こんにちは、合同会社トビガスマル代表社員の廣瀬です。今回は、弊社での配信サービスに活用してしている「ATEM Mini」の話題をお届けします。
2024年6月7日に発表されたATEM Miniシリーズの最新アップデートにより、さまざまな新機能が追加されました。特に、マルチビューのカスタマイズやウェブカムアウトの選択機能は、弊社のサービスの質を大きく向上させそうです。
遅ればせながら、弊社の器材もアップデートしたので、新機能を中心に解説します。
マルチビュー機能の進化
マルチビュー機能は、配信現場で複数の入力ソースを一度に確認できる重要なツールです。今回のアップデートにより、視覚的により整理されたマルチビューを設定できるようになり、必要な情報だけを表示したり、ボーダーやラベルを自由にカスタマイズしたりできます。
ボーダーとラベルの表示・非表示
配信時に不要な情報を消すことで、重要なシーンに集中できるようになりました。
カスタマイズ性の向上
ボーダーの色やラベルのフォントサイズも調整可能となり、視覚的な演出が可能に。特定のブランドやテーマに合わせたレイアウト作りが簡単になりました。
ウェブカムアウト機能の拡充
ウェブカムアウト機能も大幅に強化されました。個人的には今回のアップデートで一番うれしいポイントです。
従来はプログラムアウトのみが出力可能でしたが、今回のアップデートで、マルチビューや任意の入力ソースもウェブカムとして出力できるようになりました。この機能は、配信中にカメラマンにマルチビューを返したり、別のモニターに異なるソースを映すなど、柔軟な運用が可能です。
プログラムアウト以外の出力が可能
配信の設定や用途に応じて、視覚的な切り替えやフィードバックが容易になり、より多様な演出が可能になります。
ネットワークストレージとの連携
ATEM Miniシリーズは、ネットワークストレージ(NAS)へのアクセス機能も新たに搭載。これにより、収録したデータを即座に確認したり、ネットワーク経由で編集作業を行ったりすることができます。特に複数人での作業が多い現場や、遠隔での編集が必要な場合に、この機能は大きな助けとなるでしょう。
NASへの直接接続
収録データをPCから簡単にアクセスでき、編集作業がスムーズに進みます。
DaVinci Resolveとの連携
DaVinci Resolveとのリアルタイム編集が可能になり、制作の効率を大幅に向上させます。
Blackmagic Cloudとの同期機能
新機能として、Blackmagic Cloudとの連携も注目ポイントです。収録したデータをクラウドにアップロードすることで、複数のエディターが遠隔地からでも同時に編集作業を行えるようになります。これは、チームでの作業効率を高めるだけでなく、データのバックアップやプロジェクト管理にも便利です。
クラウド同期の利点
データが自動でクラウドに保存されるため、作業の途中でデータを失う心配がありません。また、プロジェクトの進行状況をリアルタイムで確認できます。
リプレイ機能の強化
今回のアップデートでは、リプレイ機能も強化されました。特にスポーツ中継やライブイベントで、重要な瞬間を即座にリプレイすることが可能になり、視聴者に対してよりエンゲージングなコンテンツを提供できます。
リアルタイムでのリプレイ
ライブ中に重要なシーンをすぐに再生し、視聴者に臨場感を伝えることができます。
まとめ
ATEM Miniシリーズの最新アップデートは「革新をもたらした」といえる内容です。
特にマルチビュー機能やウェブカムアウト機能の改善は、より柔軟でプロフェッショナルな配信を実現するための大きな要素です。また、ネットワークストレージとの連携やクラウド同期機能により、制作の効率化が図られ、より複雑なプロジェクトでもスムーズに対応できるようになりました。
トビガスマルのサービスもクオリティをさらに向上。皆様のビジネスを次のステージへと導くお手伝いをさせていただきます。
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