、家族、子ども、取引先、来賓の中に、顔出しNGの人がいる場合があります。
式典前に確認できる範囲で整理しておきましょう。
特に、子どもが参加するファミリーデーや家族参加型イベントでは、撮影・掲載同意を慎重に扱う必要があります。
撮影禁止エリアを決める
会場内には、撮影しない方がよい場所があります。
- 受付名簿
- 個人情報が見える場所
- 控室
- 未公開商品や資料
- 機密資料がある展示
- 来賓の待機場所
- 子ども向けスペースの一部
撮影禁止エリアは、受付でメディアに説明し、必要に応じて会場内にも表示を出しましょう。
映像上映中の著作権に注意する
周年動画や記念映像を上映する場合、映像内に著作物、楽曲、写真、第三者素材が含まれることがあります。
会場上映はできても、テレビやWebでそのまま撮影・放送・掲載できない場合があります。
メディアに撮影してもらってよい範囲を事前に確認し、必要であれば「映像上映中の画面撮影は不可」と案内します。
受付で共有する
撮影NG事項は、担当者だけが知っていても意味がありません。
受付担当、案内担当、司会、会場スタッフ、メディア対応担当に共有しておきましょう。
メディアに渡す資料にも、撮影NG事項を簡潔に記載しておくと安心です。
社長インタビューの時間を確保する
メディアが周年式典を取材する場合、社長や代表者へのコメントを求められることがあります。
記事やニュースでは、代表コメントがあると内容がまとめやすくなります。
式典前か式典後かを決める
社長インタビューを行う場合、式典前に行うのか、式典後に行うのかを決めておきましょう。
式典前は比較的時間を確保しやすい一方で、直前準備で慌ただしいことがあります。
式典後は内容を踏まえたコメントが取れますが、来賓対応や懇親会で社長が動きにくい場合があります。
5〜10分でも時間を確保する
メディアのインタビューは、長時間でなくても構いません。
5〜10分でも、代表コメントが取れると記事やニュースにしやすくなります。
ただし、場所と時間が曖昧だと実施できないまま終わることがあります。
静かな場所を用意する
インタビューは、できるだけ静かな場所で行いましょう。
会場内が騒がしい場合、音声が取りにくくなります。
テレビや動画取材では、背景も重要です。
周年ロゴ、社名パネル、歴史展示、会場看板などが自然に入る場所を選ぶと、映像として使いやすくなります。
肩書・氏名を確認する
代表者や登壇者の肩書・氏名は、正確に伝える必要があります。
メディアに渡す資料に、正式な会社名、代表者名、肩書、読み仮名を入れておくと親切です。
コメント例を準備する
社長インタビューで話す内容は、事前に整理しておきましょう。
- 周年を迎えた感謝
- 創業から大切にしてきたこと
- 社員・取引先・地域への思い
- 次の10年に向けた方針
- 周年事業で伝えたいこと
コメントを丸暗記する必要はありませんが、伝えるべき軸を共有しておくと安心です。
誰がコメントを出すか決める
メディア対応では、誰がコメントを出すかも決めておく必要があります。
