こんにちは。合同会社トビガスマル代表の廣瀬です。
コロナ禍の時期、弊社ではオンライン配信やハイブリッド開催の周年事業を数多くサポートしてきました。
周年式典、記念講演、総会、セミナー、発表会。
「本当は会場に集まりたいけれど、全員が同じ場所に集まることが難しい」
そんな状況の中で、会場参加とオンライン参加を組み合わせながら、大切な節目をどう届けるかを、主催者の皆様と一緒に考えてきました。
当時、オンラインやハイブリッド開催が求められた一番の理由は、感染症対策でした。
しかし最近、私は別の理由で、ハイブリッド開催の需要が再び高まるのではないかと感じています。
それは、中東情勢の緊迫化や原油価格の高騰によって、移動そのものの負担が大きくなっているからです。
ガソリン価格が上がれば、遠方から車で参加する方の負担は増えます。
燃料の供給不安が広がれば、企業や団体、自治体が、公共交通の利用や移動の見直しを呼びかける場面も出てくるかもしれません。
特に地方では、イベントや式典への参加に車移動が欠かせない地域も少なくありません。
周年式典には、来賓、OB・OG、取引先、地域関係者、遠方に住む元社員や会員など、多くの方が関わります。
その全員に「必ず会場へ来てください」とお願いすることが、これからも当たり前であり続けるのか。
私は、そこを一度考え直す時期に来ているのではないかと思っています。
もちろん、会場に集まる価値は大きいです。
同じ空間で顔を合わせ、拍手を送り、節目を共有する時間には、オンラインでは代えられない力があります。
一方で、移動できない人、移動を控えたい人、遠方からの参加が難しい人にも、周年の想いを届ける方法は必要です。
コロナ禍で広がったオンライン配信やハイブリッド式典は、一時的な代替手段ではありませんでした。
むしろこれからは、感染症だけでなく、燃料高、交通不安、災害、悪天候、高齢化、働き方の変化などに備えるための、周年事業の新しい選択肢になると考えています。
この記事では、弊社がコロナ禍で経験してきたハイブリッド周年事業の現場を振り返りながら、ガソリン高や移動不安の時代に、なぜ改めてオンライン・ハイブリッド開催が必要になるのかを考えてみたいと思います。
目次
コロナ禍で広がったオンライン・ハイブリッド周年事業
コロナ禍では、企業や団体の式典・総会・講演会・周年事業の多くが、開催方法の見直しを迫られました。
それまで当たり前だった「会場に人を集めて開催する」という形が、急に難しくなったからです。
式典そのものを延期するのか。
規模を縮小して開催するのか。
関係者だけで実施するのか。
それとも、オンライン配信を組み合わせて、会場に来られない方にも届けるのか。
主催者の皆様は、本当に難しい判断をされていたと思います。
弊社トビガスマルでも、コロナ禍の時期に、オンライン配信やハイブリッド開催のご相談を多くいただきました。
なかでも印象に残っているのが、PVリボーン協会様の設立1周年記念式典です。
PVリボーン協会様は、太陽光パネルのリユース・リサイクルを推進する全国組織です。
全国の企業や団体が関わる協会であり、関係者も各地にいらっしゃいます。
そのため、周年式典を開催するにあたっても、会場に集まれる方だけでなく、遠方からオンラインで参加される方にも、同じように情報と熱量を届ける必要がありました。
2023.08.10
「ハイブリッドイベント」とは、一つのイベントで「会場参加」「オンライン参加」が用意されているものです。 コロナ禍を経てメジャーな手法になりましたが、会場側とオンライン側に届ける機材や配線と複雑になるため、式典担当者様からの弊社への相談も増えています。 あなたも、ハイブリッドイベントの...
