
こんにちは、合同会社トビガスマル代表社員の廣瀬です。
中国発の動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」が米国内で事実上使用を禁じられる法律の発効が間近に迫っています。この動きが、ユーザーたちに与える影響は計り知れません。
しかし、新たな選択肢として注目を集めているのが、中国・上海発のSNS 「レッドノート(小紅書)」 です。
目次
レッドノート(小紅書)とは?その基本概要
レッドノート(小紅書 / シャオホンシュー) は、InstagramとPinterestを掛け合わせたようなSNSで、ライフスタイル、旅行、ファッション、コスメといったテーマに特化した写真・動画中心のプラットフォームです。
2013年に上海で生まれ、現在は月間アクティブユーザーが3億人を超える大規模なSNSへと成長しました。特に、中国のZ世代をはじめ、若い女性ユーザーから絶大な支持を得ています。
SNSのコンセプトである「日記やレビューを投稿する場所」に近いニュアンスを持っているため、日本では「レッドノート」という表記が度々用いられますが、「小紅書」を直訳すると「小さな赤い本」という意味になり、「レッドブック」とも呼称されます。
詳しい内容は、以前の記事を読んでいただけると嬉しいです。

2025.01.14
レッドブック(RED)とは?インバウンドにおける重要性 レッドブック(RED)の基本機能と特徴 レッドブック(RED) は、中国の人気SNSアプリで、特に若年層の女性ユーザーを中心に支持を集めています。 InstagramとPinterestの特徴を併せ持ったようなプラットフォームで、...
小紅書の概要と特徴
小紅書は、中国発のSNSアプリであり、特にファッション、美容、ライフスタイルといった分野において、ユーザーが情報を共有し合うためのプラットフォームとして機能しています。その特徴は、単なる情報発信の場にとどまらず、ユーザーが実際の経験やレビューを基にしたリアルな情報を交換できる点にあります。
このプラットフォームは、写真や動画を中心としたビジュアルコンテンツを共有することが容易で、ユーザーは自分の興味関心に基づいて、様々なコンテンツを発見できます。また、コミュニティ機能も充実しており、同じ趣味や関心を持つユーザー同士が交流を深めることができます。
レッドノートの主要機能
小紅書では、ユーザーは写真や短い動画を投稿し、自身の経験やおすすめの商品を紹介することができます。これらの投稿には、商品レビューや使用感、スタイリングのヒントなどが含まれ、他のユーザーにとって有益な情報源となります。
さらに、小紅書は、ユーザー間のコミュニケーションを促進するコミュニティ機能も提供しています。ユーザーは、特定のテーマや関心を持つグループに参加したり、他のユーザーの投稿にコメントしたりすることで、活発な交流を楽しむことができます。これにより、ユーザーは単に情報を得るだけでなく、同じ興味を持つ仲間とつながることができるのです。
人気の理由と背景
小紅書は、その高いユーザビリティと情報発信力によって、多くのユーザーから支持を集めています。ユーザーインターフェースは直感的で使いやすく、誰でも簡単にコンテンツを投稿したり、他のユーザーの投稿を閲覧したりすることができます。
また、小紅書で共有される情報は、単なる宣伝ではなく、ユーザー自身が実際に体験したリアルなレビューや感想に基づいているため、信頼性が高いと評価されています。この点が、多くのユーザーが小紅書を積極的に利用する理由の一つです。ユーザーは、商品の購入を検討する際や、新しい情報を探す際に、小紅書のレビューを参考にすることが一般的になっています。
TikTokからのユーザー移行の現状
1. プライバシー問題の回避
TikTokはその人気ゆえに、米国政府からデータ漏洩リスクを指摘され、規制対象となりました。一方、レッドノート(小紅書)は主にライフスタイルやレビュー投稿を中心とするSNSで、動画の投稿頻度も低く、プライバシー面でのリスクが比較的小さいと見られています。
2. ユーザー層が重なる
TikTokとレッドノートは、若い世代をターゲットにしている点で共通しています。そのため、TikTokで活躍していたインフルエンサーやユーザーが、レッドノートへ自然に移行する流れが生まれています。
3. レッドノートの「口コミ」機能の魅力
TikTokがエンタメ性の高い動画を中心とするのに対し、レッドノートは「レビューや口コミ」に特化しており、商品購入や旅行プラン作成の参考になる実用的なコンテンツが豊富です。この実用性が、TikTok規制後の受け皿として適しているといえます。
4. 移行時の注意点
小紅書は、基本的に中国語をベースとしたアプリであるため、言語の壁が存在することは事実です。英語やその他の言語に対応したバージョンも存在しますが、全てのコンテンツが完全に翻訳されているわけではありません。
そのため、小紅書を快適に利用するためには、中国語の基礎知識があることが望ましいです。また、翻訳アプリやツールを活用することで、ある程度は言語の壁を克服することも可能です。ユーザーは、小紅書を利用する際に、この言語の壁を意識し、適切な対策を講じることが重要です。また、コミュニティ機能を利用する際には、他のユーザーとのコミュニケーションに注意を払うことが必要です。
レッドノート(小紅書)での新たなマーケティング戦略
TikTokからレッドノートへの移行が進む中、企業やブランドにとっても、このSNSを活用することは今後ますます重要になるでしょう。
1. インフルエンサーを活用した商品PR
レッドノートでは、KOL(Key Opinion Leader)と呼ばれる影響力のあるユーザーを活用したマーケティングが有効です。彼らの投稿が購買行動を大きく左右します。
2. 視覚的な投稿でブランド価値を向上
レッドノートの投稿は画像や動画が中心です。高品質なビジュアルで魅力を伝えることで、ブランドの認知度を効果的に高められます。
3. コンテンツの現地化
特に日本ブランドの場合、中国ユーザーに響くローカライズされたコンテンツが鍵となります。現地の文化やトレンドに合わせた投稿が効果を発揮します。
日本ブランドはどう対応すべきか?
TikTokの規制が本格化する中、日本企業も新たなマーケティングチャネルとしてレッドノート(小紅書)を活用する準備を進めるべきです。
ニュースソースで見る「レッドノート(小紅書)の動向
ニュースソースのポイント
まとめ|レッドノート(小紅書)で新しい可能性を掴もう
TikTokの規制をきっかけに、レッドノート(小紅書)は今後、さらに注目を集めるSNSになるでしょう。日本企業にとっても、この動きをチャンスとして捉え、新たなマーケティング施策を立てることが重要です。
「でも、どうやって始めればいいのかわからない…」そんな方は、ぜひトビガスマルにご相談ください。映像制作からSNS戦略まで、一貫してサポートいたします!
コメント