当日その場で「誰が話しますか」となると、対応が遅れてしまいます。
社長・代表者
周年式典では、社長や代表者のコメントが最も重要です。
会社の節目、感謝、今後の方針を語る役割があります。
実行委員長
周年事業に実行委員会がある場合は、実行委員長がコメントを出すこともあります。
式典の目的や準備の背景、社員参加の取り組みなどを話しやすい立場です。
広報担当
事実確認や資料提供、追加質問への回答は、広報担当が行うとスムーズです。
社長コメントとは別に、会社概要や数字に関する問い合わせに対応します。
現場責任者・若手社員
周年のテーマによっては、現場責任者や若手社員のコメントが有効な場合もあります。
地域貢献、採用、事業承継、次世代への継承などを伝えたい場合、社員の声が記事に温度を加えます。
来賓コメントは事前確認する
来賓にコメントを求める場合は、事前確認が必要です。
急にメディア対応をお願いすると、相手に負担をかけることがあります。
来賓が取材対応可能かどうか、主催者側で確認しておきましょう。
記者に渡す資料を準備する
メディアが記事を書きやすくするには、資料の準備が重要です。
口頭説明だけでは、会社名、代表者名、沿革、数字、登壇者情報に誤りが出る可能性があります。
メディア向け資料に入れたいもの
- 会社概要
- 沿革
- 代表者プロフィール
- 周年事業の目的
- 式典進行表
- 主要登壇者一覧
- 参加人数
- 新事業や発表内容
- 写真素材
- 周年ロゴデータ
- 問い合わせ先
資料は、紙で配布してもよいですし、QRコードでダウンロードできる形にしても便利です。
会社概要は短くまとめる
会社概要は、長く書きすぎる必要はありません。
正式社名、所在地、代表者、創業年、事業内容、従業員数、主な実績などを簡潔にまとめます。
沿革は記事に使いやすく整理する
沿革は、年表をそのまま渡すだけでなく、重要な節目を分かりやすく整理しましょう。
創業、事業拡大、新工場、新商品、地域貢献、受賞、事業承継など、記事に使いやすい項目を抜き出します。
数字を整理しておく
記事では、数字が使われることがあります。
- 創業年
- 周年年数
- 従業員数
- 拠点数
- 参加人数
- 販売実績
- 地域活動の年数
正確な数字を用意しておくと、記事化しやすくなります。
写真素材・動画素材を用意する
メディア取材では、当日撮影する写真だけでなく、提供用の写真素材があると役立ちます。
特に、新聞やWebメディアでは、追加で写真提供を求められることがあります。
用意しておきたい写真素材
- 創業当時の写真
- 現在の社屋・工場・店舗写真
- 商品・サービス写真
- 代表者写真
- 社員集合写真
- 周年ロゴ
- 歴史展示写真
- 式典当日の写真
写真素材は、ファイル名を分かりやすくしておきましょう。
たとえば、「創業当時_1975年.jpg」「代表取締役_山田太郎.jpg」「創立50周年式典_集合写真.jpg」のように整理すると、メディア側が扱いやすくなります。