ハイブリッド開催は、ただ配信すればよいわけではない
オンライン配信というと、カメラを置いて、パソコンにつないで、配信ボタンを押せばできるように思われるかもしれません。
もちろん、簡易的な配信であれば、それでも形にはなります。
しかし、周年式典や記念イベントの場合は、それだけでは足りません。
会場には、司会者、登壇者、来賓、参加者がいます。
スクリーンに映す資料や映像もあります。
BGMやマイク音声もあります。
一方で、オンライン側には、画面越しに見ている参加者がいます。
会場の空気を感じることができない分、オンライン参加者には、表情、声、資料、進行の流れが分かりやすく届くように設計する必要があります。
つまり、ハイブリッド開催では、会場参加者向けの体験と、オンライン参加者向けの体験を同時に成立させる必要があります。
ここが、通常の会場イベントとも、完全オンラインイベントとも違う難しさです。
現場では、いくつもの判断が同時に発生する
ハイブリッド式典の現場では、当日も細かな判断が続きます。
たとえば、登壇者の声を会場内に届けるだけでなく、オンライン配信にも聞き取りやすく送る必要があります。
会場のスクリーンに映している資料を、オンライン参加者にも見やすく表示する必要があります。
オンライン参加者から質問がある場合は、その声を会場に返す必要もあります。
会場の拍手や空気感を、どこまでオンライン側に届けるかも考えなければなりません。
このように、ハイブリッド開催は、映像・音声・会場進行・オンライン進行を同時に見る仕事です。
特に周年式典では、来賓挨拶、表彰、記念講演、動画上映、写真撮影など、進行の切り替わりが多くあります。
そのたびに、カメラの画角、音声、資料表示、配信画面を切り替えていく必要があります。
現場で感じたのは、ハイブリッド開催は「配信技術」だけでは成立しないということです。
式典全体の流れを理解し、どの場面で何を見せるべきかを判断する力が必要になります。
いま再び、ハイブリッド開催が必要になる可能性
コロナ禍が落ち着いたあと、多くのイベントは会場開催に戻りました。
やはり、同じ場所に集まり、顔を合わせて話すことには大きな価値があります。
周年式典であれば、なおさらです。
久しぶりに会う方々と再会し、これまでの歩みを振り返り、これからの未来を共有する。
その時間は、会場だからこそ生まれるものです。
一方で、私は最近、もう一度ハイブリッド開催の必要性が高まるのではないかと感じています。
理由は、感染症ではありません。
移動にかかる負担の増加です。
中東情勢の緊迫化や原油価格の高騰は、私たちの日常生活にも影響します。
ガソリン価格が上がれば、車で移動する人の負担は増えます。
燃料費が上がれば、物流や交通、宿泊、出張にも影響が出ます。
地域によっては、公共交通だけでは移動しづらく、車に頼らざるを得ない場所もあります。
地方でイベントや式典を開催する場合、この影響は決して小さくありません。
周年式典は、遠方から来る人が多い
周年式典には、さまざまな立場の方が参加されます。
- 遠方に住むOB・OG
- 取引先や関係団体の方
- 過去に関わった元社員・元会員
- 地域外で暮らすご家族
- 県外から来られる来賓
こうした方々にとって、移動コストの上昇は参加判断に影響します。
片道数時間かけて車で来る方。
前泊が必要な方。
高齢で長距離移動に不安がある方。
仕事の都合で、短時間だけなら参加できる方。
全員に会場参加を前提とした案内を出すと、どうしても参加できない人が出てきます。
もちろん、すべての式典をオンラインにすべきだとは思いません。
むしろ、周年式典の中心は会場にあるべきです。
ただし、会場に来られない人を最初から切り捨てるのではなく、オンライン参加という選択肢を用意しておくことは、これからますます重要になると感じています。
「集まれない理由」は感染症だけではない
コロナ禍では、集まれない理由がとても分かりやすく存在していました。
感染症対策です。
しかし、これからの時代、集まれない理由は一つではありません。
- ガソリン価格の高騰
- 公共交通の本数減少
- 悪天候や災害
- 高齢化による移動負担
- 介護や家庭の事情
- 仕事の都合
- 遠方在住による時間的制約
こうした理由で、会場には行けないけれど、式典には参加したいという方は必ずいます。
その方々に対して、どう節目を届けるか。
これは、周年事業を企画するうえで大切な視点です。
ハイブリッド周年事業は「非常時対応」ではなく「参加の選択肢」
コロナ禍の頃、オンライン配信やハイブリッド開催は、どうしても「仕方なく行うもの」という印象がありました。
本当は集まりたい。
でも集まれないからオンラインにする。
そういう位置づけだったと思います。
しかし、実際に多くの現場を経験して感じたのは、ハイブリッド開催には、非常時対応以上の価値があるということです。
会場に来られない人にも届けられる。
遠方の方が短時間でも参加できる。
当日参加できなかった方に、後日アーカイブを共有できる。
記録映像として残し、広報や採用、次年度以降の活動にも活用できる。
これは、単なる代替手段ではありません。
周年事業の価値を広げる方法です。
会場の価値とオンラインの価値は違う
会場開催には、会場開催の良さがあります。
直接顔を合わせること。
同じ空気を共有すること。
式典の緊張感や拍手、懇親会での会話。
これはオンラインでは完全には再現できません。
一方で、オンラインにはオンラインの良さがあります。
距離を超えて参加できること。
移動時間を減らせること。
短時間だけでも関われること。
録画して後日共有できること。
大切なのは、どちらか一方を選ぶことではありません。
会場の価値を大切にしながら、オンラインの価値も組み合わせることです。
それが、これからの周年事業におけるハイブリッド開催の意味だと思います。
周年事業は、できるだけ多くの関係者と共有するもの
周年事業は、主催者だけのものではありません。
これまで支えてくださったお客様。
一緒に働いてきた社員やスタッフ。
卒業したメンバー。
地域の方々。
取引先。
家族。
多くの人の関わりがあって、その節目を迎えています。
だからこそ、周年式典や記念イベントは、できるだけ多くの関係者と共有できる形にすることが大切です。
移動できる人だけが参加できる式典ではなく、移動が難しい人にも届く式典へ。
それは、単に便利にするということではありません。
これまで関わってくださった方々への配慮であり、感謝を届ける方法でもあります。
周年式典をハイブリッド化するときの3つのポイント
周年式典や記念イベントをハイブリッド開催にする場合、ただカメラを置いて配信するだけでは十分ではありません。
会場にいる方にも、オンラインで参加する方にも、それぞれにとって見やすく、聞きやすく、参加しやすい設計が必要です。
ここでは、弊社がコロナ禍の現場で経験してきた中で、特に大切だと感じている3つのポイントを紹介します。
1. 会場参加者とオンライン参加者の体験を分けて考える
ハイブリッド開催で最初に考えるべきことは、会場参加者とオンライン参加者では、見えている景色がまったく違うということです。
会場にいる方は、登壇者の表情、会場の雰囲気、周囲の拍手、スクリーンに映る資料などを一体的に感じることができます。
一方、オンライン参加者が見ているのは、基本的には配信画面の中だけです。
そのため、会場で見えているものをそのまま配信すれば伝わる、というわけではありません。
たとえば、会場スクリーンに資料を映していても、配信画面では文字が小さくて読めないことがあります。
会場では登壇者の声が聞こえていても、配信では音がこもって聞き取りにくいことがあります。
会場では笑いが起きていても、オンライン側には何が起きたのか伝わらないこともあります。
だからこそ、ハイブリッド開催では、会場向けの演出と、配信向けの見せ方を分けて考えることが大切です。
登壇者を映すカメラ、資料を見せる画面、会場全体を見せる画角、テロップやスライドの出し方。
それぞれを整理することで、オンライン参加者にも式典の流れが伝わりやすくなります。
2. 音声設計を最優先にする
ハイブリッド配信で、私たちが最も重視しているのは音声です。
映像が多少粗くても、音声がしっかり聞こえていれば内容は伝わります。
しかし、音声が聞き取りにくいと、オンライン参加者はすぐに集中できなくなります。
特に周年式典では、音声の種類が多くなります。
- 司会者の声
- 代表者挨拶
- 来賓挨拶
- 記念講演
- 会場で流すBGM
- 上映する周年動画の音声
- オンライン登壇者の声
- 質疑応答のマイク音声
これらを、会場にも、オンラインにも、適切に届ける必要があります。
現場でよくあるのが、会場では問題なく聞こえているのに、配信では音が小さい、BGMが大きすぎる、質問者の声が拾えていない、といったトラブルです。
会場の音響と配信の音声は、似ているようで別物です。
そのため、ハイブリッド式典では、マイクの本数、音声の取り回し、会場PAとの連携、オンライン側への送り方を事前に確認しておく必要があります。
特に大切なのは、リハーサルです。
本番と同じマイク、本番と同じ資料、本番と同じ動画、本番に近い進行で確認しておくことで、当日のトラブルを減らすことができます。
3. 配信だけでなく、アーカイブ活用まで考える
ハイブリッド開催の良さは、当日オンラインで見られることだけではありません。