使用許諾を確認する
写真を提供する場合は、使用許諾を確認しておく必要があります。
社員や取引先が写っている写真、古い写真、外部カメラマンが撮影した写真などは、掲載できる範囲を確認しておきましょう。
ロゴデータを用意する
周年ロゴや会社ロゴを使ってもらう可能性がある場合は、ロゴデータも用意しておきます。
ただし、ロゴの使用ルールがある場合は、使用範囲や色の扱いも伝えましょう。
写真提供先を一本化する
写真素材を送る担当者が複数いると、情報が混乱することがあります。
写真提供は、広報担当やメディア対応担当に一本化しておくと安心です。
テレビ・新聞・Webで必要な素材は違う
メディアといっても、新聞、テレビ、Web、業界紙では必要な素材が違います。
媒体ごとの特徴を理解しておくと、取材対応がしやすくなります。
| 媒体 | 必要になりやすい素材 | 準備のポイント |
|---|---|---|
| 新聞 | 写真、社長コメント、沿革、数字 | 氏名・肩書・数字を正確に伝える |
| テレビ | 映像映えする場面、インタビュー、音声 | 撮影場所・音声・照明・背景を考える |
| Webメディア | 写真複数枚、リンク、詳細情報 | 写真素材とURLを用意する |
| 業界紙 | 事業内容、実績、数字、専門性 | 専門用語や事業背景を整理する |
新聞は正確な情報が重要
新聞では、社名、代表者名、肩書、所在地、年数、人数などの正確さが重要です。
短い記事でも、会社の基本情報が正確に伝わるよう、資料を用意しておきましょう。
テレビは絵になる場面が重要
テレビでは、映像になる場面が必要です。
代表挨拶だけでなく、表彰、歴史展示、社員の様子、記念品、フォトスポット、周年動画上映、集合写真など、撮影しやすい場面を整理しておきましょう。
Webは写真とリンクが重要
Webメディアでは、写真を複数枚使うことがあります。
周年サイト、会社サイト、採用ページ、問い合わせ先などのリンクも用意しておくと、掲載後の導線を作りやすくなります。
式典進行表をメディア向けに整理する
メディアが取材しやすいよう、式典進行表をメディア向けに整理しておきましょう。
通常の進行表は、司会者や運営スタッフ向けに作られています。
メディア向けには、撮影できる場面やコメント可能な時間が分かる形にすると親切です。
何時に何が起きるかを明確にする
メディア向け進行表には、時間と内容を簡潔に記載します。
- 受付開始
- 開会
- 代表挨拶
- 来賓祝辞
- 表彰
- 記念映像上映
- 記念撮影
- 懇親会
- 代表インタビュー可能時間
メディアは途中で来たり、途中で別現場へ移動したりすることがあります。
進行表があると、どの時間に何を撮るべきか判断しやすくなります。
絵になる場面を示す
進行表には、撮影に向いている場面を印で示す方法もあります。
たとえば、「撮影推奨」「写真可」「動画撮影可」「インタビュー可」などです。
メディア側が短時間で動きやすくなります。
式典本編の進行表と連動させる
メディア向け進行表は、式典本編の進行表と矛盾しないように作りましょう。
司会者、音響、映像、受付、来賓対応スタッフとも共有しておくと、当日の案内が安定します。
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当日のメディア対応スタッフを決める
メディア対応は、当日その場の判断だけで進めると混乱しやすくなります。
受付、案内、インタビュー調整、撮影エリア案内、資料提供など、役割を決めておきましょう。
| 役割 | 担当内容 |
|---|---|
| 取材受付担当 | メディア受付、名刺受け取り、資料配布 |
| 案内担当 | 撮影エリア、控室、インタビュー場所への案内 |
| 広報担当 | 会社概要、沿革、数字、追加質問への対応 |
| 代表取り次ぎ担当 | 社長インタビューやコメント時間の調整 |
| 撮影エリア担当 | 撮影可能範囲、撮影NG事項の説明 |
| 写真提供担当 | 終了後の写真素材・キャプション提供 |
| 会場連絡役 | 会場スタッフ、駐車場、搬入口、音響との調整 |
メディア対応スタッフは、式典全体の運営スタッフとも連携する必要があります。
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終了後の写真提供・追加資料対応
メディア対応は、式典当日で終わりではありません。
終了後に、写真素材、代表コメント、登壇者名、会社概要、追加資料を求められることがあります。
当日中または翌日に送る
新聞やWebメディアは、掲載までの時間が短い場合があります。
写真提供や資料送付は、できれば当日中、遅くとも翌日には対応できるようにしておきましょう。
写真にはキャプションを付ける
写真を送る場合は、何の写真か分かるようにキャプションを付けましょう。
- 創立50周年式典で挨拶する代表取締役
- 永年勤続表彰を受けた社員
- 会場に展示された会社の歴史パネル
- 周年式典に参加した社員・関係者の集合写真
写真だけを送るより、記事に使いやすくなります。
登壇者名・肩書を確認する
代表、来賓、表彰者、実行委員長などが写真に写っている場合は、氏名と肩書を正確に伝えましょう。
誤記を防ぐため、正式表記を資料で送ると安心です。
掲載後のお礼を伝える
記事や放送で取り上げられた場合は、掲載後にお礼を伝えるとよいでしょう。
次回の情報提供や地域との関係づくりにもつながります。
ただし、掲載内容に対して過度に注文をつけたり、広告のような扱いを求めたりするのは避けましょう。
掲載後の受け皿を用意する
メディアに取り上げられた後、興味を持った人が会社名で検索することがあります。
そのときに、周年情報を受け止めるページがあると、広報効果を高めやすくなります。
周年サイトや特設ページを用意する
周年式典の目的、代表メッセージ、沿革、周年動画、写真、今後の取り組みなどをまとめたページがあると、取材後の受け皿になります。
Web記事からリンクしてもらえる場合もあります。
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式典レポートを公開する
式典後に、公式サイトや周年サイトで式典レポートを公開する方法もあります。
メディア掲載とあわせて、会社側からも正式な記録を発信できます。
写真ギャラリーを整理する
メディアに提供した写真や、公式カメラマンが撮影した写真は、社内共有や周年サイト、社内報にも活用できます。
撮影・掲載同意を確認したうえで、使いやすい形に整理しておきましょう。
やってはいけないメディア対応
周年式典にメディアを呼ぶ場合、対応を間違えると、取材しづらい現場になってしまいます。
次のような対応には注意しましょう。
呼んだのに受付が分からない
取材案内を送っておきながら、当日受付で誰も対応できないと、メディア側が困ります。
受付担当者には、メディアが来る可能性があることを共有しておきましょう。
駐車場がない
カメラや三脚を持って来る場合、駐車場が遠いと取材しづらくなります。
駐車場所や搬入導線は事前に案内しておきましょう。
撮影場所がない
撮影できる場所が決まっていないと、カメラマンは動きにくくなります。
ステージ正面、会場後方、集合写真位置など、撮影場所を整理しておきましょう。
社長に取材できない
社長コメントを期待してメディアが来たのに、当日まったく時間が取れないと、記事やニュースにしづらくなります。
短時間でもインタビュー可能な時間を確保しておきましょう。
進行表がない
進行表がないと、記者はどの場面を撮ればよいか分かりません。
メディア向けに簡潔な進行表を用意しておきましょう。
撮影NGを伝えていない
撮影NG者や撮影禁止エリアを事前に伝えていないと、後からトラブルになることがあります。
受付時に、撮影可能範囲と撮影NG事項を説明しましょう。
写真素材がない
新聞やWebメディアから写真提供を求められたとき、すぐに出せる素材がないと掲載機会を逃すことがあります。
会社概要、代表写真、周年ロゴ、式典写真などを整理しておきましょう。
広告扱いでお願いする
メディア取材は広告ではありません。
「この内容で掲載してください」「必ず大きく扱ってください」といった依頼は避けましょう。
ニュース性のある情報を提供し、取材判断はメディアに委ねる姿勢が大切です。
掲載を強要する
案内したからといって、必ず掲載されるわけではありません。
掲載の有無や扱いの大きさは、メディア側の判断です。
掲載を強要するのではなく、取材しやすい情報と現場を整えることに力を入れましょう。
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メディア受け入れチェックリスト
最後に、周年式典にメディアを呼ぶときの受け入れチェックリストをまとめます。
事前案内
- 取材案内を送るメディアを決めた
- 取材案内を2〜3週間前に送った
- 直前案内を3〜5日前に送るか決めた
- 取材申込締切を設定した
- 当日の緊急連絡先を記載した
案内状
- 式典名を記載した
- 日時・会場・主催を記載した
- 何周年かを明記した
- ニュース性を整理した
- 当日の見どころを書いた
- 撮影可能場面を書いた
- 社長インタビュー可否を書いた
- 取材申込方法を書いた