録画しておけば、後日アーカイブとして活用できます。
これは、周年事業にとって大きな価値があります。
当日参加できなかった方へ共有する。
遠方の関係者へ後日届ける。
社内や団体内の記録として残す。
次年度以降の活動紹介に使う。
採用広報や地域PRの素材として再編集する。
このように、式典の配信映像は、一度きりで終わらせるのではなく、その後も活用できる資産になります。
ただし、アーカイブ活用を考える場合は、最初からその前提で準備する必要があります。
たとえば、公開範囲をどうするか。
YouTubeで限定公開にするのか、社内だけで共有するのか。
来賓挨拶や講演内容を後日公開してよいか。
BGMや上映動画の権利は問題ないか。
個人情報や社外秘の内容が含まれていないか。
こうした点を事前に整理しておくことで、配信後の活用がしやすくなります。
周年式典は、一日限りのイベントで終わらせるにはもったいない場です。
せっかく多くの方が集まり、想いを語り、歴史を振り返るのであれば、その記録を未来に残すことも大切だと感じています。
弊社が現場で感じた、ハイブリッド式典の難しさ
コロナ禍で多くの配信現場に関わる中で、ハイブリッド式典は、通常のオンライン配信よりも難しいと感じる場面が何度もありました。
理由は、現場で同時に見なければならないものが多いからです。
完全オンラインのイベントであれば、基本的には画面の中の進行を中心に考えます。
一方、会場開催のイベントであれば、会場にいる方の体験を中心に考えます。
しかし、ハイブリッド開催では、その両方を同時に成立させなければなりません。
会場の空気を壊さないこと。
オンライン参加者を置いていかないこと。
登壇者が話しやすいこと。
司会者が進行しやすいこと。
主催者が安心して式典に集中できること。
これらを一つずつ整えていく必要があります。
配信スタッフだけでなく、式典全体を理解する必要がある
ハイブリッド式典の現場では、配信スタッフが単にカメラやパソコンを操作するだけでは足りません。
式典全体の流れを理解しておく必要があります。
いつオープニング動画が流れるのか。
誰がどのタイミングで登壇するのか。
挨拶のあとに拍手の時間があるのか。
表彰では受賞者がどこから出てくるのか。
オンライン参加者の発言はあるのか。
記念撮影は配信に含めるのか。
こうした進行を把握していないと、適切なタイミングで画面や音声を切り替えることができません。
特に周年式典では、厳かな場面と盛り上げる場面が混在します。
黙とう、来賓挨拶、表彰、記念講演、周年動画上映、懇親会。
それぞれの場面にふさわしい見せ方があります。
配信側も、その空気を理解して動く必要があります。
現場で起きやすいトラブルは、事前準備でかなり減らせる
ハイブリッド式典では、当日になってから気づくと困ることがいくつもあります。
たとえば、会場のインターネット回線が弱い。
音響卓から配信用の音声をもらえない。
スクリーンに映すパソコンと配信用パソコンが別で、資料切り替えが複雑になる。
オンライン登壇者の声を会場に返す方法が決まっていない。
会場マイクの音は聞こえるが、動画の音声が配信に乗っていない。
こうした問題は、当日その場で対応できることもありますが、式典本番中に発生すると主催者も参加者も不安になります。
だからこそ、事前の確認が大切です。
会場の下見。
回線速度の確認。
音響担当者との打ち合わせ。
進行台本の共有。
資料・動画データの事前確認。
オンライン登壇者との接続テスト。
これらを行っておくことで、当日のトラブルはかなり減らすことができます。
ハイブリッド開催は、機材の数が多ければよいというものではありません。
大切なのは、式典の目的と進行に合わせて、必要な機材と人員を過不足なく設計することです。
主催者が式典に集中できる状態をつくる
配信やハイブリッド開催で、私たちが大切にしていることがあります。
それは、主催者の方が式典そのものに集中できる状態をつくることです。
周年式典の主催者は、当日とても忙しいです。
来賓対応、受付、進行確認、登壇者対応、会場確認、参加者への挨拶。
そこに配信トラブルの対応まで加わると、本来向き合うべき式典の内容に集中できなくなってしまいます。
だからこそ、配信まわりはできるだけ私たちが引き受け、主催者の方には、来場者への対応や式典の進行に集中していただきたいと考えています。
オンライン参加者にもきちんと届いている。
録画も問題なく残っている。
音声も聞こえている。
その安心感があるだけで、主催者の負担は大きく減ります。
コロナ禍の現場で学んだのは、ハイブリッド配信は技術支援であると同時に、主催者の不安を減らす仕事でもあるということでした。