当日受付
- メディア受付を用意した
- 受付名簿を作った
- メディア対応担当を決めた
- 配布資料を用意した
- 腕章・名札の有無を決めた
- 名刺交換の流れを決めた
撮影対応
- 撮影可能エリアを決めた
- 撮影禁止エリアを決めた
- 撮影NG者を確認した
- 集合写真の撮影位置を決めた
- 映像上映中の撮影可否を決めた
- 懇親会の撮影可否を決めた
インタビュー対応
- 社長インタビューの有無を決めた
- インタビュー時間を確保した
- 静かな場所を用意した
- 代表者の肩書・氏名を確認した
- コメントの要点を整理した
- 広報担当の同席を決めた
資料・素材
- 会社概要を用意した
- 沿革資料を用意した
- 代表者プロフィールを用意した
- 式典進行表を用意した
- 主要登壇者一覧を用意した
- 写真素材を用意した
- 周年ロゴデータを用意した
- 問い合わせ先を明記した
終了後対応
- 写真提供担当を決めた
- 写真キャプションを用意した
- 追加資料の送付方法を決めた
- 掲載後のお礼を伝える担当を決めた
- 周年サイトや式典レポートの公開を検討した
よくある質問
Q. 周年式典の取材案内は何日前に送ればよいですか?
A. 地域紙や地方テレビ、Webメディアであれば、2〜3週間前を目安に送るとよいでしょう。式典の3〜5日前に、取材受付時間や撮影可能場面を整理して再案内する方法もあります。大規模な式典やテレビ取材を期待する場合は、1か月前から相談することもあります。
Q. プレスリリースと取材案内は同じですか?
A. 厳密には役割が違います。プレスリリースはニュース性のある情報をメディアに届ける文書です。取材案内は、実際に来てもらうために、日時、会場、受付、駐車場、撮影可能場面、インタビュー可否などを具体的に伝える案内です。
Q. メディアに来てもらう場合、当日は何を準備すべきですか?
A. メディア受付、進行表、会社概要、沿革資料、撮影可能エリア、撮影NG事項、社長インタビュー時間、駐車場所、写真素材、問い合わせ先を準備しておくと安心です。誰がメディア対応するかも事前に決めておきましょう。
Q. 撮影NGの参加者がいる場合はどうすればよいですか?
A. 事前に撮影NG者や撮影禁止エリアを整理し、受付時にメディアへ説明しましょう。子ども、家族、取引先、来賓が参加する場合は特に注意が必要です。社内報、Web、SNSなど掲載範囲も確認しておくと安心です。
Q. 取材後に写真を提供する必要はありますか?
A. 必須ではありませんが、新聞やWebメディアでは追加写真を求められることがあります。集合写真、代表写真、式典写真、周年ロゴなどを整理しておくと、掲載に使ってもらいやすくなります。写真にはキャプションも添えると親切です。
まとめ|メディア対応は「呼ぶ前」より「来た後」の準備が大切
周年式典にメディアを呼ぶ場合、プレスリリースや取材案内を送ることだけでなく、実際に来てもらった後の受け入れ準備が重要です。
記者やカメラマンが現場で困らないように、受付、駐車場、撮影可能エリア、式典進行表、社長インタビュー時間、会社概要、沿革資料、写真素材を整えておきましょう。
特に大切なのは、何を取材してほしいのか、どの場面が撮影できるのか、誰がコメントを出すのかを事前に整理することです。
周年式典は、会社の歴史や感謝を伝えるだけでなく、地域、取引先、採用候補者、ステークホルダーに向けて会社の節目を伝える広報機会にもなります。
メディアにとって取材しやすい現場を整えることで、周年式典の価値を社外にも届けやすくなります。
周年式典のメディア対応・プレスリリース・記録撮影でお困りの方へ
トビガスマルでは、岡山県新見市を拠点に、周年式典、周年動画、記念映像、周年サイト、記念誌、プレスリリースなど、周年事業の企画と発信をサポートしています。
周年式典にメディアを呼ぶ場合は、プレスリリースだけでなく、取材案内、当日の受付、撮影導線、社長インタビュー、写真提供、式典後のWeb発信まで含めて準備することが大切です。
- 周年式典を新聞・テレビ・Webメディアに案内したい
- 取材案内状やプレスリリースを準備したい
- 当日のメディア受付や撮影エリアを整理したい
- 社長インタビューや代表コメントを準備したい
- 式典後の写真提供や周年サイト掲載まで考えたい
そのような段階からご相談いただけます。
周年を一度きりの式典で終わらせず、会社の歩みと未来を社内外へ伝える機会として、企画・映像・広報・Web発信まで一緒に整えていきましょう。
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