燃料高時代の周年事業で、主催者が考えておきたいこと
これからの周年事業では、式典の内容だけでなく、参加者がどうやって会場まで来るのかという視点も、より大切になっていくと思います。
これまでは、周年式典といえば、関係者に案内を送り、会場に集まっていただくことが前提でした。
もちろん、会場に集まる価値は今後も変わりません。
直接顔を合わせること。
久しぶりに再会すること。
同じ空間で感謝や決意を共有すること。
これは、周年式典だからこそ大切にしたい時間です。
一方で、燃料費や交通費が上がると、参加者の移動負担は確実に大きくなります。
特に地方では、公共交通だけで移動することが難しく、車での移動が前提になっている地域も多くあります。
ガソリン価格が上がれば、遠方から参加する方ほど負担は増えます。
さらに、燃料の供給不安や交通機関への影響が出れば、企業や団体としても、参加者に無理な移動をお願いしづらくなる場面が出てくるかもしれません。
だからこそ、これからの周年事業では、会場に来られる人だけを前提にしない設計が必要になると感じています。
遠方参加者を前提にしすぎない
周年式典には、遠方から参加される方が少なくありません。
創業時に関わった方。
過去の役員やOB・OG。
県外に移られた元社員や元会員。
取引先や関係団体の方。
こうした方々は、主催者にとって大切な関係者です。
しかし、遠方からの参加には、時間も費用も体力も必要です。
車で数時間かかる方。
前泊が必要な方。
公共交通の乗り継ぎが必要な方。
高齢で長距離移動が負担になる方。
そうした方々に対して、会場参加だけを選択肢にしてしまうと、結果的に参加をあきらめる方が出てしまいます。
もちろん、来られる方にはぜひ会場で参加していただきたい。
ただ、来られない方にも節目を届ける方法を用意しておくことは、これからの周年事業において大切な配慮になると思います。
公共交通・乗り合わせ・オンライン参加を組み合わせる
移動負担への対策は、オンライン配信だけではありません。
たとえば、案内状の中で公共交通の利用方法を分かりやすく伝える。
最寄り駅からの送迎を用意する。
関係者同士で乗り合わせしやすいように案内する。
会場参加が難しい方には、オンライン視聴のURLを用意する。
こうした複数の選択肢を組み合わせることで、参加者の負担を減らすことができます。
大切なのは、「会場に来るか、来ないか」の二択にしないことです。
会場で参加する。
途中まで公共交通を使う。
短時間だけオンラインで参加する。
後日アーカイブで視聴する。
それぞれの状況に合わせて参加できるようにすることで、周年事業の届く範囲は広がります。
式典の価値を「当日会場」だけに閉じ込めない
周年式典は、当日会場にいる人だけのものではありません。
これまで支えてくださった方々、遠方に住む関係者、都合が合わなかった方、次の世代の社員や会員にとっても、大切な記録になります。
だからこそ、式典の価値を当日会場だけに閉じ込めないことが大切です。
たとえば、式典を配信する。
録画を残す。
挨拶や記念講演を編集して後日共有する。
周年動画として再編集する。
社内研修や採用広報、地域PRに活用する。
このように考えると、ハイブリッド開催は単なる「当日の対応」ではなく、周年事業の価値を長く残すための仕組みになります。
一度きりの式典で終わらせるのではなく、その場で語られた言葉や想いを、未来にも届ける。
それが、動画や配信が周年事業に関わる意味だと思います。
ハイブリッド周年事業は、地域企業・団体のBCPにもなる
ハイブリッド開催は、イベント運営の便利な方法というだけではありません。
私は、地域企業や団体にとってのBCP、つまり事業継続の考え方にもつながると感じています。
BCPというと、工場や物流、災害対応の話を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、企業や団体にとって、総会、式典、研修、発表会、周年事業といった重要な行事をどう継続するかも、大切なテーマです。
感染症、燃料高、災害、悪天候、交通障害。
何らかの事情で人が集まりにくくなったとき、開催そのものを中止するしかないのか。
それとも、参加方法を切り替えながら、節目を共有する方法を残せるのか。
この差は大きいと思います。
感染症、燃料高、災害、悪天候に備える
コロナ禍では、多くのイベントが延期や中止を余儀なくされました。
その一方で、オンライン配信やハイブリッド開催の準備ができていたイベントは、形を変えながら開催することができました。
これは、今後の周年事業にも通じる話です。
たとえば、大雪や台風で遠方からの移動が難しい。
交通機関が乱れて来場できない人が増える。
燃料費の高騰で、遠方参加を控える人が出る。
感染症の再拡大で、高齢の参加者が会場参加を不安に感じる。
こうした状況でも、オンライン参加やアーカイブ視聴の選択肢があれば、完全に参加できない状態を避けることができます。
ハイブリッド開催は、非常時に慌てて用意するものではなく、最初から選択肢として設計しておくことで効果を発揮します。
中止ではなく、開催方法を切り替えられる準備
周年式典は、開催日が簡単に動かせないこともあります。
創立記念日。
総会と合わせた日程。
来賓や講師の予定。
会場の予約。
関係者への案内。
一度決めた日程を変更するには、多くの調整が必要です。
だからこそ、何かが起きたときに「中止するか、強行するか」の二択にならない準備が大切です。
たとえば、当初は会場開催を基本にしながら、遠方参加者にはオンライン視聴も案内しておく。
講師が移動できない場合に備えて、オンライン登壇の方法を確認しておく。
会場参加者が減っても、配信と録画で後日共有できるようにしておく。
こうした準備があれば、状況に応じて開催方法を切り替えることができます。
ハイブリッド対応は、開催の自由度を高めるための備えでもあります。
配信・録画・アーカイブが組織の資産になる
もう一つ大切なのは、配信や録画が組織の資産になるという点です。
周年式典では、代表者の挨拶、来賓の言葉、歴代関係者の想い、これまでの歩み、これからの方針など、貴重な内容が語られます。
その場で聞いて終わりにするには、もったいない内容です。
録画を残しておけば、当日参加できなかった方に共有できます。
新しく入った社員や会員に、組織の歴史を伝える教材にもなります。
採用活動や広報にも活用できます。
次の周年事業を考えるときの参考資料にもなります。
つまり、ハイブリッド開催で残した映像は、単なる記録ではなく、組織の歴史を未来へつなぐ資料になります。
式典を「一日限りのイベント」にするのか。
それとも「未来に残るコンテンツ」にするのか。
この視点の違いは、周年事業の価値を大きく変えると思います。
まとめ|ハイブリッド開催は、これからの周年事業の備えになる
コロナ禍で広がったオンライン配信やハイブリッド開催は、一時的な対応策のように見られていました。
しかし、現場で多くの式典やイベントに関わってきた立場から見ると、ハイブリッド開催は、これからの周年事業にとっても重要な選択肢になると感じています。
理由は、感染症だけではありません。
燃料高、移動コストの上昇、公共交通の課題、災害、悪天候、高齢化、働き方の変化。
こうした要因によって、すべての関係者が同じ場所に集まることは、以前よりも難しくなっていく可能性があります。
もちろん、会場に集まる価値は変わりません。
直接顔を合わせ、同じ空間で節目を共有する時間には、大きな意味があります。
だからこそ、会場開催を大切にしながら、オンライン参加やアーカイブ視聴という選択肢も用意しておく。
それが、これからの周年事業に必要な備えではないでしょうか。
周年式典は、過去を振り返るだけの場ではありません。
これまで支えてくださった方々に感謝を伝え、今の想いを共有し、次の未来へつないでいく場です。
その大切な節目を、できるだけ多くの方に届けるために。
そして、社会情勢や移動環境が変わっても、開催の価値を失わないために。
ハイブリッド周年事業という選択肢を、改めて考える時期に来ているのではないかと思います。
周年式典・記念講演・総会のハイブリッド配信をご検討中の方へ
トビガスマルでは、岡山県新見市を拠点に、周年式典、記念講演、総会、セミナー、地域イベントのオンライン配信・ハイブリッド配信をサポートしています。
コロナ禍では、会場参加とオンライン参加を組み合わせた周年事業や記念イベントを多数支援してきました。
その経験をもとに、会場の状況、参加者の属性、式典の目的に合わせて、必要な配信設計をご提案します。
- 周年式典をオンラインでも配信したい
- 遠方の関係者にも式典を届けたい
- 記念講演を会場とオンラインの両方で実施したい
- 総会や発表会をハイブリッド開催したい
- 式典の様子を録画して後日共有したい
- 開催形式がまだ決まっていないので相談したい
このような場合は、企画段階からご相談いただけます。
配信機材の手配だけでなく、会場の下見、音声設計、進行台本との連携、オンライン参加者への案内、録画・アーカイブ活用まで、式典全体の流れに合わせてサポートいたします。
「会場に集まる価値」と「オンラインで届ける価値」。
その両方を活かした周年事業を、一緒に考えていければと思います。
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